2分の1の魔法のあらすじネタバレと感想評価!予想外の結末ラストの感動作!主題歌や吹き替え声優についても紹介
2020年8月21日、日本公開。
『モンスターズ・ユニバーシティ』でも監督を務めたダン・スキャンロンが手掛ける、ピクサー22作目となる映画作品です。
主人公の声優にはトム・ホランド、主人公の兄役はクリス・プラットとアベンジャーズコンビが兄弟の声優を務めています。アベンジャーズでの共演経験があったり、プライベートでも仲が良いことから、声の収録では兄弟の息が合ったとも語っています。
主人公が兄弟だったり、亡くなった父を生き返らせる点などから話の内容がハガレンこと『鋼の錬金術師』のパクリではないかと公開前から日本では少し言われていましたが、監督であるダン・スキャンロンが1歳の時に父を亡くした経験が元ネタになっていることをインタビューでは語っています。
- 2分の1の魔法のあらすじネタバレ
- 2分の1の魔法の感想評価と口コミレビュー
- 主題歌・吹き替え声優
2分の1の魔法のあらすじネタバレ|予想外の結末ラストを迎える感動作
(以下、映画「2分の1の魔法」のあらすじネタバレとラスト結末です。)
2分の1の魔法のあらすじ|父との思い出を求め、魔法の石を求める冒険譚
16歳の誕生日にイアンは、生まれてすぐに亡くなってしまった父・ウィルデンが残した魔法の杖と不死鳥の石を譲り受けます。添えられた手紙には、成長した息子たちと会えるようにというウィルデンの願いと死者を一日だけ復活させる魔法の呪文が書かれていました。
魔法は太古の昔に便利な科学技術に代わられ、世界から忘れ去られた過去の遺物とされています。イアンが半信半疑で呪文を口にすると、不安定な魔法が発動しますが、ウィルデンの足から腰までの身体半分が復活した所で不死鳥の石の魔力不足になりました。
イアンは復活の魔法を完成させるため、半分の身体の父と魔法オタクのイアンの兄・バーリーと一緒に、不死鳥の石を探す冒険に出かけます。冒険の中で、イアンは家族や自分に対しての認識を改めていくのでした。
2分の1の魔法のネタバレ|2分の1になった父親との再会
誕生日にイアンは、偶然にも父親であるウェルデンの友人から、ウェルデンが明るくて堂々とした人だったという話を聞きます。自分に自信がなく、友達がいないイアンはウェルデンのようになろうと、同級生を誕生日パーティーに誘いました。
しかし派手な車・グウィネヴィアで迎えに来たハイテンションのバーリーに邪魔をされ、イアンは同級生を置いて足早に帰宅します。小心者のイアンには、性格の違うバーリーは少し恥ずかしい存在でした。
家に着くと、イアンの母・ローレルからウェルデンの残した魔法の杖と不死鳥の石をプレゼントされます。同封されていた手紙には、成長した息子たちに会いたい思いでウェルデンが1日だけ死者を蘇らせる復活の呪文を託したことが書かれていました。
普段から魔法を基にしたゲームをやりこむバーリーが呪文を試しても何も起こりませんでしたが、イアンが呪文を試すと不安定ながら魔法が発動します。
魔法は石の魔力が切れるまで発動し続け、ウェルデンの足から腰までが作られました。バーリーは幼いころのようにウェルデンの足を太鼓のように叩き、ウェルデンに状況を理解させます。
イアンとバーリーは魔法が解ける前にウェルデンを完全な状態にしようと、もう一度不死鳥の石を探すことに決め、旅の地図があるとされるマンティコアの酒場に向かいます。
グウェネヴィアの車の中でイアンは父親であるウェルデンとやりたいことをリストにして胸を躍らせていました。
2分の1の魔法のネタバレ|ファミレスで冒険の地図ゲット
マンティコアの酒場はファミレスになり、店主のコーリーは伝説の冒険者からリスクを恐れる経営者になっていました。コーリーは、イアンたちに冒険が危険だと諭しますが、イアンはコーリーにかつて危険を顧みない伝説の冒険者として冒険を楽しんでいたはずだと訴えます。
