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『ラーゲリより愛を込めて』の犬クロの実話を詳細解説!あらすじネタバレや感想評価もまとめてみた

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2022年12月9日公開の映画『ラーゲリより愛を込めて』。

辺見じゅんの「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」を二宮和也主演で実写映画化。

“ラーゲリ”とはシベリアにある強制収容所の名前で、戦争中の内容ではなく戦後満州にいた日本人の軍人がロシアに捕虜として連れていかれた実話を元に制作された作品になります。

『ラーゲリより愛を込めて』の口コミ評判レビューには、

  • いろんなことを考えさせられる映画
  • とても感動した
  • 平和に暮らしている自分の心に深く突き刺さった
  • ダモイからのシーンは号泣
  • 救いのない話の中に、少しく見える希望が心を震わせた
  • 本当に観て良かったなと思えた作品
  • 命の尊さ、真の強さ、美しさが表現されていた
  • 生きることの大切さを強く伝えた姿に感動した

という声が多数集まっています。

この順番でチェック
  • 『ラーゲリより愛を込めて』で犬のクロやモデルとなった山本幡男の遺書など実話解説
  • 『ラーゲリより愛を込めて』の原作
  • 『ラーゲリより愛を込めて』のキャスト相関図
  • 『ラーゲリより愛を込めて』のあらすじ
  • 『ラーゲリより愛を込めて』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

もし、まだあなたが一度も「ラーゲリより愛を込めて」を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。

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ラーゲリより愛を込めて|犬のクロ・モデルとなった山本幡男の遺書など実話解説

1945年に第二次世界大戦が終わり、戦争に負けた日本の兵隊達は、フィリピンやインドネシアなど東南アジアで終戦をむかえた兵隊の多くは船に乗り日本へと戻ることができました。

ですが、中国の満州にいた兵隊などはそうはいきませんでした。

終戦後に満州にやってきたソ連兵は日本に帰すという名目で列車に人を乗せて、山奥に運ばされて「ラーゲリ」と呼ばれている収容所に送られました。

そして、およそ60万人もの日本人たちはソ連兵の監視のもと、木の切りだしや鉄道工事をさせられました。

これらの人たちのことをシベリア抑留者といい、長い人では戦後11年間もシベリアでの強制労働をさせられていました。

このシベリア抑留者の1人である山本幡男を主人公として描いたのが、今作の『ラーゲリより愛を込めて』です。

管理人

本当に実際した犬のクロ

映画『ラーゲリよりも愛を込めて』でも印象的だった犬のクロですが、これは映画のオリジナル内容ではなく、実際に犬のクロは存在しました

映画では、中島健人演じる新谷が見つけていましたが、実際の名前は川口市三郎という人が見つけて飼い始めたものでした。

名前こそは違うものの、映画と同じように10代の漁師で、漁に出ていたところを捕らえられて、更にスパイ容疑とされて懲役20年の刑を言い渡されました。

前日にロシア人の女性が抱いているのを川口が見ていることから、捨て犬と思われます。

管理人

何か問題があれば罰せられる可能性もあり、クロを飼うことも反対した人もいましたが、人懐こっさにその声もなくなっていったようです。

収容所での食事はコーリャなどの雑穀で作ったカチカチの黒パンが1日に3枚と塩味のスープだけでしたが、そんなわずかの食料を子犬のクロに分けたりしていたので、日本人には映画と同じように懐いたそうです。

