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映画『ちひろさん』が気持ち悪い、嫌いとの声はなぜ?実写化、ドラマ化するなら誰が良かったのか?あらすじネタバレ感想評価も

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2023年2月23日公開の映画『ちひろさん』。

映画『ちひろさん』は、Netflix配信の映画作品です。

1999年〜2001年にかけて売れっ子風俗嬢のちひろの日常を描いた『ちひろ』の続編となる原作漫画の『ちひろさん』を実写映画化したのが今作品です。

映画『ちひろさん』の口コミ評判レビューには、

  • 出演者たちの演技も素晴らしい
  • 原作ファンからは賛否両論
  • 心温まるストーリー
  • 観る人々に心に残る感動を与える作品
  • 前向きな気持ちになれた
  • 心が疲れた時にまた見てみたい映画
  • 過去を隠さずに、堂々としてる姿に心打たれた
  • 頑張って生きようと励まされる作品

という声が多数集まっています。

この順番でチェック
  • 映画『ちひろさん』が気持ち悪い、嫌いとの声について解説考察
  • 映画『ちひろさん』の実写化、ドラマ化するなら誰が良かった?
  • 映画『ちひろさん』のあらすじ
  • 映画『ちひろさん』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

もし、まだあなたが一度も映画『ちひろさん』を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。

映画『ちひろさん』が気持ち悪い、嫌いとの声について解説考察

売れっ子風俗嬢の日常を描いた漫画『ちひろ』の続編として、2013年から2018年にかけて青年誌で連載された『ちひろさん』。

風俗嬢を辞めたちひろが商店街のお弁当屋さんで働きながら街の人々と交流する姿を描いています。

連載終了後も人気は続き、連載開始から10年経った2023年に有村架純さん主演で実写映画化しました。

元・風俗嬢であることをオープンにし、常識の枠にとらわれず我が道を行く美人で気さくなちひろを主人公にした本作は、熱狂的なファンが沢山います。

そんな『ちひろさん』ですが、評価が高いのと同時に「気持ち悪い」「嫌い」といった声が一部の観客から上がっているようです。

管理人

なぜそのように言われてしまっているのか、その原因には3つあると考察します。

気持ち悪い原因①「元・風俗嬢」という、男性にとって都合のいい女性像だから

ちひろは元・風俗嬢であることを周りに隠していません。

それどころか、面接時にちひろの前職を聞いたお弁当屋さんの店長が気を遣って隠してあげていたにも関わらず、自ら進んで風俗嬢だった過去を周囲にバラしています。

映画の冒頭でも、お弁当屋さんの男性常連客から下ネタを言われて上手くあしらう姿が描かれていました。

その様子が「元風俗嬢だから性に奔放でセクハラしてもいい女性」だと認識されているように見えるといった声がありました。

管理人

近年#MeToo運動が広がり、セクハラや性被害に対して女性たちが声を上げて「NO」と言える世の中になってきていますが、その反面「何を言ってもセクハラ扱いされる世の中になって、職場でも会話に気を遣わないといけない」と嘆く男性が増えてきているのも事実です。

そんな中セクハラ発言に笑顔で答えるちひろの存在は、男性にとって都合のいい女性のような描かれ方をされていると感じた女性の観客から「気持ち悪い」という声が上がっていました。

気持ち悪い原因②男性によって作られた物語だから

『ちひろさん』は元・風俗嬢の女性の日常を描いた話ですが、原作者である安田弘之さんは男性です。

本作の監督兼脚本の今泉力哉監督も男性で、主題歌は男性バンドのくるりが書き下ろしています。

脚本は今泉監督と女性の澤井佳織さんでの共同クレジットとなっていますが、主に男性スタッフで構成された作品と言っても差し支えないでしょう。

そのためか、女性の物語の筈なのに共感ができず違和感を感じたと言う声がありました。

例えば、いくらちひろに人を見る目があるという設定があったとしても、ホームレスの男性を自宅に連れ帰り、お風呂に入れて身体を全身洗ってあげるシーンは、女性として危機管理能力が低いと言わざるを得ません。

