『インサイド・ヘッド』は発達障害の子供が見るのに良い映画?うつ病の心理学を描きひどいと言われる理由を考察解説
2015年7月18日、日本公開の映画『インサイド・ヘッド』。
約5年の制作期間を経て制作された『インサイド・ヘッド』は、5つの感情、ヨロコビ、カナシミ、ビビリ、ムカムカ、イカリが少女ライリーの頭の中で司令部として彼女の幸せのために奮闘する物語となっています。
映画『インサイド・ヘッド』の口コミ評判レビューには、
- どんな感情も大切なものだと思えた
- 素晴らしいストーリー
- 子どもの気持ちとの向き合い方について考えさせられた
- ライリーや両親にとても感情移入できた
- 喜びと悲しみの描写が上手い作品
- 感涙できるシーンも多い
- 子供たちが見てもいい勉強になる
- 間違いなく大人でも感動できる良作
という声が多数集まっています。
- 発達障害の子供が見るのに良い映画?
- うつ病の心理学を描いたことで伝えたいこととは?
- ひどいとの声やヨロコビ嫌いとの声はなぜ?
- 『インサイド・ヘッド』のあらすじ
- 『インサイド・ヘッド』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
- よくある質問|声優死亡やビンボンのその後について解説
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目次
発達障害の子供が見るのに良い映画?うつ病の心理学を描いた『インサイド・ヘッド』の伝えたいこととは?
ディズニー・ピクサー作品である映画『インサイド・ヘッド』は、少女ライリーの頭の中の指令室で5つの感情ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリが奮闘する物語です。
ライリーの幸せのために尽くす5つの感情が様々な試練を乗り越えながらも互いの個性や重要性に気づき、ライリーの幸せと成長に繋げていきました。
そんな映画『インサイド・ヘッド』は、作り込まれたキャラクター、世界観によって、感情を切り口に子供の成長を描いた作品として高く評価されていますが、うつ病の心理学や描かれているとの意見や、発達障害の子供が見るのにもおすすめとの意見も見られます。
実際にこのような疑問点について考察していきます。
- どのようにうつ病の心理学が描かれているのか
- それにより伝えたいことは何か
- 発達障害の子どもが見ることでどんな効果があるのか
『インサイド・ヘッド』で描かれる子どもの成長や心理
まず、『インサイド・ヘッド』においてライリーの様子がどのように描かれていたのかということを、子供の成長や心理の観点から見ていきます。
ライリーは生まれ育ったミネソタからサンフランシスコに引っ越したことをきっかけとして、環境や人間関係が変化し、強いストレスを感じることとなりました。
住環境、友人との関係性の変化や新しい学校への適応、両親の機嫌の変動や両親との口論・不和など、まだ成熟途中であるライリーとっては冷静に受け止められないことも多く、感情も上手く制御できない様子でした。
そんな変化により、頭の中の指令室もパニック状態でした。
しかし最終的にはそれぞれの感情の存在意義も理解し、少しずつうまく付き合っていけるようになっていきました。
一方で大人の頭の中は比較的落ち着いていており、怒っていることに対して冷静に対処しているような描写もあり、子供の特徴が浮き彫りにされていました。
ライリーの様子や大人との対比を通じて通じて、子どもの成長過程で新たな感情が芽生えたり、そのコントロールがうまくできなかったりすることがあることと、様々な経験を通じて感情と上手く付き合うことができるようになり成長してことが描かれています。
管理人
『インサイド・ヘッド』ではうつ病の心理学が描かれているのか
次に『インサイド・ヘッド』でうつ病の心理学が描かれているのかということを、子供のうつ病の特徴とライリーの描写や物語の内容をもとに見ていきます。
結論としては、診断こそされていないものの、ライリーはうつに近しい状態に陥っており、うつ病の心理学が描かれているともいえると思います。
それではその内容を具体的に説明していきます。
まず子どものうつ病の特徴についてです。
子どものうつ病の主な要因は周囲の環境が要因であることが多いようです。住環境の変化や友人や家族との関係の変化、転校やいじめなどにより強いストレスを感じるようになり、うつ状態に陥るのです。
管理人
また、症状については悲しく憂鬱な気分が続く、楽しくない、怒りっぽくなる、嬉しい・楽しいといったポジティブな感情が失われるといったものが挙げられるようです。
『インサイド・ヘッド』でのライリーの様子に照らし合わせて考えてみます。
まず要因についてですが、まさに引っ越しやそれに伴う友人や家族との関係の変化、転校によるストレスが強くかかっていたと思われます。
また、転校先の学校では実際にいじめられたわけではないが、周囲の反応が気になって怖がっている描写もありました。
この状況や描写からも、相当心理的な負荷がかかっていたことは明らかです。
次に症状についてです。
ライリーの頭の中の司令部でカナシミが暴走し、カナシミと共にヨロコビがいなくなり、残りの感情たちも大慌てという状況になりました。
それに伴いライリーは現実の生活においても感情が乏しくなったり、両親に対して怒りをあらわにしてしまったり、ふさぎ込んでしまったりといった様子が描かれていました。
ヨロコビは司令部において唯一、一般的に言う「ポジティブ」な感情であり、それが失われたことで、無気力で憂鬱な気分が続くようになってしまったのです。これも、うつ病の症状に当てはまる部分が多いと思われます。
管理人
『インサイド・ヘッド』はそんなうつ病もしくはそれに近い状態に陥った子供の物語でもあるのです。
特に、うつ病と切っても切り離せない感情である「カナシミ」にフォーカスしていることからも、うつ病の心理学を描いているという見方もできるでしょう。
実際に心理学の専門家が監修に入ってもいるようなので、ある程度科学的な根拠に基づいた作品にもなっているはずです。
『インサイド・ヘッド』が伝えたいことは何か
では、うつ病の心理学を描いているともいえる『インサイド・ヘッド』が観客に伝えたいことは何なのでしょうか?