みんなが作業している間は、洗濯場に繋がれて面倒を見たりとしたり、野球をしていた際にボールが敷地の外に出てしまった際はクロがボールを取りに行っていたのでした。

流石にソ連人も、敷地の外に出たのが犬では打つことがなかったのでした。

管理人

ですが、日本人には懐く一方で大人になるにつれてソ連人には吠えるようになり追い出されたこともありました。

その後はコッソリ飼い続けたようですが、山本が亡くなった際にクロがお墓に居続けたようなエピソードはありません。

収容所に入れられて11年、日本に帰ることが決まりましたが、持ち帰れるのは必要な荷物だけだと言われていました。

ですが、クロを置いていけば野良犬になり、腹を空かせるは可哀想だと思い、川口はクロ隠して連れて行くことを決めます。

ソ連兵も、もう日本人に睨みをきかせる必要もない為か荷物検査なども緩く、列車までは隠して乗れ、船に乗船する際も隠し通せることができました。

しかし、海面に氷が張りつめて出港ができない為、砕氷作業の為に出航が1日伸びることになりました。

この事もあり、クロは発見されてしまい下ろすように命令されます。

ちなみに誰かが飼っていた猫か、たまたま乗り込んできた猫かは不明ですが、数匹の猫も紛れ込んでいて、ソ連側の赤十字社の職員に引き取られたようです。

クロも同じように引き取られ、川口と引き離されて、出航する事となります。

皆んなから好かれていたクロとの別れに、船のデッキからクロとの別れの声が飛び交ったそうです。

あちこちから名前を呼ばれたクロは「早く来い」と言われたと思ったのか、岸壁をうろうろしてる中は船は出航します。

そして、50メートルほど船が進んだ後にクロは海に飛び降りました。

氷から氷へと飛び移り、氷の割れ目の海に落ちても這い上がって船を必死に追いかけます。

ですが、毛に氷のかけらが付いていき、クロの動きもどんどん鈍くなり、海のあまりの冷たさに体が麻痺して動かなくなりました。

その光景を見て、船長に船を止めるよう懇願します。

そうして船はUターンして戻り、クロの元へと向かい助け出されます。

引き上げられた時のクロは意識がなかったものの、毛布に包まれてみんなに温められて目を覚まします。

その後は、京都の舞鶴港に船は到着しますが、北海道へと帰らなければならない川口はクロを連れて行くことができませんでした。

クロとの別れをした後、舞鶴市で引き取り手が見つかり、クロは子供もたくさん産んだそうです。

管理人

ソ連生まれのクロでしたが、収容所で日本人達と一緒に過ごし、日本に来てから5年後に一生を終えたのでした。

モデルとなった山本幡男

今作のモデルとなった山本幡男は実在した人物です。

東京外国語大学へ進学し、ロシア語も話せる優秀な人物でした。

ロシア文学が好きだった山本は28歳の時に満州の調査部に入社し、「北東アジアの諸民族」というシベリアにおける少数民族について詳しく書かれた本を書いたりもしていました。

その後の第二次世界大戦の末期に招集され、ハルビン特務機関に配属されました。

対ソを想定して満州に配備されていた軍でしたが、すでに主要部隊を南方戦線に引き抜かれていました。

その為、6日後には敗戦となり、ソ連の収容所へと連れて行かれました。

管理人

収容所では映画のように、希望を捨てないようにと励ましたそうです。

また、捕虜ボケしないようにと、日本に帰ったあとの為にも勉強会を山本の発案により開いていました。

ですが、憲兵や特務機関系の仕事をしていた人は、ソ連へのスパイだと疑われて執拗に尋問をされていました。

映画だと尋問の時間も少しのように見えますが、山本は何回も、時には8ヶ月も監禁されていたこともあったそうです。

こうして思想教育を行い、ソ連は捕虜の中に裏切り者がいないかなど、日本人にスパイ活動をさせました。

このスパイ活動を断ると重労働20年の刑が下されると言った話もあったようです。

映画内では元上司であった原の嘘の密告により、20年の重労働の刑が下されていましたが、実際にはこのような話はありません

スパイ行為を断ったからだとか、戦争の影響で正式な裁判が行われなかったからだとか、いくつかの説がありますが、ハルピン特務機関でソ連の新聞などの翻訳を行なっていたのがソ連のスパイ行為と見なされ、この仕事をしていたことで元より20年の重労働と言うのは決まっていたのかもしれません。

