エヴァンゲリオン新劇場版:Qは意味不明と言われる理由。ニアサードインパクトを考察解説!破の続きではない【あらすじとネタバレ含む感想評価も】

2012年11月17日公開の「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」。
エヴァンゲリオン新劇場版シリーズの第3作目で、興行収入は映画エヴァンゲリオンシリーズでもトップの60億円となりました。
が、あまりの展開に意味不明と感じる視聴者も多く、賛否がかなり割れる作品となりました。
そんなエヴァンゲリオン新劇場版:Qの口コミ評判レビューですが、このように、高評価寄りの声が多く集まっています。
- ドキドキしながら観ました。
- ???でした。
- とにかく頭に?がいっぱい
- 迫力があり面白かった
- 次作がとても楽しみ
- 初見だとなかなか厳しい
- 衝撃的でした。
- 面白い演出だった
主題歌は宇多田ヒカルの『桜流し』。
活動休止していた宇多田ヒカルですが、これまでのシリーズで主題歌を務めたり、制作スタッフからの要望で復帰曲となりました。
- Qは意味不明な理由について解説考察
- ニアサードインパクトをこれまでのインパクトの順番と共に解説考察
- Qは破の続きではない事を考察。渚カヲルのループ説について
- エヴァンゲリオン新劇場版:Qのあらすじ
- エヴァンゲリオン新劇場版:Qのネタバレ含む感想評価と口コミレビュー
もし、まだあなたが一度も映画『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。
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目次
エヴァンゲリオン新劇場版:Qは意味不明と言われる理由について解説考察
元より謎が多いエヴァンゲリオンですが、「Q」では特にこれが顕著に表れました。
見た人の全員が映画の中のシンジと同じ感情になっていたでしょう。
結論、「Q」が意味不明と言われるのは、何も説明がないままストーリーが進行していくからです。
アニメや旧作シリーズ、漫画版などを知っていないと全くついていけないと思います。アニメや漫画を読んでいても、理解できない点が多々あるくらいなので。
意味不明に思った鑑賞者も多く、『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』では評価がかなり割れる作品にもなりました。
公式からの解説などもないですが、今では多くの考察解説サイトなどが出来て、謎も解き明かされてきています。
新劇場版シリーズや旧作シリーズを何度も見返した上で考察するのが好きな方向けの作品であることは間違いないと思います。
ただ、こうした考察サイトなどに目を通してから見直すだけで、だいぶ見方も変わり楽しめる作品になると思います。
管理人
読むことによって見方が変わると思うので、参考にして頂ければ幸いです。
エヴァンゲリオンのニアサードインパクトをこれまでのインパクトの順番と共に解説&考察
ファーストインパクト
ファーストインパクトが起こったのは約40億年前のこととされています。
地球に生命体がいない頃、アダムが地球を支配する為に宇宙からやってきました。
そして、アダムは使徒と呼ばれる生命体を生み出します。
その後、地球には本来1つの生命体しかいてはならないところにリリスがやって来ます。
このリリスがやって来た衝突により、アダムや使徒の活動は止まりました。これがファーストインパクトと呼ばれるものです。
その後、リリスは自分の中に流れるLCLという生命の源となる液体から様々な生命を生み出していきました。人間もその内の1つなのです。
セカンドインパクト
人類の半分が失われたセカンドインパクトですが、事の発端はシンジの父親であるゲンドウが調査隊のメンバーを利用して人為的に起こされたものです。
西暦2000年、ゼーレは南極大陸でファーストインパクトにより眠っていたアダムを発見します。
アダムと使徒の接触により、人類が滅亡することを回避するために、アダムをロンギヌスの槍で卵の状態にまで戻そうとします。
しかし、この結果、発生したエネルギーにより大きな爆発が起こります。
これがセカンドインパクトで、氷が溶けて赤い海になり、日本では四季なくなり夏だけになってしまいました。
ちなみに、このアダムを発見した南極での調査隊がミサトやミサトの父といったメンバーです。
また、このセカンドインパクトによりアダムの肉体と魂が分離しました。アダムの魂には人口の身体が与えられて、それによって生まれたのが渚カヲルです。
ニアサードインパクト
