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【壮絶】1917命をかけた伝令は実話に基づいた映画だった!あらすじネタバレから感想評価とレビューまとめ

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2020年2月14日公開。

全編ワンカットの映像ということで話題を浴びた今作ですが、実際には全編ワンカットで撮影されたわけではありません。各シーンをワンカットで撮影して継ぎ目をなくしてワンカットに見えるような演出となっていることから、ワンカット映像風となっています。


またアカデミー賞の前哨戦であるレースを圧巻していた為、2020年のアカデミー賞の大本命とされていました。結果は『パラサイト 半地下の家族』が受賞する結果となりましたが名作であることは間違いないです。

映像に細部まで拘られている今作ほど、ここまで映画館で観るべき作品と言わしめた作品は他にはないのではないでしょうか。

映画「1917命をかけた伝令」のまとめ
  • 1917命をかけた伝令は実話に基づいた映画?
  • 1917 命をかけた伝令のあらすじネタバレ
  • 1917 命をかけた伝令の感想評価と口コミレビュー
それではまず、1917命をかけた伝令のネタバレとあらすじ・感想評判の前に、実話なのか創作なのかについての解説です。まだ「1917命をかけた伝令」を一度も観てない方は、先に映画を一度だけ観ることを強くおすすめします!

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1917命をかけた伝令は実話に基づいた映画?監督の祖父の体験談ってホント?

サム・メンデス監督が祖父から聞いていた話を元に映画化が「1917命をかけた伝令」

『1917 命をかけた伝令』は、実際に起きた第一次世界大戦のイギリスとドイツをベースにした映画となっています。しかし、結論から言うとベースは実際にあるもののスコフィールドやブレイクといった映画内の登場人物はフィクションです。彼らが行ったような危険な伝令も、実際にあったのか定かではありません。

『1917 命をかけた伝令』を制作した監督のサム・メンデスによると、これは彼が子供時代に祖父から聞かされた第一次世界大戦から着想を得たストーリーのようです。彼の祖父は、この「伝令」について話していた記憶の断片が胸に焼き付いており、それが映画へと発展していったと発言しています。

『1917 命をかけた伝令』の主人公が彼の祖父ではないようですが、祖父の経験から掘り起こされた映画のようです。

 

ドイツで1917年に実際に起こった作戦「アルベリッヒ作戦」

伝令はさておき、『1917 命をかけた伝令』の舞台は実際に1917年に起きたものです。

ここでストーリーの発端となった、ドイツが後退したようと見せかけて相手軍が追い打ちをかけてきたところを迎え撃つ作戦というものですが、これは実際に起きていました。

このドイツの作戦は、「アルベリッヒ作戦」と呼ばれています。

当時、イギリスとドイツは映画でも出てきたように、塹壕を横に掘り込み相手の背後に回って攻撃をするという作戦を両者とも行っていました。

しかし、両軍の塹壕が海側にまで達してしまい決着がつかなくなったのです。決着がつかず、両軍とも疲弊していたところにドイツは作戦を変えてきました。

ドイツは塹壕から撤退したように見せ、後方の好立地の戦場までイギリス軍をおびき寄せたところを追撃しようという作戦を立てたのです。この作戦が「アルベリッヒ作戦」と言われています。

映画『1917 命をかけた伝令』では、このドイツの作戦に気づいた一部のイギリス軍が、先に追撃しに行ってしまった「デボンシャー連隊」の被害を止めるべく、主人公たちが命がけの伝令をする事になります。

また、主人公たちが赴いたトラップだらけのドイツの要塞や廃墟と化した町は実際にも存在したようです。

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1917 命をかけた伝令のあらすじネタバレ|ウィルの物語

以下、映画「1917命をかけた伝令」のあらすじネタバレとラスト結末です。

1917 命をかけた伝令のあらすじ|弟に託された重大任務

第一世界大戦が始まって3年のイギリスでは、ドイツ軍と連合国軍が西部戦線で対峙していました。ある時、ドイツ軍が後退を見せ始めたのをきっかけに、イギリスはドイツ側に進撃しようとします。

しかしこれはドイツ側の作戦であり、イギリス軍を誘引する為の後退作戦である事が判明しました。このままでは既に進撃しているデヴォンジャ―連隊が攻撃を受ける羽目になってしまいます。更に、電話線が切られていた為、デヴォンジャー連隊に連絡が届かない状況でした。