またソ連の思想教育などにより、スパイ活動を断った山本などは反ソの元凶などと言われ、時には24時間吊し上げられ痛めつけられたのでした。

このような肉体的、精神的ダメージに加えて栄養不足にもより山本は体調を崩すことも多く、喉の痛みがあり入院した際もちゃんとした検査を一向に受けれず病気は悪化していきます。

そして、収容所のストライキにより、山本はちゃんとした検査を受けれるようになるも、喉の末期の癌で手遅れてと言われてしまったのです。

そうして、山本の死期が近いことを悟った仲間たちが山本に遺書を書かせたのでした。

山本幡男の遺書

山本の遺書は不意に行われる検閲によって取り上げられてしまう為、遺書を取り上げられても大丈夫なように6人ほど分担して暗記する事となります。

映画内では親しかった4人に分かれて暗記していましたが、同じ箇所を担当するものがいたり、遺書の暗記を分担されているものを知らずにお願いされた人もいました。

これも誰がスパイなのか分からない状況なので、信頼でき尚且つ若くて暗記できる人にお願いされたのでした。

遺書の総字数は約4500文字ほどで、これをいつ日本に帰れるかも分からない状況で暗記するというのは凄まじいものです。

管理人

1956年、日本とソ連の首相の話し合いが行われ「日ソ共同宣言」が交わされ、抑留者全員を年内に帰国させることが発表されます。

抑留者の9割以上は戦後から5年以内に帰国していましたが、10年以上ラーゲリで生活していた人も、これでようやく帰国できる事となったのです。

山本が亡くなってから2年以上経っていました。

1番最初に遺書を届けたのは山村という人物で、山本とは数回しか顔を合わせたことがなく、直接話したこともない者でした。

山本幡生の妻である山本モジミもこれには驚いたそうですが、こうしてある者は直接、ある者は手紙によって届けられたのでした。

管理人

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ラーゲリより愛を込めて|原作は辺見じゅんの『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』

映画は『ラーゲリより愛を込めて』の原作は、辺見じゅんの『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』です。

