『白ゆき姫殺人事件』を徹底考察!ケロッパは誰?実話や最後のシーンは?詳しいキャスト相関図まとめ【白雪姫殺人事件】
2014年3月29日公開の映画『白ゆき姫殺人事件』。
『告白』『母性』などを生み出してきた湊かなえの原作小説を実写映画化したものです。
昨今では、SNSを中心としたネットでの誹謗中傷で、誰かを精神的に追い詰めるといった事件が数多く見受けられますよね。
今ほどその傾向が顕著ではなかった2012年に、そういったことを先取りしたのが原作でした。
映画『白ゆき姫殺人事件』の口コミ評判レビューには、
- 湊かなえらしいほの暗いストーリー
- 人間の怖さや狡さ、汚い部分が淡々と描かれている
- 面白さと怖さが紙一重と感じる作品
- 人間模様や感情の描写がリアル
- サスペンスとしてはよく出来た映画
- 犯人は想定外の人物でビックリした
- 真実を見極める大切さを感じた
- ミステリーよりも社会派のテイストが強い作品
という声が多数集まっています。
- 『白ゆき姫殺人事件』の考察①ケロッパは誰?Twitterのアカウントの人物
- 『白ゆき姫殺人事件』の考察②実話なの?元ネタの事件について
- 『白ゆき姫殺人事件』の考察③最後のシーンで城野と赤星はお互いに気付いていたのか?
- 『白ゆき姫殺人事件』の詳しいキャスト相関図
- 『白ゆき姫殺人事件』のあらすじ
- 『白ゆき姫殺人事件』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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目次
映画『白ゆき姫殺人事件』を徹底考察①ケロッパは誰?Twitterのアカウントの人物を解説
考察解説|ケロッパは誰なのか?
映画『白ゆき姫殺人事件』は、インターネット上の炎上や報道被害をテーマとして描かれるミステリー作品です。
映画では、インターネット上の炎上を表現する方法としてTwitter(現X)が使用されています。
物語はフリーの記者・赤星雄治を語り部として進んでいきますが、その赤星もRED_STAR_07という名前でつぶやいています。
俺、ツイートやめるわ。じゃあな!
— RED_STAR (@RED_STAR_07) March 25, 2014
そして、赤星のつぶやきに返信している中にアカウント名「ケロッパ」という人物がいます。
このケロッパという人物はRED_STAR_07同様、Twitter内に今もつぶやきが残っています。
果たして、このケロッパという人物はどういう人物なのでしょうか?
白ゆき石鹸の社員ってことは、黒焦げ死体の正体は白ゆき姫ってことか?
— ケロッパ (@the_kerokero) October 24, 2013
ケロッパというアカウントは赤星のアカウントと同時期に開設されており、そして同時期につぶやきが終了しています。
また、フォローしているのもRED_STAR_07と白ゆき姫殺人事件というアカウントのみであるため、この映画製作のために作られたものであることがわかります。
ケロッパというアカウントが映画に合わせて作られているのであれば、作中の人物ではないかという疑問がでてきます。
この人物は赤星が勤める映像制作会社の編集マン・長谷川(染谷将太)なのではないかと思われる理由があるので解説していきます。
管理人
考察①ケロッパは男性
映画では、Twitterでのつぶやきに音声が入っています。
つぶやいているのが、誰なのか確定している前谷みのりや谷村夕子のつぶやきも本人の音声で語られています。
そのため、わかりにくく表現していても、ケロッパのつぶやきも本人が音声を担当しているのではないかと考えられます。
そして、ケロッパの音声は男性であるため、ケロッパは男性ではないかと考察できます。
また、ケロッパのつぶやきの中には「嫉妬に狂う女は昔からとんでもないことをしでかす」というものがあり、この発言からも男性ではないかと推察できます。
管理人
考察②怪しい行動