次に起こったインパクトは「ニアサードインパクト」です。
エヴァンゲリオン「破」のラストで起こっていたのが、このニアサードインパクトです。
リツコが劇中でサードインパクトが始まるとも言っていました。
が、すぐにMark.06に乗るカヲルが登場してカシウスの槍でエネルギーを吸収してインパクトは止められました。
エヴァンゲリオン「Q」では世界が滅んだようになっていますが、エヴァンゲリオン「破」のラストで起こったニアサードインパクトが原因ではないのです。
インパクトになりかけたことから、near(近い)インパクトと呼ばれています。
サードインパクト
エヴァンゲリオン「破」のラストで起こったのが、ニアサードインパクトならば、サードインパクトはどこで起こったのか。
サードインパクトはシンジが眠っていた14年の間に起きている事となります。
シンジとカヲルがインパクトの成れ果てを見せながら会話するシーン。
ここで、シンジが初号機と同化している間に起こったサードインパクトの結果だよというセリフがあります。
この事から、サードインパクトがシンジが眠っていた空白の14年の間に起こった事が分かります。
明確に、この空白の14年のことが描かれているものはありません。
が、実はエヴァンゲリオン「破」のラストで流れるエヴァンゲリオン「Q」の予告は、空白の14年の内容なのです。
「破」のラストで流れる予告ですが、この予告シーンは一切「Q」では描かれていないシーンです。
ミサトが解説する説明も、「Q」本編の内容とは異なるものです。
サードインパクトは第11使徒がリリスに接触したことにより起こりました。
その後、人類はインフィニティ化というのが起きました。これは人類がエヴァに近い生物へと強制的に進化させられたものです。
「Q」でも白い巨人のようなものが廃れた町にたくさんいましたが、あれがインフィニティ化の成れ果てです。
フォースインパクト
フォースインパクトはエヴァンゲリオン「Q」で起こったものです。
ロンギヌスの槍で封印していたMark06を取り込んでいた第12の使徒が、シンジが槍を抜くことによって活性化します。
そして、第1の使徒であるカヲルと接触したことにより、フォースインパクトが始まります。
トリガーが自分だと分かったカヲルはDSSチョーカーを起動させて自ら絶命することでフォースインパクトは止まったものとなりました。

エヴァンゲリオン新劇場版:Qは破の続きではなく旧劇の続きである説を考察!渚カヲルのループ説
ここではエヴァンゲリオン「Q」が「破」の続編ではないと言われている点について解説考察していきます。
その為にも、渚カヲルの正体について理解しておく必要があります。
エヴァンゲリオン「序」のラストで登場してきた渚カヲルですが、渚カヲルの序と破でのセリフから、会ってもいないシンジをサードチルドレンであることを知っている点や、今度こそ幸せにしてみせるよというセリフから、渚カヲルは旧作世界からワープしてきたのではないかと言われています。
また渚カヲルが目覚めた際に9の棺があり、左から5番目の棺から目覚めました。そして、左の4つの棺はすでに開いてありました。
旧作世界となるテレビアニメでは、エヴァンゲリオン量産型が9体出てきたのを覚えていますでしょうか。これは棺の数と一致しています。
エントリープラグとエヴァンゲリオン量産型9体を何らかの方法で新劇場版シリーズの世界に持ってきたとされています。
そして棺がすでに4つ開いていることから、今作で登場してきた渚カヲルは5番目の渚カヲルであることが分かります。
前作の「破」でセカンドインパクトの回想シーンがありましたが、そこでアダムスが4体描かれているのです。
管理人
旧作世界ではアダムは1体しか描かれていませんでした。そして、新劇場版からアダムからアダムスというように命名されています。
アダムの魂を持つ渚カヲルですが、新劇場版で登場する渚カヲルというのは旧作世界からシンジを助ける為の存在であることが考察されるのです。
旧劇でサードインパクトが起こった後に、「序」と「破」の別世界に飛んでいってしまったというものです。
別世界の「破」で再度サードインパクトを起こしてしまったシンジ。
ですが、これはカヲルによって止められています。
それなのに「Q」ではシンジのせいでサードインパクトが起こったのはおかしいのです。
また、惣流・アスカから式波・アスカと名前を変えて破で登場したアスカからも「Q」が「破」の続きではないことが考察されます。
わざわざ名前が違っている点からしても、不自然です。
更に「Q」で左目に眼帯を付けているアスカですが、旧劇のラストでエヴァンゲリオン量産型と戦い、病院に運ばれたアスカは左目に包帯を巻かれていました。