テレビドラマ化されたり漫画化もされたりしていて、映画では描ききれない数々のシベリア抑留者の過酷な状況が分かる作品となっています。

少し難しい内容ですが、映画と同時に読むことで保管できる部分も多々あります。

映画を観る前でも観た後でもぜひ読んでほしい作品です。

管理人

また、犬のクロについて詳しく知りたい方は『氷の海を追ってきたクロ』をオススメします。

123ページとかなり読みやく、中島健人が演じた新谷(実際の人物名は川口)とクロについて描かれているものとなっています。

『ラーゲリより愛を込めて』のキャスト相関図

『ラーゲリより愛を込めて』のキャスト相関図はこの通りです。

『ラーゲリより愛を込めて』のあらすじ

以下、映画「ラーゲリより愛を込めて」のあらすじです。

『ラーゲリより愛を込めて』のあらすじ|過酷なラーゲリ生活

山本幡男は妻のモジミと子供たちと満洲で暮らしていました。

しかし、戦争が激化し、山本は家族へは日本に帰るように伝え、満州で離れ離れになります。

終戦後、ソ連軍の捕虜としてシベリア、スベルドロフスクにある収容所ラーゲリ(収容所)に送られました。

そこで無口な松田や偉そうに振る舞う軍曹の相沢たちと出会い、山本は通訳の役割を担います。

シベリアはとにかく寒く、課される労働も重く過酷な環境で、死者も続出しました。

『ラーゲリより愛を込めて』のあらすじ|幻のダモイ

山本は帰国(ダモイ)の日は必ず来るとみんなを鼓舞、交渉しました。

また、若者に勉強を教えるなど、とにかく周囲への思いやり強かったようです。

一方、モジミたちは何とか日本に帰ることができ、苦しいながらも子供たちと懸命に山本の帰りを待っていました。

ある時ついに山本たちにダモイの日が来ました。

しかし汽車で港に向かう途中、山本をはじめとする一部のものは途中で降ろされ、今度はハバロフスクのラーゲリへに送られました。

そして事実とは異なるスパイ容疑により25年の刑を言い渡された山本たちは、さらに厳しい環境で強制労働をさせられることになりました。

山本はそこで知人の原に再会しましたが、彼は人が変わった様子でした。

その原こそが山本をソ連軍に売った張本人だったのです。

また、クロという犬と新谷という足の悪い少年にも出会います。

厳しい環境下でも彼らは俳句を詠んだり野球をしたり、だんだん雰囲気も良くなってきました。

『ラーゲリより愛を込めて』のあらすじ|病と遺書

ある日、ついにハガキのやりとりが許可され、山本は家族に無事を伝えることが出来ました。

一方、松田の最愛の母は死去、相沢の妻とお腹の子も死去、という事実も明らかになり、生きる希望を失っていきましたが、そんな彼らに山本は生きる希望訴え続けました。

しかしその山本が、病に倒れてしまいます。

山本を大きな病院で診てもらうために仲間たちはストライキを起こし、ついに許可が出て検査受けらましたが、既に手遅れで、山本は癌で余命わずかな状態でした。

山本は、原の勧めもあり、家族に向けて遺書を書き始めます。

以上、「ラーゲリより愛を込めて」のあらすじでした。

山本と家族、他の仲間、山本が遺そうとした遺書はどうなるのか?

結末を知りたい方は実際に映画を見てみることをおすすめします。

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『ラーゲリより愛を込めて』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

以下、映画「ラーゲリより愛を込めて」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。

感想評価(※ネタバレ有)|壮大な愛の物語

『ラーゲリより愛を込めて』は、ソ連軍の捕虜となり、シベリアのラーゲリ(収容所)へと送られた山本幡男とその家族、仲間たちの物語です。

山本は満州で家族と離れ離れになり、シベリアのラーゲリで強制労働を課されます。

そこで出会った仲間たちと共に懸命に生き、生きる希望を訴え続けました。

一度はダモイ(帰国)のチャンスがやってきましたが、叶わず、長期間過酷な環境に身を置くこととなりました。

手紙のやりとりで家族の無事を確認し、自らの無事を伝えることもできましたが、山本は重病にかかってしまいます。

そして彼は仲間の勧めもあり、家族に向けた遺書を書くのでした。

管理人

仲間たちの懸命の看病や励ましがありながらも、山本はダモイできないまま、ラーゲリで亡くなりました。

その後、他の仲間たちにダモイの時がやってきます。

犬のクロも彼らを追いかけ、共に帰国しました。

物語の最後、山本の家族のもとへ、原、松田、新谷、相沢がやってきます。

彼らは山本の家族の前で、山本の遺書を暗唱しました。

文書のままではソ連軍に没収されてしまうため、分担して、記憶として遺書を持ち帰り、家族のもとに届けたのです。

山本本人のダモイは叶いませんでしたが、彼の想いは無事、家族のもとへと届いたのです。

時は現代へと移り、老齢となった長男が孫の結婚式で、かつて満州で父と出席した幸せな結婚式のことを思い出す場面で物語は終わります。

こうして山本の想いは後世にまで繋がっていったのです。

管理人

本作『ラーゲリより愛を込めて』は戦後シベリアのラーゲリ(収容所)で捕虜として過酷な環境にさらされながらも最後まで生きる希望と家族を想い続けた山本幡男とその家族、仲間たちの愛情と友情、人生の意味を描いた物語です。

苛酷な収容所生活の描写は見ていてとても辛いものがありましたが、懸命に生きる人々の姿や、徐々に芽生える仲間の絆、遠く離れていても変わらずにある家族の愛に心を打たれ、感動的な物語でした。