最初にケロッパが登場するのは、赤星がしぐれ谷の事件について疑問を投げかけた時です。
長谷川は赤星に背中を向けるようにして、PCの前に座っています。
赤星は一度長谷川へ視線を向けますが、その時長谷川が手を動かします。
たまたまにも思えますが、赤星に見られる前は携帯電話を触っていて、その後キーボードへ手を移動させたようにも見えます。
そしてその後は、長谷川が席を離れると、ケロッパのつぶやきが登場することからも長谷川の行動が怪しく感じられます。
管理人
考察③つぶやきの内容
長谷川がケロッパではないかと考えるつぶやきの内容が2つあります。
1つ目は、赤星の取材で放送された番組を見たケロッパのつぶやきです。
この内容は映画のみで使われていますが、ケロッパは「再現映像が凝っていた。カメラが心情を表すように揺れていた」と話しており、これは赤星と長谷川が話していた内容と同じです。
そして2つ目は、ケロッパが「僕もですよ」と赤星のつぶやきに返信しているものです。
これは、映画では使用されていませんがTwitter上に今もあります。
この言葉がどの言葉に対してのものであるのか確信はありませんが、同日の赤星のつぶやき内容から考えると赤星の「俺なんかただの雇われディレクター」という言葉ではないかと考えられます。
長谷川はディレクターではありませんが、赤星の会社の編集マンだと考えるとほぼ同じ扱いであったのではないかと考えるためこのような発言になったのではないかと推察できます。
管理人
このことから、私は赤星の同僚・長谷川がケロッパであるのではないかと考察します。
そんなケロッパですが、赤星に対してつぶやいているときは敬語を使い、赤星に好意的な発言をしています。
しかし、赤星の取材がすべて誤っていることがわかると、「ネット上での発言もおかしかったよな、あいつ」とつぶやいています。
「発言も」と表現しているのは、それ以外でもおかしいと考える発言があったことを指します。
もし本当にケロッパが長谷川であれば、RED_STAR_07が赤星だと気づいていた上で、今までの発言をしており、最後の一言にすべての本音が隠されていたのではないかと勘繰ってしまいます。
この作品自体が、顔の見えないネットという中での悪意を表現していますが、このケロッパという人物だけでもそれを感じさせてくれます。
ケロッパ以外にも多くのアカウントが出てくるので誰なのかを考察しながら観るとさらに面白く感じることができるのではないかと思います。
管理人
Twitterのアカウントの人物をそれぞれ解説考察
HARUGOBAN
まず一人目はHARUGOBANについてです。
この人物を城野の幼馴染の谷村夕子であると考えられます。
その理由は、赤星のつぶやきの内容を谷村が知っていることや、映画でHARUGOBANがつぶやいている場所が谷村の家であるような表現がされているためです。
また、本人の口調と同じく、男性口調であることからも同一人物ではないかと考えることができます。
そんな谷村は、子供のころから城野と赤毛のアンをモデルに谷村をダイアナ、城野をアンと呼び合っていることを語ります。
そして、自身をギルバートと言いかけて赤星との会話を終了させます。
が、ギルバートとは赤毛のアンの中でアンに想いを寄せる男性キャラクターです。
谷村はギルバート同様、アンとの友情を壊したくなくて密かに想い続けることを選んだと考えると、赤星が城野を勝手に容疑者のように扱い、傷つけていることを知って「叩き潰す」「呪い殺す」といった言葉を告げたのではないかと考察します。
管理人
おまえ、テレビ局の人間だったのか
— HARUGOBAN (@di_a_nan_) May 27, 2017
PIANO_HIME
次はPIANO_HIMEについて話していきたいと思います。
こちらは実際の登場人物の特定ではありませんが、芹沢ブラザーズのファンサイトで雅也と付き合っているのを三木典子であると話した人物ではないかと考えています。
城野はこの掲示板を見て、三木典子に詰め寄るというシーンがあります。