イアンの言葉でコーリーは冒険の楽しさを思い出し、すっかり変わってしまった店をまるごと燃やしてしまいました。旅の地図をモチーフにしたファミレスのメニュー表を見て、イアンたちは石がカラスダケにあると推測し車を走らせます。
その頃、息子たちが不死鳥の石を探しに家を出たことを知ったローレルはマンティコアの店へ向かっていました。そしてコーリーから2人がカラスダケに向かったこと、そして不死鳥の石にはイアンたちの知らない呪いがかかっていることを知ります。
呪いは、以前コーリーが売り払ってしまった魔法の剣で破壊できました。質屋に向かったコーリーとローレルは、すぐに値打物の剣であることを知った店主に値段を吊り上げられそうになりながらも、強気な態度で店主を圧倒させ、魔法の剣を取り戻します。
2分の1の魔法のネタバレ|飛べない妖精暴走族とのカーチェイス
カラスダケへの道中、冒険では進むのに苦労しそうな道を進むのがコツだと舗装されていない道へ進もうとするバーリーをイアンが説得し、高速道路を進みます。
しかしグウィネヴィアがガス欠を起こし、途中で高速を下りることになりました。イアンはガソリンを増やそうとモノの大きさを変える魔法を試しますが、誤って小さくなる魔法がバーリーにかかってしまいます。
仕方なく、近くのガソリンスタンドへ行ったイアンたちでしたが、そこで、飛び方を忘れた妖精の暴走族を怒らせてしまいました。妖精たちから逃げるため、急いでガソリンを入れたイアンは、小さくなったバーリーの代わりに運転をすることになります。
しかし、イアンは今まで一度も高速道路に上手く乗ることができていませんでした。怖がるイアンは諦めかけますが、バーリーの励ましで、なんとか高速道路に入り、妖精たちを巻けました。
イアンたちを追うためにスピードを出していた妖精たちは、道を外れてバイクから投げ出されますが、その衝撃で飛び方を思い出します。
2分の1の魔法のネタバレ|兄弟げんかはダンスで仲直り
しばらくして突然バーリーがもとの姿になったため、びっくりしたイアンがハンドルを滑らせ、車は危険運転として警察に呼び止められてしまいました。
イアンたちは仕方がなく、姿を変える魔法でローレルの彼氏である警察官のコルトに変身します。姿を変える魔法は、嘘をつくたびに元の姿に戻るもので、イアンはコルトの姿で警察官たちに答えるうちに、どんどん魔法が解けてきてしまいます。
そして警察官たちが雑談でバーリーを厄介者だという言葉をイアンが否定したときに、魔法は完全に解けてしまいました。すぐに物陰に入り、イアンたちの正体はバレませんでしたが、イアンが自分を厄介者だと思っていることが分かり、バーリーは気を落とします。
そして車を止めてバーリーとイアンは喧嘩を始めてしまいました。しかし車の中にいたウェルデンが、車内の音楽を振動で感じ取り、下手なダンスを踊りだしたことで、2人の喧嘩は止まります。ウェルデンに誘われるまま、イアンとバーリーは一緒にダンスをするのでした。
2分の1の魔法のネタバレ|魔法のコツは信じる心
再び出発したイアンは、今度はバーリーの言う通りに舗装されていない道路へ進みます。舗装されていない道の終点は、大きな川で遮られていました。橋のレバーを反対側に見つけたイアンたちは、空中を歩く魔法を試します。
そこでも怖がるイアンにバーリーは信じる心が魔法には必要だと諭します。魔法の呪文を唱えたイアンが心を奮い立たせて、空中へ踏み出すと、足はきちんと浮きました。イアンは途中で集中力を乱しそうになりながらも、なんとか橋を渡りきりました。
橋の先には大きなカラスの像があり、カラスの像が向く方向に進めという指示だと判明します。高速道路でカラスダケに行っては気づけなかった事実に気づき、イアンはバーリーを見直しました。
グウィネヴィアで点々とあるカラスの像を追っていると、見回りの警察官から異常を知らされたコルトがバーリーたちを止めにやってきます。逃げ回るうちに、覚悟を決めたバーリーは、グウィネヴィアのアクセルに石を置き、岩場に衝突させます。岩場が衝撃で崩れたことで、道が崩壊し、コルトはイアンたちを追えなくなります。
2分の1の魔法のネタバレ|ゴールは高校!?石の行方は?