特に終盤の遺書をそれぞれが読み上げるシーンは圧巻であり、前半に描かれた各キャラクターの心情の変化や経歴、家族の状況などを知った上で見ると、様々な想いがこみ上げました。

管理人

それぞれにも会いたかった家族がいて、様々な事情があり、それと遺書の内容や伝える相手が重なることで感動やその他の感情の動きが大きくなるのです。

遺書の内容やそれを伝える仲間たちの姿に感動するだけでなく、想いが未来へと繋がったことにも感動しました。

山本は最後まで家族を大事に想い続け、仲間たちが辛い経験を乗り越えて山本の想いを家族のもとへ届けるという奇跡が起き、山本の想いが未来へとつながったのです。

映画『ラーゲリより愛を込めて』で特に魅力的だと感じた点は「愛情の描き方」と「各登場人物の描写」です。

まずは1点目の「愛情の描き方」についてで

本作は愛の物語、と銘打たれていますが、山本と妻のモジミが共に過ごしている場面はわずかです。

お互いが相手のことを語ったり、想いを馳せたり、再び会える時を待ったりということを中心に描かれています、

それでもその表情や言葉から深い愛情や絆が感じられます。特に手紙をはじめとする「言葉」が非常に効果的に使われていると感じました。

次に2点目の「各登場人物の描写」についてです

本作の主人公の山本幡男には、最後まで生きる希望を持ち、周囲にもそれを訴え続けました。

最初は反発する者もいましたが、その人間性に惹かれ、徐々に彼への信頼が強まっていきました。

また、物語が進む中で家族のことや過去のことが徐々に明らかになっていき、深みが増していきます。

彼の様々な側面を丁寧に描かれることで物語全体の深みが増すことにもつながっていました。

周囲の人物についてもそれぞれ、今の人格を形成するに至った経緯や、何がきっかけで収容所内での振る舞いが変わったかなど一つ一つ丁寧に描かれています。

そのおかげで、どの登場人物にも感情移入ができ、辛い思いや感動、様々な想いがこみ上げてきます。

管理人

遺書の分担については、最愛の母を亡くした松田が山本の母への遺書を読み上げ、妻を亡くした相沢が山本の妻モジミへの遺書を読み上げたりと、それぞれの家族への想いとリンクするようになっています。

一人ひとりの思いや背景が印象深いからこそ、終盤の遺書を読み上げるシーンの感動も大きくなるのです。

キャストの演技や演出、脚本の巧みさによってその素晴らしい人物の描写が成立しているのだとも思います。

思わず目を逸らしたくなるような辛いシーンも多くありますが、一人ひとりに感情移入できることで誰もが心を打たれる壮大な愛の物語となっています。

『ラーゲリより愛を込めて』のみんなの口コミ評判レビュー

『ラーゲリより愛を込めて』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。

「今の流行りというのではなく何十年何百年と残って欲しい作品」「登場人物一人一人の感情の起伏や、このご時世に強気な反省へのメッセージにすっかり心を掴まれた」「いろいろ考えさせられる内容なだけにとても気持ちが見終わった後にブルーになった」「とても泣ける映画」

それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。

★★★★★星5

映画『ラーゲリより愛を込めて』は嵐の二宮和也主演の映画で2022年内では『TANG』に続く2作目の主演映画となります。

映画の内容は第二次世界大戦後の強制収容所(ラーゲリ)に収容された山本幡男と一緒に収容された人々や残された家族のことが描かれており、
二宮和也のほか、北川景子、松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕など豪華キャストとなっています。

映画のストーリーは、始まった直後に家族と引き離され、強制収容所に収容された山本幡男が家族と再会するという希望を持ち、一緒に収容された人々の様々な人間模様が描かれた物語となっています。

