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『プライベート・ライアン』のミラー大尉はなぜ手が震える?アパムのその後など実話解説も

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1998年9月26日、日本公開の映画『プライベート・ライアン』。

作戦当日だけで15万人、上陸からパリ解放までの作戦全体で200万人と、上陸作戦としては戦争史上最大規模となった第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦部分を描いたスティーヴン・スピルバーグ監督作品の映画です。

主演を演じたトム・ハンクスらは元海兵のもとで10日間のブートキャンプの訓練を受けてリアルな演技に望み、映画同様に険悪な空気が生まれるようマッド・デイモンはブートキャンプの訓練を受けずに知らずに撮影に参加しました。

映画『プライベート・ライアン』の口コミ評判レビューには、

  • 今見ても色あせることのない映像と描写
  • 冒頭の上陸シーンはとても衝撃
  • 戦争の悲惨さとか無力さが伝わってくる
  • 戦争のリアルティを追求した戦争映画
  • 迫力の戦闘シーンは魅力的
  • 何度観ても引き込まれて観てしまう作品
  • 最初から最後まで、とにかく戦闘シーンがリアル
  • 一度見れば忘れられない戦争映画の名作

という声が多数集まっています。

この順番でチェック
  • 『プライベート・ライアン』のミラー大尉(トム・ハンクス)はなぜ手が震える?
  • 『プライベート・ライアン』を実話解説!生き残ったアパムやライベンのその後
  • 『プライベート・ライアン』のタイトルの意味とは?
  • 『プライベート・ライアン』でなぜライアン二等兵を救わなければならなかったのか?
  • 『プライベート・ライアン』のアパムの最後のドイツ語のセリフにや批判とは?
  • 『プライベート・ライアン』のあらすじ
  • 『プライベート・ライアン』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

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目次

『プライベート・ライアン』のミラー大尉(トム・ハンクス)はなぜ手が震える?

映画『プライベート・ライアン』で最も重要なキャラクターと言ってもおかしくないのが、『フォレスト・ガンプ/一期一会』でアカデミー賞に輝いたトム・ハンクス演じるアメリカ陸軍大尉のジョン・H・ミラー大尉です。

彼はライアン救出隊のリーダーとして個性豊かなメンバーをまとめて、常に先導する優秀なリーダーですが、映画冒頭のオマハビーチ上陸の前の船上から手が震えており、右腕的な存在である軍曹のマイケルや前線の橋で会うことが出来たライアンにもそのことについて心配されているシーンがあります。

なぜ、ミラー大尉の手は震えているのでしょうか?

管理人

映画では震えの理由について明言されることはありませんので、考察します。

手が震える理由①自律神経失調症を患っている説

1つ目の理由としてはミラー大尉が自律神経失調症を患っているという説です。

ミラー大尉は作品を鑑賞すると、1年以上は軍人として生活していた可能性が高く、その間に大尉としてのプレッシャーや部下たちを失うというショックを何度も経験していると考えられます。

そういった日々のストレスの積み重ねで自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れる自律神経失調症を患ってしまい、手の震えといった身体の不調に悩まされていると考えられます。

ミラー大尉は部下のウェイドがドイツ兵の攻撃によって亡くなったときは一人で号泣しており、非常に部下思いの優しい性格をしており、元々が生徒思いの素敵な教師だったと予想できます。

そんな優しい教師だったミラー大尉が戦場で戦わなければならないという状況を考えると、凄まじいストレスが苦しめられていることが容易に想像がつきます。

管理人

手が震える理由②パーキンソン病を患っている説

2つ目の理由としてはミラー大尉が難病のパーキンソン病を患っているという説です。

パーキンソン病とは10万人に100人が患う可能性のある難病で、姿勢保持障害や動作緩慢、そして震えという症状があり、ミラー大尉もパーキンソン病が原因で手が震えていると考えられます。

ただ、ミラー大尉は手の震え以外には姿勢保持障害や動作緩慢といった症状もないことからパーキンソン病を患っている可能性は低いです。

なので、①の自律神経失調症を患っているという説が有力だと考察できますね。

管理人

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『プライベート・ライアン』を実話解説!生き残ったアパムやライベンのその後

第二次世界大戦中に行われたアメリカ連合軍のドイツ占領地・北西ヨーロッパへの侵攻作戦であるノルマンティー上陸作戦を描いた映画『プライベート・ライアン』。

まるで戦場にいるかのような主観映像で描かれた戦闘シーンの迫力が絶賛され、アカデミー賞では11部門にノミネートされるなど高い評価を受けました。

そんな映画『プライベート・ライアン』ですが、実話という噂がありますが実際はどうなのでしょうか?また、最後の前線での戦いでライアンとともに生き残った五等特技兵のアパムと一等兵のリチャード・ライベンのその後はどうなったのでしょうか?

