映画『世界の中心で、愛をさけぶ』のキャスト相関図！気持ち悪いと言われる理由や実話解説【あらすじネタバレ】
2004年5月8日公開の映画『世界の中心で、愛をさけぶ』。
片山恭一の同名小説を原作とした恋愛映画で興行収入85億円を記録し、2004年の邦画No.1ヒットとなりました。
ヒロイン役を演じたのは当時16歳だった長澤まさみで、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』での演技が評価され、第28回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞し一気に国民的女優へと躍進しました。
また、映画のヒットを受け、同じ年に主演を山田孝之と綾瀬はるかによるドラマ版も放送されました。
- 映画『世界の中心で、愛をさけぶ』のキャスト相関図
- 気持ち悪いと言われる理由
- 実話をもとにした映画作品？その後についても解説考察
- 『世界の中心で、愛をさけぶ』のあらすじ
- 『世界の中心で、愛をさけぶ』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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目次
映画『世界の中心で、愛をさけぶ』のキャスト相関図
映画『世界の中心で、愛をさけぶ』のキャスト相関図
映画『世界の中心で、愛をさけぶ』のキャスト・登場人物
| キャスト・登場人物 | |
| 松本朔太郎 | 大沢たかお 高校時代・森山未來 |
| 広瀬亜紀 | 長澤まさみ |
| 柴咲コウ 少女時代・菅野莉央 |
| 大木龍之介 | 宮藤官九郎 高校時代・高橋一生 |
| ジョニー | 津田寛治 高校時代・古畑勝隆 |
| 重蔵 | 山崎努 |
| 亜紀の父 | 杉本哲太 |
気持ち悪いと言われる理由
2004年に公開され、大ヒットを記録した映画『世界の中心で、愛を叫ぶ』。
ヒロインの広瀬亜紀を演じた長澤まさみさんや、高校時代の主人公・松本朔太郎を演じた森山未來さんの熱演、そして行定勲監督の美しい映像について高く評価する声があがる一方、「気持ち悪い」という感想を持つ方も見受けられます。
なぜ、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』が「気持ち悪い」と言われてしまうのか？その理由について考察します。
管理人
過去を引きずったままの朔太郎
映画『世界の中心で、愛をさけぶ』が「気持ち悪い」と言われてしまう理由の1つ目は、主人公である朔太郎の行動にあります。
朔太郎は高校時代に交際していた白血病で命を落とした亜紀のことを忘れられないまま大人になっており、過去を引きずったままでいました。
朔太郎にとって、亜紀という存在がどれだけ大切な存在であったかが分かります。
そんな過去を引きずり、カセットテープを聞きながら亜紀の面影を探す朔太郎の行動を見て、「気持ち悪い」という感想を抱く方がいたと考察できます。
また、婚約者である律子がいるにも関わらず、亜紀のことに思いを馳せ、挙句の果てに律子を連れてオーストラリアに向かい、亜紀の遺灰を撒くという行動についても、律子へのデリカシーがないということで批判的な意見を持つ方がおられました。
律子は、映画オリジナルのキャラクターになっているため、原作通りであれば、もう少し朔太郎に対しての批判的な意見はもう少しマシになっていたかもしれません。原作のファンからは、柴咲コウさん演じる律子というキャラクターは蛇足だったという感想を持つ方も多数いました。
管理人
朔太郎と亜紀について
映画『世界の中心で、愛をさけぶ』が「気持ち悪い」と言われてしまう理由の2つ目は、朔太郎と亜紀の二人が原因になっていると考えられます。
交際することになった朔太郎と亜紀は、仲睦まじく、まるで二人だけの世界で暮らしているようにも見えます。
そんな初めての交際ということで周りが目に入らず盲目的になってしまう二人について、微笑ましく感じる人が大半でしたが、一部では「気持ち悪い」という感想を頂く方もいたと考察できます。
実話をもとにした映画作品？その後についても解説考察
映画『世界の中心で、愛をさけぶ』について、実話という噂がありますが、本当なのでしょうか？
実話の真相について調査しました。
管理人
愛媛県出身・片山恭一さんの原作小説
結論から言うと、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』は実話ではありません。
『世界の中心で、愛をさけぶ』は、愛媛県出身の小説家である片山恭一さんの同名小説を実写映画化した作品です。
