(映画)朝が来るのあらすじネタバレ感想評価!原作小説との違いや主題歌後のエンドロールの言葉とは?

2020年10月23日公開の映画「朝が来る」。
2016年にテレビドラマ化もされました、
子供ができない夫婦と子供が育てられない女性の悩みをリアルに描いた作品となっています。
第73回カンヌ国際映画祭にも選出され、更に米アカデミー賞の日本代表作品にも選出されました。
他にもトロント国際映画祭など複数の国際映画祭でも上映され、今後26カ国以上での国で上映が予定されている作品となっています。
また、映画『朝が来る』の口コミ評判レビューには、こんな評価が集まっています。
- 涙が自然と出てきた
- どの視点から見ても感動する作品
- 光が刺す映像が素晴らしかった
- もう少しひねりが欲しかった
- 役者陣の演技が良かった
- 勇気づけられた
- 今の時代にマッチしている作品
- 励まされた
- 朝が来るのあらすじ
- 朝が来るのネタバレを含む感想評価と口コミ評判レビュー
- 原作小説、結末の違い
- 主題歌、エンドロール後にも注目
目次
朝が来るのあらすじ|一本の電話から始まる物語
(以下、映画「朝が来る」のあらすじです。)
朝が来るのあらすじ|一本の電話
専業主婦の佐都子は建設会社で働く夫の清和、そして息子の朝斗と3人で暮らしていました。
ある日、家に電話が掛かってきます。佐都子は電話に出るも、返事がなくそのまま電話は切れてしまいます。
再び電話が掛かってくると、今度は朝斗が通う幼稚園からの電話でした。
幼稚園から呼び出された佐都子が向かうと、先生から朝斗が友達である大空くんをジャングルジムから落として怪我をさせてしまった言われます。
しかし、朝斗は大空くんをジャングルジムから落としてはないと言い、先生たちも実際の現場を目撃したわけではありませんでした。
朝が来るのあらすじ|子供ができない夫婦
佐都子と夫の清和との出会いは同じ職場でのことでした。
2人は結婚し、夫の稼ぎもありタワーマンションに暮らして不自由なく生活を送っていました。
そんな中、2人は子供も居たら良いなと思うようになります。
しかし、2人の間に中々子供ができないことから病院を訪れて検査してみると、清和が無精子症との診断結果を受けます。
その為、残れされた不妊治療は顕微授精という方法しかありませんでした。
ですが、これを行うには睾丸を切って取り出す必要がありました。
険しい表情になった清和は、その場では考えさせてくださいと答えたものの、後日、妻の佐都子の為にも決心をします。
それから月に1回、顕微授精の為に東京から北海道に行くことになりました。
そんな中、大雪で北海道行きの便が欠航となってしまいます。
不妊治療費など多くのお金も掛かっている為、何とかして北海道に行こうとする清和ですが、佐都子はもう止めようと言います。
清和の苦しむ姿をこれ以上は見たくなく、佐都子と清和は2人で生きていくことを決めるのでした。
朝が来るのあらすじ|養子縁組制度を知る
佐都子と清和は旅行で訪れた旅館で、「ベビーバトン」というNPO法人団体のドキュメンタリー番組を目にします。
ベビーバトンでは親が育てられない赤ちゃんを、子供を望む家庭に養子として繋げる活動を行なっていました。
養子に対して興味を持った2人は、後日ベビーバトンの説明会を聞きに行きます。
ベビーバトンの代表である浅見からの話や、実際に養子を授かった家族の話を聞いた佐都子と清和は養子を迎え入れることを決めます。
そうして、養子として迎え入れたのが朝斗でした。
産まれたばかりの朝斗を迎えに行った際、ベビーバトンの代表である浅見から朝斗を産んだ母親に会っていかないと聞かれます。
浅見の紹介で向かった先には4人の家族がいました。
そこで、まだ中学生くらいの少女から手紙を渡され、「ごめんなさい、お願いします」と言われるのでした。
が終わるまで住むことになったひかりは、ある日浅見の部屋に入り、自分の資料を見つけます。そこで朝斗が住んでいる居場所を知るのでした。
朝が来るのネタバレ含む感想評価と口コミ評判レビュー|日本の問題を考えさせられる
(以下、映画「朝が来る」のネタバレを含む感想評価と口コミ評判です。)
感想評価|養子縁組制度、学生の妊娠など考えさせられる作品
最近のフィクション作品は、主人公と同時にそれ以外の登場人物の視点でも語っていくという傾向があります。
悪役といわれる存在でも生い立ちや思考を辿っていくことで、そこにも正義があることを観客に知らせてくれます。
