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『さよならの朝に約束の花をかざろう』気持ち悪い理由2つ。相関図,その後,ラストの一枚絵を解説考察。

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2018年2月24日公開の映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』。

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『心が叫びたがってるんだ。』などを手がけた脚本家・岡田麿里が初めて監督を務めた長編アニメーションです。

世界各国でも上映され、上海国際映画祭では最優秀アニメーション作品賞を受賞しました。

長寿の種族〈イオルフ〉の少女マキアが人間の赤ん坊であるエリアルを拾ったことから、異なる時間を生きる者同士の出会いと、その中で育まれる絆の行方が描かれていきます。

『さよならの朝に約束の花をかざろう』が気持ち悪いと言われる理由2つ

テレビドラマ化などを通じて大ヒットした『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』で、脚本を担当した岡田麿里さん

その彼女が初めて監督を務めた長編アニメとして注目を集めたのが、映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』です。

アメリカや韓国をはじめ、世界各国で公開され、上海国際映画祭では最優秀アニメーション作品賞を受賞するなど、国内外から高い評価を受けました。

しかし一方で、一部の視聴者からは「気持ち悪い」「見ていてつらい」といった感想も見られます。

管理人

なぜ、感動的な母子愛を描いた作品がそうした印象を与えてしまうのか、理由は2つあると考察されます。

気持ち悪い理由①マキアに恋心を抱くエリアル

最も多く挙げられるのが、エリアルのマキアへの感情の変化です。

赤ん坊の頃にマキアに拾われ、母親のように育てられたエリアル。

しかし成長するにつれ、彼の中に芽生えたのは母への恋心にも似た感情でした。

イオルフであるマキアは外見が変わらず、時の流れの中で成長していくのはエリアルだけ。

この「母の姿を保ち続ける女性」と「大人になった息子」という構図が、観る人によっては強い違和感を抱かせたと考えられます。

もちろん、思春期の少年が身近な異性に特別な感情を抱くこと自体は自然なことです。

ただ、親子に近い関係性でそれが描かれることにより、倫理的な境界を越えてしまったような印象を与え、「気持ち悪い」と受け取る人も少なくありません。

マキアとエリアルの関係性は、母子愛と恋愛の狭間にある曖昧な描写だからこそ、観る人の解釈を大きく分けてしまったと言えるでしょう。

気持ち悪い理由②幽閉されるレイリアの悲劇

もうひとつの要因は、イオルフの少女レイリアに関する過酷な描写です。

メザーテ王国はイオルフの血を得ようと里を襲撃し、レイリアを捕らえます。

やがて彼女はメザーテの王子の子を身ごもりますが、生まれた娘がイオルフの特徴を継がなかったため、レイリアは幽閉され、娘と引き離されてしまいます。

長い年月、孤独の中で精神を蝕まれていくレイリアの姿は痛ましく、観る者に強い不快感や悲しみを感じさせました。

「母であることを奪われた女性」というテーマ自体は物語上重要な要素ですが、その描写の生々しさが「気持ち悪い」「見ていられない」と感じる人もいたのです。

また、レイリアに恋をし、彼女を救おうと戦争を起こしたクリムの最期も、報われない愛の形としてやるせなさを感じさせる結末です。

二人の関係は悲劇的であると同時に、人の感情の歪みや執着を描いており、そうした痛々しさが一部視聴者の拒否感につながったと考えられます。

管理人

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『さよならの朝に約束の花をかざろう』の相関図

『さよならの朝に約束の花をかざろう』の相関図

『さよならの朝に約束の花をかざろう』の登場人物・声優

登場人物声優
マキア石見舞菜香
レイリア茅野愛衣
クリム梶裕貴
エリアル入野自由
ラング細谷佳正
ミド佐藤利奈
ディタ日笠陽子
メドメル久野美咲
イゾル杉田智和
バロウ平田広明
ラシーヌ沢城みゆき

ラストの一枚絵からその後を解説考察

映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』は、老衰でベッドに横たわるエリアルをマキアが感謝を伝えながら看取り、別れを告げ、バロウと共に旅を続ける切なくも前向きなシーンで締めくくられます。

では、その後、この世界の登場人物はどうなったのでしょうか?

