ハウルの動く城のマルクルの正体について解説考察!原作との違いやその後についても【あらすじネタバレ感想評価】

2004年11月20日公開のジブリ映画『ハウルの動く城』。
宮崎駿監督にとって9作目の作品で、ジブリ作品として『千と千尋の神隠し』の次作ともあり注目が大きく集まり、興行収入はジブリ作品で3番目となる196億円を記録しました。
主人公のハウル役の吹き替え声優には木村拓哉、荒地の魔女役には美輪明宏、マルクル役には神木隆之介らなどが務めました。
また、『ハウルの動く城』の口コミ評判レビューには、
- 木村拓哉の声優がハウルにすごく合っていた
- ジブリ映画の中でも傑作
- ファンタジーが好きな人には1度は見てほしい作品
- テーマ曲の「人生のメリーゴーランド」も含め、非常に完成度の高い良作
- 魔法が発動するシーンや見ていてワクワクする部分がたくさん
- 何度見ても飽きないし楽しめる作品
- ハウルの動く城の独特な歩き方とかデザインも良かった
- ハウルを観ると毎回、ベーコンエッグが食べたくなる
という声が多数集まっています。
- マルクルの正体について解説
- 原作との違いやハウルやソフィーのその後について解説考察
- ハウルの動く城のあらすじ
- ハウルの動く城のネタバレ含む感想評価と口コミ評判レビュー
「ハウルの動く城」は原作小説を読んでおくこともとてもおすすめです!
イギリス人作家・ダイアナ・ウィン・ジョーンズの小説が原作となっています。こちらの原作小説を読んでいたら、より一層、映画を楽しめますよ☆
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目次
ハウルの動く城|マルクルの正体について解説
映画『ハウルの動く城』で、登場するマルクルの正体はハウルの弟子です。しかし、映画内でマルクルの正体について詳しく解説されることはなかったので原作小説で登場するマルクルを交えて、マルクルの正体について解説していきます。
まず、原作ではマルクルの名前は「マイケル・フィッシャー」となっています。映画内でのマルクルは、小学生ほどの見た目で可愛らしい少年でした。映画内での年齢については設定などがありませんが、原作でのマルクルは15歳となっています。
性格は映画と原作も概ね変わりませんが、髪色は黒く背も高いキャラクターとなっています。
また、マルクルがハウルの弟子となった経緯ですが、マルクルは幼い頃に両親を亡くしてしまいました。孤児となってしまったマルクルは住むところがないまま放浪しているところで、たまたまハウルの城に通じる戸口の前に座り込んでいたことがキッカケで、ハウルと出会い弟子となりました。
原作では、ハウルから魔法を教わる描写もあります。映画ではマルクルの正体について描かれなかったですが、原作で名前や年齢が知れたりとマルクルの正体が分かります。
ハウルの動く城|原作との違いやハウルやソフィーのその後について解説考察
ジブリ映画『ハウルの動く城』は、1986年にイギリス人作家のダイアナ・ウィン・ジョーンズにより出された『魔法使いハウルと火の悪魔』が原作小説となっています。
実は原作からはかなり改変されて、映画は作られており、原作者のジョーンズからは「ハウルの性格だけは変えないように」という言われを受けて映画は制作されました。
ソフィーの正体は魔法使い!?普通の人間ではない理由
ソフィーは、荒地の魔女の魔法により老婆になってしまいましたが、その後は明確に老婆になってしまった魔法を解かれるシーンなどなく本来の姿に戻りました。
これについては、序盤のカルシファーとの契約が成立したものからと言われる説があります。ソフィーは、カルシファーのハウルとの契約の呪いを解いてくれたら老婆になった呪いも解くという契約を交わしています。
最終的に、カルシファーの呪いを解きますが、これによって契約が成立してソフィーも本来の姿に戻れたというものです。
しかし、劇中では度々、老婆から若い姿に戻っているシーンがあります。これについては、ソフィー自身で魔法を早い段階から解いていたという説があります。
原作では、ソフィーが時々若い姿に戻ったりすることはありません。原作でのソフィーは自分が老婆になってしまったのは思い込みで、それに気付いたソフィーはラストで本来の姿に戻るというものになっています。
ソフィーが自身で魔法を解いたというものは、ソフィーも魔法が使えるからです。映画では解説などありませんでしたが、ソフィーはモノに命を吹き込む魔法が使えます。