が、なぜこのコメントをした人物は雅也と付き合っている人物の名前まで分かったのでしょうか。
実は、PIANO_HIMEのアカウントは実際にSNS上にあり、そこで自身を芹沢ブラザーズのファンクラブ幹部会員であり、恋人ができたと噂される雅也のことを幹部のみで極秘に調べたと話しているのです。
そして、三木典子にたどり着き実際に注意をしたとも書かれています。
これは幹部しか知らないと語っていることからも、三木典子についてファンクラブサイト内で発言した人物がPIANO_HIMEではないかと考えます。
管理人
幹部だけで極秘に調べたところ、相手は新規会員になったばかりの三木典子だということがわかりました。わたしたちは三木典子の住む町まで出かけ、彼女を呼び出し、雅也を愛しているのなら身を引いてほしいと頼みました。
— PIANO_HIME (@PIANO_HIME) March 27, 2014
MEDACA
最後にMEDACAについての考察をしていきたいと思います。
この人物は事件の犯人であった狩野里沙子の別アカウントではないかと考察できます。
まず、このMEDACAという人物は映画では男性口調でつぶやいています。
が、実際のSNSですべての投稿をみると女性口調も交じっており性別がわかりません。
HARUGOBANのように性別と異なる口調で話す人もいると思います。
が、普通はどちらかを使用するものであると考えるため、あえてわからなくしているのではないかと考えます。
そして、映画のつぶやきは狩野が城野の苗字をネットに書いたすぐ後に、「容疑者の名前は城野」と強調するように話しているため誘導するために使用しているのではないかと推察できます。
管理人
SNS上では、前谷みのりが城野の潔白を訴えると「三木典子を殺したのは篠山かもしれない」と話し、今まで全く容疑者として挙がっていなかった人物を挙げています。
また、MEDACAは篠山のことをSNSで「この人」と表現しており、あの人ではなくこの人という表現は自身の近い人物であることを指すため、篠山のことを知っている人物であることがわかります。
そして、映画の最後、城野が犯人ではないことがわかるとSNSは盛り上がりますが、MEDACAは一切投稿していません。
このことから、狩野が自身の犯行を隠すために、別アカウントを作りつぶやいていたのではないかと考えられます。
映画『白ゆき姫殺人事件』はインターネット上の炎上をテーマとしており、顔が見えない中で多くの人物が発言をしています。
今回は三人の人物について考察しましたが、一人ひとりの発言について考えながら映画を見ることで、白ゆき姫殺人事件という作品をさらに楽しむことができるのではないかと思います。
管理人
容疑者の苗字は城野か。
— MEDACA (@MEDACASENSEI) October 24, 2013
映画『白ゆき姫殺人事件』を徹底考察②実話なの?元ネタの事件について
映画『白ゆき姫殺人事件』は、美人女子社員が複数箇所刺された上で燃やされるという事件が起きたところから物語が始まります。
インターネット上の炎上や報道被害をテーマとしており、その表現方法としてTwitterが使用されるなど、実際に起こり得る可能性を、考えさせられる内容となっています。
Twitterなど実際にあるものが使われているためか、実話を元に作られているのではないかという噂がありますが、実際はどうなのでしょうか?その真相について調査しました。
管理人
元ネタとなったと噂されている恵庭OL殺人事件
映画『白ゆき姫殺人事件』の元ネタになっていると噂がある事件は、2000年3月17日に北海道恵庭市で発生した殺人事件です。
事件の内容は人気のない農道の路上で焼死体が発見されます。
が、死因は頚部圧迫による窒息死で、絞殺後に灯油をかけられたものとされています。
被害者は女性従業員で、犯人は恋愛問題のもつれによる犯行として同僚の女性が逮捕されました。
被害者の携帯電話に、犯人の恋人と交際を始めてから無言電話などの受診記録があったことや、被害者のロッカーの鍵が犯人の女性の車から見つかったことなどの状況証拠により逮捕されるという流れになりました。
