映画『パプリカ』が気持ち悪い?R指定で気まずいのかも解説!あらすじネタバレや感想評価も
2006年11月25日公開の映画『パプリカ』。
1993年に出版された筒井康隆による同名小説を原作に今敏が監督を務めました。
ベネチア国際映画祭ではオフィシャルコンペティションに選出されたりと海外でも知名度があるアニメ作品で、クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』は今作から着想を得たと言われています。
オフィシャルコンペティションに選出された日本のアニメ監督は当時、宮崎駿と押井守しかいなく、これからの活躍も期待される監督でしたが、2010年に46歳の若さで膵臓癌のため死去され、『パプリカ』が監督を務めた最後の作品となりました。
映画『パプリカ』の口コミ評判レビューには、
- ダークな印象かつ刺激的で見る人を選ぶ
- 夢と現実が混在する独特な世界観と個性的な音楽
- 見ごたえのあるSF作品
- 今敏監督の表現力に圧倒された
- 有名な夢のパレードのシーンは圧巻
- アニメが苦手という方にもおすすめしたい
- 人が見る夢に着目した不思議な世界観の中での作品
- 独特の世界観が鮮やかに描き出されていた
という声が多数集まっています。
- 『パプリカ』が気持ち悪いと言われる理由についてやR指定で気まずい作品なのかも解説
- 『パプリカ』のあらすじ
- 『パプリカ』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
もし、まだあなたが一度も「パプリカ」を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。
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目次
『パプリカ』が気持ち悪いと言われる理由についてやR指定で気まずい作品なのかも解説
映画『パプリカ』で検索する「気持ち悪い」とサジェストが出てきます。
『パプリカ』で「気持ち悪い」と言われる理由を考察してみましたが、見どころであり、中毒性のある夢の中のパレードのシーンにこそ観る人に気持ち悪さを感じさせる要因が詰まっているのではないでしょうか。
この作品では全体を通して赤や赤みのある色を多用しています。
敦子の別人格であるパプリカの髪や服の色、敦子の口紅、映画館の椅子、床のカーペット…赤は危険や毒、興奮を意味する色です。
絶えず赤を見せる事で、観る人の気持ちを不安定にする効果があると思います。
そして夢の中のシーンになるとより多くの暖色を使い、鮮やかさもグンと増します。
それに比べて現実世界はモノトーンを基調とした地味な風景がほとんどです。
現実世界と夢の中のコントラストをはっきりさせる事で、夢の中のシーンが非日常感を強く演出しているように思います。
また、人形が突然喋りだしたり本物の人間の顔に変わるというのも非現実的ではありますが、子供の頃にそういった想像をしたり、得体の知れない何かが迫ってくる夢を見て怖い思いをした人は少なくないのではないでしょうか?
管理人
また、映画『パプリカ』はR指定作品となっています。
主人公である敦子の全裸になっているシーンが少しだけあったりはしますが、行為のシーンなどもなく過激なものもないので家族で見ていて気まずいと言ったことは恐らくならないと思われます。
ただ、小さな子供はどうかと言われたら少し難しいかもしれません。
内容的にも小さな子供が見ても理解するのは難しい映画ではあるので、少しでも気になる方は1人での鑑賞をオススメします。
『パプリカ』のあらすじ
(以下、映画「パプリカ」のあらすじです。)
『パプリカ』のあらすじ|悪夢の始まり
精神医療総合研究所に勤める千葉敦子は、極秘任務としてサイコ・セラピストとしても活動しています。
「DCミニ」という機械を使用して患者の夢の中に入り込み、様々な悩みの原因を探ることで解決に導きます。
敦子は夢の中では「パプリカ」と名乗っており、現実世界とは容姿・性格が異なる姿を見せています。
ある日、DCミニが研究所から盗まれるという事件が発生します。
奇妙な言動をする人が増えるなど着々と被害が増えていく中、粉川警部や開発者である時田と共に現実と夢を行き来しながら盗み出した犯人を見つけるために奔走します。
『パプリカ』のあらすじ|DCミニを盗んだのは誰?