まず、主に子どもの目線で考えると、感情のコントロールもしながら、想い出や周囲の人々との関係性も大事にすること、どちらも大事ということではないでしょうか。
自分の感情の特徴を理解し上手く付き合えるようになっていくことと、感情を完全にコントロールすることは難しく、自分だけで解決するのではなく、思い出や周囲の人々との関係性も大事にして、その力も借りながら乗り越えていくこと、それぞれ大事なことだとこの物語を通して感じます。
また、一歩引いてみて、主に子どもたちと接する大人の視点から考えると、子どもたちや、その子たちが持っている感情の個性を受け入れることや認めることの大切さを伝えているようにも考えられます。
それぞれの感情もその子の個性を作るものであり、一見するとネガティブな感情にも意味があるということです。例えば悲しみの感情はそれを乗り越えることでより大きな幸せな思い出ができたり、周りの人に寄り添ってもらえたり、SOSに気づいてもらえたりといったことにも繋がります。
また、子どもなりに自分の中で巻き起こっていることや置かれている状況について、考え、向き合い、乗り越えようとしているということも改めて理解できます。
ライリーも苦しい中もがき、自分の人生にとって大切なものを思い出し、見つけ出し、徐々に前を向いていきました。
そして、それぞれの感情や思い出の大切さを学んでいきました。
大人が思っているよりも子供はいろんなことを感じ、考えていることを理解し、見守り、適度にサポートしていくことの重要性も伝えたいのではないかとも思います。
管理人
どんな人にオススメ?うつ病や発達障害の子どもが見るのに良い映画か
最後に、ここまで述べてきたことを踏まえて、どんな人におすすめの作品か、うつ病や発達障害の子どもが見るのに良い映画かといったことについて触れます。
あらゆる子ども、大人たちにおすすめしたい映画ではありますが、今回取り上げたうつ病やそれに近い状況の子どもたち、発達障害の子どもたち、そしてそんな子どもたちと関わる大人たちには特におすすめで、何かのヒントになったり心の支えになったりするのではないかと考えます。
いずれの場合も子どもたちは子供たちなりに、気づくことはきっとあると思います。
『インサイド・ヘッド』の伝えたいこと、メッセージを受け取ってくれると思います。または、その時は理解できないことがあっても、いつかこの映画を思い出して気づくことにもなるのではないかと思います。
管理人
うつ病の子どもの場合は今自分の置かれている状況や、悲しみの感情の存在意義など、ライリーと一緒に気づき、学んでくれるかもしれません。
そして上手く付き合っていく第一歩を踏み出せるかもしれません。
発達障害の子どもにとっても良いのではないでしょうか。
感情の発達が未熟な状態であっても、この映画を通じて感情の働きを理解できるようになったり、それにより、うまく付き合えるようになるかもしれません。
作り込まれたキャラクター、世界観で、頭の中のイメージがしやすい『インサイド・ヘッド』だからこそ、子供にも理解しやすく、とっつきやすいのではないかと思います。
ただし、注意も必要です。ライリーが直面する問題にかなりリアリティがあったり、悲しい場面が多かったり、司令部の外の世界から司令部に戻る道のりが過酷であったりと、ショックな場面が多いかもしれません。
管理人
それを見てとても悲しい気持ちになったり、パニックに陥ったりする可能性もあるかもしれません。
悲しくて目を逸らしたくなったり途中で見るのをやめてしまうこともあるかもしれません。
見せる際に慎重に判断して、大人と一緒に見るのが良いのではないかと思います。
一緒に見ることで子どもも安心して見ることができたり、接する大人にとっても理解が深まる良い機会にもなるでしょう。
以上のことから、うつ病の心理学を扱っているとも言える『インサイド・ヘッド』は、それぞれの感情や個性の大切さ、感情とうまく付き合きあいながは時には周囲に頼りながらも乗り越えていくことの重要性、子どもなりに多くのことを感じ、考えていること、大人たちもそれらのことを理解し見守っていくことが大切であることなど多くのことを伝えてくれます。
子どもも大人も感じること、学べることが多くおすすめできる作品です。
とくにうつ病や発達障害の子どもたちや、関わる大人たちにとっては自分自身や互いのことを理解し、気づき、一歩踏み出せるきっかけにもなるような作品でしょう。
管理人
ひどいとの声やヨロコビ嫌いとの声はなぜ?