2001年に原作小説を出版されるまでなかなかヒット作に恵まれず、奥さんに家計を支えてもらいながら活動をしていた片山さんでしたが、『世界の中心で、愛を叫ぶ』がジワジワと人気を集め、最終的には306万部という驚異的な売り上げを記録したことから一躍人気作家となりました。
社会現象となる大ヒットを記録したことから、インターネット上では「実話に基づく」や「亜紀にはモデルがいる」という根も葉もない内容が投稿されてしまい、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』が実話であるという噂が広まってしまいました。
しかし、『世界の中心で、愛をさけぶ』はあくまでフィクションとなっており、実話ではありません。
映画では香川県が舞台となっていましたが、原作小説は片山さんの故郷である愛媛県の宇和島市が舞台となっていることも実話ではないかという噂が広まった原因であると考えられます。
管理人
片山恭一さんのその後
片山さんは、前述したインターネットの「亜紀にはモデルがいる」という投稿によって、夫婦仲がギクシャクしてしまうことになってしまいました。
また、急に環境が変化したことから大きなストレスが生まれ、うつ病になってしまい、精神的に不安定な時期が1年ほど続いてしまったそうで、大ヒットの最中でありながら、早くブームが終わってほしいと思っていたそうです。
その後、ブームが落ち着いてからは、大きなヒット作には恵まれていないものの、「セカチュー」のヒットにより、経済的に余裕が出来たことから自由な活動をすることが出来るようになったと語っており、精力的に作品を発表されています。
管理人
『世界の中心で、愛をさけぶ』のあらすじ
（以下、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』のあらすじです。）
『世界の中心で、愛をさけぶ』のあらすじ｜失踪してしまった婚約者を探しに故郷の高松市へと向かう朔太郎
松本朔太郎との結婚を控える藤村律子は引っ越しの準備中に段ボールにあった古ぼけたカセットテープを見つけます。
ウォークマンでテープを再生した律子は大きなショックを受け、手紙を置いて朔太郎の前から姿を消します。
律子がテレビ中継に映ったことから彼女の行き先が自身の故郷・高松市であることが分かった朔太郎はすぐに高松市へと向かいます。
故郷に向かう朔太郎は高校時代に交際していた広瀬亜紀のことを思い出していました。
才色兼備な亜紀は、学校のマドンナ的存在で朔太郎にとっては高嶺の花のような存在でしたが、内緒で原付で登下校している朔太郎に亜紀が声をかけたのがきっかけとなり、二人は親密になっていきます。
二人は懸賞品であるウォークマンを手に入れるため、ラジオ番組にハガキを出しますが、朔太郎が注目を集めるために白血病の女の子について嘘のエピソードを書いたハガキが番組で読み上げられ、亜紀は激怒してしまいます。
『世界の中心で、愛をさけぶ』のあらすじ｜幸せな日々も束の間、白血病と診断されてしまう亜紀
なぜ怒っているか分からなかった朔太郎でしたが、無言で渡されたカセットテープに吹き込まれた亜紀からのメッセージによって、病気の嘘をついたことを反省し、仲直りした二人はそれからテープによる交換日記を行うようになり、同時期に交際もスタートします。
それから二人は共に時間を過ごし、交際はとても順調でした。
夏休み最後に無人島に二人きりで旅行し、初めての夜を過ごし、素敵な思い出を作りますが、翌日亜紀は鼻血を出して倒れてしまい、病院へ入院することとなってしまいます。
亜紀が入院してからも二人の交際は続いていましたが、亜紀は白血病と診断され、日に日に病状は悪化していきます。
亜紀を救うことが出来ず、もどかしさを抱える朔太郎は再びラジオ番組にこの前の白血病の女の子が完治したというハガキを送りますが、亜紀が回復に向かうことはありませんでした。
実家で見つけたウォークマンでカセットテープを聞きながら、亜紀の面影を探すように学校の体育館へと向かいます。
その様子を律子がそっと見つめていました。
『世界の中心で、愛をさけぶ』のあらすじ｜亜紀の夢を叶えるためにオーストラリアへ連れて行く計画を立てる朔太郎
律子は幼い頃に母親が入院していた病院で亜紀と親しくなり、亜紀からおつかいを頼まれ、高校の下駄箱にカセットテープを届けていました。
入院中も亜紀と朔太郎が交換日記が出来たのは、幼い頃の律子のおかげだったのです。
亜紀からの最後のテープを預かっていた律子でしたが、交通事故に遭ってしまい、下駄箱に届けることが出来ないままでしたが、引っ越し準備仲に偶然にもテープを見つけ、自分がテープを渡せなかった人物が高校時代の朔太郎であることを確かめるために高松市を訪れていたのでした。