他人の夢に簡単に入り込むことができるDCミニは、便利であると同時に他の人の手に渡って悪用されてしまえばとても危険なものです。
開発途中ということもあり、セキュリティに問題を抱えていました。
実際に他人の手に渡ってしまってからは多くの人が精神的な影響を受けてしまっています。
研究所の所長である島所長も影響されてしまい発狂してしまいます。
敦子たちは時田の助手を務めている氷室が犯人ではと考え、彼の自宅に乗り込みます。
『パプリカ』のあらすじ|犯人確保か?
氷室の自宅を訪れたものの、そこには既に氷室の姿はありませんでした。
敦子らは氷室を探し出すために再び調査を開始します。
日本人形に囲まれた部屋を色々と見ていると、地下室を発見しました。
不気味な雰囲気を感じながらも降りていくと、その先には氷室の好きだった遊園地が広がっています。
アトラクションの前には先ほど見た日本人形が見え、敦子は捕まえるために柵を乗り越えようとしますが、その瞬間景色が一転し、粉川警部が助けてくれなければマンションから飛び降りてしまうところでした。
今まで敦子が見ていた景色はDCミニによって見せられていた夢の中の世界で、その世界の中で氷室の姿を発見しますが、彼は現実世界では昏睡状態にありました。
以上、「パプリカ」のあらすじでした。
本当に犯人は氷室なのでしょうか?
続きが気になる方は実際に映画を見てみることをオススメします。
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映画『パプリカ』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画「パプリカ」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|複雑な世界観を映像化さした見事な作品
この作品は、今敏が監督を務めた作品で、筒井康隆のSF小説が原作となっています。
キャッチコピーにある、「夢が犯されていく」という言葉の通り、人々が安心して見ているはずの夢に侵入し、内側から人を攻撃していく様子はまさしく犯されているという表現がぴったりです。
見ている側も現実と夢の見分けがつかなくなっていき、次第に混在していく複雑な世界観は、見ていてとても引き込まれます。
とても没入感を楽しむことができる作品だと思います。
パレードの夢では、遠目に見ると華やかで明るい様子ですがそれらを構成するものに焦点を当てると、決して華やかなものではなく、むしろガラクタのようなものが混ざっていたりと細かい点に注目しても楽しむことができます。
このような複雑な原作を映像化できていることが本当に驚きで、まるで小説を読んだかのような満足感があります。
管理人
さて、この作品ではDCミニを盗み出した犯人を見つけるために敦子らが奔走していましたが夢と現実が入り混じるこの世界で、彼女たちは無事に犯人を捕まえることができるのでしょうか。
氷室の家の地下が遊園地につながっているシーンも夢と現実の境界がとても曖昧に描かれていますよね。
敦子は危うく夢の影響によって命を落とすところでした。
夢を見せることで簡単に人を操り、命を奪うことができると考えると恐ろしいですよね。
氷室は真犯人に操られていただけで昏睡状態に陥っており、他に犯人がいると判明します。
時田は開発者としての責任、部下である氷室がどうしてこうなってしまったのか、という責任感からDCミニを使用して夢の中の氷室に真相を聞こうとしました。
しかし時田はそのまま悪夢に取り込まれてしまい、そのまま昏睡状態に陥ってしまいます。
時田を救い出すために敦子はパプリカとして夢の中に入ることになります。
そこで実際は小山内とDCミニの開発中止を求める乾理事長が犯人であることを突き止めます。
夢の中でパプリカが孫悟空や人魚など様々な姿に変身しながら小山内の手から逃れようとする姿は見ていてとても楽しいです。