この眼帯の傷やプラグスーツが旧劇と一致している点からも「Q」が「破」の続きではなく、「Q」は旧劇の続きである方が合点がいくという理由が揃っているのです。

エヴァンゲリオン新劇場版:Qのあらすじ
(以下、映画「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」のあらすじネタバレとラスト結末です。)
エヴァンゲリオン新劇場版:Qのあらすじ|14年後
宇宙でアスカが乗るエヴァンゲリオン改2号機、マリが乗るエヴァンゲリオン8号機は衛星軌道上にあったエヴァンゲリオン初号機を回収するUS作戦を行っていました。
初号機を回収するも、Mark.04が襲いかかり、アスカは窮地に陥ります。
しかし、一時的に覚醒したエヴァンゲリオン初号機によって助けられるのでした。
初号機から回収されたシンジが運ばれた先は、反NERV組織「ヴィレ」の艦隊であるヴンターでした。
ヴィレのメンバーからは警戒され、ヴンダーの艦長であるミサトからも冷たい態度をとられます。
そしてヴンダーの副長であるリツコから14年の時が経っていること、回収された初号機からはシンジだけでレイは発見されなかったことを聞かされます。
エヴァンゲリオン新劇場版:Qのあらすじ|ミサトたちから離れるシンジ
エヴァの呪いによって、アスカとマリの見た目は変わっていませんでしたが、シンジはアスカが助かっていたことに安堵します。
しかし、助けたはずのレイがいないことに疑問視します。
そして、シンジには鈴原トウジの妹である鈴原サクラが管理担当として付きます。
更に、シンジの首にはDSSチョーカーと言われる首輪を付けられて、今後エヴァンゲリオンに乗って再び覚醒を起こそうとするならばDSSチョーカーが爆発して命を落とすことを言われます。
シンジが状況も理解できないまま、ヴンダーにNERVのエヴァンゲリオンMark.09が襲ってきます。
そして、Mark.09からはレイの声が聞こえてきます。
NERVのエヴァは全て殲滅するということや綾波レイは存在しないという言葉など、ミサトの言葉を信用しきれなくなったシンジは制止を振り切り、レイの声がするMark.09の手に乗りヴンダーから離れるのでした。
エヴァンゲリオン新劇場版:Qのあらすじ|真実
シンジが目覚めると、そこにはレイがいました。
ジオフロント内を案内された先にはゲンドウがいて、時が来たらカヲルと一緒にエヴァンゲリオン13号機に乗るようにと命じられます。
その後、シンジはレイと話をするも以前のようなレイではありませんでした。
今だに困惑するシンジにカヲルは一緒にピアノを弾いたりと話をして打ち解けます。
そして、シンジは以前から気になっていた第3新東京市などがどうなったのかをカヲルに聞いてみます。
カヲルによって案内された先には赤く荒廃した大地が広がっていました。
シンジが初号機をキッカケに起こしてしまったニアサードインパクトにより人類を含め生命体は全て絶滅してしまっていたのでした。
シンジにとってはレイを助ける為にした行動だったのにも関わらず自分が招いてしまった悲劇に絶望します。
更に、冬月からシンジの母親であるユイの写真を見させられます。
ユイの顔はレイに似ていました。
ユイの本名は綾波ユイで、現在はエヴァンゲリオン初号機の制御システムとなっていると言うのです。
綾波レイはユイの情報を基にした複製体であり、シンジの知るレイはまだ初号機の中にいることを聞かされるのでした。
以上、映画『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』のあらすじでした。
エヴァンゲリオン新劇場版:Qのネタバレ含む感想評価と口コミレビュー
(以下、映画「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」のネタバレを含む感想評価と口コミ評判です。)
ネタバレ注意!の感想評価|内容理解が更に難しくなったが、次回の最終作への期待
一番の感想としては前作までとは打って変わったように違うものになったなという驚きが大きかったです。
破の時点でサードインパクトが起きてしまっていたので違うものになるだろうことは読めていました。
が、主人公が信じた行動によって引き起こされた結果が悲惨なものばかりでやるせない気持ちになります。
ヴィレの方たちに何もするな初号機ももうないと居場所を奪われるだけでなく次々責められるシーンは見てて心苦しかったです。
ネルフに戻っても、綾波は昔とは別人で父親は変わらず話すらしてもらえない。
