実写映画『からかい上手の高木さん』がやめろ・ひどいとの声や炎上したのはなぜなのか解説考察

2024年5月31日公開の実写映画『からかい上手の高木さん』。
中学生の男女による「からかい」と「照れ」の絶妙なやりとりで人気を博した『からかい上手の高木さん』は、山本崇一朗による人気漫画です。
『からかい上手の高木さん』はアニメ化もされるなどしてきました。
実写映画では、原作のその後である10年後というオリジナル設定が採用されており、この設定について賛否が起こりましたが、教育実習生として母校に戻った高木さんと、体育教師となった西片の再会と交流が描かれます。
監督を務めたのは『愛がなんだ』や『ちひろさん』などを手がけた今泉力哉。
高木さん役には永野芽郁、西片役には高橋文哉が務めました。
- 解説して考察①実写映画『からかい上手の高木さんが炎上した訳
- 解説して考察②実写映画『からかい上手の高木さんの実写化やめろやひどいとの声について
- 実写映画『からかい上手の高木さん』のあらすじ
- 実写映画『からかい上手の高木さん』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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目次
炎上した訳とは?実写化やめろやひどいとの声について解説考察
山本崇一朗さんの同名人気漫画を実写映画化した実写映画『からかい上手の高木さん』。
公開の半年前である2023年11月28日に映画公開のニュースが発表されました。
しかし、公開発表の時点で原作ファンからの批判が殺到し、炎上してしまうこととなってしまいました。
なぜ、炎上してしまったのか?気になるその理由について考察します。
管理人
映画の「10年後設定」が招いた違和感
実写映画『からかい上手の高木さん』が炎上してしまった理由は、原作から10年後という設定に大きな原因があります。
原作から10年が経ち、教育実習生として母校に戻ってきた高木さんと体育教師になった西片が出会うという設定になっていますが、漫画という原作があるにも関わらず、映画はオリジナルストーリーとなっており、しかも、10年後という設定から「高木さんの名前を借りた全く別物の映画じゃないか」、「原作ファンをないがしろにしていてひどい」、「原作者に失礼」といった厳しい意見が殺到し、炎上に繋がったと考察できます。
また、高木さんと西片の夫婦生活を描いた『からかい上手の(元)高木さん』というスピンオフ作品もあることから、スピンオフの設定を無視した映画でのオリジナルストーリーの展開に多くのファンが怒りを覚えたことも原因になっていると思われます。
オリジナルストーリーになった原因については、映画の撮影が原作が完結した2023年10月より前に始まったことも要因だったようですが、中には「実写化をやめろ」という厳しい声も上がっており、それだけ原作漫画に対して、思い入れのあるファンが多いことが伺い知れます。
管理人
映画に先立って放送されたドラマ版
映画に先立って2024年4月2日から5月21日にかけて、実写ドラマが放送されており、ドラマ版に関しても映画版と同じく今泉力哉さんが監督を務めました。
このドラマ版に関しては、原作漫画を基本的に忠実に描いたストーリーとなっており、原作ファンからの批判に対して、ドラマから映画の流れがあることを説明し、一部のファンからは納得の声があがったようです。
実写版のドラマ、そして映画に関して、作品そもそもの中身については髙い評価をしている方も多くいます。
特に役者陣の演技や監督の演出、美しい映像については好評でした。
しかし、そもそも実写化することに対して、批判的な考えを持つ方が多く、炎上を鎮静化することは出来ませんでした。
原作ファンの多くからはそっぽを向かれてしまい、最終的な興行収入は約6億円と大きなヒットを記録することは出来ませんでした。
管理人
実写映画『からかい上手の高木さん』のあらすじ
(以下、映画『からかい上手の高木さん』のあらすじです。)
『からかい上手の高木さん』のあらすじ|10年ぶりに母校で再会した西方くんと高木さん
香川県小豆島にある母校の中学校で体育教師をしている西方くんのもとへ中学時代に親しかった高木さんから突然電話があり、もう一度行きたかった場所に戻るとの報告を受けます。
中学時代にパリに引っ越し、帰国後に東京の大学で美術を学んでいたことからもう一度パリに戻って絵の勉強をすると勘違いしていた西方くんでしたが、翌日教育実習生として高木さんが中学校に来ることを知り、驚きます。