映画『白ゆき姫殺人事件』でも同様に殺した後に焼くという殺害方法が使われていることや、城野美姫を犯人としたときに自身の恋人を奪った三木典子を嫉妬心から殺したと考えられていたことから、この事件を元に作られたのではないかと噂されています。
しかし、実際はこの事件は映画『白ゆき姫殺人事件』の元ネタではありません。
管理人
実話ではなく、湊かなえの原作小説を元に作られた映画
映画『白ゆき姫殺人事件』は、湊かなえが発表した同名小説を原作とした作品になっており、実話ではありません。
この映画での事件の真相には、恋愛問題は一切関係なく、周囲が勝手に作り上げた物語の中で城野を犯人として犯行動機が捏造されたにすぎません。
そして、狩野が残虐的な殺害方法を選択したのも自身が捕まらないようにするためだと考えられるため、怨恨で選択したとされる実際の事件とは異なると考えます。
本来全く内容の異なる事件が似ていると言われるのは、自分本位な発言をする登場人物たちの悪意によるものと感じます。
現代はSNSの発達により顔の見えないいじめや事件が多くみられるようになりました。
映画『白ゆき姫殺人事件』は、実際に起こる可能性のある話のように思えます。
映画『白ゆき姫殺人事件』の鑑賞を通して、誤った情報が流す怖さやSNSに潜む影を痛感して、今後のSNSの活用方法を見直すきっかけにしていけると良いと思います。
管理人
映画『白ゆき姫殺人事件』を徹底考察③最後のシーンで城野と赤星はお互いに気付いていたのか?
映画『白ゆき姫殺人事件』は、一人の女性が殺害されたことをきっかけに、登場人物の誤った情報とネット上の憶測が無実の人間を陥れていくという物語です。
この映画の最後に、無実の人間・城野美姫と今回の冤罪を生んだ人間・赤星雄治が接触するシーンがあります。
城野の実家に謝罪に来ていた赤星に、城野が車で轢きかけるという場面ですが、それぞれお互いに気が付いているという描写はありません。
城野は赤星に、そして赤星は城野に気が付いているのでしょうか?
管理人
城野は赤星に気が付いていたのか?
城野は赤星に気が付いていたと考えています。
理由の一つ目は、城野は赤星の顔を見ている可能性が高いことです。
映画内に城野がTwitterを見ている場面があります。
そのTwitter内には赤星の顔が映った写真も投稿されているため、城野の目に触れていると考えられます。
理由の二つ目は、城野が車で赤星を轢きかけた場所ですが、まっすぐの道であり見通しも良い場所であるため、運転手が歩行者を見逃すことはありえないと考えます。
このことから、城野は赤星であるとわかった上で接触したのではないかと考えます。
管理人
赤星は城野に気が付いていたのか?
赤星は城野に気が付いていないと考えます。
その理由は、今回赤星は謝罪のために城野の実家に来ており、最も謝罪をしなければいけない人物を知っていたのであれば出会ったときに謝罪をしていると考えます。
気が付いていないからこそ、自身が傷つけた城野に弱音を吐き、城野に「きっといいことがある」と慰めのような言葉をもらい、安心したような表情を浮かべたのだと思います。
同行していた長谷川は城野の存在に気が付きますが、全く気が付く様子のない赤星の態度に呆れた表情をしていることからも、赤星は城野に気が付いていなかったと考えます。
この考察では、城野だけが赤星に気が付いていたということになります。
城野は赤星に「きっといいことがある」という言葉をかけますが、それは自分同様に「自分がわからなくなる」と発言した赤星に対する同情だったのでしょうか?そう考えると、城野がとても優しい人物であるように感じられます。
管理人
ただ、もう一つの可能性があると考えます。
城野は小学生の頃から口癖のように「きっといいことがある」という言葉を使っており、小学生のときは中学生に、中学生のときは大学生に、その願いを託しています。
そして社会人になって、今回の事件に巻き込まれます。