管理人
最後では敦子は無意識の自分であるパプリカと向き合うことで、時田への思いを自覚し、その思い自体とも向き合います。同じく粉川警部も自身のトラウマと向き合い、無事に自らの殻を破り夢から覚めることができ、事件も解決します。
コロコロと場面が移り変わるこの作品は、見る前に抱いていた難しそうなイメージとは裏腹にとても楽しむことができます。
この作品の魅力は実際に見るとより伝わること間違いなしです。
映画『パプリカ』のみんなの口コミ評判レビュー
映画『パプリカ』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「1回、2回だと内容を完全に理解するのは難しいかも」「鳥居や電信柱、ポストたちがうねうねと動きながらパレードするシーンは圧巻」「個性あふれるキャラクターがそれぞれいい味わいを出している」「膨大なストーリーと作画の不気味さが良かった」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★★星5
映画『パプリカ』は、今敏監督作品の代表として名高いアニメ映画です。
夢の中に入り込める技術が開発された世界で、主人公が夢から夢を飛び回る少女パプリカとして、登場人物たちの夢の中に入り込んで精神分析をしていきます。
人々が自分の精神を反映した悪夢の中で苦しみ、悩み続けている描写が妙にリアルで、ぞくぞくする恐怖感が私は大好きです。
また全編通して極彩色が続く画面は見ていて楽しいながらも、悪夢を見た時特有の奇妙な浮遊感や気味悪さを表していて、改めて今敏監督の表現力に圧倒されました。
特に巨大な日本人形が虚な表情で街を破壊していく姿はかなりトラウマ物です。
オカルトの恐怖感が好きな人にはとてもおすすめしますが、そうでもない人は閲覧注意の作品です。
20代女性
★★★★★星5
上映されていた頃は幼心にキービジュアルだけでもなんとなく怖くて観ませんでしたが、大人になってから観ました。
冒頭の単車を走らせているシーンからすぐに引き込まれます。
解放感と中毒性のある曲をバックに流れる日常のようで非日常的な映像がこれまでに見たことがなく、釘付けになったことを覚えています。
平沢進さんのクセのある音楽と色鮮やかな画面が織りなす夢の世界は見ていてなんだか不安な気持ちが少し出てくるのに、先が気になる中毒性があります。
有名な夢のパレードのシーンは音楽も色彩も画面を超えて見ている人間に洪水のように押し寄せてきて、色んな作品を見ても忘れられないシーンとなりました。
定期的に観たくなる映画です。
今敏監督の作品は絵柄も動きもあまりデフォルメされていない実写寄りの表現をされているので、アニメが苦手という方にもおすすめしたいです。
30代女性
★★★★★星5
映画「パプリカ」は、好きなアニメ映画です。
セラピーに使用するために作られた耳にかける小さな機械、「DCミニ」。
その夢の中を自由にできるDCミニが誰かに奪われる事をキッカケに、現実の世界が夢の世界と混同して、現実の世界がぐにゃりと曲がり、マンションのベランダから外へ落ちそうになるDCミニ関係者の女性。
とある映画館のシーンでは、夢と現実の間の世界に巻き込まれたDCミニの関係者の男が、ロボットの形をして何かにとりつかれたかのように笑顔で歌い、踊ります。
静止物は擬人化されたものに変化し、動的に踊り出し、町中は大混乱となってしまいました。
それらを解決するのは、赤い服を着たヒロイン、「パプリカ」。パプリカは、夢の中で洋服の絵柄に入り込んだり、指パッチンで車道に走る車や時間を止めることができるのです。
冒頭では、対象の過去のトラウマを癒すために夢に入り込んでセラピーを行ったりしていました。
世界を救うため、生死に関わるようなあらゆる困難を打開するために擬態したり、空を飛んだり、ハラハラと楽しさと夢が広がります。
膨大なストーリーと作画が大好きです!