映画「朝が来る」でいえば、里親の元へ自分の子供を返してくれと一方的に主張してくる女性が、主人公の夫婦から見れば敵役になります。
しかし、その敵役の女性の視点から物語が進んでいく場面が組み込まれていることで、私達観客はその敵役を憎めなくなってくるのです。
このような手法は、一歩間違えば物語を複雑にしテーマを曖昧にしてしまうのですが、この世は曖昧なものだという意味ではリアルではあります。
一方的な正義はないし、一方的な悪もないのです。
里親夫婦の心情も分かるし、子供を取り返しに来た女性の気持ちも理解できます。
観客は双方の気持ちの間を行ったり来たりで揺れ動くのですが、実はそれがこの映画の目的なのかもしれないと思いました。
管理人
そうやって色々と養子縁組について考えを巡らせて欲しいというのが作り手の意図なのかな、と。
もしそうなら、この映画は成功していると思います。
実際、この作品を見てから養子制度に関する書籍やドキュメンタリーを見て関心を持ちました。
養子縁組を斡旋する団体にも興味が湧き、色々な立場から養子の問題を考えるキッカケをこの映画は与えてくれました。
朝が来るの口コミ評判レビュー
映画『朝が来る』の口コミ評判レビューには、「エンドロールの曲で心が洗われるような気持ちになれた」「自身と重なる部分がありすごく共感ができた」「主人公のように前向きに生きてみたいと思えるようになった」「最初から最後まで目が離せなかった」という評判が多い印象です。
★★★★☆星4
私は原作を読んでから映画を見たのですが、映像化良かったです。光が刺す映像がとても素晴らしかったです。
それに相反して、残酷な現実がせつない内容となっていました。夫婦役の井浦新さん、永作ひろみさん違和感なく演じておられました。
感動する場面がいくつかあり、涙が自然と出てきました。
後半は14歳の役を演じたときたさんも素晴らしい自然な演技をされており、立派な女優さんになってきていると思いました。
この少女の物語もまたしょうがないよね、という思いで観ていました。
2人の母は育ての親と産みの母という立場で全然違いながらも、どちらも共感できました。
エンドロールの曲で心が洗われるようなそんな優しい気持ちになれました。
40代女性
★★★★☆星4
特別養子縁組がテーマのこの作品は、今の時代にマッチしていると思います。
戸籍上も実子として記載され、子供が欲しいけど授からない夫婦には最良の制度だと思います。
子供もまともに養育できない家庭より、子供の欲しい家庭で愛情を受けて育つほうが良い。
この映画では、井浦さんと永作さんが本当に愛情持って子供を育てている姿を見せてくれています。
子供の表情からも幸せであることが伝わってくる。そこに生みの親が6年も経ってから子供を返してほしいと連絡をしてくるが、この部分に納得がいかない。
この描写がなければこの映画は成立しないのですが。
そもそも同意したうえで子供を手放しているのに今更返せは間違っている。
子供の幸せを考えればこんな親の元でまともな教育が受けられるとは思えない。
生みの親にも返してほしいという理由は描かれている。
それに共感される方もいるでしょうが、私にはただの身勝手としか思えない。
こんなことが通用してしまうと、この制度の在り方が問われると思います。
この映画の構成は、色々な立場から見ることができる構成になっている。
母親が主体となっているが、父親目線で見た場合、また違った感情が芽生えるのだろうと思う。
どの視点から見ても感動する作品だと思います。
40代女性
★★★☆☆星3
永作さんと井浦さんの演技がとてもよかった。私は好きということもありますが、今回も見入ってしまいました。
夫婦が不妊治療を止める決断をするところは、自身と重なる部分がありすごく共感ができました。
不妊治療を止めること、相当な決断力がいるのではと感じました。
望まない妊娠をしてしまった二人の、シーンでは淡々と進んでいき長いように感じました。
母になるということを理解せず、無知な男性には全く共感することができませんでした。
不妊治療を続けてきた夫婦が養子を迎え、そこから育てていくというストーリーは、なんかつまらないと感じてしまった。
全体的にはストーリー性があり、キャストや音楽なども好きなのですが、もうちょっとひねりをつけ人間味をだした方がいいのではと感じました。
20代男性
★★★★☆星4
私は映画鑑賞が趣味なので、気になった作品は必ずと言っていいほど映画を見に行きます。