「きっといいことがある」という言葉は今までいいことがなかったということの裏返しのように感じられ、その言葉を赤星に告げるというのは呪いの言葉のようにも感じます。
そのように考えると、その言葉を告げたときの城野の笑みはとても怖いものに見えてきます。
映画『白ゆき姫殺人事件』の詳しいキャスト相関図
映画『白ゆき姫殺人事件』のキャスト相関図
映画『白ゆき姫殺人事件』のキャスト・登場人物
キャスト・登場人物 | |
城野美姫 役 | 井上真央 |
赤星雄治 役 | 綾野剛 |
三木典子 役 | 菜々緒 |
狩野里沙子 役 | 蓮佛美沙子 |
篠山聡史 役 | 金子ノブアキ |
谷村夕子 役 | 貫地谷しほり |
満島栄美 役 | 小野恵令奈 |
長谷川 役 | 染谷将太 |
前谷みのり 役 | 谷村美月 |
『白ゆき姫殺人事件』のあらすじ
(以下、映画『白ゆき姫殺人事件』のあらすじです。)
『白ゆき姫殺人事件』のあらすじ|猟奇的殺人事件の発生
長野県の国定公園しぐれ谷で、複数箇所刺された焼死体が発見されました。
そんなニュースが世間を騒がせていると、週刊誌のフリー記者をしている赤星雄治のもとに高校時代の友人である狩野里沙子から電話がかかってきます。
狩野が言うには、しぐれ谷の事件で警察に事情聴取をされたというのです。
被害者は三木典子という狩野の会社の先輩で、美人で性格もいいと評判だったといいます。
狩野は、典子の同期の城野美姫が怪しいといい、城野は係長の篠山聡史と付き合っていたそうですが、典子に奪われたことを明かします。
そして典子を車に乗せる姿が目撃されており、その日から会社を無断欠勤しているというのです。
狩野からの情報をうけ、赤星は、狩野の同期である満島栄美ところに取材に行きます。
そんな満島は「城野が犯人だ」と断定するのでした。
次に城野と付き合っていたとされる篠山のところに行きますが、篠山は交際を否定し、休日にも勝手に持って来る弁当に困っていたというのです。
そして現在は別れているも、当時は典子に告白されて付き合っていたと話します。
赤星は取材を通して、自身がこの事件の真相に迫っていることを実感するのでした。
『白ゆき姫殺人事件』のあらすじ|寄せられる情報
赤星が得た情報からこの事件の特集が報道されますが、その内容は城野を犯人と断定しているような内容でした。
ネット上では城野の実名が明かされ、個人情報が次々に拡散されていきます。
そんな中、城野の大学時代の友人という前谷みのりから抗議の手紙が届きます。
城野はとても優しい人であるため、このままでは自殺をしてしまうのではないかと心配になっているという内容でした。
このことをきっかけに赤星は城野の過去を調べるようになります。
そんな赤星に、城野が小学生のころ呪いの儀式を行っていたという情報が入ってきます。
城野と呪いの儀式をしていたという谷村夕子より、自身のいじめをなくすために行っていたと語られます。
しかし、その儀式のせいで神社が火事になり、その後城野と夕子は疎遠になったそうです。
すべてを語り終えた夕子は赤星に、「記憶はあいまいで簡単に捏造されるため大切なことを見逃すな」と忠告するのでした。
城野の実家にも行きますが、城野の潔白を主張する母親の隣で、父親は謝罪し土下座をします。
部屋の奥から祖母の「城野を信じる」というか細い声を聞きながら、赤星はその場を後にするのでした。
『白ゆき姫殺人事件』のあらすじ|語られる真実
前回の特集の続きが放送されますが、その内容は城野の幼少期の異常性を示すような内容でした。
その放送をホテルで見ていた城野は、涙を流しながら自身について語ります。
典子と出会ったとき、小学生のころ夕子をいじめていた子にそっくりだと感じたそうです。
そんな典子に目をつけられたのは、「自分が一番綺麗だと考えるのは幼馴染」と発言したことがきっかけだったといいます。
自身の作る弁当を美味しいと言っていた篠山にも振られ、心の支えであった音楽グループ・芹沢ブラザーズも典子に奪われてしまいます。