原作ではカカシに命を吹き込んだのもソフィーですし、カルファーとハウルを引き剥がしのにも関わらず両者が命を落とさなかったのは、ソフィーの魔法の力があってこその事でした。
原作ではサリマンはハウルの先生ではない
ハウルの先生として登場するサリマンですが、原作ではサリマンはハウルの先生ではありません。サリマンはハウルと出身が同じというだけで、特に繋がりもありません。
サリマンは荒地の魔女を倒しに行って行方不明となり、終盤まで登場することもないです。また、映画内ではサリマンの使い犬としてヒンというキャラクターが登場しますが、これも映画のオリジナルです。
原作では、ハウルの家へと押し掛けて一緒に住むこととなった犬がいるのですが、この犬の正体はサリマンで、映画と若干の繋がりを感じさせるものの、サリマンやヒンは原作と映画では全くの別物キャラクターとなっています。
その後の続編について|原作小説では続編となる本が2つある
原作小説である『魔法使いハウルと火の悪魔』でも、結末はハウルとソフィーが一緒に暮らすことになり物語は終わります。原作小説では続編となる本が2つあるのですが、主人公が新しく登場するキャラクターにそれぞれ変わっていきます。
その主人公を助ける補助的な位置でハウルたちは登場して、その後のことが描写されているものとなっています。2作目の『アブダラと空飛ぶ絨毯』では、ハウルとソフィーの間に男の子のモーガンが誕生します。
3作目となる『チャーメインと魔法の家』でもハウル、ソフィー、そしてカルシファーなども登場して仲良く暮らしていることが伺えるものとなっています。
原作小説では戦争の部分がなかったり、荒地の魔女とは終始敵対していたりと後半部分の物語は大きく変わってくるのでジブリ映画の『ハウルの動く城』を観た後でも楽しめる本となっています。
ハウルの動く城のあらすじ
(以下、映画「ハウルの動く城」のあらすじです。)
ハウルの動く城のあらすじ|ハウルとの出会い
戦時下の街で、帽子屋に勤める若き女性ソフィーはどこか浮かない顔でした。3姉妹の長女であるソフィーは生来の真面目さ故に、亡き父の築いた店を、自分の意欲というよりも半ば義務感から継いでいました。
あるとき、ソフィーは義理の妹であるレティーに会いに行く途中、兵士に絡まれたところを不思議な青年に助けられます。青年は兵士をマインドコントロールしただけでなく、何者かを撒くためにソフィーに同行を頼み、2人を宙に浮かばせました。
そのまま空中を歩き、逃げ切った青年は、ソフィーをレティーのところまで送り届けます。突然のことに興奮気味のソフィーに、レティーはもしそれが魔法使いのハウルであったなら心臓を奪われてしまうと言います。
更にレティーはソフィーのことを見透かし、本当に帽子屋に一生勤めるのか、自分のことは自分の意志で決めるべきではないかと忠告します。
その夜、怪しげな女が帽子屋を訪ねます。女はハウルを追う荒地の魔女でした。昼間にソフィーが出会った青年こそハウルであり、魔女はハウルと接触したソフィーに目をつけていたのです。
魔女はソフィーに90歳の老婆になってしまう呪いをかけると、「ハウルによろしく」と言って去っていきました。
ハウルの動く城のあらすじ|城での生活
老婆になってしまったソフィーは、もうここで今まで通りの生活は出来ないと家を飛び出します。行く先は、遥か遠くの中折れ谷にいる末っ子の妹のもとです。
道中、疲れたソフィーが道端の木を杖にしようと引き上げると、それは倒れていたカカシのカブでした。カブは寝床に困ったソフィーのために、ハウルの動く城を呼んできました。
城に入ったソフィーは、ハウルに使役されている火の悪魔カルシファーと出会い、ハウルとの契約の呪いを解いてくれたらソフィーの呪いも解いてみせると取引を持ちかけられますが、疲労困憊のソフィーはカルシファーの話もそこそこに寝入ってしまいます。
翌朝、ソフィーが目を覚ますと、城は荒地から港町まで移動していました。城には王からの遣いが来て、ハウルの弟子マルクルが対応します。激しさを増す戦争の最中、魔法使いであるハウルもまた徴兵の対象でしたが、ハウルはずっと避けるようにしているようでした。
ソフィーがカルシファーを軽く脅して協力させ、料理をしているとハウルが帰ってきます。ソフィーは自分をこの城の新しい掃除婦だと言い張り、居着いてしまいます。ハウルもそれが昨日の娘とは気付いていません。