その日の夜、高木さんの帰省を祝って同窓会が開かれ、同級生の鈴木、真野、浜口らが集まります。
10年ぶりに再会し、相変わらず自分をからかい続ける高木さんに怒る素振りを見せながらも喜びを隠しきれない西方くんは、後日鈴木と真野の結婚式に出席し、ウェディングドレスを着た高木さんを想像します。
酔っ払った浜口とぶつかり、高木さんは受け取ったウェディングブーケをプールに落としてしまいますが、すぐに西方がプールに飛び込んでブーケを回収します。
そんな真っすぐで変わらない西方くんを見て高木さんもプールに入り、微笑むのでした。
『からかい上手の高木さん』のあらすじ|不登校になっている町田との関わり
教育実習に慣れてきた頃、高木さんはクラスで不登校になっている町田という生徒の話を西方くんから聞きます。
町田は一人で絵を描くのが好きな少年でしたが、人間関係が苦手でその事が原因で不登校になっているのでした。
そんな町田を海辺で見つけた高木さんは声をかけ、次第に町田は心を開いていき、クラスメイトの大関という女子生徒から告白を受けたことを打ち明けます。
高木さんから告白の返事をしたのか聞かれた町田は、返事によって関係性が壊れてしまうこともあることから告白は暴力だと困惑している様子を見せるのでした。
一方、大関は自分が告白した影響で町田が不登校になったと西方くんに相談し、悩みを受け入れた西方は思いを素直に伝えることが出来る大関を尊敬するというあたたかい言葉を伝えるのでした。
『からかい上手の高木さん』のあらすじ|いよいよ迎えた教育実習最終日
翌日久しぶりに登校した町田は大関に謝罪しますが、大関は告白したことを全く後悔していないと伝えます。
町田は大関のために登校したと告白し、二人の関係は以前よりも良好なものへと変化していきます。
町田と大関の件で高木さんへの思いを再認識した西方くんは、高木さんを花火大会へと誘い、二人は素敵な時間を過ごします。
そして、迎えた高木さんの教育実習最終日。
西方くんは教室で高木さんに自分の思いの丈を告白するのでした。
果たして、二人の関係はどうなってしまうのか?
結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。
以上、映画『からかい上手の高木さん』のあらすじでした。
実写映画『からかい上手の高木さん』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画『からかい上手の高木さん』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|同名人気漫画の10年後が描かれる永野芽郁主演の青春ラブストーリー
『からかい上手の高木さん』は、アニメ化もされた山本崇一郎さんの同名人気漫画を『愛がなんだ』や『あの頃。』といった代表作で知られる今泉力哉監督が実写映画化した作品となっています。
舞台は原作者・山本さんの故郷である香川県の小豆島となっており、瀬戸内海の風景が堪能できる美しい映像に序盤から心奪われます。
ストーリーに関しては、中学校が舞台だった原作から10年後、教師となった西方くん、そして教育実習生となった高木さんが10年ぶりに母校で再会するというオリジナルストーリーとなっており、原作のファンの方々からは公開前から批判はあったようですが、原作を知らない方でも入り込みやすい内容になっていると思います。
管理人
10年ぶりに再会し、中学校のときと同じように高木さんからの愛のあるからかいを受ける西方くん。
そのやりとりの数々は胸がキュンとさせられるものばかりで、ドキドキする気持ちを忘れてしまったという方々にはぴったりの内容になっていると思います。
どこまでも真っすぐに人と関わり、純粋なままの西方くん、そんな西方くんのことを時には母親のように、時には恋する少女のように見つめる高木さん。
二人の様子には誰しもが観ているだけで癒されます。
高木さんを演じた永野芽郁さん、西方くんを演じる高橋文哉さん、どちらの雰囲気も役柄にぴったりとハマっていると思います。
管理人
そして、二人の元担任教師である田辺先生を演じるベテラン俳優・江口洋介さんの演技も作品に奥行きを与えており、作品の重要なピースの一つになっています。
ただ、胸がキュンとする恋愛映画というわけではなく、不登校の生徒・町田、そしてそんな町田に思いを寄せる女子生徒の大関の二人を通じて、誰かに思いを伝えることの難しさ、思いを伝えられた人の気持ちなど、恋愛においてのコミュニケーションの難しさを描いており、二人の関係を通じて西方くんと高木さん、それぞれのお互いへの気持ちが変化していく点も描かれています。