人の頭の中の感情の働きを描いたディズニー・ピクサー作品である映画『インサイド・ヘッド』は子ども、大人問わず考えさせられる作品です。
しかし、そんな『インサイド・ヘッド』ですが、「ひどい」「ヨロコビが嫌い」といった感想を見かけます。
いったいなぜそう言われるのでしょうか?その理由について解説して行きます。
管理人
まず、「ひどい」と言われる理由については主に「それぞれの感情の関係性とカナシミの扱い」「ライリーの境遇」「物語の中での試練の多さ」があげられるのではないかと思います。
ひどいと言われる理由①それぞれの感情の関係性とカナシミの扱い
第一に挙げられることとしては「それぞれの感情の関係性とカナシミの扱い」があるのではないかと思います。
それぞれの感情の関係性として気になったのは、感情に序列があるように見えることです。
頭の中の指令室においてはヨロコビがリーダー的存在となって他の感情を統率しています。
そこにはゆるやかに上下関係があるようにも感じられました。
また、ヨロコビ自身の発言やふるまいからもその序列の意識を感じ取れます。
例えば、喜びの感情こそが幸せをもたらすという趣旨の発言や「カナシミの扱い」にも繋がりますが、カナシミの行動を制限したり、カナシミに前向きに考えろというような趣旨のアドバイスをしたりといったことからです。
物語の最後にはヨロコビ自身もカナシミや他の感情の存在意義、それぞれの感情が合わさった思い出を大切にしていくことの大切さを学んだ様子でしたが、そこに至るまでの印象が強いためヨロコビとその他との上下関係や、各感情の序列を感じざるを得ないかもしれません。
それを「ひどい」と思うこともあるでしょう。
こちらに関連して特に「カナシミ」の扱いをひどいと感じた人が多いのではないでしょうか?物語の前半は特に扱いがひどかったです。カナシミが何か行動すると自体が悪化するという描かれ方がされていました。
管理人
例えばカナシミがコアメモリーに触れると喜びの感情による思い出だったものが悲しみによるものに変わったり、ライリーが泣き出してしまったりといったことです。
その結果、ヨロコビによって行動を制限されましたが、カナシミが動こうとしたことからヨロコビとカナシミ、ライリーのコアメモリーが司令部から放り出される結果となりました。
このようにカナシミがあたかも疫病神、必要のない感情かのように描かれていました。
加えて先述のように特にヨロコビとの対比などから「下位にあたる感情」のようにも見え「ひどい」と感じた人も多いのではないでしょうか。
ひどいと言われる理由②ライリーの境遇
次の理由としては「ライリーの境遇」があるのではないかと思います。
『インサイド・ヘッド』はライリーの境遇の変化とそれに伴う感情の変化を軸として物語が展開されていきます。
その境遇が11才の子どもにとってはつらいものであり「ひどい」と感じられるのではないでしょうか。
ライリーはアメリカのミネソタで、両親に愛情をたっぷりと注がれて育ちました。
親友もいて、両親に教わりながらホッケーにも打ち込んでいました。
しかし、ある時父の仕事の関係でサンフランシスコに引っ越すことになります。
この時、住環境や人間環境が大きく変わります。
のんびりとした地域で、広い家に住み、のびのびと育ったライリーですが、引っ越し先は都会で、家も狭く古びたところでした。
親友とも離れ離れになります。
また、引っ越し直後は仕事が軌道に乗っておらず父の機嫌が悪いこともあり、家族の関係もピリピリしていました。
このように、まだ小学生のライリーにとっては非常につらい状況でした。
それにも関わらず、ライリーが両親や親友に対して怒りをあらわにしたり、母親の財布からクレジットカードを盗んで勝手に使用したりといった様子も描かれ、頭の中が混乱状態に陥っていたとはいえ、悪い子であるようにも見えてしまいました。
管理人
このように「ライリーの境遇」と、それによりライリーが悪い子どもに見えてしまうような描かれ方を「ひどい」と感じる人も多かったのではないかと思います。
ひどいと言われる理由③物語の中での試練の多さ
最後に「物語の中での試練の多さ」も考えられる理由として挙げたいと思います。
現実世界でライリーに起こることや頭の中でヨロコビやカナシミたちが遭遇する試練が非常に多く苛酷であり「ひどい」と言われることもあるのでしょう。
ライリーについては理由②でも述べたように、環境や人間関係の変化など多くの試練が訪れました。
ヨロコビたちについては、司令部から放り出され、はるか遠い場所から巨大な迷路や要塞のような頭の中を進んでいきます。
その道中で危険な目にも遭い、忘れられた思い出に埋もれて消えかかりもしました。また、道中助けてくれたビンボンが消えてしまうというシーンもありました。
管理人
このように、ライリーやヨロコビたちに訪れる試練の多さや苛酷さは「ひどい」「かわいそう」と感じ、観る人たちがつらい気持ちになったり悲しんだりすることにもつながったのではないかと思います。
ヨロコビが嫌いと言われる理由
次にここまで述べてきたことも踏まえて「ヨロコビが嫌い」という意見が挙がる理由についても考えていきます。
『インサイド・ヘッド』の主人公ともいえるヨロコビですが「嫌い」などマイナスな印象を持たれることも多いようです。
理由としては主に「度が過ぎたポジティブ」「カナシミへのあたりの強さ」が挙げられるのではないでしょうか?
