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『隣人X -疑惑の彼女-』でラストの手首のほくろの意味は?誰がXだった?考察して徹底解説【あらすじネタバレや感想評価も】

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2023年12月1日公開の『隣人X -疑惑の彼女-』。

第14回小説現代長編新人賞を受賞したパリュスあや子の小説「隣人X」を、上野樹里と林遣都のダブル主演で実写映画化したものです。

故郷を追われた地球外生命体Xが人間の姿をコピーして溶け込んで生活している日本を舞台に、Xに不安を抱くもの、Xでありながら平和に生活したいもの、自身がXであることを知らないものなど何が真実か分からないまま生きるミステリーロマンス作品となっています。

この順番でチェック
  • ラストの手首のほくろの意味とは?誰がXだったのか考察解説
  • 『隣人X -疑惑の彼女-』のあらすじ
  • 『隣人X -疑惑の彼女-』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

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ラストの手首のほくろの意味とは?誰がXだったのか考察解説

ラストの手首のほくろはXを意味している?

映画の最後の方で、特徴的な手首にある三角形のほくろが意味深に映し出されます。

これは一体何を意味しているのでしょうか?

手首のほくろについては、映画内で明言されることはありません。

しかし、Xであることが間違いないとされる柏木紀彦の手首に三角形のほくろがあったことから、手首のほくろがある人物はXであることを意味していると考察できます。

あえて、手首のほくろがある人物がXであると作品中で明言しなかったのは、誰が人間なのかXなのかについては本当はどうでも良くて、人間であろうがXであろうがなかろうが、作品中で登場する非人道的な取材をするマスコミなど誰かを平気で傷つけるような存在の方がよっぽど害悪であるということを強調したかったという狙いがあったのかもしれません。

管理人

作品を通して、勝手な思い込みから誰かを差別していないか自分自身を振り返るきっかけにしても良いと思います。

誰がXだったのか?5人の人物を考察

政府が故郷を失った惑星難民Xの受け入れを決めたことから、誰がXなのか?

国民が疑心暗鬼になり、マスコミの報道に踊らされていく姿が描かれた映画『隣人X-疑惑の彼女-』ですが、果たして、誰がXだったのでしょうか?

主要キャラクターの5人の人物をそれぞれ考察していきたいと思います。

①笹憲太郎(林遣都)

主人公の週刊誌記者である笹憲太郎ですが、結論から言うと、Xではないと考察できます

笹は柏木良子の父である紀彦と対峙した際に自身がXであると告げられ、Xである証拠を示す手首のほくろがあることが描かれていました。

しかし、憲太郎がラストで良子の元に謝罪に向かった際には手首のほくろが消えており、憲太郎は実はXではなかったことが明らかになります。

おそらく紀彦は自身の能力によって、憲太郎の手首に一時的に証拠のほくろを浮かび上がらせていたのだと思います。

紀彦は自分たちを傷つけた憲太郎に迫害される人間たちの心の傷や無責任な記事が人々にどれだけの影響を与えてしまうのか、反省してもらうためにXであると嘘をついたとだと思います。

人を傷つけた時に心が痛んだのはXである証拠だと紀彦は憲太郎に伝えていましたが、心が痛んだのは、憲太郎が本当に優しい人間であることを示しており、Xだったから心が痛んだわけではなかったのでしょう。

憲太郎は世間からのバッシングを受け、自分自身がXであるという記事まで書き、会社を辞めました。

そんな姿を見て、十分に反省していると感じた紀彦は彼の手首に浮かび上がらせていた証拠のほくろを消したのだと思います。

②柏木良子(上野樹里)

次に笹憲太郎の恋人となる柏木良子ですが、Xであると考察できます。

彼女自身にXであるという自覚はありません。

が、手首にXである証拠を示す手首のほくろがあることがラストシーンで分かりますので、良子がXであると言えます。

前述したように彼女自身に自分がXであるという自覚はなく、普通の人間と同じように生活をしてきました。

ですが、いらない偏見を持たずに誰にでも親切な姿はまさしく人を傷つけることのないXそのものだと感じます。

③柏木紀彦(酒向芳)

次に良子の父親である紀彦ですが、Xであると考察できます。

Xの証拠を示す手首のほくろも確認できていますし、憲太郎に度々幻覚を見せていたのもXの特殊能力だと考えられることからXであることは間違いないと考えられます。

何らかの特殊能力によって、憲太郎が自分たちに影響を与えることを感じた紀彦は警告の意味で憲太郎に幻覚を見せていたと思われます。

彼は自身がXであるということを自覚しており、今後自分たちと人間たちが共存していくためにどうすれば良いのか考えながら生活をしていたのでしょう。

妻はもちろんのこと、良子にも自分がXであることを告げていなかったのは、家族に普通に生活をしていってほしいという意志の表れだったのではないでしょうか?