そして、高木さんの教育実習の最終日にお互いの思いの丈を打ち明け合う重要なシーンが描かれますが、今まで照れくさくて伝えて来なかったお互いへの好意について伝え合う様子は観ているこっちまで恥ずかしくなるようなシーンに仕上がっており、初めて恋をしたときのような気持ちを思い出したという方も多いのではないでしょうか。
告白はプロポーズにまで発展し、高木さんがプロポーズを受け入れ、ラストでは夫婦となった二人が子どもと手を握りながら島を歩くシーンが描かれというハッピーエンドで映画は終わりを迎えます。
管理人
原作のファンの方々は、実写化について複雑な気持ちを持つ方もいると思います。
が、前述したように原作を知らなくても十分に楽しめる純粋な気持ちを思い出させてくれる青春ラブストーリーに仕上がっています。
恋をした経験のある誰しもが共感できる内容になっていますので、オススメです。
実写映画『からかい上手の高木さん』のみんなの口コミ評判レビュー
★★★★★星5
映画と同じ監督さんのドラマ版も、原作漫画も見ていますが、映画版も微笑ましく可愛らしいオリジナルストーリーで、見ていて顔がほころんでしまいました。
ドラマと原作が高木さんと西方君の中学生時代、映画がふたりが一度離れてから10年後、原作の続編がふたりの結婚後なのですが、世界観に違和感を感じることなく、きれいにつながっていると感じました。
そこまでねらっていたかは不明ですが、西方君を演じる人が黒川想矢さん(中学時代)から高橋文哉さんになるのは自然で、すごく納得させられる配役でした。
一方、高木さんを演じる月島琉衣さんから永野芽郁さんは、ちょっと雰囲気が変わったかなと感じたのですが、高木さんはパリに住んでいた設定なので、そこも含み入れていたなら、なかなかのキャスティングだと思いました。
主役のふたりが告白し合うシーンに、結構、尺を採っているのですが、青春を振り返りながら蘇らせているようでいいなあと思いながら、楽しく見させてもらいました。
50代女性
★★★★★星5
ドラマの『からかい上手の高木さん』の時から見ていました。
大人になってからの物語、最初は原作と違う展開でどうなのかなと思っていました。
永野芽郁と高橋文哉のキャストも最初はどうなのかなと疑問もありました。
しかし、映画館で見て自然な演技と永野芽郁のハマる役柄が好きになっていきました。
教育実習で島に戻ってくる設定も、美術の先生というところも、設定としてはとても面白く、最後の教室でのシーンは見ていて感動するものでした。
そして、ドラマも映画もAimerさんが主題歌を歌っていて世界観にピッタリ!
海岸の浅瀬でという歌詞はドラマと映画の世界観に寄り添っているとても優しい言葉でした。
30代男性
★★★★☆星4
映画の雰囲気がとても好きです。
島の情景がとても美しく、映画の中の俳優さんもとても雰囲気が落ち着いていて、ほんわかした気持ちで見ました。
高橋文哉くんがとてもよかったと思います。原作の雰囲気をよく出していたなと思います。
若い二人のあたたかい様子にキュンキュンしました。かわいらしいなと思いました。
原作が好きで映画館に足を運びましたが、これはこれでありだなと思いました。
オリジナルストーリーがちょこちょこあったけど、映画としてはうまくできていたと思います。
40代女性
★★★★☆星4
からかい上手の高木さんは、映画のほかにアニメでの展開もある作品で、原作は漫画になります。
好きな男の子をからかわずにはいられない高木さんと、純粋で弟のような西片の、胸温まるラブストーリーです。
高木さんの首に巻いたスカーフや、ロングスカートなどのファッションがとてもおしゃれな印象でした。
大人になったのに、変わらず西片をからかい続ける高木さん。
そしてうろたえる西片。かわいかったです。(役者さんも良かった…!)楽曲も好きでした。
原作改編で騒がれていましたが、これはこれで良かったのではないかと思います。
ラスト30分の主人公2人だけのセリフ劇。
どこに向かうのかわからない、西片の優柔不断にも思える語り口が、いつの間にか胸打たれる純愛の告白に行き着くところも見どころです。
結婚式でからかい続けることを神に誓った高木さん。
二人の末永い幸せを約束する、最高のラストシーンでした。
30代女性
*実写映画『からかい上手の高木さん』のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。