エンドロール後のラストに登場する一枚絵から読み取れる「登場人物たちのその後」や「世界の変化」について、監督の言葉や描写をもとに考察していきます。

外の世界と繋がったイオルフ

ラストに登場する一枚絵について、監督を務めた岡田麿里さんはインタビューで未来のイオルフの里を描いていると語っています。

様々な髪の色のイオルフたちが描かれていましたが、これは外の世界と繋がったことにより、混血のイオルフが増えたことを表現しています。

レイリアの娘であるメドメルのように、イオルフの特徴である長寿は続かないものの、未来のイオルフの里がより豊かな場所になっていますようにという自身の願いを込めたそうです。

管理人

登場人物たちの“その後”を読み解く

一枚絵には、劇中に登場してきた登場人物たちを思わせる姿も描かれています。

ファンの間では「これはあの人物ではないか?」と様々な解釈が語られていますが、監督の言葉や物語の流れから、いくつかの可能性を整理してみましょう。

マキアとバロウのその後

映画の最後で、マキアはエリアルを見送ったあともバロウと共に旅を続けています。

涙を流すマキアに対して、バロウが「そんな顔じゃ長老様に見せられねぇぞ」と声をかける台詞が印象的です。

この一言から、長老がまだ生きている可能性、あるいは精神的な存在としてマキアたちを導き続けていることを示唆しているとも考えられます。

マキアは悲しみを抱えながらも、“生きることを選んだ”存在として描かれました。

レイリアのその後

一枚絵の中には、レナトのそばに佇む女性の姿も確認できます。

レイリアはレナトに心を寄せていたことから、マキアと共に里の再建に尽力した可能性が考えられます。

失われたイオルフの里を再び開き、人々を迎え入れる存在になったのかもしれません。

メドメルのその後

また、一枚絵にはメドメルに似た少女の姿も描かれています。

ただし、岡田麿里監督の言葉によれば「イオルフの長寿の性質は受け継がれない」とのことから、その少女がメドメル本人である可能性は低いでしょう。

むしろメドメルは、“外の世界と血を交わした新しい世代”の象徴とも解釈できます。

『さよならの朝に約束の花をかざろう』のあらすじ

(以下、映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』のあらすじです。)

『さよならの朝に約束の花をかざろう』のあらすじ|平和だった里を侵略されてしまう不老長寿の一族イオルフ

不老長寿の一族イオルフとして誕生した主人公のマキアは、両親がいない孤独を抱えながらも幼馴染のレイリアやクリムと共に平和な生活を送っていました。

そんな中、イオルフの血を王国に取り込もうというメザーテ国王の狙いから、平和だった里はメザーテ軍に侵略されてしまい、レイリアは連れ去られてしまいます。

里から逃げることが出来たマキアは、道中に立ち寄った襲撃された集落で泣きじゃくる赤ん坊を見つけ、エリアルと名付け、親代わりとして育てることとなります。

農場を営む女性ミドのサポートによって、イオルフ特有の布ヒビオルを織って生計を立てながらエリアルはすくすくと成長していきました。

『さよならの朝に約束の花をかざろう』のあらすじ|女手一つで必死にエリアルを育てるマキア

やがて、レイリアがメザーテ王子と結婚することになったという知らせを聞き、マキアは王国へと向かうことを決めます。

クリムらイオルフの生き残りとともにレイリアの救出計画に加わるマキアでしたが、レイリアはすでに王子との子を身籠っていたことから、王国が脱出することを拒否するのでした。

その後、マキアは町を転々とし、飲食店などで働きながら女手一つでなんとかエリアルを育てていきました。

エリアルは思春期になり、母代わりでありながら容姿が一切変わらないマキアとの関係に悩むようになります。

そんな中、マキアとエリアルはメザーテ国の兵士となったミドの息子ラングと再会し、思い出話に花を咲かせます。

『さよならの朝に約束の花をかざろう』のあらすじ|巻き起こるメザーテ国の戦争

このままマキアに迷惑をかけながら生活することについて申し訳なさを感じていたエリアルは、彼女を自分が守れる存在にならなければという思いからラングの紹介でメザーテ国の兵士になることを決め、マキアの元を離れることになります。

数年の時が経ち、レイリア救出を諦めきれないクリムはメザーテの敵対国であるバイエラに協力し、メザーテとの戦争を引き起こし、マキアもクリムに協力を強いられてしまいます。

幼馴染であるディタと結婚し、第一子の誕生を間近に控えていたエリアルでしたが、戦争が巻き起こったことから戦場へと赴くことになるのでした。

以上、映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』のあらすじでした。

結末が気になる方はぜひ実際に映画を観てみて下さい。

『さよならの朝に約束の花をかざろう』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

(以下、映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)

