マトリックスの意味や世界観のわかりやすい解説!見る順番についても【あらすじネタバレ感想評価】
1999年9月11日、日本公開の『マトリックス』。
殺陣、ワイヤーアクションやアクションシーンの映像をスローモーションで流すことにより、キャラクターの速い動きを普通に見れるようにしたバレットタイムと呼ばれる視覚効果などを取り入れた作品で、その後のハリウッドのアクション作品に多くの影響を与えた史上最高のSF映画の1つとされています。
映画『マトリックス』の口コミ評判レビューには、
- ネット社会が本格化し始めた時代のエポックメイキング的な作品
- 続編もあるが1作目が一番面白い
- アクション映像に革命を起こした
- 只のSF、アクション映画ではなく、非常に奥深い考えさせられる作品
- 有名な銃弾をよけるシーンは革新的となった映像
- 聖書の予備知識があるともっと楽しめる
- 迫力のある映像と音楽に釘付けになった
- アクションに目がいきがちだが内容も奥深いのが見所
という声が多数集まっています。
- わかりやすい解説!マトリックスの意味・世界観について
- マトリックスの順番・時系列を解説
- マトリックスのあらすじ
- マトリックスの感想評価
- みんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
もし、まだあなたが一度も「マトリックス」シリーズを観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。
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目次
わかりやすい解説!映画『マトリックス』の意味・世界観について
映画『マトリックス』の意味・世界観は、なかなか分かりにくかったりしますよね。
「わかりやすい解説をしてほしい!」という方も多いのではないかと思います。映画を観た後にわかりやすい解説を求めて検索する方も多いですよね。
そこで、映画『マトリックス』の意味や世界観について、わかりやすい解説をして行きます。
管理人
まず、マトリックスの監督を務めたウォシャウスキー兄弟も、主要役者に脚本ではなく、聖書や仏教の書物、心理学の書物を読ませました。
そうすることで、『マトリックス』がどういう作品なのかを説明しました。
当時の最先端の映像、アクションシーンはあくまでも客寄せの為でそれほど重要ではなく、監督は作品の内容を知って考えてから決めて欲しいと役者に話したようです。
果たして、この「マトリックス」とは何なのかを解説していきます。
管理人
世界や感覚は実在の証明はできないが、自分の存在は疑いようがない
自分が体験しているこの世界は本当に存在しているのだろうか?という『マトリックス』が提示するこの疑問は、何百年も前から考えられて来ました。
例えば17世紀の哲学者デカルトは、真理に到達するためにこの世の全てを疑ってみました。
その結果、自分が見ている世界も自分の感覚も、実在を証明できない不確かなものでしかありませんでした。それは夢や幻覚かもしれないからです。
しかし、こうして疑っている自分の意識及び自分の存在だけは、疑いようがありませんでした。それが「我思う、ゆえに我あり」です。
「マトリックス」においても、登場人物たちの覚醒のきっかけは、疑問を持ったことでした。
管理人
知覚しているものは全て電気信号に過ぎないかもしれない
あるいは現代では「水槽の脳」という思考実験があります。
1982年にヒラリー・パトナムが提唱した「自分が体験している世界は、水槽に浮かんだ脳が見ている夢ではないか?」という仮説です。
これは正しく、映画『 マトリックス』が描写しているカプセルの中の人間そのものです。
五感で知覚しているはずの世界は、脳に与えられた電気信号でしかないかもしれないというわけです。
この場合も、現実と仮想現実の区別はつけようがありません。
管理人
コピーがオリジナルにとって代わると、世界の境界は曖昧になる
冒頭でも述べたように、マトリックスの監督を務めたウォシャウスキー兄弟はキャストに、役作りのため幾つかの書籍を読むよう求めました。
その中でも特に重要なのは、ジャン・ボードリヤールの「シミュラークルとシミュレーション」です。(劇中にも本が登場しています。)
この本を強引に要約するなら、現代社会ではコピーがオリジナルにとって代わり、現実と仮想現実の区別がつかなくなっている、ということになります。
シミュラークルとは、オリジナルなきコピーのことで、あるいはイメージや記号といったものに近いかもしれません。
例えるならディズニーランドです。ディズニーランドはおとぎ話の世界を模倣したものなので、現実にそのオリジナルは存在しません。
それが今や、その商業的成功からテーマパークはかくあるべきとなって模倣が始まり、ついにはディズニーランドの街並みを模した町まで出現しました。
つまり、コピーが現実のモデルとなっていったのです。
シミュラークルが現実を作り変える。そうなると、コピーとオリジナル、現実と仮想現実の境界は曖昧になっていき、その差異に意味はなくなるでしょう。
そのようなシミュラークルが現実に先行する状態を、ボードリヤールはシミュレーション=ハイパーリアルと定義しました。
『マトリックス』では、オリジナルに取って代わるコピーの支配を描いている
一方、本来のシミュレーションの意味は模擬実験、つまりオリジナル(現実)のコピーですが、ここでも逆転現象が起きています。
