映画エスターは実話じゃないけど似た事件も!別エンディングを解説!病気の名前入れ歯、続編を考察【あらすじとネタバレ含む感想評価】

2009年10月10日公開の映画エスター。
この少女、何かがおかしい…というキャッチコピーで大ヒットしたアメリカのホラー映画です。
邦題では「エスター」というタイトルですが、アメリカでの原題でのタイトルは「Orphan」となっています。
Orphan=孤児という意味で養子としてやってきた女の子が恐ろしい惨劇を招く映画です。
公開から10年経ってから続編製作が発表されましたが、続編の声にTwitterのトレンドにランクインするなどして今だに人気は健在です。
もし、まだあなたが一度も映画『エスター』を観ていないなら、まずはあらすじやネタバレ含む感想評判を確認する前に作品を観ておくことをおすすめします。
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目次
映画エスターは実話じゃないけど似た事件も!別エンディングについても解説!もう一つのエンディングとは
映画「エスター」と似たような事件が実際に起こっていた
「エスター」の公開後となる2010年に、実際に似たようなリアルエスター事件がアメリカで起きていました。
アメリカの記事によると、当時8歳の養子として迎えられた子が、実は22歳を装って義父母を何度か殺害しようとしていたという恐ろしい事件があったそうです。
2010年、アメリカのインディア州に住んでいたバーネット夫妻は、ウクライナ出身のナタリア・グレイスを養子として迎え入れます。しかし、8歳のナタリアを迎え入れて直後に夫婦は彼女に違和感を覚えていたようです。
夫婦はナタリアの入浴の際の陰毛の量や、歯が大人びている事に気づいていました。それを気にしたバーネット夫妻が、彼女を医師に計測させたところ、医師は実際に彼女の身体が大人である事を判明させました。
更に、彼女は義父の父親を電気柵に押し倒そうとしたり、実際に家族の命を奪おうとしていた事をバーネット夫妻は訴えていました。夫妻は、当時住んでいたアパートメントにナタリアを置いて、実の息子の通う学校があるカナダへと移住します。
しかし、ナタリアは22歳であるにも関わらず、バーネット夫妻を育児放棄として警察に訴えたのです。そして夫妻は実際に逮捕されてしまいます。後にバーネット夫妻は釈放され、裁判でナタリアは22歳として手続きは変更されました。
なぜ、ナタリアが22歳だと判明していたにも関わらず、バーネット夫妻が逮捕されたのか、詳細は複雑で謎が深いです。これについては今後の裁判にて明らかになっていくかと思います。
8歳少女を養子に迎えたら
実は22歳のサイコパス。リアル『エスター』怖っ pic.twitter.com/y73gaSYARU
— おそら (@osorasido) September 26, 2019
リアルエスターすごい事件だ…。エスター見てない人は見てから事件のニュース見たほうが良い
— 城咲ロンドン (@london_222) September 26, 2019
Twitterのトレンドがエスターでなんでなん?って思ったらリアルエスター事件が起こってた。
怖すぎだろあの映画普通に怖いもの。
大好きだけどねアレ— どら@FGPs (@dora_FGPs) September 26, 2019
映画の知名度もあってか、このリアルエスター事件の反響も多かったですね。
別エンディング(アナザーエンディングと言われるもう一つのエンディングについて)解説!