そのまま皆で朝食をとっていると、ソフィーのポケットから荒地の魔女の「ハウルの心臓をもらう」とのメッセージが出てきました。魔女の追跡をかわすため、ハウルはカルシファーに城の移動を命じます。
掃除婦として、やる気に満ちたソフィーは、散らかり方題の城を徹底的に片付けていきます。忙しいながらも、それはソフィーにとって今までにない穏やかな生活でした。
ハウルの動く城のあらすじ|ハウルの内面
ハウルは鳥の姿に変身し、戦地の様子を見て回っています。火の海に包まれた悲惨な戦場に心を痛めていると、怪物の群れが襲ってきました。明け方、家に逃げ帰ったハウルは身も心も疲れきって風呂に入ります。
朝の市場に買物に出たソフィーとマルクルが、街が敵機に爆撃されたため、慌てて帰って家に帰って来ます。すると、ハウルが悲鳴を上げて風呂から出てきました。
どうやらソフィーが風呂場の棚を掃除したため、まじないがおかしくなり、ハウルの自慢の美しい髪色が変わってしまったのでした。ハウルは美しくなければ生きていたって仕方ないと言い、闇の精霊まで呼び出して、すっかり意気消沈してしまいます。
容姿にコンプレックスを持っているソフィーは、自分は美しかったことなど一度もないと泣いて出て行ってしまいます。その後すぐにマルクルが連れ戻しに来て、ソフィーはドロドロに溶けているハウルを介抱してやります。
ハウルはソフィーにだんだんと心を開き、自分は本当は臆病者だと打ち明けます。荒地の魔女についても、自分から好奇心で近づいたものの、その恐ろしさに逃げ続けているとのことでした。
その上、王からの召集も、魔法学校入学時に忠誠を誓ったために断りきれずに逃げているのでした。
物怖じしない性格のソフィーは、王に会って出征を断り、むしろ国民のために戦争を止めさせるように言えばいいと話します。それを聞いたハウルは、ソフィーが母親のふりをして王に会い、話をつけるという案を思いつきました。
ハウルは自分も姿を変えてついていくと言ってソフィーにお守り代わりの指輪を渡し、ソフィーを送り出します。
以上、「ハウルの動く城」のあらすじでした。
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ハウルの動く城のネタバレ含む感想評価と口コミ評判レビュー
(以下、映画「ハウルの動く城」のネタバレを含む感想評価と口コミ評判レビューです。)
ネタバレ注意!感想評価|ファンタジー要素がジブリとマッチした作品
ジブリ史上最も人気を博したヒロインと称されるハウルを排出した名作品です。
木村拓哉さんが声優を務めたハウルですが、まさに男性の理想像とも謳われるハウルを見事に演じました。怪物という二面性を持ちながらも、自らと格闘しソフィーを大事にする魔法使いの姿には心打たれるファンも多いでしょう。
ストーリー製は宮崎駿監督らしい、世間に今世の中が抱える問題を訴えかけつつも、愛や優しさをもって作品をまろやかにし、見る者の心を掴みます。子供と大人では見る角度が異なり、いつ見ても新しい発見をさせて貰えます。
作品性の素晴らしさが、年齢を経るごとに分かっていき、作品の虜になっていくことものがあります。何度見てもワクワクするし、とても面白いです。
ネタバレ含む口コミ評判でのレビュー「アニメーションの美しさがすごい」「非常に完成度の高い良作」
映画『ハウルの動く城』の口コミ評判レビューには、「ソフィーとハウルは結ばれ、カブ王子の魔法も解け、荒地の魔女も無力になり、戦争にも終わりが見えると誰もが納得できるハッピーエンド」「原作が大好きだったので、この映画もとても楽しめました」「ファンタジーな世界観がジブリの絵柄とマッチしている」「音楽や映像も綺麗で好きなジブリ作品の1つ」という評判が多い印象です。
★★★★★星5
木村拓哉さんが主人公ハウルの声を担当したことでも話題になりました!海外でも賞をとったり、ジブリ作品の中でもかなり評価の高い作品の1つです。
見所はかなりたくさんあると思いますが、なんといってもアニメーションの美しさ。古き良きヨーロッパのような街並みや、タイトルにもなっているハウルが暮らす動く城、そして物語の後半に描かれる幻想世界。何度見ても目を惹きつけられます。
登場人物の掛け合いもとっても面白いです!おばあちゃんになったソフィーは急に口うるさく、火の悪魔カルシファー・見習いのマイケルがだらしないハウルに対して愚痴を言ったり。色男のハウルは度々胸キュンもさせてくれます。そして悪役である、荒地の魔女の迫力も圧巻です!