また映画の主題歌はMrs. GREEN APPLEの『soranji』となっていますが、歌詞が非常に映画とマッチしており、ラストシーンでは『soranji』というタイトルの意味が、自分の中に染みこむような、主題歌も含めての映画だと感じました。

30代男性

★★★★★星5

予想を遥かに超える傑作でした。キャスト全員が主人公になるほど、とても重厚感のある映画でした。

シベリアという過酷な環境の中、いつ日本に帰国できるかもわからず終わりの見えない毎日を過ごす捕虜たち。

中には家族を失い、希望も失っている者もいます。

そんな中、一人希望を失わない者がいた。山本は「生き延びれば希望がある」と言い聞かせ、皆に希望を与えました。

山本に対して、変わり者という目を向けていた捕虜たちが、山本の意志の強さに感化され、山本のために皆が団結するシーンには心が震えました。

私は映画の世界に没入し、どうにか皆で日本に帰国できることを祈っていました。

結末の衝撃に涙が止まらず、映画を見終わった後もしばらく呆然としていました。

これが実話というのだから驚きです。山本の意志の強さ、人を思う心は私も見習わなければならないと感じました。

20代女性

★★★★★星5

今回初めて、日本の過去にあった実話を基にした映画を拝見しました。

身分や等級による理不尽な世界に映画冒頭は少しもどかしさを感じました。

そんな理不尽の中でも自分の意志をしっかり持ち、芯を曲げず家族に会うためにまっすぐ生きていく二宮和也さん演じる山本幡男さん。

また、それに影響され成長していく他の人たちの物語がすごく面白かったです。

私が映画の中で一番好きなシーンは山本幡男さんを助けるためにそれまで卑怯者とされてきた松坂桃李さん演じる松田健三さんが率先してソ連軍に反抗しデモを起こすシーンです。

そこでみられる松田健三さんの成長や、それまで対立していた桐谷健太さん演じる相沢光男さんもデモに参加するシーンはすごく感動しました。

好きなキャラクターとしては中島健斗さん演じる新谷健雄さんです。

障害を持ち、戦争に参加していなかったのも関わらず、ラーゲリに収容されました。

そんな中でも元気に明るく生きていく姿を見て、次の日以降も頑張っていこうという気持ちになりました

20代男性

★★★★★星5

映画『硫黄島からの手紙』においての二宮和也の演技が素晴らしかったので、今回再び兵士役を務めるということで観に行きました。

原作は辺見じゅんさんのノンフィクション「収容所からきた遺書」第二次世界大戦後シベリアに抑留された日本人を描く作品です。

日本が戦争に負けて満州に取り残され、ロシアが日ソ中立条約を一方的に破り満州にいた日本軍兵士が捕虜として奴隷同然として働かされる中、主人公の山本幡男は希望を捨てずに仲間を鼓舞し絶望に瀕していた仲間たちが生きる希望を取り戻していく姿にとても感動しました。

主人公が癌を患った時、収容所では満足な医療を受けられず、仲間たちが仕事をボイコットしてまで病院に連れて行こうとする姿は、主人公の偉大さを感じました。

20代男性

★★★★★星5

映画『ラーゲリより愛を込めて』は、第二次世界大戦後のシベリア抑留者である山本幡男さんの実話を描いた嵐の二宮和也さんの主演作品です。

身に覚えのないスパイ容疑をかけられラーゲリに収容されることになってしまった山本さんは、まともなご飯もなく労働をさせられる劣悪な環境下で色んな人が希望を失っていても周りを明るく照らしてくれる存在でした。