まず「度が過ぎたポジティブ」について、ヨロコビは自分こそがライリーに幸せをもたらすものと自負しています。
窮地に陥っても前向きな発言をすることは素晴らしいところでもありますが、あまりにも無理やりな感じがしたり、周囲にそれを押し付けるようなところもあり、ポジティブすぎて見ていて疲れるといったこともあると思います。
また、「カナシミへのあたりの強さ」については、ひどい理由①にも挙げたような「カナシミの扱い」のひどさに表れています。カナシミの行動を制限したり、ライリーが窮地に陥っているのはカナシミのせいだと責めたりといったことです。
管理人
あたかもカナシミには存在意義がない、疫病神かのような扱いを見て、ヨロコビが自己中で傲慢だと思い「嫌い」と感じる人も少なくはないと思います。
以上のように、感情同士の関係性の描かれ方や、ライリーが成長していく上での現実世界や頭の中で起こる試練の過酷さなどから「ひどい」や「ヨロコビが嫌い」といった意見が挙がってくることに繋がったのだと考えられます。
とはいえ、感情たちの個性の大切さや存在意義などを示していく上でも、一人の人間の成長の過程を見せていく上でも序盤と終盤で対比的に描くことは必要だったと思います。
また、この経験を通じてカナシミやそれぞれの感情の存在意義や付き合い方を感情たちやライリーが理解したことによって、今後の人生がより豊かになることも想像できます。
管理人
必ずしも「ひどい」、「嫌い」だけで終わる作品ではないでしょう。
『インサイド・ヘッド』のあらすじ
(以下、映画『インサイド・ヘッド』のあらすじです。)
『インサイド・ヘッド』のあらすじ|ライリーと5つの感情
人間の頭の中には感情たちがいます。
ある時、ライリーという女の子が生まれます。
その頭の中にはまずヨロコビがいました。
そこから徐々に新たな感情が生まれ、ヨロコビをリーダーとし、カナシミ、ビビリ、ムカムカ、イカリの5つの感情が頭の中の司令部としてライリーを導きました。
ただ、ヨロコビにはカナシミの存在意義がイマイチわからりせんでした。
それぞれの感情を伴った思い出はボールとして蓄積されていき、特に重要な思い出はコアメモリーとして大事に保管され、ライリーの個性を作っていました。
そしてライリーは順調に成長していきましたが、ある時に一家でライリーが生まれ育ったミネソタから引っ越し、そんな日常に変化が訪れます。
環境の変化や両親の様子にライリーは戸惑い、感情たちも慌てます。
機転をきかせ、楽しかった思い出を思い起こすなどでライリーも笑顔になっていきます。
しかし、思い出のボールに悲しみが触れることで、悲しい思い出に変わってしまいました。
落ち込むカナシミにヨロコビは楽しいことを想像するように言いますが、カナシミはつい悲しいことを考えてしまうのでした。
なかなかうまくいかない状況の中、喜びはなんとしてもライリーの日々を幸せなものにしようと奮起します。
『インサイド・ヘッド』のあらすじ|ライリーの危機
ついにライリーの転校初日がやってきました。
感情たちは万全の準備を整え、ヨロコビはネガティブな結果を招きがちなカナシミには動かないよう命じます。
しかし、自己紹介中にカナシミが思い出のボールに触れてライリーは泣いてしまい、それがコアメモリーとなってしまいました。
ヨロコビはついに悲しみの感情の思い出を捨てようとしたところ、もみ合いになり、他のコアメモリー共々ヨロコビとカナシミは司令部の外へと放り出されてしまいます。
そしてライリーの個性が機能しない状態になってしまったのです。
このままではライリーは幸せになれないと考え、ヨロコビとカナシミの2人は協力して司令部に戻ろうとします。
ヨロコビとカナシミを失ったライリーの様子に両親も戸惑い、彼らの頭の中でも感情たちが会議を行っていました。
しかし、状況は悪くなっていきます。
ライリーの頭の中の、家族などの個性の島が崩れ落ちていき、ヨロコビたちはなかなか司令部に戻れずにました。
そうしているうちにライリーは地元の友人とも仲たがいし、友情の島まで崩れ落ちてしまいます。
『インサイド・ヘッド』のあらすじ|司令部への険しい道のり
彷徨うヨロコビたちは、かつてライリーが作った想像上の生き物であるビンボンに出会い、道案内をしてもらうことになりました。
ビンボンが近道だという電車の駅の方についていき、いろんなエリアに迷い込むもなんとか到着しました。
しかしライリーが寝る時間になり電車が止まってしまいました。
そこは夢を制作、上映しているスタジオで、ヨロコビたちは夢を利用してライリーを起こそうとします。
騒ぎになって捕まってしまいますが、今度はそこにいたピエロを夢に出すことでライリーを起こすことに成功し、再び電車で司令部に向かいます。
その道中でヨロコビとカナシミは徐々に打ち解けていきました。
一方、残された3つの感情はバタバタしていました。
その間にもライリーから様々な想い出や個性が失われていきます。
そしてついにイカリが動き、ライリーは母のクレジットカードを盗み、ミネソタに帰ろうと家を出たのです。
いつも通り学校に向かって家を出たように見せかけたライリーの行いにより、正直の島が崩れて電車と線路も落ち、ヨロコビとビンボンは谷に落ちてしまいます。
忘れられた思い出のボールの海のようになっている谷底で2人は消えつつありました。
ヨロコビとカナシミは司令部に戻れるのか?