管理人

このようなちひろの行動に対して、女性として理解に苦しむという意味で「気持ち悪い」という声が上がったようです。

気持ち悪い原因③「普通」ではないちひろに賛同しないといけない空気感

映画『ちひろさん』の魅力は、「普通」ではないちひろの常識の枠に捉われない発言や行動にあるのですが、そこを「気持ち悪い」と思う人が一定数いるようです。

作中では、「普通」でいることが正しいことだという考えが蔓延している世の中で、「普通」になり切れずに苦しんでいる人々が出てきます。

そして、彼らはちひろと交流することで「普通」じゃなくてもいいんだと悟り、ほんのちょっとだけ生きやすくなる、というのが一連の流れになります。

しかし、逆に言えば「普通」を追い続ける人には厳しい印象がありました。

世間体を気にして「普通」を手に入れようともがき苦しむ人々(女子高生・オカジの母親やシングルマザー)はストーリーの中で敵対する立場のように描かれている節があります。

ちひろさんの哲学に賛同しない者は置いてけぼりになる空気感があると感じた観客から、「嫌い」という言葉があったようです。

しかし『ちひろさん』が好きという人でも、「気持ち悪い」という声が上がる理由が分からなくはないという声もありました。

管理人

中には、自身が女性だと前置きした上で、女性から批判の声が上がっているけれど自分は好きだという意見も度々見受けられました。

このように、主人公のちひろの性格や行動にクセがあるため、彼女に対して「気持ち悪い」「嫌い」と感じてしまう可能性がある作品ではあります。

しかし、どこか生きづらさを感じている人の心に響く物語であることは間違いありません。

管理人

誰かに少しだけ背中を押して欲しい時にオススメの映画です。

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『ちひろさん』の実写化、ドラマ化するなら誰が良かった?

有村架純さんがお弁当屋さんで働く元・風俗嬢を演じたNetflix映画『ちひろさん』。

安田弘之さんの同名漫画を原作としているのですが、原作ファンからはちひろがイメージしていたビジュアルと違ったという声が上がっています。

主演の有村さんもインタビューで、ビジュアルがあまりにも自分とかけ離れているため、演じるにあたって怖さがあったと答えています。

また、外見は寄せられないので、声を低くしてみたり、早口にならないよう心掛けたりといったことしかできなかったと仰っていました。

原作者である安田弘之さんは、ちひろは漫画だからこそ描けるキャラクターだと公言されています。

管理人

実写化の話を聞いた際は、誰が演じても違和感を感じるだろうと思っていたそうです。

しかし、原作のちひろとは微妙に違うと言う前置きのもと、有村さんのちひろは表情や佇まいの表現が素晴らしくて、良い意味で裏切られたそうです。

そんなちひろですが、原作通りのイメージで実写化するとしたら誰が良かったと言われているのか?

そんなところもやっぱり気になりますよね。

そこで、誰が良かったか?ということについて、ネットで話されている皆さんの意見を調べてみました。

管理人

ネットの声で一番多かったのは、菜々緒さんです。

その理由として、菜々緒さんが原作のちひろの外見に近いという点が上げられます。

菜々緒さんは身長172cmで雑誌の専属モデルも務める程スタイルがよく、キリッとした顔立ちと美しい黒髪ロングが特徴的です。

原作のちひろも他の女性キャラクターと比べて背が高くスレンダーに描かれており、黒髪ロングでキリッとした瞳といった共通点があります。

また、女優としての評価も高いため原作のイメージを忠実に再現できるという期待も込められていたようです。

管理人

次に声が多かったのが、壇蜜さんです。

有村さんが原作を読んで最初にイメージしたのも壇蜜さんだったそうです。

そんな壇蜜さんですが、実は身長158cmと意外と小柄で華奢な方です。

しかし、どこか達観したような雰囲気や貫禄、それでいて飄々とした雰囲気が原作のちひろのミステリアスなイメージに近いという声が多く寄せられていました。

その他にも少数ではありますが、演技力や黒髪ロングのイメージで蒼井優さん、栗山千明さんの名前が上がっていました。

管理人

一方で、有村架純さんの実写映画を観た人々の感想として、最初はイメージと違うと思っていたけれど有村架純さんの演技力のお陰で思ったより合っていたという意見が多く上がっていました。