「エスター」の本編のエンディングでは、エスターと母親のケイトが湖面で引っ張り合いになります。そしてケイトが湖面へエスターを蹴り落した事で、ケイトとマックスは助かり比較的ハッピーエンドに終わりました。
しかし、別エンディングでは全く違うものが描かれています。
別エンディングでは、エスターが自室の割れた鏡の前で、軽快な鼻歌を歌いながら化粧をしています。しかし、彼女の顔は義母の取っ組み合いの後なのか、切り傷で酷いものでした。
エスターは化粧をした後、既に警察が家に集まっていたにも関わらず、彼らに挨拶をして優雅に階段を下りて行ったのでした。そのシーンには母親のケイトとマックスの姿はありません。
別エンディングではこのシーンのみしか公開されておりませんが、これが真のエンディングの続きであるとすれば、ケイトとマックスはエスターに命を奪われた後のバットエンディングと考えやすいです。
そうであれば、生き残ったのは病院で入院するダニエルのみとなりますが、エスターのしぶとさを考えるとダニエルの生存も非常に危ういものになるかもしれません。
エスターも普通であればもう警察に捕まるはずですが、精神病院を抜け出した事を考えると、またどこかへ逃亡しだすかもしれません。
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エスターの病名や入れ歯について解説考察
エスターの病名は「ホルモン異常の下垂体機能不全による発育不全」
エスターの8歳のように見えて33歳といった身体的な病気に関しては、映画内ではホルモン異常の下垂体機能不全による発育不全とされていました。
しかし、実際にホルモン分泌不全性低身長症というものが現実にあります。ハイランダー症候群と言われるものも、これと似たものになります。この低身長症は遺伝子の不具合によって起こり、一定の年齢で身体の発育がストップしてしまう珍しい病気として認識されています。
左の女の人一歳くらいにみえるけど22歳らしい!ハイランダー症候群やって! pic.twitter.com/sO3g6WggQx
— なおき (@8015SN) August 7, 2013
本人の精神年齢がいくら大人になっても、身体は死ぬまで、又は死ぬ直前まで子供っぽい容姿である事が多いようです。「エスター」では、実年齢を隠すために入れ歯を使用していたりしていましたが、実際は声変わりもせず若々しい姿の方まで幅広いようです。
身体的な病気といえども、子供の容姿に見られる事で苦悩されている記事が多くみられますが、社会に出て活躍している方も沢山います。
とはいえ、これとエスターの問題行動とは全く異なるものです。
映画によるエスターのサイコパス的な精神異常においては、彼女自身が欲しかった愛情が不足していたことによるストレスが大きかったのではないかと感じられます。本来の大人の女性であれば、エスターは恐らくまだ恋愛を楽しむ年齢でもおかしくありません。
しかし、映画から見られるエスターの生い立ちを見ていると、誰からも理解されず、大人の女性としても見てもらえないどうしようもない孤独が、エスターをサイコパスに変えてしまったようにも見えます。
エスターの入れ歯は自身の正体の伏線
映画の中盤、エスターは歯医者に行くことを頑なに拒んでいました。
又、映画後半でもエスターが入れ歯をしていたことが判明します。おそらくこれは、エスターが33歳で既に歯がボロボロになっている事を隠すためであったと思います。
彼女がいままで孤児院や他の家の養子としてだます際、歯医者に行けば年齢がバレてしまうので、まともなケアもできず入れ歯で無理やりごまかしてきたのではないかと考えられます。
映画中盤、家族で夕食を囲む際に、エスターは肉を非常に細かく切って食事していました。ダニエルがそれを見て小ばかにしていましたが、おそらくこれもボロボロになった歯でも肉を噛めるようにした為でしょう。

続編『ファーストキル』でエスター役の子役が続投
エスターの続編『エスター・ファーストキル』(2022)では、エスターの前日譚が語られています。
エスターがロシアの精神病院にいた時の話、その後養子としてひきとられた家族のもとにいる時の話などが明らかになるのでは?と言われていました。
監督は、前編に担当したジャウム・コレット=セラではなく、映画「ザ・ボーイ」を監督したウィリアム・ブレンド・ベルへバトンタッチされました。
エスター役を演じていた、イザベル・ファーマンは続投です。
エスターは9歳という設定で、イザベルは13歳のときにエスター役を演じています。
管理人
エスターのあらすじ|夏におすすめの最恐ホラー映画
(以下、映画「エスター」のあらすじです。)