管理人

どこまでが実話?

アメリカ連合軍が1944年6月6日に実行したノルマンティー上陸作戦。

映画と同様に実際に行われた作戦ですが、映画『プライベート・ライアン』のストーリーはアメリカの脚本家であるロバート・ロダットが担当したフィクションのストーリーとなっています。

つまり、映画『プライベート・ライアン』は実話ではなく、登場したキャラクターについてもフィクションです。

管理人

ただ、映画『プライベート・ライアン』が参考にした実話があります。

それは第二次世界大戦で軍隊に所属していたナイランド兄弟の実話です

ナイランド兄弟は長男のエドワード、次男のプレストン、三男のロバート、そして、四男のフレデリックの4兄弟でしたが、フレデリック以外の三人は戦死(実際は長男のエドワードは生存していた)し、フレデリックは兵役終了のためアメリカへ帰国しました。

このフレデリックのエピソードをもとに作られたのが映画『プライベート・ライアン』のストーリーです。

ただ、実話とは異なる部分もあります。

管理人

映画ではミラー大尉率いる救出隊がフレデリックのモデルとなったライアンの救出に向かいますが、実際は救出隊が結成された事実はありません。

生き残ったアパムとライベンのその後について解説考察

通訳として救出隊に加えられたアパムは、戦場での経験がほとんどなかったため、なかなか敵を攻撃することが出来ずに他のメンバーの足手まといになることもしばしばありました。

そんなアパムのその後については明言されることはありません。

しかし、ドイツ語とフランス語が堪能だったことからその能力を活かした仕事に就いて戦後は活躍していたかもしれません。

また、一等兵のライベンのその後についても描かれることはありませんが、ウェイドがドイツ兵に殺害された際は一番激昂した態度を見せるなど友情に熱いキャラクターでしたので戦後は友達や家族に囲まれて幸せな生活を送ったかもしれません。

先述した通り、実話ではなく映画『プライベート・ライアン』に登場するキャラクターはオリジナルなので、このように考察してみました!

管理人

『プライベート・ライアン』のタイトルの意味とは?

タイトルの『プライベート・ライアン』とは、どういった意味があるのでしょうか?

まず、ライアンについては、映画内で救出される事となる4人兄弟の末っ子である、マッド・デイモン演じるライアンです。

そして、プライベート=Privateという英単語については、“内密の”や“私的な”といった意味のイメージが強いですよね。

しかし、実はそれらの意味の他に名詞として「一等兵、二等兵」という意味があります。

アメリカ軍では、一等兵と二等兵ともに「Private」という名称が入り、一等兵がPrivate First Class、二等兵がPrivateと呼ばれます。

管理人

映画『プライベート・ライアン』を直訳すると「二等兵ライアン」というタイトルの意味なります。

原題は「Saving Private Ryan」というタイトルになっており、直訳すると「二等兵ライアンの救出」というタイトルです。

つまり、『プライベート・ライアン』のタイトルの意味は、二等兵陸軍であるライアンの救出に向かうミラー大尉率いる救出隊について意味していることが分かります。

管理人

二等兵となると軍隊で最も階級の低い兵士であり、その兵士を命をかけてまで救出する必要があるのかと映画内でも多々問われるシーンがありました。

なぜ、日本語タイトルが「プライベートライアン」になったかは定かではありません。

しかし、おそらくセービングという単語を付けると、長ったらしい印象を与えてしまうと感じた配給会社の指示によって決まった可能性が高いでしょう。

『プライベート・ライアン』でなぜライアン二等兵を救わなければならなかったのか?