映画『ちひろさん』でメガホンを取った今泉力哉監督はインタビューで、「ちひろの役は孤独がどのようなものか知っている方がいい」と語っています。

有村架純ささんはビジュアルこそちひろと違えど、内面で共通する点があったからこそ、説得力を持った演技に繋がったと言えます。

管理人

ビジュアルイメージに囚われず、内面のイメージから有村さんを主演に抜擢した今泉監督の先見の明に脱帽しました。

有村架純さんが、本作の役作りが一番難しかったと語る『ちひろさん』は、彼女の役者人生の分岐点になるような役柄となっています。新境地を切り開いた彼女の演技を是非見届けて欲しいです。

『ちひろさん』のあらすじ

以下、映画『ちひろさん』のあらすじです。

『ちひろさん』のあらすじ|お弁当屋のちひろさん

風俗嬢だった過去をオープンにしているちひろは、街の弁当屋『のこのこ』で働き始めるとその愛想の良さで人気者になります。

ホームレスの”師匠”から小学生まで次々と交友関係を広げるちひろの元に、風俗嬢時代の友人・バジルが訪れ、店にちひろを探す男性が現れたと言いました。

自由なちひろに憧れ盗撮していた女子高生のオカジは、盗撮に気付きながら何も聞いてこないちひろを問い詰めます。

ちひろは素性を知らなくても目を見れば分かると答えました。

『ちひろさん』のあらすじ|ちひろと街の人々

人知れず亡くなっている”師匠”を発見したちひろは彼を埋葬し、バジルと出かけた夏祭りで、元・勤務先の風俗店の店長である内海と再会します。

ある日、弟からの電話で母の死を知ったちひろは、葬式に出ないと返しました。

弁当屋の店長の妻・多恵のお見舞いに通うちひろは、自分のことを母のお見舞いに来ている”綾”だと名乗ります。

”綾”がちひろだと知らない多恵は、最近主人が雇った子が面白いらしいと話しました。

『ちひろさん』のあらすじ|もう一人の”ちひろ”

ちひろはネグレクトされていた幼い自分をいつも気にかけてくれた風俗嬢の”ちひろ”のことを思い出していました。

ラーメン屋に立ち寄ると、弁当屋の常連・谷口が厄介客を追い出す場面に出くわします。

ちひろは暴力的な父親をバットで殴った過去を告白した谷口を自宅に誘い、一夜を共にしました。

数日後、ちひろは内海に車を出して貰い、ある場所へ出かけます。

どこへ向かったのか?

結末を知りたい方は、実際に映画を見てみることをおすすめします。

『ちひろさん』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

以下、映画『ちひろさん』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。

感想評価(※ネタバレ有)|暗い過去があるからこそ、他者の背中を押せる

映画『ちひろさん』は、有村架純さん主演の元・風俗嬢であることをオープンにしているちひろが、弁当屋「のこのこ」で働きながら常連客や街の人々の悩みに触れ、何気ない一言でそっと背中を押す姿を描いた映画です。

他人との付き合いが希薄になりつつある現代において、ちひろの存在は貴重です。

虐められていたホームレスの世話を焼き、他人の子供が悪さをしたら真剣に叱る等、普通なら後々のトラブルを考えて回避するような場面に出くわしても躊躇いなくマイペースに行動する彼女を見て、とても自由で人たらしな女性だと思いました。