エスターのあらすじ|娘の死産から立ち直れないケイト
出産直前の母であるケイトは、夫のジョンと共に病院の受付へ向かいます。
3人目の子供に期待を寄せるケイトとジョン。ジョンが病院の受付をしている間に、ケイトは看護師に車椅子で運ばれ、出産へ向かいます。わが子との対面を楽しみにするケイトでしたが、車椅子で運ばれている間、自分の膣から大量の血が流れている事に気づきました。
手術室に運ばれたケイトは出産が始まるかと思いきや、医師は麻酔もかけず刃物を取り出します。何をしているの?と語るケイトに、医師は残念ですがお腹の子は亡くなっていますと冷たく言い放ちだしました。
まだお腹の子は動いていると訴えるケイトを無視して、医師は彼女のお腹の子を強引に引っ張りだします。痛みと混乱で泣き叫ぶケイトに、看護師がケイトのお腹にいた血まみれの無残な胎児を満面の笑みで見せます。
ケイトはその異様な光景に泣き叫び、ベッドルームで突如目覚めます。ケイトは以前に死産した娘の事で立ち直れず、悪夢を見ていたのでした。全く元気の出ないケイトを気にかけたジョンは、養子をもらおうと孤児院に連れていきます。
エスターのあらすじ|エスターとの出会い
ケイトとジョンは孤児院を訪れます。ケイトとジョンがそれぞれ孤児院で子供たちの様子を見ていると、ジョンはある部屋から歌声を耳にします。
ジョンは歌声が聴こえてきた部屋に入ると、そこには興味深い絵を描く女の子の姿がありました。ジョンは少女を気に入り、話しかけます。少女の名前はエスターと言いました。そして後から来たケイトも、エスターの事を気に入ったのでした。
孤児院のシスター・アビゲイルは、ケイトとジョンの2人にエスターはロシアの孤児院から来たと伝えられます。エスターを引き取ったロシア出身の最初のアメリカ人家族は、全員火事で他界してしまったと聞き、可哀相に思った2人はエスターに愛を注ごうと決意します。
それからケイトとジョンに迎えられ、エスターは家族になります。ケイトとジョンの間には2人、ダニエルとマックスという兄妹がいました。マックスはすぐにエスターと仲良くなりますが、ダニエルは変わった雰囲気のエスターの存在を嫌います。
エスターを向かい入れたお祝いの後、義母のバーバラはケイトに今後復職するのかと聞きます。ケイトは過去にアルコール依存症で事故を起こしかけた事の嫌味を言われるのでした。
エスターのあらすじ|エスターの変わった行動
雷が鳴り止まないある夜、眠りにつくマックスの横にエスターが立っていました。
ケイトとジョンは、ケイトが元気を取り戻した事で2人の愛が再熱します。しかし、盛り上がりかけたところで彼らの寝室にエスターとマックスが入ってきました。エスターとマックスは雷が怖くて寝れないと言い、ケイトとジョンと同じ寝室で寝る事にします。
登校日初日、エスターとマックス達は学校へ向かいます。ケイトが子供たちを学校へ連れて行こうとすると、学校へ行くとは思えないおめかしをしたエスターが階段から降りてきます。
それを気にかけたケイトは、もっと学校にあった服の方が良いのではないかと遠回しに提案しました。しかし、エスターは以前にありのままの自分で良いと言ってくれたことをケイトに主張します。
登校初日で案の定、エスターは新しいクラスで生徒から服装をバカにされます。エスターはとやかく言う生徒の顔をにらみつけたのでした。
家に帰ると、息子のダニエルは屋外でおもちゃを的にした射的ごっこをして遊びます。おもちゃを狙って遊んでいると、一匹のハトが飛び降りてきました。ダニエルがふざけ半分で鳩に射的を打つと、見事に鳩に命中して地面に落ちてしまいます。試しうちのつもりが、当たってしまい苦しそうな鳩を見てダニエルは泣きそうになります。
そこに、2人で遊んでいたエスターとマックスがやってきました。エスターは近くにあった大きめの石をダニエルに渡して、これで鳩を楽にさせなさいと言い出します。
そんな事はできないというダニエルに見兼ねて、エスターは何の躊躇もなく、手元の石で鳩の頭を潰しだしたのでした。この光景を見たダニエルとマックスは、青ざめます。
以上、映画『エスター』のあらすじでした。
エスターのネタバレ含む感想評価と口コミ評判レビュー|星4以上の高評価多数
(以下、映画「エスター」のネタバレを含む感想評価と口コミ評判です。)
ネタバレ注意!映画エスターの感想評価|シーンからにじみ出るエスターの怒り
サイコホラーとして十分に怖く、演出的や演技も非常に優れた映画でした。
ただ、「13日の金曜日」などのような、ひたすら殺人鬼から逃げ惑う怖さは勿論あると共に、エスターをただのサイコパスとしてみる事ができないのがこの映画の醍醐味であると思います。というのも、シーンのところどころから、ありのままの自分を愛せないまま大人になってしまっていた彼女の切なさを垣間見ることができるのです。