そんな中、典子から芹沢ブラザーズのコンサートチケットを譲ると言われ喜びますが、当日になって嘘であったことを知り悲しみます。
典子のチケットを奪いコンサートに向かうことにした城野ですが、誤って芹沢ブラザーズの一人を階段から突き落としてしまうのでした。
ホテルに逃げ帰り、罪悪感で閉じこもっているとニュースで、典子の死を知ります。
その後、誰も自身を信じていない状況に絶望し、自殺をしようとしますが、そんな城野の目に犯人逮捕のニュースが飛び込んでくるのでした。
以上、映画『白ゆき姫殺人事件』のあらすじでした。
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『白ゆき姫殺人事件』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画『白ゆき姫殺人事件』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|人の無自覚な悪意を表現したミステリー映画
映画『白ゆき姫殺人事件』は湊かなえの原作小説を映画化したものです。
インターネ上の炎上や報道被害というものをテーマに事件を追う記者・赤星目線の取材を通して話が進められていきます。
物語は複数箇所刺された上に焼かれた遺体が見つかったところから始まります。
管理人
被害者が白ゆき石鹸を作っている会社の美人社員ということから白ゆき姫殺人事件として呼ばれるようになるこの事件に、赤星は記者として関わることになります。
取材をしていくと、城野美姫という容疑者が浮かび上がってくるというのがおおまかなあらすじとなっています。
この映画の怖いと感じるところは、すべての登場人物が自身の発言を悪だと感じていない点にあります。
ネット上で城野の情報を拡散する人たちも、赤星が取材を行った人たちも自分から見ただけの真実を語り、他者を避難します。
そしてそれは、「あの人がいうには」や「ただの噂だけど」といった不確かな発言であることが多く、自身の言葉で他者の人生を壊しているかもしれないという考えを全くもっていません。
そして、それは赤星も同様で、自身のせいで容疑者と疑われた城野の実家に謝罪に行くも、城野に会っても本人だと気づかず城野自身に慰められる場面で映画は終わります。
また、最後の場面で、犯人が赤星に最初に連絡をしてきた狩野典子であることがわかりますが、その理由は、盗難事件の犯人が自分であると告発されそうになり、会社を解雇されないために殺したという自分勝手なものでした。
つまり、ただの口封じのための殺人だったのですが、周囲の悪意によって捻じ曲げられた結果が今回の物語なのだと感じました。
管理人
そして、もう一つ恐ろしいのは、会社を解雇されたくないという理由で殺したにしては複数箇所刺した上で焼くという残虐な殺し方をする狩野の行動です。
殺すことになったことも念入りに計画したものではなく、偶発的なものであったにも関わらず、自身が捕まらないようにと冷静に動いているようにみえます。
狩野典子の殺し方は、恨みを持つ城野の犯行にみえるように瞬時に考えたのではないかと考察してしまうほどのものです。
誰かに恨まれているわけではなく、多くの人の何気ない悪意に人生を狂わされた城野のことを考えるとやるせない気持ちになります。
が、ただ一人の味方である夕子がそばにいることが救いであると感じてしまいます。
何が真実かわからなくなるような展開にどきどきするミステリー映画となっていますので、考察好きな方はより楽しめる作品です。
管理人
『白ゆき姫殺人事件』のみんなの口コミ評判レビュー
『白ゆき姫殺人事件』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「暴走するマスコミの罪についても考えさせられる映画」「SNSやメディアの影響力がどれほど大きいかを強く感じさせられる作品」「現代社会の問題点に切り込んだ斬新な映画」「湊かなえの世界を十分に反映していた」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★★星5