映画『プライベート・ライアン』は、ノルマンティー上陸作戦で行方不明になった陸軍兵のライアン。

彼を救出に向かうミラー大尉率いる救出隊の姿を描いた作品です。

では、そもそもなぜライアン二等兵を救わなければならなかったのでしょうか?

ライアン救出理由①母親の心情

1つ目の説はアメリカ陸軍が母親の心情を考慮したためです。

ライアン家の4兄弟のうち、3人は戦死してしまいました。

母親の心情を考えると、これ以上の訃報を届けるのは気の毒だとアメリカ陸軍が思案した結果、末っ子のライアン二等兵を無事にアメリカに帰国させるために救出に向かわせたと考えられます。

故郷で待つライアンの母親がライアン二等兵と再会するシーンは映画で描かれることはありませんが、きっと無事に息子と再会できた喜びをかみしめたことでしょう。

管理人

ライアン救出理由②ソウルサバイバーポリシー

2つ目の説はアメリカ軍の規則である「ソウルサバイバーポリシー」を守るためです。

このソウルサバイバーポリシーとは、軍務によって家族の他のメンバーの命が失われたときに生存している兵士を無事に生存させ帰国させなければならないというルールのことです。

このルールが出来た背景には第二次世界大戦に出兵し、全員戦死してしまったというサリヴァン5兄弟の存在があり、映画『プライベート・ライアン』のストーリーの着想元になったナイランド兄弟の末っ子であるフレデリックは、このソウルサバイバーポリシーに乗っ取ってアメリカへと帰国することになりました。

映画『プライベート・ライアン』でも、このルールがあるためライアンを家族の元に無事に帰国させなければならず、救出に向かわせたと考えられます

管理人

映画『プライベート・ライアン』のモデルになったナイランド兄弟の末っ子であるフレデリックが、実際にソウルサバイバーポリシーに乗っ取って前線を退いて帰国したことから②の説の方が有力だと考察できます。

『プライベート・ライアン』のアパムの最後のドイツ語のセリフの意味は?

アパムは前線でのドイツ兵との戦闘に参加し、戦闘が終わった際にドイツ兵たちとドイツ語で会話するシーンがありますよね。

このシーンについては字幕がついていません。

アパムは果たしてドイツ兵たちに何を言ったのでしょうか?また、なぜアパムはその際にドイツ兵を一人射殺したのでしょうか?

管理人

アパムのドイツ語のセリフの意味

アパムはまずドイツ兵たちに繰り返し「武器を置いて手を上げろ」と強い口調で伝えます。

すると、一人のドイツ兵が「俺はこの兵士を知っている」と周りに伝えます。

このドイツ兵は映画の中盤でウェイドを殺害した後にミラー大尉によって解放されていた人物でアパムとは親しげに話しており、友人のような関係を築いていました。

そんな兵士に対してアパムは拒絶するように「黙れ」と言いますが、兵士は友人を呼ぶように「アパム」と言います。

その後、間も無くしてアパムはそのドイツ兵を射殺し、その他の兵士に対して「消えろ」と強い口調で伝えています。

アパムはドイツ兵をなぜ射殺したのか?

アパムはなぜ友人に近い関係になっていたドイツ兵を殺害したのでしょうか?

その理由は前線での戦いでのドイツ兵のある行動が原因となっています。

映画の中盤でライベンや他の米軍兵士たちはウェイドを殺害したドイツ兵を殺そうとしますが、ミラー大尉は彼らの意見に反対してドイツ兵を解放します。

捕虜を殺害するのはジュネーブ条約で禁止されているため、ミラー大尉はウェイドを失った悲しみに耐えながら条約通りにドイツ兵を殺害せずに解放しましたが、実はこの解放されたドイツ兵こそアパムが射殺したドイツ兵となっており、ドイツ語が堪能なアパムは彼と友好的な関係を築いていました。

しかし、前線での戦いで再び姿を現したドイツ兵は命の恩人であるはずのミラー大尉を射殺したのです。

管理人

そんなドイツ兵について、本来優しい性格であるアパムなので本来であればジュネーブ条約に則って殺害しなかったと思いますが、助けてもらった身でありながら再び敵として目の前に現れたドイツ兵を許すことが出来ず、射殺したと考察できます。