家を飛び出したライリーの感情や家族との関係性はどうなるのか?
結末を知りたい方は、実際に映画を見てみることをおすすめします。
以上、映画『インサイド・ヘッド』のあらすじでした。
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『インサイド・ヘッド』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画『インサイドヘッド』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|感情の働きや個性の大事さに気づかされるファンタジー
映画『インサイドヘッド』は5つの感情、ヨロコビ、カナシミ、ビビリ、ムカムカ、イカリが少女ライリーの頭の中で司令部として彼女の幸せのために奮闘する物語です。
また、同時に感情の働きや様々な経験を通じてライリーが成長していく姿も描かれています。
この物語はライリーが生まれ、その頭の中で感情たちが生まれていくところから始まります。
管理人
いろいろな思い出を積み重ねながらライリーは順調に成長していましたが、生まれ育ったミネソタから引っ越すことになり、慣れない環境で様々なストレスにさらされ、頭の中で感情たちもぶつかりあいます。
特に何かと悪い方向に進めてしまうカナシミにヨロコビは手を焼いていましたが、ある時争っている際に弾みでヨロコビとカナシミは司令部の外に放り出されてしまったのです。
ヨロコビとカナシミは一刻も早く司令部にもどるため、残された感情たちはなんとかライリーの状況を好転されるため、それぞれ奮闘します。
しかし、なかなかうまくいかず、ヨロコビは道中で出会って助けてもらったビンボンと共に谷底に落ちてしまい、司令部ではイカリが働きかけ、ライリーが家出をして両親に内緒でミネソタに向かおうとしていました。
忘れられた思い出の墓場のような谷底で、ヨロコビはカナシミの存在意義に気づきました。
悲しみがあるからこそできた喜びの思い出もあるということでした。
そして、ビンボンにも後押しされ、何とか地上に戻ります。
ビンボンはヨロコビに後を託しました。
一方、ついにライリーの感情が機能しなくなってしまいましたが、ちょうどその時ヨロコビとカナシミがなんとか司令部に戻ることに成功しました。
ヨロコビはカナシミに対応を委ねました。
ライリーは家に帰り、泣きながら両親にミネソタに帰りたいことなどこれまで我慢して言えなかった正直な気持ちを打ち明けます。
そして家族の絆は深まり、感情の島も復活してさらに増えていきました。
物語の最後、それぞれの感情が協力し合うようになり、新たな思い出が作られていきました。
ライリーは新しい環境にも慣れ、また元気を取り戻していったところで物語は終わります。
『インサイド・ヘッド』は脳内の司令部という設定や世界観が非常に魅力的だと感じました。
管理人
幼い子供の中で一つずつ感情が芽生え、その感情が機能して子供の成長や思い出に繋がっていく様子が非常に興味深かったです。
設定自体はフィクションではあるものの、感情の働きなど納得、共感できることも多く、違和感なく入り込むことができます。
また、フィクションならではの設定、頭の中の様々な施設も魅力的でした。
特に夢を撮影しているスタジオについてはその発想や、多くの人の働きによって様々なコンセプトの夢が生み出される様子にワクワクしました。
その夢を使って、頭の中からライリーに働きかけて起こそうと奮起するシーンは見どころの一つでもあると思います。
他にも、ライリーが幼い頃に想像で作ったキャラクターが頭の中で生きていたりなど、その人の歴史も感じられるような頭の中の世界が非常に魅力的でした。
また、感情たちの個性的なキャラクターや、その個性が尊重されていることもよかったです。
『インサイド・ヘッド』で特にカギになるのはカナシミです。カナシミは他の感情、特に正反対にも思われるヨロコビからは厄介者扱いされていました。
管理人
観客から見ても、カナシミが行動すると良くないと思われることが起こり、少し不安な気持ちにまりました。
しかし『インサイド・ヘッド』において、最終的にライリーを救う役割をカナシミに託します。
悲しい気持ちも含めてさらけ出すことで周囲の理解を得たり、応援してもらえることもあり、結果的に良い思い出にもなるということが示されていました。
カナシミの描き方を通じて、それぞれの個性を尊重することの大切さが描かれていました。
それと同時に人間の感情それぞれには役割、存在意義があるということも感じられます。