湊かなえさん原作の推理小説をもとに、ネット上の凄まじい炎上を取り上げた、先見性の高い作品でした。
週刊誌のライターからワイドショーの下っ端ディレクターへと変更された赤星(綾野剛)のクズっぷりがコミカルかつ残酷で残念で、その舞い上がりかたと、転落の加速度が恐ろしい流れになっています。
また、手のひらを返されてどん底に叩き落されてボコボコにされた彼が最後に交錯した出来事の、構成の見事さに震えます。
ヒロインらしからぬヒロイン、美姫を演じた井上真央さんは、まさに「美しい姫」にがっつり名前負けする、みっともなくて残念なタイプを見事に再現していて、ことに駅の階段を駆け上がるところの必死さがガニ股になって表れており、巧いな!と唸ってしまいます。
原作を知らない方は気持ちよく騙されて、翻弄されて頂きたいです。
50代女性
★★★★☆星4
この映画は、SNSやメディアの影響力がどれほど大きいかを強く感じさせられる作品でした。
地味なOLである城野美姫が同僚の殺人事件で犯人として疑われ、周囲の人々が彼女を外見や噂話で判断してしまう様子が描かれています。
美姫は無実であるにもかかわらず、ネットやメディアで悪者にされ、彼女の苦しみが伝わってきました。
現代社会では、私たちはついSNSやニュースを簡単に信じてしまいますが、この映画はそれが危険であることを教えてくれます。
また、美姫が自分自身の真実と向き合い、他人の意見に流されずに生きようと決意する姿には感動しました。
外見や噂に惑わされず、真実を見極める大切さを改めて考えさせられた作品です。
現代社会の情報の扱い方についても深く考えさせられました。
50代女性
★★★★☆星4
原作は未読での視聴です。
疑惑を向けられるOLが「地味な人」という設定がなかなか良い。
昨今トピックスに上がりがちなルッキズムのテイストを感じるし、視聴者にも見た目で判断してないか?と疑問を投げかけてくる感じがしました。
ガッツリとSNSの恐ろしさや暴走と言った問題も描かれていて社会派と言って差し支えないかと思います。
これ凄いのは原作は2012年作ということで、だいぶ先取りしていた感じがあり脱帽します。
ミステリーという体はとっているものの、上記した通り社会派のテイストが非常に強いように思います。
というのも犯人は捕まるし、真相も明らかになるのだが某主要登場人物(ネタバレを避けるためにあえてこう書きます)の生活は元に戻っていないことが示唆されているのです。
そのラストシーンは我々に「情報の正しさとは?」と疑念を投げかけてきます。
40代男性
★★★★☆星4
映画『白ゆき姫殺人事件』はさすが湊かなえの原作というだけあり、ストーリーや脚本の構成がしっかりしており見応えがありました。
特に、SNSや報道の自由が1人の人を殺人犯に仕立て上げていく様子は、現実とも重ね合わせられる部分があり見ていて胸が痛くなりました。
また、キャストも豪華で綾野剛や井上真央の演技力によって、さらに世界観が作られたと言っても過言ではありません。
湊かなえの世界を十分に反映していたと思います。
ただ、現実に近いからこそなのか、それともサスペンスとしてあまりにも出来すぎているからなのか、つまらないという評価を耳にすることはありますが、あれだけ完璧などんでん返しも含めたサスペンス映画は、あまりないような気がするので私はこの映画を高く評価しています。
20代女性
★★★★★星5
最近は、SNSを中心としたネットでの誹謗中傷が誰かを精神的に追い詰めて、最悪の事態を招く事件というのは残念ながらよく見かけることになってしまいました。
けれど、この映画が公開されたのは2014年。
その頃はまだ今ほど、その傾向が顕著ではありませんでした。
それだけに週刊誌の記者である赤星が書いた記事をきっかけにネットやワイドショーで美人OL殺人事件を巡る犯人について勝手な憶測が飛び交い、そのせいでただでさえ内向的な同僚女性の城野美姫が社会的にも精神的にも追い詰められてしまうという展開が恐ろしかったです。