商店街の人気者なのも納得です。

管理人

また、自然と悩みを打ち解けたくなる空気を放っている上に、説教臭くない何気ない一言が心に沁みてきます。

ちひろの生き方や哲学が込められたその言葉は、作中の登場人物だけではなく、画面を超えて観客である私たちの心にも響いてきます。

元・勤務先の風俗店で店長だった内海と偶然再会したちひろは、彼に車を出して貰い、母親のお墓参りに行きました。

しかし翌日、内海に惚れている風俗嬢時代の友人・バジルから内海と2人きりで出かけたことを責められます。

その後、内海と二人で飲んだバジルは、出会った頃のちひろは就活スーツに尋常ではなく汚れた靴を履いていて、ここで雇わなければこの世にいなかったのではと思ったと内海から聞かされます。

この場面は多くは語られず、敢えてちひろのいない空間で語られることによって、想像の余地を残すシーンとなりました。

ただ自由で明るいだけではなく、暗い過去を抱えて今のちひろになったということを示す重要なシーンでもあります。

管理人

ちひろは退院間近の弁当屋の店長の妻・多恵を病院から連れ出しました。

多恵は”綾”と名乗り、お見舞いに来ていた目の前の女性が、弁当屋のバイトであることに気づいていたと言います。

ちひろは多恵が入院前にその弁当屋で働いていた当時、客として出会い、多恵に強く惹かれたと話します。

家庭環境が悪く、自分の母親が死んでも何も感じないと言うちひろは、多恵が自分の母親だったらどうだっただろうと言いました。

すると多恵は、今のあなたが好きよと言って彼女を抱きしめました。

流石あのちひろが惹かれるだけあって、多恵も相当な人たらしだなと感じました。

管理人

ちひろが今のちひろになるまで、辛く悲しいことを沢山乗り越えてきたと推察できますが、その経験を踏まえた上での「今のあなた」が好きと言ってくれるなんて、これ以上の言葉はないくらい全てを包み込んで肯定してくれる多恵の優しい言葉に、心がじんわりと温まりました。

ちひろは多恵の退院パーティーに街で親しくなった人々を招き、場が盛り上がる中ひとりでその場を抜け出しました。

ちひろがそのまま遠くに行きそうな気配を察した多恵からの電話に彼女は「また明日」と答えます。

それから数ヶ月後、弁当の下ごしらえをしながら、多恵夫婦はちひろのことを懐かしんでいました。

時を同じくして、酪農場で雇い主から前職について聞かれたちひろは「ただのお弁当屋です」と答え、物語は幕を閉じます。

ラストは、いかにも湿っぽいことを嫌いそうなちひろらしいお別れの仕方でした。

管理人

ちひろに背中を押された街の人々の人生が少しずつ変わって行くように、ちひろ自身も新たな一歩を踏み出していく、そんな前向きな終わりに感じました。

本作は人が亡くなったりモンスターペアレントが怒鳴り込んで来たりしますが、ストーリーに劇的な展開がある訳ではなく、淡々とちひろと街で生活する人々の日常を描いている印象です。

登場人物たちがそれぞれ抱える悩みも、ちひろと接する前より少し生きやすくなった程度に留まっており、キレイさっぱりと解決したとは言えません。

しかし、それでもなぜか鑑賞後はスッとした爽やかな気持ちにさせてくれる、そんな不思議な魅力を持った映画だと言えるでしょう。

管理人

また、映画『ちひろさん』は『かもめ食堂』『南極料理人』の料理を手掛けた飯島奈美さんがフードスタイリストを勤めています。

弁当屋のお弁当が美味しそうなのはもちろんのこと、一見幸せそうな家族に見えるけれど実は問題を抱えた女子高生の家庭の手が混んでそうだけれど温かみが感じられない料理や、シングルマザーが子供のために作る焼きそばなど、「料理で魅せる演技」も細部まで手が混んでいて必見です。

こんなお弁当屋さんが近所にあったら絶対常連になってしまうなと思いながら鑑賞しました。

映画『ちひろさん』のみんなの口コミ評判レビュー

映画『ちひろさん』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。

「家族や友情、人生の意義について考えることができる感動的なストーリー」「映画の演出や音楽、映像美術なども非常に高いクオリティで、映画の世界観を際立たせていた」「視聴後もしばらく余韻に浸って色々と思いを巡らせた」「ラストは少し悲しかった」

それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。

★★★★☆星4

今泉力哉監督×有村架純、どんな感じになるのかと思ったら今泉監督の世界観に有村架純さんがバチッとはまっていました。

元風俗嬢という、有村架純さんに似つかわしくないような役柄なんですが、不思議と違和感なくいい意味でいやらしさを感じさせない演技でした。

有村架純さんのもつ清潔感がそうさせるのかもしれませんが。

どうにもならない人生、辛いことに立ち向かうわけでも、抗いあきらめるわけでもなく、ただひたすら受け止める。

言葉少ないちひろさんの姿に、どうしようもない寂しさを感じてしまいます。

人に囲まれても孤独でしか生きていられないちひろさんの圧倒的な孤独感が伝わってくる作品でした。

全ての問題は解決するわけではなく、それこそがリアリティなんだと感じることが出来る、寂しくて暖かい作品でした。

40代女性

★★★★☆星4

元風俗嬢という設定であることを前情報として知ってから見ました。

最初はその設定からいやらしいシーンが多いのかなと思いきや、内容としてはどちらかというと切ないヒューマンドラマという作風で、視聴後もしばらく余韻に浸って色々と思いを巡らせました。

主人公のちひろさんの生い立ちと、その生い立ちあっての現在があるということ。

過酷な生い立ちゆえに、現在のつかみどころのない、人懐っこい反面、触れたらすぐに逃げてしまいそうな儚いちひろさんが形成されてきたのかなと感じました。

自由奔放のようで、周りの人達を繋いで、さりげなく優しい。見ていてほっこりするけれど、時々すごく切なさも感じました

風吹ジュンさん演じる多恵との関係性は、親子のようでもあり、友人のようでもあり、これこそちひろさんだからこそ築ける関係性だなと感じました。

30代女性

★★★★☆星4

安田弘之さんによる人気漫画「ちひろさん」の実写化作品です。

劇場とNetflixの同時公開で話題になりました。

元風俗嬢のちひろさんが田舎のお弁当屋で働きがら、周囲の人との関わりを描いたヒューマンドラマです。

主演の有村架純さんのさっぱりとした演技が魅力的で、作品独特の雰囲気を引き出していると思います。

原作を読んだファンからすると、登場人物が端折られていたことで少し残念に思う声があるようです。

しかし、個人的にはしっかりまとまっていて、原作とは異なる魅力があると感じました。

特に重要な出来事があって大きくストーリーが動くといった展開はない映画ですが、人生について考えるきっかけになる素敵な作品だと思います。

20代女性

★★★☆☆星3

原作の漫画を読んでいて、興味を持って見てみることにしました。

原作のちひろさんとは少し違うように感じましたが、別物として見れば面白かったです。

途中まではちひろさんがどのような人なのかや、なぜちひろさんが地域の人に受け入れられ、好かれていくのかが描かれていたので、ちひろさんという人柄を知れていきます。

その中で、ちひろさんと関わる人たちの悩みがなぜだか少しずつ解消されていく様子が、人情と共に描かれていたので面白かったです。

しかし最後が詰め込みすぎで、ゆっくりとちひろさんという人柄について紐解いていっていたのに、60%くらいしかまだちひろさんの事をわかっていない状態で、ちひろさんの核心につくような話が出てくるので、時間の尺的に急展開にするしかなかったのかな?というような終わり方でした。

途中までが面白かった分、少しスッキリしないような感情を残したまま終わってしまったように感じました。

20代女性

★★★☆☆星3

Netflixの配信初日に見ました。

漫画で少しだけ見たことがあり、主人公のちひろさんを有村架純さんが演じるという違和感で配信前から気になっていた作品でした。

ちひろさんは元風俗嬢で、誰にも媚びず、掴み所がなくて、不思議な女性。周りの人たちは、知らず知らずのうちにそんなちひろさんのトリコになってしまいます。

漫画では、クールでちょっと近寄りがたさが強めの印象だったので、清純派で親しみやすいイメージの有村さんで大丈夫⁉︎と思っていましたが、独特のキャラクターに温かみが加わって、キャッチフレーズ同様に、彼女に会いたくなりました。