ロードムービー的な要素があったことも、飽きずにみられて良かったと思います。
管理人
ヨロコビとカナシミがはるか彼方に見える司令部に戻る道中で様々な人に出会ったり、施設を発見したりする中で少しずつ成長したり、互いのことやライリーについて理解を深めたりしていく様子に、ワクワクしたり考えさせられたりしました。
印象的なシーンとしては魅力と感じた点にも通じる、「ヨロコビがカナシミの存在意義に気づくシーン」です。
それまでヨロコビは自分がリーダーで、自分こそがライリーに幸せをもたらせる存在だと考えており、ある意味傲慢さも感じられました。
しかし、共に協力して司令部を目指す中でカナシミのことを知ったり、何度も壁にぶつかり自身も落ち込む瞬間もあったりということが合った上で改めて過去の思い出を見直してみたときに、カナシミの重要性を理解したのです。
管理人
それと同時に自らの考えやふるまいも見直します。
ヨロコビと同じく観客も気づきを得られるシーンではないでしょうか。
ピクサー映画『インサイドヘッド』は人の感情の働きや、それらが成長や人間関係に及ぼす影響などを、作り込まれた世界観によって描かれた作品です。
子どもが観て楽しいことはもちろんのこと、大人にとっても学ぶべきことがあったりと、多くの人にとって楽しむことのできる作品なのではないかと思います。
『インサイド・ヘッド』のみんなの口コミ評判レビュー
『インサイド・ヘッド』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「ライリーが悲しみを受け入れることで新しいステップを踏み出していく姿は、今でも共感できる」「自分の心の中の複雑な感情や成長、動きなどを子供にも伝わるように表現した素晴らしい作品」「ディズニー作品のユーモアがギュッと詰まっている心に優しい作品」「最後はすべての感情は人間にとっては必要だということを思えた」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★☆星4
大人になってからディズニー作品はあまり見ていませんでしたが、子供が暇を持て余していたので、一緒に見ることに…。
結果、見て大正解でした!
まず幼児にもわかりやすいストーリーと、受け入れやすいキャラクター容姿で、普段すぐ映画に飽きてしまう子供が、スムーズに最後まで見ることができました。
また、大人が見てもグッと来るストーリーで、ヨロコビとカナシミの二つの感情をもった思い出が出来上がった瞬間には、うるっときてしまいました。
カナシミがあって(いて)こそヨロコビもある(いる)んだな…と思い出させてもらえました。
子供にもこの映画を通して、挫折しそうになっても色々な経験(思い出)を思い出して、成長してほしいなと思い、見せてよかった映画だなと思いました。
30代女性
★★★★★星5
子供向けの映画ではありますがかなり考えさせられる映画でした。
日本人特有なのか人間はみんなそんなかんじなのかはわかりませんが、どうしてもポジティブは良くてネガティブはダメのよう良い感情はいいけど、悪い感情はダメと考えてしまいます。
でもよい感情も悪い感情も自分であり、自分の中にある大切な物で良い感情は受け入れやすいけど、悪い感情は受け入れにくい人間の葛藤などを感じました。
良いものも悪いと思うものも受け入れることがとても大切でそれを受け入れることができたら自分らしく生きていけるのだろうと感じます。
すべての感情には意味があり、それから学ぶこと、気付くことができて逆に受け入れられないと自分の中に違和感を感じたりして自分を見失ってしまう。
すべての感情に意味があり自分の中の大切なものだと考えさせられました。
40代男性
★★★★☆星4
個人的に、ディズニーの映画の中でも、『インサイドヘッド』は大好きな映画です。
思春期のいろいろな気持ちが、揺れ動く時期の女の子の頭の中を擬人化して、5人のキャラクターにすると言う時点でものすごいアイディアだと思います。
笑ったり、泣いたり、怒ったり、悲しんだり思春期の心をそのキャラクターとともに冒険して、一緒に成長していく。本当に素敵な映画です。
女の子の指令する場所があり、そこでいつも5人は暮らしているのですが、周りの世界がどんどん崩れていく。。
彼女の心が壊れると、5人のキャラクターが住んでいる世界も壊れていってしまう。
彼女を救うため、キャラクターたちが住んでいる世界を守るため、彼女の心であるキャラクターは冒険の旅に出ます。
何回も何回も見ました!
今度は子供とじっくり見たいですね!