④林怡蓮(ファンペイチャ)

台湾人の留学生で、日本語がうまく喋れない孤独感に悩みながら生活をしていた林怡蓮ですが、彼女はXではなかったと考察できます。

彼女には、Xである証拠を示す手首のほくろはなかったことからXではなかったと言えます。

ただ、彼女は前述したように日本人と上手く意思疎通が出来ず疎外感に悩み、苦しんでいました。

その様子は自身の正体がバレないかドキドキしながら生活している難民Xと同じような孤独な境遇だと考えられます。

また、上階に住んでいた林怡蓮に似た人物が逮捕されるという展開が中盤にありましたが、おそらく上階に住んでいた人物が林怡蓮をトレースしたXだったと考察できます。

Xは人を傷つけないという大前提がありましたが、林怡蓮をトレースしたXのように中には例外もいるのかもしれません。

⑤仁村拓真(野村周平)

林怡蓮の恋人で、バンドマンとして夢を追いかける仁村拓真ですが、彼の手首にはXである証拠を示すほくろがあったことから、Xであると考察できます。

ただ、全く自覚は無く、良子と同じように普通の人間と同じようにこれまで生活を行っていました。

今後も自身がXであるということには気付かないまま生活をしていくのではないでしょうか。

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『隣人X -疑惑の彼女-』のあらすじ

以下、映画『隣人X -疑惑の彼女-』のあらすじです。

『隣人X -疑惑の彼女-』のあらすじ|惑星難民Xの受け入れにより、混乱状態となる日本

日本は地球外生命体である惑星難民Xを受け入れることになり、得体のしれないXの存在に国中が混乱していました。

そんな中、うだつの上がらない週刊誌記者の笹はXの正体を探る記事の担当として選ばれます。

今回の取材で目立つ結果を出さなければ、解雇すると告げられた笹はXの候補者として資料を渡された二人の女性を調査する事になります。

候補者の一人であるフリーターの柏木良子とコンタクトをとるため、彼女の職場である宝くじ売り場に出向いた笹は強引な誘いによってなんとか良子を食事に連れ出すことに成功します。

それ以来デートを重ね、笹は地球外生命体・Xであるかもしれない柏木良子の人柄に惹かれて恋するようになりました。

笹は介護施設で暮らしている育ての親である祖母を紹介し、良子も彼の優しい人柄に惹かれ、二人は付き合うようになります。

良子と順調に関係を築いていく笹でしたが、祖母の介護施設利用料金の滞納が続いており、早急にお金が必要な状況に迫られていました。

『隣人X -疑惑の彼女-』のあらすじ|上司からのプレッシャーと良子への罪悪感に思い悩む笹

笹は上司からスクープ記事をあげるように詰められ、記事へのプレッシャーと良子への罪悪感で押しつぶされそうになります。

もう一人の候補者である台湾人留学生の林怡蓮を調査する笹でしたが、彼女がXである証拠は見出せずにいました。

怡蓮は、うまく日本語を話すことが出来ない疎外感に悩まされていましたが、バイト先で知り合ったバンドマンの拓真と付き合うようになり、心の拠り所を見つけますが、言葉がうまく伝えれない怡蓮は自分の素直な感情を拓真に伝えることが出来ず、思い悩んでいました。

一方、笹は夢の中でXと思わしき人物と接触します。

Xと思わしき人物は白髪の中年男性で、良子の父親であることが分かり、良子を説得して実家まで会いに行きます。

『隣人X -疑惑の彼女-』のあらすじ|笹の記事によって、非人道的な取材に苦しめられる良子と両親

良子の両親に挨拶をした笹は、父親の紀彦にXについて問い質しますが、明確な返事を得ることは出来ませんでした。

利用料金の滞納により、祖母の介護施設から立ち退き勧告を受けてしまった笹は、お金を得るために紀彦がXであるという記事を提出し、出版社はスクープ記事として発売しました。

両親に会いに行ってから、急に連絡がとれなくなってしまった笹を心配する良子でしたが、紀彦がXであるというスクープ記事の発売によって、両親の家に報道陣の取材が殺到し、良子の職場にまで押しかけるようになり、大混乱となってしまいます。

大量の報道陣による非人道的な取材の中で、紀彦と妻は必死に夫婦の愛を伝え、いつしか世間はでっち上げの記事を発売した出版社を非難するようになり、記事を書いた笹に批判が集中するようになってしまうのでした。

以上、映画『隣人X -疑惑の彼女-』のあらすじでした。

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『隣人X -疑惑の彼女-』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

以下、映画『隣人X-疑惑の彼女-』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。

感想評価(※ネタバレ有)|惑星難民を受け入れることになった日本という設定を通して、日本全体の悪しきムードを上手く描くことに成功した秀作

映画『隣人X-疑惑の彼女-』は、パリュスあや子さんの同名小説『隣人X』を実写映画化した作品です。

上野樹里さんの7年ぶりの映画主演作ということで話題を呼びました。

故郷を追われた惑星難民であるXを受け入れることになり、誰がXなのか?