決してエスター自身の過去の回想シーンなどは無いものの、33年間募りに募った彼女の計り知れない悲しみと辛さが感じられるというのは非常によくできた映画であったと思います。既に大人な年齢であるにも関わらず、33にもなって他人の子供を殺そうとするのは許し難い行動ですが、彼女を一般のサイコキラーとして鵜呑みにはできませんでした。人
生のどこかで、ひとりでもエスターを愛してくれる人に出会えていたら、彼女の性格はここまでねじれる事はなかったかもしれません。エスター役のイザベルも、当時13歳にして大変素晴らしい演技でした。
ネタバレ注意!みんなの口コミ評判レビュー
★★★★☆星4
健気な養子を演じていたエスターが本性を現すにつれ、家族が崩壊していく様が非常に恐ろしいホラーサスペンス作品でした。序盤の朗らかな笑みから終盤の悪意に満ちた顔まで演じ分けるエスター役:イザベル・ファーマンの怪演がエスターの狂気を底上げしています。
耳が聞こえないマックスを利用したり、ジョンの前だけいい顔をしようとするエスターのあまりの狡猾さには、見ていて気分が悪くなるほどでした。吹雪の夜にエスターとジョンが家に二人きり、そしてエスターの秘密を知ったケイトが車を飛ばして家に戻るシーンの緊張感は凄まじかったです。
話の進みは若干遅いように感じましたが、逆にエスターの奇怪な行動をじっくり描いているので、サイコホラーとしては最適な進行ペースだと思います。
結末までに失うものが多いため、ハッピーエンドともバッドエンドとも言い難い作品ですが、私は少しでも報われたハッピーエンドだと思います。
20代男性
★★★★★星5
この映画を観たきっかは、テレビ番組でくりぃむしちゅーの有田さんが紹介していたからです。
ホラー映画ってなんでもありとか、幽霊で解決してしまって中身のないようなものも多い中でこの映画はそういうのとは違います。
ちゃんとした納得できる理由があって面白いです。少女エスターを最初はなんか気味が悪いな〜って思いながらみてたのが、その気味が悪かった理由が一体なんなのか分かってからが更に怖いです。
エスター役の女優さんの演技も魅力的で引き込まれます。凄いです。全体的な映画の雰囲気も好きで、ラストシーンまでずっとハラハラします。日常に潜む非日常の恐ろしさを再確認出来ると思います。
ホラー系、サスペンス系の映画が好きな人には是非観て欲しいです。
20代女性
★★★★☆星4
なんとも後味悪いと言うか嫌な気持ちで胸が締め付けられます。同じ事件が起こった事があるとのことですが、あの独特な雰囲気はどうも苦手です。ですが、最後まで観てしまう自分がいたので、サスペンスホラーとしてハラハラドキドキを楽しめたということです。
この手の精神病患者の物語をよく観る方からするとストーリーは王道です。女性版ジョーカーとでも言えば良いでしょうか。なによりもイザベルファーマンさんがこの年齢でこの演技ができることに驚きを隠せません。
家庭を壊すことや人を殺害することを想像を働かせて演じなければならないですし、女性の大人として認められない嫉妬心から、家族を追いつめていくストーリーは映画が終わったあとも頭の片隅にモヤモヤと消えることなく残り続けます。
20代女性
★★★★☆星4
映画『エスター』は2007年にアメリカで公開されたホラー映画です。監督はサスペンスやホラー映画で定評のあるジャウム・コレット=セラ監督(『アンノウン』『フライト・ゲーム』など)の作品です。
ある一家に養女として引き取られた9歳の少女・エスター。コールマン家には息子のダニエル、難聴の娘マックスがいたが、エスターは彼らともすぐに打ち解けていった。エスターにはいくつかの「自分ルール」が存在していて、手首のリボンとチョーカーを絶対に外さない、入浴は必ず一人で鍵をかけて入る、など不可解な行動はあるものの、孤児院で暮らしていた寂しさからだろうと、夫妻は根気よく接してゆくのだが…。
コレット=セラ監督は、どんでん返しの旗手としても評価の高い人物です。この『エスター』も素晴らしいどんでん返しが用意されていますし、ラストへかけてのハラハラな展開は映画好きにも高く評価されています。
ハリウッド制作とあって、スペイン出身の監督の作品としては最後のダメ押しがなかったことが、個人的には物足りなさを感じましたが、好きな映画トップテンには文句なく入る作品です。
50代女性
*映画「エスター」のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
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