カラスの像を追ったイアンたちは、川が続く洞窟にたどり着きます。イアンは上達した魔法で、大きくしたスナック菓子をボート代わりにして進ませます。バーリーはウェルデンが死ぬ時に、怖くてお別れを言えなかったことをイアンに話しました。
洞窟の深部には、密閉された空間に水が押し寄せてくる罠が仕掛けられていましたが、ウェルデンを重りに利用して脱出に成功します。洞窟を抜けた先は、なんとイアンの通う高校でした。
諦めないで辺りを必死で探すバーリーにイアンは不死鳥の石がないことに八つ当たりし、ウェルデンを連れて行ってしまいます。イアンがウェルデンとやりたかったことを書いたリストを眺めていると、リストの内容が、実はバーリーとしてきたことだと気づきます。バーリーはいつも父親のようにイアンの支えになっていたのでした。
急いでバーリーの元に戻ったイアンは、バーリーが学校の古い噴水に最後のカラスの像で見つけた鍵を差し込む所を目にします。噴水からは不死鳥の石が出てきましたが、同時に呪いが発動して黒い靄が建物を吸い上げ、巨大なドラゴンが形成されました。
2分の1の魔法の結末ラスト|呪いのドラゴンと復活したウェルデン
ドラゴンは石を持つバーリーを狙い、襲いかかります。そこに魔法の剣をもったローレルとコーリーが到着し、ローレルが魔法の剣をドラゴンの核に刺そうとします。
ドラゴンがローレルに足止めされているうちに、イアンはバーリーから不死鳥の石を受け取り、魔法を発動させます。しかし、ウェルデンの半身を復活させてから1日たつぎりぎりの時間だけでした。
もうすぐウェルデンが完全に復活しようとしたとき、ドラゴンがローレルをねじ伏せます。イアンは父親と会える時間をバーリーに託して、魔法でドラゴンに立ち向かいます。イアンは今までバーリーと一緒に練習してきた魔法を使って、ドラゴンに魔法の剣を突き刺すことに成功しました。
しかし倒されたドラゴンの残骸がイアンの周辺を取り囲むように降り注ぎ、イアンはウェルデンとバーリーがいる場所に行けなくなってしまいます。その為、イアンは父親であるウェルデンには会えずに岩陰から遠くで見ていることしか出来ませんでした。しかし、バーリーがウェルデンと抱きしめ合ってお別れを言っている様子を見て、満足していました。
ウェルデンが消えた後、バーリーはイアンを岩から引き上げて抱きしめます。それは、バーリーがウェルデンにイアンのために託された抱擁でした。
事件の後、世界には魔法を使う人々が少しずつ戻ります。イアンは自分に自信が持てるようになり、バーリーの新車にユニコーンとイアンとバーリーの絵を書くプレゼントをします。そしてイアンとバーリーは魔法で車を飛ばし、仲良くドライブに出かけるのでした。
以上、「2分の1の魔法」のあらすじネタバレとラスト結末でした。
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2分の1の魔法の感想評価と口コミ評判レビュー|感動作なのは間違いなし!
(以下、映画「2分の1の魔法」の感想評価と口コミ評判です。)
感想評価|大切な存在は近くにある、心温まる家族の絆
魔法や宝の地図、謎解き、危険な呪いなどたくさんの冒険要素が詰まる中、家族の絆を丁寧に描いているのが印象的でした。
他の人と違い、自分には父親との思い出がないと思っていたイアンが、実は他の人には持てないバーリーという兄との絆を持っていたことに気づくストーリーに、普段忘れがちな家族の支えやありがたみを感じさせられます。
またイアンが最後に父親であるウェルデンと話せずに終わってしまう展開はもの悲しくはありますが、その分バーリーがウェルデンから託されイアンを抱きしめるシーンで、旅を通して強まったイアンとバーリーの絆が際立ち、感動しました。
コーリーや飛び方を忘れた妖精たちと脇を固める登場人物たちは、これまでのピクサー映画のキャラクターたちに引けを取らない個性の豊かさで、キャラクター全体を通じて魔法が忘れ去られてしまった世界と言う独特な物語の情景が伝わってきました。
トム・ホランド演じるイアンの日本語版を志尊淳さん、クリス・プラット演じるバーリーの日本語版を城田優さんという俳優陣が務めていますが、それぞれの主人公たちの性格と俳優の方の声があっており、違和感なく見ることができます。
口コミ評判レビュー
★★★☆☆星3
日本では公開日からずいぶん遅れての上映になりました。アメリカでの公開日に、一度見ていたため、今回は2回目でした。ディズニーが大好きなので、特にピクサー映画は毎回欠かさず観に行っています。
2人の兄弟が冒険に出かける話なのですが、終始ドキドキワクワクが止まらず、観客を飽きさせない内容になっていました。兄弟愛を描いた作品なので、特に兄弟がいる方には刺さる映画だと思います。また、兄の厨二病染みた表現がとても面白く、笑いあり涙ありの作品です。