そして、得体のしれないXの存在に疑心暗鬼になる日本を舞台に主人公の週刊誌記者がXが誰なのか。

取材を行っていく中でX候補者の女性と恋に落ちていくという異色のラブストーリーとなっています。

管理人

主人公である笹は、立ち退き勧告を受けている祖母が住む介護施設の滞納料金を払うためになんとしてもスクープ記事を書くために躍起になるのですが、調査の中でX候補者である良子の自然体な優しさに触れて、次第に彼女を心から愛すようになり、彼女を騙しているという罪悪感に押しつぶされそうになります。

主人公の笹を演じたのは、若手演技派俳優である林遣都さんですが、彼の持ち味である繊細な演技が感情豊かな役柄にマッチしており、ハマり役だったと思います。

追い詰められた笹は、お金のために良子の父親である紀彦がXというスクープ記事を書き、出版されたことから良子と両親はマスコミの取材に苦しめられるようになります。

明確なエビデンスもないままで非人道的な取材を繰り広げるマスコミ、そしてそんなマスコミに踊らされる国民たちの姿が描かれますが、日本にもあるような悪しき風潮をリアルに表現できていると思います。

多少誇張しているようにも見えますが、実際に似たような報道に苦しめられた人々がいたと思うと、胸が苦しくなります。

管理人

良子の両親による涙の取材対応により、今度は記事を書いた笹がバッシングを受けるようになりますが、このあたりの節操のない心変わりも日本の昨今のムードをうまく表現しているなと感じます。

作品の終盤で紀彦、娘の良子、留学生の林怡蓮の恋人である拓真がXであったことが示唆されるシーンがありますが、紀彦以外の二人は自分たちがXであることを知らずに誰にも迷惑をかけずに心優しく生活していたことが分かり、他者を排除しようとする人々の心のほうがよっぽど害悪であることが表現されているように感じます。

映画のラストでは、罪悪感に苦しめられていた笹がブックカフェをオープンすることになった良子の元を訪れ、心からの謝罪をするシーンが描かれます。

その後の二人については描かれていませんが、おそらく困難を乗り越えた二人に明るい日々が待っているようなポジティブな雰囲気で映画は終わりを迎えます。

主演の上野樹里さん、林遣都さんを筆頭とした俳優たちの感情豊かな演技によって、流されやすい日本の悪しきムードを見事に表現されている作品だと思います。

管理人

作品を通して、流されやすく他者を排除しようとするムードがある日本の国民性についてあらためて考え直すのも良いのではないでしょうか?

『隣人X -疑惑の彼女-』のみんなの口コミ評判レビュー

★★☆☆☆星2

この映画は、パリュスあや子の小説「隣人X」が原作の実写版です。

原作も読みましたが、映画も原作も終始暗い印象を受けました。

設定は多少違いますが、全体的な流れは変わっていません。

映画を観ようと思ったのは、上野樹里さんと林遣都さん、野村周平さんという演技が上手い方たちが出演されているからです。

淡々とストーリーは進むので、少し盛り上がりに欠けます。

ですが俳優陣の演技が上手すぎて、宇宙難民のXはもしかしたら、現実世界でも普通に存在してるかもと思わずにはいられませんでした。

本当の愛とは何か、差別とはと人間の汚い部分を見せつけられた気がします。

SF要素より社会派要素の方が多く、ロマンスありの作品です。

結末をはっきりと描いて欲しかったけれど、色々と考えさせられるストーリー。

俳優陣に救われた映画でした。

40代女性

★★★★☆星4

地球にやってきたというXという未知の惑星の移民を受け入れることになったものの、人間の姿に形を変えており誰がXなのかわからない、という疑心暗鬼が続く世界を描いており、とてもハラハラしながら見ていました。

xの正体を追う週刊誌の記者笹は疑惑のある良子に近づき、恋人となりますが、Xであるという証拠を見つけることができず、自分の予知夢に登場した良子の父がXだと断定し、週刊誌に書いてしまいます。

彼は彼で祖母の入居費用を払えないという切羽詰まった状況でスクープを書かなければいけないという焦りがあったでしょうが、とにかく人のプライバシーを侵害もやむを得ないとされる週刊誌のやり方は心底嫌だなと思いました。

良子の父は「私はXではない。日本人だと思っていたが、そうではないかもしれない。誰か教えて下さい」と悲痛な叫びを伝えるシーンはしんどかったです。

そして誰しもが本当は自分が誰なのかわからないのかもしれません。

日本人の心の底に感じる差別的な感情や偏見などをこれでもかというほど見せつけており、恐ろしい気分になりました

30代女性

★★★★☆星4

映画『隣人X -疑惑の彼女-』は熊澤尚人監督の『おもいで写眞』から3年経った作品です。

この映画を見る前はもっと怖く、ホラー映画ではないかと思っていましたが、実際に見ると全然違ったので驚きました

そして、惑星難民のXが日本に侵入してきて、もっと戦いが多い話しだと思っていました。

熊沢監督の映画は2008年上映の『DIVE!!』を見たことがあるので、また主演が林遣都さんであることに偶然は感じませんでした。

林さんは野球などの運動が得意だということで、『DIVE!!』に選ばれたと思いますが、今回は林さんの運動神経が得意な面を生かすところはなく、15年経過して、林さんが演技がとても上達したことを感じています。

また、もう1人の主役の上野樹里さんは何事にも動じない役が多いのですが、今回もXに疑われても動じなかった役どころが上野さんらしいと思いました。

50代女性

*映画『隣人X -疑惑の彼女-』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。

引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。

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