確かに城野美姫は、大人しく暗めな性格だったため、学生時代から嫌な噂がありました。
でも、それは彼女が10代だった頃の過去の話。
社会人になった現在の城野とその過去を安易に結びつけるのはあまりにも軽薄です。
とはいえ、リアルでも凶悪事件を起こした犯人の卒業文集やら当時の同級生にインタビューするなんてよくある話。
ただ、注意すべきはその報道パターンは、犯人が逮捕されて、犯人自身が犯行を認めた後に成されることがほとんどで、まだ犯人だと決まった訳でもない誰かに対して行われてはいません。
それでも、人は安易な先入観の罠から抜け出すことが出来ず、被害者が美人で、彼女と恋愛関係で因縁のあった女性社員がいるというだけで世間は面白おかしく事件を取り上げ、扱ってしまうのだから人間の心の闇って本当に怖いと思います。
この作品を単なるミステリー映画であり、フィクションのエンタメ作品と捉えることも出来ます。
でも、本当にそれで良いのでしょうか。
SNSによる誹謗中傷の問題が頻繁に取り沙汰されるようになった現在だからこそ、この映画を見て、日頃の自分の行いを省みる機会にしたいです。
40代女性
★★★★☆星4
『白雪姫殺人事件』 は、湊かなえの同名小説が原作で、複雑な人間関係とメディアの暴力性を鋭く描いたミステリー映画てす。
主人公、城野美姫は同僚の美人OLが惨殺された事件の容疑者としてネットやメディアから一方的に攻撃を受ける事になります。
が、映画が進むにつれて、誰が本当のことを言っているのか、どこまでが真実なのかがよく分からなくなりました。
主人公、美姫は静かで目立たない存在ですが、周りからは冷酷で謎めいた存在と見られていました。
その為、彼女は無力感に陥り、次第に孤立していきます。
その様子が見ていて、辛くなりました。終盤、真実が明かされた後も後味の悪い結末となりました。
現実の社会でも正義や、真実が必ずしも受け入れられるとは限らないのだなと苦い気持ちになりました。
50代女性
★★★★☆星4
映画『白ゆき姫殺人事件』はある公園で美人OLの死体が発見されるところから物語が始まります。
美人OLが殺されたというインパクトもあり、メディアて連日取り上げられて「白ゆき殺人事件」として知られるようになったのです。
世間の注目を浴びたことで様々な憶測が飛び回ります。
メディアと人間の暗い部分を突いたストーリーとなっています。
メディアがどのように報道し、人々がそれにどう反応するかが描かれているのです。
真実とは違うことを拡散される恐ろしさ、真実ときちんと向き合わずに勝手に憶測を広める人たち。
現代社会の問題点に切り込んだ、斬新な映画だと思いました。
ストーリーはスピーディーに進んで、観ている間はずっと引き込まれっぱなしでした。
次はどうなるのかと考える暇もなく、次々とストーリーが展開して飽きさせません。
クライマックスの美姫の証言には驚かされましたし、物語が終わった後も考えさせられることが多かったです。
メディアが持つ影響力、そしてそれが人々にどう影響するかを深く考えさせられる作品でした。
30代女性
★★★★☆星4
主演の井上真央さんの演技が光る作品でした。
容疑者に仕立て上げられていく主人公の心情や変化を細かく描写されていて、どのような結末にまるのだろうとハラハラドキドキして見入ってしまい映画の中に没入してしまいました。
また、SNSの怖さや人間のダークな部分心の闇が浮き彫りにされたりと見時価総額に存在する恐怖であるためにとても考えさせられる場面が多かったです。
ミステリー要素も楽しむことはできたのですが回私個人としては、SNSで歪められた人間関係や真実は一つではないというテーマに強く惹かれました。
結末は若干物足りなさを感じたのですが、全体的には満足できる作品だったと思います。
まだ湊かなえさんの原作を読んでないのでこの機会に読んでみたいと思います。
40代男性
*映画『白ゆき姫殺人事件』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。