私が一番印象に残っているのは、父親と漁船に乗っていたら連れてこられてしまった足の悪い少年、新谷健雄。

教育を受けていなかったため彼は山本さんから文字の読み書きを教えてもらいます。

彼が文字をしっかり読めるようになるほどラーゲリでの生活の長さを表しているのだなと思いました。

山本さんが病に侵され遺書を書くシーンは涙なしに観られませんでした。

望を捨てない山本さんの希望を失う姿がとても辛かったです。何よりこの映画は主題歌が素晴らしかったです。

映画をラストまで観て主題歌を聞くとタイトルの「Soranji」の意味が腑に落ちます。

エンドロールまでしっかり見てほしいと思った映画でした。

30代女性

★★★★★星5

シアター内を見渡すと、シニアの方が多いような気がしました。

しかし、戦争体験談を語り継がれていない私たち20代・30代が鑑賞するべきだと思いました。

40代以上になると、祖父祖母が戦争を経験していてその体験談だったりを具に聞くこともあったと思います。

ですが、20代・30代になると、体験談ですら聞いてない世代だと思います。

そんな私たちが戦争がもたらしたものを目の当たりにしたりする経験は非常に重要だと思いました。

さて、作品に関しては実話に基づいていることもあってかリアリティがあって、非常に面白かったです。

主人公とその妻が再会して、ハッピーエンドみたいな話を想定していましたが、シベリアで収容されている間に主人公が亡くなってしまうあたりとてもリアリティを感じました。

感想としては、何かを文字として残しておくこと、誰かを信じることの尊さを目の当たりにできた作品でした。

ぜひ日本アカデミー賞を!

20代男性

★★★★★星5

私は普段戦争ものの映画を避けてきました。何故かと言うと、受け止めきれないからです。

ですが、私達のような戦争を経験していない世代こそ、戦争について知らなくてはいけないと日頃から思っていたので、友人からの誘いで今回映画館で初めて戦争映画を見ました。

結論から言うと、見て良かったです。とにかく俳優陣の演技が素晴らしかったです。もちろんですが、キャストは誰も戦争を経験していない。

しかし、彼らはちゃんと自由に帰れないことを苦しみ、意味の無い戦争のせいで惨めな思いをし、人間を捨てたという言葉通り、死んだ目をしている人がいるように見える。

その中に1人だけ愛を忘れていない人物(二宮和也さん)がいる、ここがこの映画の見所です。

妻への愛、子供への愛、仲間への愛、敵国への愛までもを、捕まっている間もずっと持ち続け、更には他者へと繋げていく。

その姿が私の心にとても強く響きました。絶対にあの人なしでは、誰1人生きて帰れなかったでしょう。

しかしながら、この映画は、その人が帰らぬ人になってしまう。この世はなんて残酷なのだと見ていて思いました。

亡くなるシーンは忘れられません。この物語は、戦争の話などと簡単にまとめられるものではありませんでした。

壮大な愛の話でした。本当に見てよかったと思います。

10代女性

★★★★★星5

映画『ラーゲリより愛を込めて』は、第二次世界大戦後のシベリアにある強制収容所で過酷な生活を送りながら、日本へ帰還するためにもがき苦しむ作品でした。

二宮演じる山本は、過酷な状況でも笑顔で日々過ごし、周りから煙たがられながらも必ず帰還することを諦めることなく生き抜こうと奮闘していました。

また、時が経ち収容所から日本の家族へ手紙をやり取りが可能になりましたが、収容所にいた方々の生きる希望だったお母さんや嫁の死去を知り、生きる意味をなくした方々にも必死に励まし生きて日本に帰還することを強く訴えるシーンでは、生きることの大切さを強く伝えていました

その後も月日が経ち、山本は病にかかり日本に帰還することが困難になり、共に生き抜いてきた方々に家族への遺書をノートに託すのですが、収容所では持ち物検査があり隠し通すことが困難なため、4枚の遺書を暗記し必ず家族のもとに届ける為に過酷な日々を生き抜いていました。

山本の死去から数年後日本に帰還ができ家族に遺書を伝えているシーンはとても心にきます。

山本が人知れず抱えていた不安や家族への思いを書き残されていて、一言一句丁寧に伝えていてとても泣ける映画です。

30代男性

*映画「ラーゲリより愛を込めて」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。

引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。

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