そこでデヴォンジャー連隊に兄を持つトムは、イギリスの上層部からある伝達を頼まれます。デヴォンジャー連隊のドイツ軍への進撃を止めなければ兄が命を落としてしまうと聞かされたトムは同じ軍のウィルと共に、兄たちの所へ伝達をしに行くのでした。

しかし、その先に待っているのはドイツ軍の危険な要塞と数々の罠でした。

1917 命をかけた伝令のネタバレ|罠が仕掛けられたドイツ軍要塞

ウィルとトムが自分たちの戦線から出ていくと、そこは死体と泥だらけの静かな無人地帯でした。ドイツ軍も既に後退をしており、誰もいない状況です。

先に進むと2人はドイツ軍の元要塞にたどり着きます。恐る恐る要塞を進んでいくと、2人はドイツ軍が撤退間際に仕掛けたトラップに気づきます。しかし要塞中で走っていたネズミが突如、トラップを発動させてしまいます。

トラップの発動と共に崩れ始めたドイツ軍要塞。ウィルはそのがれきに飲まれてしまいますが、トムが咄嗟に助け出したおかげで、なんとか要塞から逃げ切ることができたのでした。

1917 命をかけた伝令のネタバレ|ウィルに託されたもの

2人がドイツ軍の要塞を抜けた先の平原には、ポツンと残る廃屋がありました。そして外には牛と、バケツ一杯に入ったミルクがおいてありました。ウィルが水分補給用に水筒にミルクを入れていると、廃屋空上ではドイツ軍とイギリス軍と思われる戦闘機が戦っているのを目撃します。

そして、イギリス軍の攻撃をうけたドイツ軍の戦闘機がウィルとトムの所に落下してきます。2人が落ちてきたドイツ軍の戦闘機の様子に目をやると、燃えた戦闘機の中に閉じ込められた1人のドイツ兵の姿がありました。

気の優しいトムは咄嗟にそのドイツ兵を助け出し、ウィルに水を持ってくるよう頼みます。ウィルが急いで水を汲んでいると、トムの方から叫び声が聞こえます。

ウィルがトムのもとへ駆け付けると、トムが助けたドイツ兵に腹を刺されていたところを目撃します。咄嗟にウィルはそのドイツ兵を撃ち殺し、トムの手当てをしようとしますが、トムは母親に手紙を渡してほしいとウィルに頼んでそのまま息絶えてしまいます。

1人残されたウィルはトムの伝令書類と認識票、指輪を手にしたのでした。

1917 命をかけた伝令のネタバレ|デヴォンジャー連隊を目指すウィル

トムの遺体のそばにいたウィルのもとに、別部隊のイギリスのトラックが通りかかりました。近くまで送ってもらえることになったウィルは、そのトラックに乗り込みます。

先へ進むと川に差し掛かりますが、橋が落ちていた為トラックでは通れません。時間が限られていたウィルは、トラックのイギリス軍に別れを告げて1人で迂回して歩き進めます。

崩れおちた川の橋を慎重に進んでいると、橋先の荒廃した建物の2階から銃弾が飛んできました。銃弾をなんとか避けながら橋を渡りきったウィルは反撃する為、敵のいる建物の2階へと上がっていきます。

しかし、敵のいる部屋に侵入した瞬間に撃ち合いになり、ウィルは後方の階段に落ちて気絶してしまいます。街が暗くなった頃に意識を取り戻し始めたウィルでしたが、後頭部からは出血がありました。

建物を出ると、そこは既にドイツ軍に占拠された荒廃した町でした。ふとウィルはドイツ軍の兵士に見つかってしまい、咄嗟にある家に逃げ込みます。

家には外におびえる女性と赤ん坊がいました。女性は出血したウィルの後頭部を手当てしてくれます。ウィルは先程、組んできたミルクの入った水筒と食料を赤ん坊の為にあげたのでした。

しかし、外からの鐘の音を聞いたウィルははっとします。デヴォンジャー連隊は川の下流にある森にいると聞いたウィルは、女性の引き留めを払いのけて再び立ち上がります。

女性の家を出ると再びドイツ軍に見つかり、ウィルは追われるも近くの川へ飛び込んでドイツ軍から逃げ延びます。ウィルは川で溺れかけましたが、流木に捕まって流れに身を任せます。