どんどんと病魔は身体を蝕み、抗がん剤の副作用によって髪の毛が抜け落ちてしまった亜紀を見て、朔太郎は涙を流しながら結婚しようと伝えます。
そんな朔太郎は、亜紀の誕生日である10月28日にオーストラリアへ彼女を連れて行く計画を立てます。
オーストラリアにあるウルルという場所は世界の中心とも言われるほど神聖な場所であり、亜紀はウルルへ行くことを夢見ていました。
空港へと向かう二人でしたが、台風によって飛行機が欠航してしまうというトラブルに見舞われてしまうのでした。
以上、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』のあらすじでした。
『世界の中心で、愛をさけぶ』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
（以下、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。）
感想評価(※ネタバレ有)｜公開当時社会現象となる大ヒットを記録した日本を代表する純愛映画
映画『世界の中心で、愛をさけぶ』は、片山恭一さんの同名小説を実写映画化した作品です。
2004年の公開当時興行収入80億円を超える大ヒットを記録し、タイトルを略した「セカチュー」が流行語になるなど社会現象となりました。
ストーリーは、結婚を控えた主人公・朔太郎が失踪してしまった婚約者の律子を探しに故郷である香川県高松市の田舎を訪れ、高校時代に交際していた広瀬亜紀との思い出を振り返っていくところから始まっていきます。
管理人
朔太郎と亜紀が過ごしていた時代が80年代ということもあり、ラジオ番組が全盛の時代で大流行していたSONYのウォークマンや当時のヒット曲である佐野元春の“SOMEDAY”が流れ、80年代に青春を過ごしていた世代の方は懐かしく感じる風景が描かれます。
当時を知らない若い世代にとっては、逆に新鮮に感じるかもしれません。
香川県の田舎を舞台にしており、海や自然の風景とともに朔太郎と亜紀の甘酸っぱい日々を美しく描いており、その瑞々しい映像に心奪われます。
テープによる交換日記をしたり、二人きりで旅行をしたりと順調かに思えた二人の交際でしたが、亜紀が白血病を患ってしまう中盤から、作品の雰囲気は一気に切ないものになっていきます。
病に立ち向かいながら、必死に平然を保とうとする亜紀、そして、そんな亜紀をどうすることも出来ずに焦燥感を抱える朔太郎。
立ちはだかる大きすぎる壁を前にした若い二人の心模様が繊細に描かれています。
そして、この作品の最大の魅力といえば、なんといっても役者陣の演技だと感じます。
管理人
心に傷を抱えたまま、大人になった朔太郎を演じた大沢たかおさん、そして高校時代の朔太郎を演じた当時新人であった森山未來さん、そして特に素晴らしいのがヒロインの亜紀を演じた長澤まさみさんです。
今や日本映画界にとってなくてはならない存在になった長澤さんですが、当時10代であった彼女の透明感溢れる雰囲気は亜紀のイメージにぴったりで、美しくも切ない恋に翻弄される彼女の演技がなければ、ここまでのヒットにはならなかったのではと感じるほどのハマり役になっています。
亜紀はその後、亡くなってしまいますが、映画の終盤で入院中に朔太郎の下駄箱にテープを届けていたのが、母親の入院先の病院で亜紀と親密になった幼い頃の律子であったことが判明します。
交通事故に遭ってしまい、渡せないままでいた亜紀からの最後のカセットテープを引っ越し作業中に発見し、亜紀とテープをやりとりしていた人物が朔太郎だったのか確認をするために高松市を訪れていたことが明らかとなります。
律子と再会し、ようやく忘れることが出来なかった亜紀との過去を受け入れ、未来を生きていくことを決意した朔太郎。
最後のテープに吹き込まれていた亜紀の遺言通りに、世界の中心と呼ばれるオーストラリアのウルルで彼女の遺灰を撒き、映画は終わりを迎えます。
管理人
エンディングで流れる主題歌は平井堅さんの「瞳をとじて」で作品での朔太郎の心模様をイメージさせる歌詞となっており、作品の余韻を堪能できる楽曲となっていますので、ぜひ主題歌も合わせて鑑賞してもらいたいです。
公開から20年以上が経過し、作品を鑑賞したことがないという若い世代も多くなっていますが、どんな世代でも楽しめる時代を超えた名作となっていると思います。
『世界の中心で、愛をさけぶ』のみんなの口コミ評判レビュー
★★★★☆星4