見れば見るほど、作画の美しさや不気味さを味わえる映画です。
20代女性
★★★★☆星4
『パプリカ』は、『千年女優』や『妄想代理人』で知られる今敏監督の作品です。
彼の作品はダークな印象を受けるものが多く、また刺激的で見る人を選びます。
『パプリカ』も同様で、なおかつ1回目も2回目も内容を完全に理解することはできませんでした。
本作の中心となるのは、他人の夢の中を見ることができる「DCミニ」という装置です。
この装置を利用して神経の治療を行うのですが、それが盗まれてしまい、治療にかかわる研究員が夢に犯されていきます。
そして、この状況の解明をするのが千葉敦子であり、パプリカです。
対照的な彼女たちが夢と現実で解明のために困難を乗り越えていく様子がとても面白いです。
この作品の中で最も印象的な場面は、街中が夢に犯され、会社員が飛び降りたり、携帯電話にとらわれた女子高生が欲求不満な男性にスカートをめくられたりする混沌とした場面です。
この場面では、日本社会に対する様々な皮肉を感じました。
また私は平沢進が好きで、彼の音楽が使われているということでこの作品を見ました。
夢と現実が混在する独特な世界観と個性的な音楽は見事に合っており、圧倒されました。
平沢進が好きな人にはおすすめします。
10代女性
★★★★★星5
筒井康隆氏原作のちょっと狂気に満ちた作品が、鬼才・今敏氏によってアニメーション化された作品です。
独特の世界観が鮮やかに描き出されています。
ハイライトはなんといっても「無機物のパレード」。鳥居や電信柱、ポストたちがうねうねと動きながらパレードするシーンは圧巻です。
ここが全て手書きセル画なのだから驚き。アニメーターたちの本気度が伝わってきます。
セリフ回しもよく、個性あふれるキャラクターがそれぞれいい味わいになっています。
特に研究所の所長が精神的に崩壊するシーンの演技が見事です。
普通に喋りだしてからの、異常な発言はコミカルだけれど恐ろしいシーン。
音楽担当は、こちらも鬼才の平沢進氏。平沢進氏と今敏氏のタッグは他にもありますが、本作も見事に融和しています。
見ごたえのあるSF作品でした。
50代女性
★★★★★星5
この映画は観た後不思議な気持ちになる映画です。
筒井康隆さんの小説を今敏監督が映画化した作品なのですが冒頭からその不思議な世界に引き込まれてしまいます。
また映画音楽も素晴らしく作品とピッタリはまり更にその世界観に入り込んでしまいます。
簡単に言うと夢の世界と現実世界を機械を使い行ったり来たりするそんな内容なのですが、その機械を悪用されるとどうなるのかが描かれていて少し恐怖感もある作品です。
一体誰が機械を盗んだのかそれを探す少し推理めいた部分もあったりしてワクワクします。
作品の中にパレードが描かれているのですが、平沢進さんの曲と映像がその奇妙な世界を引き立てて何度も繰り返し観たくなるそんな映画です。
映像と音楽が魅力的な作品なので是非観てほしいです。
30代女性
★☆☆☆☆星1
アニメ映画は好きで良く観るのですが、パプリカは正直理解出来ませんでした。
ネットにのっている評価は結構良かったのですが、自分自身の好みとは全く合いませんでした。
独特の世界観と映像でかなり好みが分かれるのではと思いました。
夢が犯される、精神がおかしくなっていく様子は滑稽で観ていて、怖さや不快感を感じてしまいました。
ここまで合わないなと感じる映画もなかなか無くて、衝撃的でした。
1時間30という短い時間でここまで強烈なインパクトを与えて、観終わった後の感情は何とも言えませんでした。
なぜ評価がこんなに高いのか理由が知りたいとも思いましたし、それと同時に自分自身にはこの映画の良さや凄さを受け取る事ができず、残念に感じました。
30代女性
★★★★★星5
私の感想として、まず最初にはっきり言えることは、好き嫌いがはっきり分かれる作品だろうということです。
今敏監督の作品では、「千年女優」でも同じように現実に起こっていることなのか妄想なのか、パプリカの場合は夢なのか、それらが入り混じる混沌とした世界です。
独特な世界観と、平沢進さんの音楽が相まって病みつきになるか、あるいは全く心に響かないか。褒め言葉として、万人受けはしないだろう作品です。
人の夢に入り込めたら、なんて面白そう。でも逆に自分の夢に人が入り込んできたらどうなるだろう?
人に夢を操作されたら?起きた後の現実に影響はあるのだろうか?
など、見終わったあとしばらくあれこれ考え余韻が楽しめます。
ヒロインの声優の林原めぐみさんは流石の実力で安心感があるので見ていて世界に入りやすいと思います。
大好きな映画のひとつですが、しつこいですが、万人受けはしないと思います。
40代女性
*映画「パプリカ」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
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