ただ、他のディズニー映画と比べて、若干ディズニーらしさが伝わりにくい映画とも感じました。魔法使いや、魔法動物、妖精などがたくさんでてくるので、ディズニー映画というより、「シュレック」を見ているような気分でした。
主人公の気持ちの変化がわかりやすく、感動のラストでした。
20代女性
★★★★★星5
ラストシーンで、弟がずっと夢見たいたことが起きなかったけど、私にとってそれはハッピーエンドだと思います。ずっと弟がお父さんに会えなくてかわいそうと思っていたけど、実は最後にお父さんを見るべきだった、見る必要があったのは兄の方であったというところが好きです。
これはメインに兄弟が喧嘩したり、意見が合わなかったりする兄弟愛をメインにした映画です。しかし、お母さんも大きな一部だと思います。お母さんは、息子たちを愛している素晴らしいキャラクターです。
さらに映画設定も面白いと思いました。キャラクターはみんな神話や伝説に出てくるような生き物ばかりだけど、その時の本能のようなものが、時間が経つにつれて、世代が変わっていくにつれてなくなっているというのが面白いと思いました。
10代女性
★★★☆☆星3
大好きなディズニーピクサー作品ということで、ワクワク期待して公開してすぐ見にいきました。正直、ラストシーンまではもやもやしました。
兄のバーリーが冒頭から空気を読めない捲し立てるような会話や傍若無人な振る舞い、見てて全く感情移入できずイライラしてしてしまいました。ここまで過剰にする必要あったのかな〜と思ってしまいました。
かつて魔法があった世界ということで、イアンファミリーや蛇のような得体の知れないペット、キャラクターの奇抜な造形も感情移入しにくい原因だったのかなぁと思います。
しかし、さすがディズニーピクサーというべきか、ラストシーンに向けて兄弟の絆を取り戻し、勇気を出して果敢に敵に挑んでいく姿には涙が出てしまいました。
期待していた分、惜しいな〜というのが正直なところです。
30代女性
★★★★★星5
上映が延びてしまい、やっとスタートしたピクサー映画の「1/2の魔法」は、家族愛溢れる、笑いあり涙ありのストーリーでした。
会ったことのない父の学生時代の話を聞いたイアンは、自分の誕生日に勇気を振り絞って普段と違う事をしてみるがことごとく失敗し、父のようになれないと悲しむ。
けど、兄のバーリーはそんな弟お構いなしに元気ハツラツで自分の世界を進むが、実はお父さんとの思い出に苦しんでいたり。家族だけど、全ての想いは伝えられない。家族にだから言えない思いをみんな心に秘めて生活している。
でも、その悲しみ、辛い気持ちに蓋をするだけでなく、勇気を持って立ち向かって解決しようとすると、意外と簡単に出来たり、一人で無理なら家族に頼る事が大きな近道であり、解決策になるんだなと思える映画でした。
会ったことのない父からの唯一のプレゼントは世にも奇妙な内容で、でも兄弟の愛を深め、母の強い子供への気持ちがとんでもない行動をさせ、家族達の愛は周りの人々をも動かす。やはりピクサーは愛について深く考えさせてくれる、心に染みる映画を作るなと感じた。
自分の家族、兄弟のことを考えながら観たい映画でした。
20代女性
*映画「2分の1の魔法」のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
2分の1の魔法の主題歌・吹き替え声優
主題歌は、なぜスキマスイッチの『全力少年』?
日本版のエンディング曲となったのはスキマスイッチの『全力少年』です。2005年に発売した曲ですし、なぜ今さら?という感じが正直ありました。
歌詞には「呪文のように」とあったり、また少年時代を思い出しているような歌詞で確かに映画と類似している部分があるものとなっています。この事から日本版での主題歌がスキマスイッチの『全力少年』になったのかと思われます。
もちろん、アメリカの主題歌は別の曲となっています。海外の映画を元々の主題歌ではなく、日本の曲に差し替えられる事はよくある事なので、今回もその1つとなっただけのようです。
ちなみにアメリカでの主題歌はブランディー・カーライルの『Carried Me With You(君が支えてくれた)』です。
吹き替え声優
イアン・ライトフット 役-トム・ホランド(日本語版吹き替え声優-志尊淳)
バーリー・ライトフット 役-クリス・プラット(日本語版吹き替え声優-城田優)
ローレル・ライトフット 役-ジュリア・ルイス=ドレイファス(日本語版吹き替え声優-近藤春菜)
ウィルデン・ライトフット 役-カイル・ボーンハイマー(日本語版吹き替え声優-宗矢樹頼)
コーリー 役-オクタヴィア・スペンサー(日本語版吹き替え声優-浦嶋りんこ)
コルト・ブロンコ 役-メル・ロドリゲス(日本語版吹き替え声優-村治学)