40代女性
★★★★☆星4
大人になったときの目線と子供からの目線とでは違うのかなという印象の作品です。
子どもから見ると同じような感情でも大人とは違った感じがあり、大人から見ればまたどこかに深みのあるような感じに映るところ。
悲しみや怒りなどといった一見ネガティブに思える感情というものは、多くの人は良くないと思うかもしれません。
しかし、それが必ずしも悪い方向に進むのではないというものであり、様々な感情があるから人間らしくいられることや学び、発見があるというのをよく見せてもらえたと思います。
前半部分はやや説明チックかなと思うような面が見受けられますが、後半になってくるにつれて色々な感情についていろいろな視点から見つめなおすにはいい作品です。
30代男性
★★★★★星5
初めて『インサイド・ヘッド』を見た時は衝撃の連続でした。
これまでにない世界観で、この発想はどこから来たのかと感動したのを覚えています。
自分の感情があるのは当たり前だと思っていたので、頭の中にいる様々なキャラクターが色々なことに奔走している姿を見た時は度肝を抜かれた印象でした。
世の中楽しいことが多ければいいと思いがちですが、この映画からは様々なことを気付かされます。
ヨロコビだけではなく、カナシミもちゃんと役割があります。子どもから大人へと成長する中で様々な感情が芽生え、そうした中で人として大事なことを学んで行くのだと改めて感じさせられた作品です。
ビンボンとの別れのシーンはとても切ないものでしたが、それも新たなステージへ向かうためには必要なことで、こうしたことが自分の頭の中で繰り広げられているのかと想像すると本当に楽しく、子どもだけではなく大人が見ても絶対に楽しめる映画だと思います。
40代女性
★★★★★星5
映画『インサイド・ヘッド』をはじめてみたときは、とにかく見てよかったなという感想を持ちました。
色々なシーンで各登場人物などに細かい演出や一つ一つのセリフの表現の工夫などで見終えたあとは、面白さや感動でとても温かい気持ちになりました。
この映画をみて、自身の感情の動きともっと向き合おうと思えるようになりました。
日々生きている中で色々な感情の動きがあるが、自分の心の中でもこの映画のような感情の動きがあると思うと、どの感情も大切にしないといけないなと思いました。
また個人的には声優さんとキャラクターの声がとてもマッチしているように感じ、とても見入ることができました。
この映画の2期作も見に行きましたが、とても面白く自身の期待を超えてきてくれました。
20代女性
★★★★☆星4
少女の頭の中を舞台に喜怒哀楽の感情たちがキャラクター化して繰り広げられるピクサー映画です。
感情がキャラクターという斬新な設定が新鮮で面白かったです。
キャラクター達も個性豊かで、どのキャラクターがどの感情なのか、一目で分かるキャラクターデザインはさすがピクサー作品!と思いました。
今までの『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』などとちがい、小さい子供には少し難しい内容かなと思います。
むしろ大人になった今だからこそ、「11歳の少女の頭の中の感情」というのが懐かしく共感できるポイントも多い作品なっています。
感情を中心に、家族愛について深く触れられています。
笑いあり、涙あり、ファンタジーでありながら、誰もが思わず感動してしまう作品です。
30代女性
★★★★★星5
はじめは、カナシミのグダグダとしたネガティブさに苛立ちを感じて観ていましたが、ストーリーが進むごとに、逆にヨロコビのカナシミに対する当たりの強さや、無理矢理なポジティブさが辛く感じられてしまいました。
それは、ライリーにいつも楽しくいてほしいという愛情ゆえなのですが、とりあえずポジティブでいよう!みたいな中身のない自己啓発の押し付られているかのようで、いい年齢の大人からするとしんどくなる場面でもありました。
大人になった今でさえ、「いつも良いことだけ起これば良いのに!」と思いますが、辛いときに寄り添ってくれるのはいつも悲しみで、嫌な自分を受け止めて前を向かせてくれるのは悲しいという感情であると、ハッとさせられました。
ビンボンのゴミ捨て場から抜け出すシーンは涙無しでは観られませんでした。
観客を泣かせにくる、ある意味王道な展開のシーンではありましたが、自己犠牲も精神の成長であるというメッセージだと受け取りました。
家族で観に行きましたが、大人でも共感する部分の多い映画でした。
子どももこれから大きくなっていきますが、自分の感情について、そして自分の行動によって他人はどういう気持ちになるのかという話をする良い機会となりました。
30代女性
*映画『インサイドヘッド』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
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よくある質問|声優死亡やビンボンのその後について解説
声優死亡について
ディズニー・ピクサー作品『インサイド・ヘッド』は日本でも大ヒットした作品であり、数多くの有名な俳優、声優陣が出演している作品でもあります。
観る人に感情の大切さや人の成長、家族や友人との関わりについて深く考えさせる、心温まる物語です。
しかし、そんな『インサイド・ヘッド』に声優として出演した方が複数亡くなられている、悲しい側面もあります。
その亡くなった声優陣について解説していきます。
『インサイド・ヘッド』に声優として出演した中で亡くなった方としては主に2名の名前が挙がります。
日本語吹替版において、感情たちのリーダー的存在であるヨロコビ役を演じた竹内結子さんと、主人公ライリーの母役を演じた田中敦子さんです。
ヨロコビ役の竹内結子さん
まずはもう1人の主人公とも言えるヨロコビ役を演じた竹内結子さんが頭に浮かぶ方が多いのではないでしょうか?