感想評価(※ネタバレ有)|『あの花』の岡田麿里・記念すべき初監督作品

映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』は、岡田麿里さんの記念すべき初監督作品です。

彼女は、大ヒット作『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の原作・脚本を担当しました。

架空の世界を舞台に不老長寿の一族であるイオルフとして誕生した少女マキア。

彼女に拾われた天涯孤独の赤ん坊エリアル。

彼ら姿を描いたファンタジー作品の内容になっています。

鑑賞してまず、目を奪われるのがその美しい映像です。ヨーロッパを思わせる雄大な自然や建造物の風景が美しく描かれており、一気にその世界観に惹きこまれます。ストーリーは、メザーテ国に侵略され、崩壊してしまったイオルフの里から逃げ出した主人公のマキアが襲撃された集落で泣きじゃくる赤ん坊エリアルを拾ったことから大きく展開していきます。

管理人

主人公のマキアは常に孤独を抱え、どこか頼りなくも見える少女。

ですが、エリアルと親代わりになったことから、懸命に赤ん坊を育て少しずつ成長していく姿が印象的に描かれます。

マキアを演じたのは、映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』が初主演となる石見舞菜香さん。

繊細ながらも芯の強いマキアというキャラクターの魅力を見事に表現しており、ハマり役だと感じます。

マキアは不老長寿ということで容姿が少女のまま変わらないことから、思春期になったエリアルが徐々にその関係に戸惑いを見せていく姿も実にリアルに描かれていると思います。

管理人

やがて、エリアルは自立するためにマキアから離れメザーテ国の兵士として戦うこととなります。

メザーテ国に長年幽閉されてしまっているレイリアを救出するために、敵対国をイオルフの生き残りがけしかけたことから、戦争が始まってしまいます。

マキアとエリアルは敵対国同士というショッキングな再会を果たすこととなります。

エリアルが戦いに身を投じる中、エリアルの妻であるディタは産気づき、マキアがその出産を助けるという展開になります。

子どもを産むという過酷さを目の当たりにし、母親という存在の偉大さに気付くと同時に自分は本当の母親にはなれなかったと感じるマキアの姿が印象的に描かれます。

管理人

その後、エリアルと再会した際に本当の母親になれなくても、あなたの存在が生きがいだったと語るマキア。

例え、血がつながってなくても、人と人は強い絆で結ぶことが出来るという岡田監督が、この作品で伝えたかったであろう強いメッセージが一連のシーンに表現されているのではないでしょうか。

ラストでは、老衰によって命を落とすエリアルを見送り、マキアが新たな旅に出るという切なくも前向きなシーンが描かれます。

そして、明日への活力くれるような締めくくりとなっています。

ファンタジー映画好きはもちろんのこと、家族愛について今一度考えたいという方にもオススメしたい作品です。

『さよならの朝に約束の花をかざろう』のみんなの口コミ評判レビュー

★★★★★星5

この作品は何度も観ましたが、泣かなかったことは一度もありません。

感動する映画を探している方には絶対に一度観てほしいです。

家族愛をテーマに描かれている作品だと思いますが、「母の愛」に何度心を打たれたかわかりません。

イオルフという種族の女の子マキアが、異種族であり、寿命も違う人間の赤ちゃんを拾い育てていく物語です。

勿論見捨てることが出来なかったということが大きな理由だと思いますが、種族も寿命も違うこと、またこの時のマキアの状況からしても、赤ちゃんを拾い育てるということは相当な覚悟が必要だったと思います。

「無償の愛」を感じられる作品です。

私はこんなに純粋な母親になれるのだろうか。

血が繋がった親子ではなくともとても立派な母親の形だと思いました。

20代女性

★★★★☆星4

映像がとても綺麗です。

特に水と布(ヒビオル)の表現は息を飲むほどの美しさでした。

冒頭シーンのイオルフの民たちが平和に暮らしているシーンは天国のように思えました。

でも、天国と思っているのは外側から見ている私たち人間だけであって、老いないイオルフの民たちにも人間と同じように感情があって悩みがある…見えている部分だけで判断してはいけないなと改めて感じました。

私がこの作品で1番感情移入したのはエリアルでした。

母親同然だったマキアがだんだんと疎ましく思えてきて、老いない彼女について嘘をつかなければいけない葛藤や苛立ちが痛いほど伝わりました。

アニメと思って気を抜いて見ていましたが、たくさん心が揺さぶられ号泣してしまうほどストーリーのしっかりとした映画でした。

20代女性

*映画『さよならの朝に約束の花をかざろう さよならの朝に約束の花をかざろう』のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。

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