敵にすら友情関係を築くことができる人道主義のアパムが条例を犯して捕虜を射殺してしまったのは、アパムの心が戦争によって良くも悪くも変わってしまったことが表現されているのではないでしょうか。

ちなみに勘違いが起こりやすいシーンなのですが、ウェイドを殺害した捕虜でアパムに殺害されたドイツ兵は同一人物ですが、メリッシュを殺害した人物は、また違う人物となっています。

これは、ドイツ兵はみんなスキンヘッドで分かりづらいですが、捕虜でアパムに殺害されたドイツ兵はドイツ国防軍の軍服を着ており、メリッシュを殺害したドイツ兵は武装親衛隊(SS)の軍服を着ていることから分かります。

メリュシュを殺害したドイツ兵がアパムを殺害しなかったのは、怯えて戦意喪失しているため殺す必要がないと判断したと考察できます。

管理人

『プライベート・ライアン』が批判されている理由について考察解説

映画『プライベートライアン』はアカデミー賞11部門にノミネートされ、興行収入的にも世界中で大ヒットを記録しましたが、批判される点もあります。

それはドイツ兵の描き方です。

映画で登場するドイツ兵は全てスキンヘッドで描かれており、反体制主義としてネオナチスを彷彿とさせる姿です。

ですが、実際の第二次世界大戦中はドイツ兵も様々な髪型をしており、坊主に強制されていたという事実はありません。

管理人

また、映画の中盤でウェイドを射殺し、ミラー大尉によって解放されたドイツ兵が前線での戦闘に再び敵として現れるなど、ドイツ兵が卑怯であるような描き方をされており、これらのドイツ兵の描き方について批判が集まりました。

一説では監督のスティーブン・スピルバーグが元々ユダヤ系アメリカ人だったことから意図的にドイツ兵を誇張して悪く描いたという噂もありますが、真相は定かではありません。

ただ、戦争映画はどうしても自国が正しいという描き方になってしまうことが多く、相手国からこういった批判が集まってしまうのは仕方ないことだと思います。

管理人

『プライベート・ライアン』のあらすじ

以下、映画『プライベート・ライアン』のあらすじです。

『プライベート・ライアン』のあらすじ|ライアン救出を命じられる8人の救出隊

1944年、ドイツの占領下にあった北フランスのオマハビーチに上陸したアメリカ軍はドイツ占領地の侵攻作戦である「ノルマンディー上陸作戦」を成功させますが、ドイツ軍からの凄まじい攻撃により多数の戦死者が出てしまいました。

そんな中、ライアン家の長男であるショーンがオマハビーチで戦死したという報告が届き、出兵したライアン家の4兄弟のうち、3人が戦死したことを知ったアメリカ陸軍の参謀総長ジョージ・マーシャル将軍は故郷で待つ母親の心情を考えて末っ子のジェームズ・ライアンを救出するように命令を出します。

ライアンはパラシュートによって上陸した後、行方不明になっていました。

命令を受けたミラー大尉は救出隊として6人の精鋭部隊と通訳として戦場経験の無いアパムを連れてライアンを探しに向かいます。

『プライベート・ライアン』のあらすじ|難航するライアン救出計画

ライアンを探す道中で交戦中のヌーディルという村に立ち寄った救出隊は戦闘へと参加しますが、フランス人の家族を保護しようとした結果、救出隊のカパーゾがドイツ軍に撃たれ命を落とします。

その後、ライアンが所属していた第101空挺師団の集結地点に到着した救出隊はライアンの友人に遭遇し、彼が前線の橋の守備を行っているという情報を入手し橋があるラメルという村へ向かいます。

ラメルへの道中でドイツ軍の警備陣地を発見した救出隊はミラー大尉の指示により、陣地への攻撃を行い制圧に成功しますが、衛生兵のウェイドが命を落としてしまいます。

救出隊のライベンは生き残りである捕虜のドイツ兵を射殺しようとしますが、ミラー大尉はドイツ兵を解放し、ライベンの反感を買ってしまいます。

そんな上官に背いたライベンとミラーの右腕であるホーヴァスが争いを始め、不穏な空気が流れますがミラーが教師だったという自分の過去を明らかにすることによって場を納めました。