竹内結子さんは『インサイド・ヘッド』でアニメ映画の吹き替えに初挑戦、カナシミ役との大竹しのぶさんとは初共演となりました。
初挑戦とは思えぬほど、その声の良さや、ヨロコビというキャラクターによく合うはつらつとした明るい声などで非常に評価もされています。
率直に「うまい」と感じた方も多いのではないでしょうか。
初共演となった大竹しのぶさんとの掛け合いも見事で竹内結子さんの演技も『インサイド・ヘッド』の見どころの一つでした。
しかし、竹内結子さんは『インサイド・ヘッド』公開から5年後の2020年に亡くなってしまいました。
その際にはカナシミ役の大竹しのぶさんからも、追悼のコメントが発信されました。
竹内結子さんによるヨロコビ役の続投ができなくなり、2022年に『インサイド・ヘッド』の続編の制作が発表された際には声優はどうなるのか、と心配する声も挙がっていました。
竹内結子さんのヨロコビが好評だったために、ハードルが上がりましたが、続編の『インサイド・ヘッド2』では声優の小清水亜美さんが見事に演じ切られていました。
管理人
竹内結子さんが亡くなられたことは非常に悲しいですが、1作目のヨロコビが尊重されているような続編の演技でもありました。
主人公ライリーの母役の田中敦子さん
もう1人、亡くなられたというニュースが記憶にも新しく、『インサイド・ヘッド』でも重要なポジションの役を演じられた、田中敦子さんです。
『インサイド・ヘッド』では環境や人間関係の変化に悩む主人公ライリーの母親役の吹き替えを担当されていました。
愛情をたっぷりと注ぎライリーを育てながらも、ライリーの感情の起伏や大人になっていく上での関係性の変化に悩む様子も伺える、多くの方が共感できるような母親像に仕上がっていました。
田中敦子さんの演技によって、そんなライリーの母の温かい雰囲気がしっかりと表現されており、この作品に深みがもたらされていたようにも多います。
そんな田中敦子さんは、続編においても続投され、思春期に突入したライリーとの接し方に少し戸惑いながらも、冷静に、かつ変わらず温かく見守る母を演じられました。
そして続編が公開されて間もなく、亡くなられてしまいました。
数々の作品で活躍されていたことはもちろん、『インサイド・ヘッド』の続編の公開真っ只中ということもあり、衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。
今後また続編が作られる場合、竹内結子さんと同じく、声優がどうなるのか気になるところではありますが、同じく田中敦子さんの素晴らしいライリー母の雰囲気が受け継がれると良いなと思います。
管理人
ビンボンのその後について
ディズニー・ピクサー映画『インサイド・ヘッド』は作り込まれた世界観や個性的なキャラクターが魅力の作品です。
少女ライリーの頭の中の世界が主な舞台となっていますが、司令部から追い出されたヨロコビとカナシミは様々な施設を目にしたり、様々なキャラクターに出会ったりします。
その中でも特に印象的だったキャラクターとして挙げられるのが「ビンボン」でしょう。
そのビンボンについて、どんなキャラクターで、ヨロコビたちとの出会い、最終的にどうなったのかについて解説します。
ビンボンとは
ビンボンはライリーが幼い頃に作り出した、空想上の友達です。
身体の色はピンクで、象など複数の動物が組み合わさったような見た目をしています。
また、ふわふらとした質感など、子どもが好きそうな要素が組み合わさっており、作り出したライリーはもちろん、観る子どもたちにも愛されるキャラクターになっています。
ヨロコビたちとの出会い
ヨロコビたちは頭の中の司令部を追い出され、帰るための道を探しているところでビンボンに出会います。
ビンボンは頭の中の世界には詳しいから、ヨロコビたちの道案内役を買って出てくれたのです。
最初こそは少し頼りない感じもしましたが、幾度かの窮地を切り抜けヨロコビたちが司令部に戻ることに大いに貢献してくれました。
ビンボンのラストシーン
物語におけるビンボンのラストシーンは涙なしには観られないという人も多いのではないでしょうか。
物語の最後でビンボンは消えてしまいます。
ヨロコビたちを司令部へと戻すために、自ら犠牲になったのです。そしてその後最後までビンボンが登場することはありませんでした。
このビンボンのラストに、「悲しい」、「かわいそう」、という声も多くみられました。
管理人
愛すべきビンボンの最後は確かに悲しいものではありましたが、ライリーが大人になっていく過程では必然とも言える、幼い頃の空想のキャラクターの忘却でもあると思います。
ビンボンは自らのライリーへの思いをヨロコビたちに託し、自らその運命を受け入れたのではないかとも思います。
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