1917 命をかけた伝令のネタバレ|ウィルのたどり着いた先

しばらくすると、ウィルは岸に流れついていました。ウィルは岸で山になった死体を乗り越えて先へ進みます。ヘトヘトになりながら歩いていくと、森奥から静かな男性の歌声が聞こえてきました。

歌声の方に魅了されて進んでいくと、そこには1人の歌う兵士を囲むイギリス軍たちの集まりがありました。歌声に寄せられたウィルも静かに軍に混ざって歌を聴き始めます。

そこで、ウィルはこのイギリス軍が突撃前のデヴォンジャー連隊の第二波である事を知らされ、はっとします。伝令するべき第一波は既に前線に進んでいると聞いたウィルは、再び第二波の兵士をかき分けて前へ走り出しました。

第一波は既に攻撃が始まっており、砲弾が飛び交っています。

味方軍をかき分けて、やっと軍の上層部にいるマッケンジー大佐のもとへたどり着きます。一度追い出されそうになりますが、トムが持っていた伝令書類を確かめると攻撃中止の伝令をようやく聞き入れてくれました。

1917 命をかけた伝令の結末ラスト|伝えたトムの願い

ウィルは、トムの兄であるジョセフ中尉を探します。ウィルが怪我人の選別場所で探していると、そこで兵士たちを誘導するジョセフの姿がありました。

ジョセフはウィルに会い、弟はどこだと目を輝かせます。しかし、ウィルがトムの認識票と指輪を渡すと、ジョセフは泣き崩れてしまいます。ウィルはそのまま静かにその場を去ろうとしましたが、ジョセフに引き留められます。

ジョセフは、ウィルに君が一緒でいてくれてよかったとお礼をして、2人は固い握手を交わします。そしてウィルはジョセフに、トムは1人ぼっちで息を引き取らなかったと母親に手紙で書いてほしいというトムの願いを伝えます。

全ての任務を終えたウィル。近くにあった一本の木のもとに座ると、ポケットから自分の家族の写真を取り出します。家族写真の裏に書かれた「無事に帰ってきて」の文字に目をやると、彼は木にもたれかかってやっと安心したように目を閉じるのでした。

以上、「1917命をかけた伝令」のあらすじネタバレとラスト結末でした。

1917 命をかけた伝令の感想評価と口コミ評判レビュー|☆4以上の高評価作品

以下、映画「1917命をかけた伝令」の感想評価と口コミ評判です。

1917命をかけた伝令の感想評価|ラストは男泣きもの

やっぱりアカデミー賞ノミネート作品だけあって多くの人から好評価となっています。公開前から期待していた作品ですが、映画館に行ってみると戦争ものなので男の人が多かった感じですが、ラストは男泣きしてしまう映画です。

戦争の最前線を駆け抜ける兵士の緊迫感、束の間の安息の時間。どの時間を切り取っても、感情に入り込んで見てしまいました。この映画では別の登場人物視点のシーンに変わるという事がなく、主人公たちの周りにしかカメラが回っていないような状況です。

その為、観客側は主人公の見ているものしか状況が分からず、果たして自分たちはデヴォンジャー連隊のもとへ無事たどり着けるのかという孤独感と不安感に常に苛まれて息をつく間がありません。

他の映画と違って考察の余裕を持たせない程主人公の体験が全て観客の体験となるので、これまでにない没入感を感じる事ができます。非常に計算された演出で、臨場感たっぷりの映画です。

懸念とすればDVDや配信サイトで見たとき魅力が絶対半減してしまうのが容易に想像ついてしまうところです。ただ自宅でもIMAX視聴できるサービスが出てきているので早く普及して、改めて鑑賞したいところです。

1917命をかけた伝令の口コミ評判レビュー

★★★★★星5

鑑賞前から話題になっていた本作品。私は、映画館のスタッフとして働いているため、上映後にスクリーンから出てくる人の顔や表情をよく見ているのですが、『1917 命をかけた伝令(』を見終わった人の顔は、ホッとしたような表情がほとんど。これは、一体どんな映画なのか気になり、鑑賞しました。

冒頭、命を受ける前のブレイクとスコフィールドの2人には友情などというものはないように思われた。しかし、命を受け、戦火の中に飛び込む2人は互いに助け合い、認め合い、それはそれは厚い友情が垣間見れた。いや、友情という二文字で表すべきものなのではないのかも知れないが、、。