『世界の中心で、愛をさけぶ』を観てまずなによりも感嘆したのは、悲劇的な運命をたどることになるヒロイン・亜紀を演じた長澤まさみさんの、素材の良さが際立っている自然体な美しさです。
作り込まれていないのに周囲の目を引くキラキラした存在感は人気者という亜紀の設定にぴったりハマっていましたし、負の表情まで本当に綺麗で、透明感のある美少女とはまさしく彼女のためにある言葉だと思ってしまうほど魅了されました。
そんな亜紀に対して最初は気後れしていた朔太郎と結ばれるまでのやりとりや夢島での一夜は、これぞ青春という感じで胸が高鳴りましたが、亜紀が鼻から血を流しながら倒れるというショッキングな場面の後からは胸が締め付けられる展開の連続で、とりわけ亜紀が遺したカセットテープの声に導かれて数々の思い出が残る校内を歩くシーンはあまりの切なさに涙が止まりませんでした。
さらに平井堅さんが歌う主題歌「瞳をとじて」もまた涙を誘い、エンドロール中もずっと泣き続けてしまいました。
40代女性
★★★★☆星4
私が社会人になった年で、社会人になって初めて見た映画です。
今でも平井堅さんの「瞳をとじて」がテレビやラジオから流れると、当時の気持ちや映画の内容が一瞬で思い出す私にとっては思い出深い映画になっています。
朔とアキの話が中心で若かりし、森山未來さんと長澤まさみさんの初々しい演技が作品に華を添え、長澤さんの剃髪から作品に掛ける思いや役者魂を感じ取ることが出来ました。
勿論、ドラマで演じた綾瀬はるかさんの「アキ」も魅力的でしたが、やはり長澤さんの「アキ」の方が原作に近いイメージがあり私は好きです。
また、役者さんの演技以外でこの映画が好きな点としては、風景がキレイという点もあります。
瀬戸内海の澄み渡った青空と深い山々の緑など目に見えるモノ全てがキレイだったこともこの作品が好きな理由です。
40代男性
★★★★★星5
キャストがとてもよく演技力も高いため飽きずにずつと観ていられます。
時系列がわからなくなるのかなと思いきやしっかりとしたストーリだてなのでみている人も迷子になりません。
青春時代に恋をした相手というものは中々忘れられないものです。
普通の恋愛ですらうまくいかないのに病気で彼女をなくしてしまって、立ち直るまでには相当の時間、もしくは一生引きずってしまうような大恋愛だったことがわかります。
私が1番好きなのは若い頃のシーンではなく最後のシーンで男の子が大泣きするシーンです。
ここは見ている側も涙でスクリーンが見えなくなってしまうほどです。
いつまでたっても若い人にみてもらいたい映画の一つです。
40代女性
★★☆☆☆星2
世界の中心で愛を叫ぶは、小説を読んでから映画を観ました。
小説は、情景描写がしっかり描かれているので映画版ではどうかと思いましたが、おおよそ描写は捉えられていると思います。
映画では、アキ役の長澤さんの役作りに驚かされました。
カツラなどはあると思いましたが、白血病で髪の毛が抜けてしまうリアリティを出すために、髪を丸坊主にしたところは驚きました。
確かに髪を失うヒロインの気持ちや心情は、無くなってみないと分からないため観ていてリアリティがあったと感じました。
ヒロインとのクライマックスで、病院を抜け出し空港に向かい、ロビーで力尽きるシーンがあります。
当時は自分も学生であったため、感動しました。
しかし、現在看護師として患者さんを診てから改めて作品をみると、現実的でないなと感じてしまいます。
癌末期の患者さんは、疼痛であそこまで動くことは困難です。
年齢と知識が増えると見方が変わる作品です。
30代女性
★★★★☆星4
映画『世界の中心で、愛を叫ぶ』は、日本中に「セカチュー」ブームを巻き起こした純愛ラブストーリです。
この物語は大きく2つの山場があると私は思います。
まず1つ目は、主人公朔太郎が高校時代に同級生のアキと恋に落ち、しかしアキが白血病によって亡くなってしまうところ。
主演の森山未來さんと長澤まさみさんの演技が儚くて美しくて、見ている者の心を深い悲しみまで引っ張る力があると思いました。
そして2つ目の山場は、主人公の朔太郎が大人になりその婚約者の律子がかつての恋人アキと知り合いであったと分かるところ。
恋人との死別をテーマにした恋愛映画はたくさんありますが、この2つ目の山場があることによって日本中でブームを巻き起こすほどの映画になったのではと思います。
生きていると悲しいけれど必ず大切な人との別れが訪れますが、この映画を見るとそれでも抱えて生きていくと幸せに出会えると感じることができて心があったかくなります。
30代女性
＊映画『世界の中心で、愛をさけぶ』のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