この作品もタイトルと内容、キャストに興味があったので視聴しました。
今までの作品と違った世界観と展開の速さには驚愕でしたし、何より苦しい時代をはねのけるような持ち前の明るさと共に直向きに生きる姿勢には感動しました。
時々感情移入をしてしまう場面もありましたが、それでも最初から最後まで目が離せませんでした。
主人公が立ち向かう屈強の精神力の演技には大変興味深く、何度も見ても勇気づけられたり、励まされたり、自分の性格までを見つめ直す切っ掛けを教わりました。
作品が終わってしまっても主人公のように私も前向きに生きてみたい、と思えるようになりました。
30代女性
*映画「朝が来る」のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
映画「朝が来る」の原作小説、結末の違い
「朝が来る」の原作小説と映画の結末はほとんど同じです。
朝斗を連れた佐都子がひかりを探し出して歩き出すところで終わっています。
ただ、原作小説と映画では多少の違いがあります。
映画では、ひかりが妊娠したことが分かると離れていく匠ですが、原作小説では中絶したと匠には知らされています。
学校裏で2人で話す場面も、お互いに好きだったりという内容で描かれています。
また、映画では借金取りに追われて、新聞配達の金庫からお金を盗み出すように描かれていますが、原作小説では少し違っています。
借金取りから逃げるように、ひかりは広島の新聞配達から逃げ出します。
そして、向かったのが朝斗住んでいる武蔵小杉の近くである横浜です。
横浜ではホテルの清掃員として働きますが、横浜まで借金取りが追いかけてきて、ひかりはホテルの金庫からお金を盗み出す内容となっています。
その後に関しては映画と同じように描かれています。
多少の違いがある映画版と原作小説ですが、原作小説の方がかなりオススメです。
管理人
原作小説では、映画では描かれなかった、それぞれの個人の苦悩がより伝わってくるものになっています。
佐都子と清和の不妊治療での苦悩や、ひかりの子育ての思いや孤独さがより濃く原作小説では描かれています。
映画の批評というわけではないですが、原作小説を読むと、映画でのそれぞれの苦悩のエピソードが淡々に語られすぎていると思えるくらいです。
映画で感情移入できた人は、より感動できるものとなっています。
主題歌、エンドロール後にも注目
主題歌となったのC &Kの「アサトヒカリ」です。
映画内では登場人物として、朝斗とひかりが出てきますが、タイトルもこれに沿ったものとなっています。
映画内では、度々この主題歌である「アサトヒカリ」が歌われるシーンがありますが、これは映画オリジナルのものとなっています。
また、注目してほしいのがエンドロール中で「アサトヒカリ」が流れるのですが、最後に朝斗役を演じた佐藤令旺が歌う場面が流れます。
映画ならではのオリジナル演出で、エンドロール終わるまで最後まで見逃せないとの声も上がりました。
管理人
#映画 #朝が来る
急いで見に行ってきました。やはり原作に比べると、ストーリーの厚みは削がれた感はありますが、それでも井浦新さん、永作博美さん、蒔田彩珠さんの文字では表せない感情の動きが素晴らしい。エンドロールが終わる前に、お客さんが2人帰っていきました。最後まで見なきゃ完結しません pic.twitter.com/g5BI7o6mlE— きょ〜ぽむ( *¯ ꒳¯*) (@kyk_pompom) November 5, 2020
映画『朝が来る』を観て来ました。
様々な人の視線からストーリーが出来ていて、とても丁寧に作られている作品でした。
個人的には浅田美代子さんの数年での年齢の重ね方の演技がとても好きです。
そして···
観にいかれたら必ずエンドロール(クレジット)は最後まで観てください。#朝が来る pic.twitter.com/7ZxfQlUdGC— 出窓ふわ (@0118turuhime) October 23, 2020
河瀬直美監督最新作
『朝が来る』観てきました。
エンドロール最後まで見て!と教えてくださったツイ民の皆さまに感謝です〜最大級の感動波が来ました!会場明るくなってもなかなか立てなかった。今も余韻…🌕
やっぱ、すごいわ。河瀬直美、セカイの宝物だわ。— small circle TM (@tm_circle) October 31, 2020
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