はじめは、全編ワンカットとという謳い文句もあり、ワンカットである事ばかりに注目していた。ここで、カットが途切れるだろうなどとその都度考えていた。

しかし、ストーリーが進むにつれ、それはなくなった。スコフィールドのブレイクを思う気持ち、子どもへの優しさが次第に浮き彫りになり、ワンカットであるが故にスコフィールドの抱える葛藤や恐怖、熱意がまざまざと感じられるのだ。

宣伝の手段だと思っていた全編ワンカットが、武器としてのワンカットに変貌していたのだ。

ラストは、圧巻だった。自分とスコフィールドを重ね合わせてしまい、自分の小ささに気付かされた。これが実話に基づいているとは、すごい世界だったことであろう。

20代男性

★★★★☆星4

アカデミー賞でパラサイトがさらにヒットする中で、同じアカデミー賞で撮影賞・視覚効果賞・録音賞という映画館で見るべき作品だと思い鑑賞しました。

テレビやCМでもワンカット撮影が推しに推され内容はそうでもないんじゃないかと考えてしまいましたが、決してそんなことはなくいろいろと考えさせられる戦争映画でした。ワンカットといっても、最初から最後までカットなしで撮影したというわけではなく、ワンカットをいくつか繋げたものでした。

もちろん期待していたワンカット撮影は度肝を抜かれるものでした。どこでカットがかかっているのか、このシーンはどうやってとっているのか、カメラの後ろでどれだけの工夫をしているのか…など見ながら不思議に思うこともたくさんありましたが、さすが撮影・視覚効果・録音賞だからかすぐに画面に意識を持っていかれ映画に集中することができました。

主人公と一緒に行動しているようなカメラワークで、主人公が歩けば歩く、転べば転ぶ、走れば走る、泳げば泳ぐ、驚けば驚くといったような感じで、2時間終始ドキドキしっぱなしでした。

ラストシーンはいろいろな解釈ができると思います。豪華俳優の短時間出演、使い方が豪華です!さすがハリウッド!

20代女性

★★★★★星5

ストーリーとしては他の戦争映画よりも派手ではなく、本作は伝聞を映画化したものであり、戦争中の何気ない一コマを切り取ったものです。そのようなシーンをほぼノーカットで一本撮りしたことで、何気ない一コマだからこそ戦争の臨場感を伝えることに成功しています。

少々前に流行ったPOV/主人公の目線で描いたものとは異なり、第三者目線でブレイクとスコフィールドを追いかけるものでしたが、シーンが途切れることなく鑑賞者と同じ時間軸で映画が展開されるので、自身もまさにその空間にいる様。見事でした。3D/4Dが霞むレベルでの没絵映画体験です。これは映画館で観る以外に選択肢はないです。

広大な場所に緻密なセットを作り、恐らく数百名以上に及ぶ役者とカメラマンとが、入念にリハーサルを繰り返し、一つのミスも許されない、ある種本作のミッションにも近いような緊張感の中で一体となって作り上げたと想像すると、称賛せずには居られないそんな映画です。

アカデミー撮影賞と録音賞を取るのもうなずけるというか、この作品以外に選ぶことは出来ないように思います。是非劇場で臨場感を味わってほしいです。

30代男性

★★★★★星5

『007 スペクター』のサム・メンデス監督が、祖父の体験談をもとに脚本も手掛けた。超難関ミッションに挑む兵士の姿を「長回し/ワンカット」で表現した戦場映画。119分。

ワンカットということでまるで本当に主人公と共に戦場にいるかのような、リアルな迫力を体験できました。
本当に新鮮な作品です。

芝居やカメラワークなどあらゆる面で複雑な計算が要求されるうえに、当然、途中で失敗したら最初からやり直しなんだろうな〜と、最後の数秒で自分がNGを出してしまったらと想像するだけでも背筋がヒンヤリします。

しかも、本作のカットは非常に長いんです。しかも全編が屋外での撮影であり、兵士ひしめく塹壕から廃墟となった街、花びら舞い散る河川、爆発音轟く最前線など、様々な舞台を横断して物語を紡いでいきます。

戦場のリアルを味わいたければ、この映画は映画館で見るべきです!本当におすすめです。

30代女性

*映画「1917命をかけた伝令」のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。

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