『プライベート・ライアン』のあらすじ|帰国を拒否するライアン

橋の付近に到着した救出隊はようやくライアンを見つけ、ミラー大尉が彼に経緯を話し帰国を命じますが、ライアンは仲間と共に戦うことを望み、帰国を拒否します。

道中でカパーゾとウェイドという二人の仲間を失った救出隊はライアンへの怒りをあらわにしますが、ミラー大尉はライアンの意思を尊重して共に戦うことを決め、命に懸けてライアンを守ることを誓います。

以上、映画『プライベート・ライアン』のあらすじでした。

果たして、救出隊とライアンは無事に帰国することができたのでしょうか?

結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。

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『プライベート・ライアン』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

以下、映画『プライベート・ライアン』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。

感想評価(※ネタバレ有)|巨匠スピルバーグが観客に命の重さを問う傑作戦争映画

映画『プライベート・ライアン』は、第二次世界大戦・ドイツ占領下のフランスを舞台に戦地で行方不明となった兵士ライアンを救出するために結成されたミラー大尉率いる救出隊の姿を描いた戦争映画です。

物語はジェームズ・ライアンという老人が米軍墓地を訪れ、墓の前で座り込みながら戦争時の凄まじい経験を回想するところから始まります。

監督を務めた巨匠スティーブン・スピルバーグは『E.T』や『インディ・ジョーンズ』、そして、『ジュラシックパーク』など子供から大人まで楽しめる作品というイメージが強い監督ですがが、映画『プライベート・ライアン』でのショッキングな戦争描写は凄まじいものがあります。

特に回想シーンの冒頭で描かれるオマハビーチへアメリカ軍が上陸し、ドイツ軍からの銃撃を受けるシーンはPOV方式、いわゆる主観映像で撮影されており、まるで自分が戦地にいるような錯覚まで覚える大迫力のシーンです。

また、銃撃によって四肢が損傷している兵士や臓器が飛び出している兵士などが容赦なく描かれるため、スピルバーグ監督だからソフトな描写になっているだろうと油断している方は注意が必要です。

管理人

この上陸作戦によってライアン家の長男ショーンが亡くなり、4兄弟のうち3人が戦死してしまったことから行方不明になっている末っ子のジェームズ・ライアンを救出する命令がトム・ハンクス演じるミラー大尉に出され、7人の部下とともに救助隊を結成しライアンの救出に向かうことになります。

ですが救出に向かう途中で2名の犠牲者が出てしまい、ライアンを救う意味について自問自答するようになります。

ミラー大尉が部下のカパーゾが命を落とした際に言う「死んだカパーゾ以上の価値がライアン一人にあるだろうか」というショッキングなセリフなど観客一人一人に命の重さを問うようなシーンの数々はこれまで数多くの作品で家族の絆や友情を描いてきたスピルバーグだからこそ出来る表現ではないでしょうか。

やっと前線の橋の警備を行っていたライアンと会うことが出来た救出隊でしたが、まさかのライアンが帰還を拒否してこのまま戦うことを希望します。

当然ながら、反発する救出隊でしたが、ミラー大尉が意志を尊重し、最後の戦いが始まります。

このシーンについても、冒頭のオマハビーチ同様に激しい戦闘が繰り広げられ、次々と救出隊が命を落としていき、最後までライアンを守ったミラー大尉も命を落とします。

命を落とす間際にミラー大尉がライアンに「精一杯生きろ」と伝えるシーンには胸が熱くなります。

管理人

その後、シーンは再び現在に戻り、年老いたライアンがミラー大尉の墓に敬礼をして映画は終わりを迎えます。

前述したように戦争映画ですのでかなりショッキングな映像が展開されるため鑑賞には注意が必要ですが、自分も一日一日を無駄にせず精一杯生きていこうと思わせてくれる希望に溢れたラストで締めくくられるため、後味は悪くない作品なので、戦争映画が苦手という方にもぜひオススメしたい作品です。