20代女性
★★★★★星5
映画「ハウルの動く城」はイギリスの児童文学『魔法使いハウルと火の悪魔』を原作とした映像作品です。もともと原作が大好きだったので、この映画もとても楽しめました。
ファンタジーな世界観がジブリの絵柄とマッチしており、魔法が発動するシーンや荒地の魔女の不気味な登場シーン、ハウルが城をリフォームするシーンなど、見ていてワクワクする部分がたくさんありました。
蒸気や煙を出しながらゆっくり移動するお城のデザインも素敵です。またキャラクターも魅力的で、ソフィーやハウルを始め荒地の魔女やカルシファーなど癖の強いキャラクターが多く、見ていて楽しいです。
なかでも個人的に好きなのは火の悪魔カルシファー。生意気なのにどこか気弱だったり、褒められて照れるところが可愛くてお気に入りです。そして物語の結末はサリマン先生も言ったとおり、誰もが納得できるハッピーエンド。
ソフィーとハウルは結ばれ、カブ王子の魔法も解け、荒地の魔女も無力になり、戦争にも終わりが見える。カルシファーが自分の意思で皆の所に戻ってきてくれたのも嬉しかったです。
スタジオジブリ作品の中では評価が低く、賛否両論の「否」の方が多いと言われるこの作品ですが、私個人の意見は圧倒的に「賛」です。原作からの設定の改変や映像技術、テーマ曲の「人生のメリーゴーランド」も含め、非常に完成度の高い良作に感じました。
10代女性
★★★★★星5
この作品は、魔法の世界でありながらも、戦争やソフィーがおばあさんの姿にさせられてしまったけれど、時々元の若いソフィーに戻ったり、ハウルの綺麗な髪色が真っ黒になり悪魔のような姿になるハウルを見て、とても感慨深いなと思いました。
作品の一つ一つにメッセージ性が込められているように感じて、このシーンは、何を語りかけてくれているのだろうかと、見てすぐに分かるものもあれば、よく考えなければ見つけられないものもありました。
なので、私の中では、とてもメッセージ性の強い作品だなと個人的に思っています。この作品は見る度に色々と気づかされるので、何度見ても飽きないですし、何度見ても純粋に楽しめる作品だなと感じています。
30代女性
★★★★★星5
ソフィーは長女で妹のベティーと比べて自信がなく、長女としての責任感?を抱えながら生きているのを見て、私も長女なので不思議なシンパシーを感じました。
けれどそんなソフィーがおばあさんにさせられてから嘆き暮らすのではなく、何となく境遇を受け入れ、少女の時よりむしろ生き生きと生きている様子は見ていて面白かったです。
またハウルはイケメンで、怖いウワサがあるけど、実は弱虫というギャップがあり、かっこ可愛いなと思いました。個人的には金髪の時が一番カッコいいと思います。
説明をあえてしないというジブリ特有のスタイルのため、分かりにくい所もありますが、お話自体も何となくまとまっているし、何よりあいまいな感じで終わらず、ハッピーエンドなところがとても良いと思いました。
30代男性
*映画「ハウルの動く城」のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
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