ストーリーは、謎めいたちひろさんの日常が淡々と進んでいき、多少の出来事(事件と言えるほど大袈裟に描かれない)はあるものの、ちひろさんを魅力的に感じないとつまらない作品だなとは思います。

私はちひろさんに興味を持ってしまったので、最後まで観れました。

それでも、ホームレスの男性を埋めるところとか、母親のお墓参りとか、ちひろさんが淡々として感情が読めなくて、理解が難しいと感じました。

彼女の行動は不思議だけどとても温かい心のあるもの、でも感情の起伏があまりなく進んでいくので、モヤっとした感情が残ります

まぁそれが彼女の魅力だもんね、と納得できればまぁ面白いのかなと思います。

30代女性

★★★★☆星4

ネットフリックスのトップ10に『ちひろさん』があったため、見始めました。

最初はあまり面白くないなと思っていましたが、見ているうちにちひろさんの人の良さが伝わってくる作品だと感じました。

この作品にはさまざまな登場人物がいて、ホームレスだったり1人でいる女子高生、口が悪い小学生が出てきますが、ちひろさんは誰にでも親切にしていて優しい子なんだと伝わってきました。

この作品を見ていると心があたたかくなり、明るい気持ちになれると私は思います。

ちひろさんはマイペースに毎日を過ごしていて、おべんとうを通じてさまざまな人が繋がっていくところが見所だと思いました。

この作品を観終わって温かい気持ちになるのと同時に前向きな気持ちになれた気がします。

40代女性

★★★★☆星4

漫画が原作となっており、原作を全て読んだわけではなかったが、興味があったため映画を見ました。

人と人との繋がり、日常の中で何となく感じていた人との位の違い、皆同じ人で同じ生活をしているけれど、日中に仕事をしてる人と夜仕事をしている人への偏見など、言葉にしていないが、みんながどこかで感じている人との違いについて、深く表現されている作品でした。

見る人によっては、こんなに軽い世界じゃない、こんな優しい人いないと批判的な評価や、こんな人を雇うなんてと感じる人もいるかもしれません。

ですが個人的には、人の生き様はそれぞれ、自分に周りからは良い家庭良い生活に見えていても、その本人にしかわからない苦労や葛藤があることを映画を通して改めて感じることができ、自分の心と向き合える機会となって良かったです。

作中に、子ども2人が出てくるが、それぞれ家庭環境と年齢も違うのに、ちひろさんが居ると何故か家族のような不思議な関係になる2人。

本当の家族だから、絶対に理解してもらえる受け入れてもらえるというものではなく、家族ではないからこそ、素の自分を出せる場所(新しい家族)が出来上がるんだと感じました。

少し寂しくも、ちひろさんにも自分の本当の心をさらけ出せる場所が見つかるといいなと感じたラストでした。

20代女性

★★★★☆星4

元風俗嬢であったちひろさんは過去を隠さずに、堂々としてる姿に心打たれました。

どんな時も明るく、自由な性格で街の色んな人から愛されているなと感じました。またちひろさんと出会い、親からの愛に飢えている生意気だった小学生のマコトも素直になりました。

そして、厳しい家庭で育ち息苦しさを感じている高校生のオカジもちひろさんと出会い変わって行く姿が見ていて明るい気持ちになりました。

しかし、映画のラストがだれにも何も言わずに街を去っていったのがちひろさんらしいと思いましたが、少し悲しかったです。

ラストがみんなと一緒に街で楽しく幸せに暮らしていくハッピーエンドであれば、よかったなと思いました。

30代女性

*映画『ちひろさん』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。

引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。

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