『プライベート・ライアン』のみんなの口コミ評判レビュー

映画『プライベート・ライアン』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。

「戦争の恐ろしさが映画を通してリアルに感じることのできるスティーヴン・スピルバーグ監督の名作」「最初のシーンからもう、迫力がすごくて度肝を抜かれた」「戦争関連の映画ではとても印象に残る作品」「戦争の悲惨さを勉強できる良い映画でもあり、迫力あるミリタリー映画」

それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。

★★★★★星5

映画『プライベート・ライアン』は第二次世界大戦ノルマンディー上陸作戦が舞台となる戦争映画です。

まず公開当時から度肝を抜かれたのが、オマハビーチでの上陸シーンでした。

機関銃でバタバタとなぎ倒される米兵、FPS視点での臨場感といい、序盤にここまでリアルで、グロい描写は軽くホラーを超えてしまっています。

とにかくその後の映画描写のながれを変えてしまったと感じる場面は一見の価値があります。

そして、すべての人に人生があり、家族がいるわけで、二度と現実にはあってはならないことであることもよく感じる必要があります。

その後、行方不明となった兵士の救出のためのストーリーがはじまります。

指令にはやや無理があるようにも感じますが、すれ違いやニアミスを繰り返しながらライアンに迫っていく様子にハラハラさせられます

ここでも亡くなる必要があったのか、仲間の命が失われていってしまいます。

あの逃がした捕虜の設定は残酷ですが、戦争の本質を表しているようにも感じました。

賛否わかれるところですが、アパムは無力な一般人代表だったとも思うのですが、感情移入は今も?です。あの時命を懸けられなかったのか、と残念なキャラとして認識しています。

最後に年をとったライアンが家族をつれてミラー大尉のお墓参りをした最初のシーンにもどり、自分はちゃんと生きてこれたのだろうか・・・と自問するシーンは、感動的でもあり、多くのものを考えさせられる場面でした。

最後に、この作品は何回も見返したくなります。多くの方に見てほしい名画と感じます。

40代男性

★★★★★星5

映画『プライベート・ライアン』は、スティーヴン・スピルバーグ監督の第二次世界大戦を舞台にした作品です。

プライベートとは二等兵という意味で軍隊における最も階級の低い兵士であり、この映画では戦場でその二等兵のジェームズ・フランシス・ライアンを探し出してアメリカに帰還させるという物語です。

この映画の魅力は、迫力の戦闘シーンにあると思います。

特に映画開始からの冒頭約30分間のノルマンディー上陸作戦でのオマハ・ビーチのシーンは圧巻です。

波が打ちつけられる上陸用舟艇にドイツ軍から容赦なく浴びせられる機関銃の弾が跳ね返る音がリアルで怖い。自分も弾に当たりそうな錯覚すら感じます。

このノルマンディー上陸作戦のシーンは実際にこの作戦に参加した退役軍人がこの映画を観てあまりのリアルさに昔の記憶がフラッシュバックするほどの社会現象がおこりました。

戦争の恐ろしさが映画を通してリアルに感じることのできるスティーヴン・スピルバーグ監督の名作だと思います。

40代男性

★★★★★星5

当時は自身が中学生であり、子供の頃よりガンアクション映画が大変好きでしたが、この映画はそんな爽快感もなく中学生ながら考えさせられる映画でした。

特に「戦争のリアルティ」を追求した戦争映画はおそらくこのプライベートライアンが初めてであろうと思います。

どんなに訓練を積んでも戦わずして一瞬で死んでいく描写、四肢が簡単に吹き飛ぶ描写は、中学生ながら戦争の残酷さを覚えた記憶があります。

当初は時代背景もよくわかっておらず、フィクションかと思ってましたが、ノンフィクションに近いという事実を知った後に、原作小説を購入しました。

冒頭の30分は「ノルマンディー上陸作戦」と呼ばれ、この現代でもその規模を超える作戦は世界でも実施されていないことも知りました。

1回目の映画を観た後に原作小説を読み、そこからまた答え合わせをしたくて2回も映画館に行った初めての作品です。

今30代になり、部下のコントロールの難しさ、命令の遂行、弱音が吐けないなど、指揮官の辛さも身に染みてわかったような気がします。

30代男性

★★★★★星5

戦争の悲惨さを勉強できる良い映画でもあり、迫力あるミリタリー映画でもありました。

二等兵のライアンを生かすための作戦で、懸命に隊員達が捜索から救助まで行うストーリーで最後は感動しました。

ライアンの兄弟がみんな戦死してしまい、残ったライアンだけは生きて帰そうとする。それは戦争がどれだけ悲惨なものなのか十分に伝わる始まりだった事が印象に残っています。