そんな中出会ったカヲル君という自分を認めてくれる友人は、主人公にとって何物にも代えがたい心のオアシスだったでしょう。
それも最終的には自分を守る形で奪われてしまう。
ここまで主人公を責める映画もあるでしょうかと若干怒りすら沸き起こります。
しかし、戦闘シーンや声優さんの演技は変わらず素晴らしかったので、最終作に期待したい所です。
エヴァンゲリオン新劇場版:Qのネタバレ含む口コミ評判レビュー
エヴァンゲリオン新劇場版:Qの口コミ評判レビューには「観ているこちら側も彼と同じく何がどうなっているのかわからないままです。」「感想としては、???でした。とにかく頭に?がいっぱいです。」「正直理解するのが難しい内容が多く、よくわからないままの部分が結構残っているからです。」と、解説や考察を求める声が多数見られました。
★★★★☆星4
前作から14年後の世界が舞台ということで、冒頭から今までのシリーズとは全く違った世界観が描かれています。
14年振りに目覚めた主人公・碇シンジは、周囲の登場人物たちから14年間の詳細を全く聞くことができないままストーリーが進行していきます。
が、観ているこちら側も彼と同じく何がどうなっているのかわからないままです。ドキドキしながら観ました。
また、エヴァンゲリオンの機体も今までとは様子が異なっています。
物語後半、異形のエヴァンゲリオン同士が戦闘を繰り広げるシーンは非常に迫力があり面白かったです。
フォースインパクトは防ぐことができましたが、生きる活力を失ってしまったシンジ、それを引っ張るアスカ、そして2人について行くレイの3人の姿で物語は終わっています。
まだ明かされていない謎も多いですが、次作が最終章とのことなので、とても楽しみです。
30代女性
★★★★☆星4
わたしはエヴァンゲリオンを当時のアニメから原作漫画、映画まで全て見ています。
今回のQも何年も待って満を持しての映画公開だったので、やっとか…!という気持ちで初日に見に行きました。
感想としては、???でした。とにかく頭に?がいっぱいです。
序や破はエヴァを知っている人たちはまだ納得できたと思います。
が、Qに関しては世界観も謎で巨大艦隊もいつの間に?14年間眠り続けていた?余りにもハテナが多かったです。
わたしら4回見に行ったのですが、そうすると評価は☆4くらいかなとは思えますが、初見だとなかなか厳しいものがある気がします。
女子がみんな大好きな渚カヲルくんが好きな人たちは満足できるのではないでしょうか。
彼はどんな世界観でもシンジのことが大好き、それは揺るぎません。もしかしたらQは見る人を選ぶのかもしれません。
30代女性
★★★★★星5
エヴァンゲリオン第13号機が登場して、シンジとカヲルが2人で操縦していたことがものすごく印象に残りました。
基本的には2人で操縦するのですが、1人でも操縦可能な描写もあり、片方に何かしらのことが起こっても操縦出来るというシステムは面白いと思いました。
ですがこの機体が登場してすぐに衝撃的シーンがあり、巨大な槍を2本ぬいたのですが、その直後にカヲルが命を落としてしまうというシーンがあり、その場面を見たときは開いた口がふさがらないぐらい衝撃的でした。
どういう狙いでこの13号機が開発されたかわからないです。
が、使徒相手の戦闘に使用していたらものすごく戦いやすくなっていただろうなと思うと、対使徒の戦闘を見たかったと思いました。
30代男性
★★★★☆星4
シンジが冬月さんと将棋をうつシーンなど若干重なるシーンはあったものの、ほとんど新しいストーリーで物語が展開され、見入ってしまいました。
ただ、前作がなかなかに盛り上がっただけにやや残念さも感じました。
というのも正直理解するのが難しい内容が多く、よくわからないままの部分が結構残っているからです。
おそらく核心めいた内容は次作に持ち越しで、最終話に向けてのワンクッションみたいな位置づけでした。
エヴァらしいといえばらしい展開ですが、これはこれで4作目への期待値が上がります。
今作では、葛城ミサトがサングラスのまま素顔を出さなかったり、碇ゲンドウも横長のゴーグルみたいなものを装着していたりと少しキャラクターの様相が違っていました。アスカも眼帯をしていました。
その効果もあってか、何かたくらみがあるものの心情が読めない隠すような感じの演出になっていました。
今までと少し雰囲気が違い、面白い演出だったと思います。
それと、エヴァ同士が戦うシーンがありましたが、直接意識的に戦うのは初めてだと思うので、ここはなかなか面白いシーンでした。
次作が楽しみです。
40代男性
*映画『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。