アメリカ視点で観る戦争映画は価値観などが異なるので、多様な考え方を勉強するには最適でした。

また、命は大切にするものだと考えさせられます。

カッコいいアクションシーン、迫力ある戦闘シーンも満足なもので、戦争関連の映画ではとても印象に残る作品でした。

30代男性

★★★★★星5

銃口を向け合う兵士たちが生きるために相手を殺すしかない戦場の理屈抜きの容赦ない悲惨さが伝わってくる圧巻な映像に否応なく引き込まれます。

冒頭シーンのノルマンディ上陸作戦だけでも息をするのも苦しくなるくらい、戦場を目の当たりにしているような臨場感で戦争の怖さを「体感」させられるようでした。

クライマックスの戦車を擁するドイツ軍の大部隊を貧弱な装備で陣形と戦術を駆使して迎え撃つシーンでトムハンクス率いる小隊のメンバーが次々と戦死していく状況の中でも主人公たちだけではなく敵であるドイツ兵たちの悲嘆、生への執着を感じ、なぜ戦争がなくならないのか。もし戦争になったらと、単純にも考えさせられてします

ストーリー云々を評する以前に映像でねじ伏せられてしまう圧倒的な作品。

20年以上経ってもふとさまざまなシーンを思い出してしまうくらい一度見れば忘れられない戦争映画の名作です。

40代男性

★★★★★星5

最初から最後まで、とにかく戦闘シーンがリアルで、血や傷が苦手な人は気が遠くなることもある作品ではありますが、それぞれの登場人物にとっての戦争や、家に帰るということへの意義や情熱が丁寧に描かれていて、何度観ても引き込まれて観てしまう作品です。

マット・デイモンの演技がまだ初々しく、トム・ハンクスの切なさや疲弊感、また任務への情熱や自分が命を落とすことへの悲しみが際立っており、戦争の悲惨さとともに戦争は「人が死ぬ」ことが必須条件であることを思い知らされます。

戦争はダメだと言いながら、なんだか戦争に向かおうとする政治家全員に観てもらって感想文を書いてほしくなるほどのリアリティのある映画です。

40代女性

★★★★☆星4

最初のシーンからもう、迫力がすごくて度肝を抜かれました。

ノルマンディー上陸作戦は、昔話ではちょっと聞いたことがありましたがそれをこんな風に緊張感のある映画の映像でみるとは思いませんでした。

その成功の裏の犠牲がしっかりと、生々しく描かれています

4人兄弟で1人だけ生き残っているライアン、親の気持ちを考えると辛くなりますが、助けに行く事になる兵士達の苦労を観ているとこの人たちの家族だって辛いだろうという事も考えてしまいました。

危険の中、ライアンたった1人を救出する事に対して芽生えていく感情もまた複雑でした。

戦場でこんな体験をしたら、それまでの価値観なども変わるだろうとも思いました。

この映画も命の重さに対する考えや、戦争の悲惨さが描かれています。

30代女性

★★★★☆星4

『プライベート・ライアン』はノルマンディ上陸作戦の後の激戦を描いたスピルバーグの傑作です。

冒頭30分のノルマンディ上陸作戦のシーンはとても有名です。

冒頭からエンディングまで、自分が本当に戦場に連れて行かれたかのような緊迫感と迫力があります。

冒頭15分でしんどくなってしまって見れない人は見るのをやめた方がいいです。それくらい戦争の生々しさとかグロテスクさが伝わってきます。

ある兵士のヘルメットが銃弾を防いだあのシーンは衝撃的で印象に残っています。

常に銃弾が飛び交い、簡単に人が死んでいくのはとても怖かったです。

実際にはもっと悲惨な戦場だったのだと思うと胸が痛くなります

ただ、それを描き切る映像の素晴らしさや迫力は知らない方は見るべき作品であるのは間違いないです。

20代男性

*映画『プライベート・ライアン』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。

引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。

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