例えば、学校が挙げられます。
学校は実社会で生活するための教育を受ける、言わば社会のシミュレーションですよね。ところが、学校は人間を一つの型にはめ、人の価値をテストによってのみ測ります。
やがて、型にはまった人間が社会に出て、その価値観でもって現実を規定して行きます。
そのシステムに疑問を持ったウォシャウスキー兄弟は、2人とも大学を中退しました。
管理人
つまり、ウォシャウスキー兄弟が漠然と抱く学校や社会のシステムへの違和感に形を与えたのが、この本に登場する言葉「マトリックス」だったのです。
「マトリックス」の語源はラテン語の子宮、母体であり、本来の意味はものを生み出す母体、原盤、母型です。
この本において、それはシミュラークルを生み出す原型であり、社会のルールであり、抑圧のモデルを意味しています。
映画『マトリックス』のテーマは覚醒と行動
映画『マトリックス』における最も重要なテーマは「覚醒」と「行動」です。
世に「マトリックス」を題材にした哲学本は無数にありますが、ウォシャウスキー兄弟はなにも、永遠に答えの出ない哲学や思考実験を提起したいわけではありません。
偽物が本物になり、手段が目的となる現代社会の中で、為政者や力ある者が都合良く決めたルールにとり込まれ、疑問すら感じなくなった我々に、この映画は覚醒と行動を促しているのです。
管理人
それは音楽に例えるならロックでしょう。ROCKの意味は揺さぶることですが、音楽としてのロックが揺さぶるものは、つまり体制です。
本作のエンディング曲であり、ウォシャウスキー兄弟が脚本執筆中に聴いていたというレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの「ウェイクアップ」は正にこの映画の象徴です。
本作のサウンドトラックが、そのような反体制的な内容のロックナンバーで占められているのも当然のことなのです。
少林拳は拳と禅との融合!カンフーで格闘することにも意味がある
同様に、本作でネオたちがカンフーで格闘するのにも意味があります。それはウォシャウスキー兄弟が禅宗、特に空の思想に共鳴しているからです。
カンフーとは中国武術全般を指しますが、その代表的な門派である少林拳の創始者は禅宗の開祖達磨太子とされており、共にその発祥の地は嵩山少林寺です。
少林拳は拳と禅との融合なのです。
管理人
そして劇中では、オラクルのアパートでスプーン曲げの少年がネオと禅問答をしました。
「真実を見ようとしなきゃ。スプーンはないんだ。曲がるのはスプーンじゃなく自分自身だよ。」
これはあらゆるものは実体のない空である、とする思想に基づくものです。
その他にも、清王朝時代、義和団事件をきっかけに少林拳を含む武術全般が弾圧され、反政府勢力と見なされた過去があります。
少林拳はそれでも戦い続け、滅亡の危機を乗り越えてきました。
カンフー映画はその弾圧と抵抗の歴史を扱った作品が多く、ある意味でカンフーは抵抗勢力に相応しい武術と言えるでしょう。
それ故にネオたちの使う格闘技はカンフーでなければならなかったのです。
本作では露骨なまでに反体制的な姿勢が貫かれています。エージェントたちの出で立ちはFBIに酷似していますし、敵となる者はほとんどが警察でした。
ネオは体制側からすればテロリストでもある
さらに仮想世界の説明でモーフィアスは、マトリックスにつながった未覚醒の人間、つまり体制側の人間は全て敵だと明言しています。
ネオたちの行動は我々に勇気を与えてくれます。しかし彼らの行く末を見れば分かるように、真実に目を向け、体制に背を向けることの代償は大きいと言わざるを得ません。
ネオたちは現行の社会システムに反旗を翻す英雄=救世主であり、テロリストでもあるのです。
管理人
マトリックスの順番・時系列を解説
それでは次に、マトリックスシリーズの順番・時系列を解説して行きます。
マトリックスシリーズは、基本的にはこのような時系列の順番となっています。
- 『マトリックス』
- 『マトリックス リローデッド』
- 『マトリックス レボリューションズ』
こちらの3部作で完結していますが、2021年12月に4作目となる『マトリックス レザレクションズ』の公開が決定しています。
また、世界やストーリーを補完するものとして、オリジナルビデオアニメの『アニマトリックス』とTVゲームの『エンター・ザ・マトリックス』が製作されています。
いずれも外伝的な作品ではありますが、ウォシャウスキー兄弟が開発・製作に携わっていますよ。
シリーズを見る順番や時系列を考えた時に、この2作品の存在を外すことはできません。
管理人
9本の短編オリジナルアニメ『アニマトリックス』で重要な4つのストーリー
シリーズを見る順番や時系列を考えた時に、この2作品の存在を外すことはできないので、ここで内容を解説して行きたいと思います。
2003年、映画2作品目『マトリックス リローデッド』の公開とほぼ同時期にリリースされました。
マトリックスのサイドストーリーとなる9本の短編アニメが収録されており、なかでも重要なのが、ウォシャウスキー兄弟が脚本を書いた以下の4本です。
『セカンド・ルネッサンス パート1』と『セカンド・ルネッサンス パート2』
いかにして自我を持った機械が人間に反乱を起こし全面戦争となったか、人間が空を破壊するに至ったか、を描いた「マトリックス」の前日譚となるものです。
敵としか描かれなかった機械たちのバックグラウンドを知ることで、その印象が変わることは請け合いです。
『キッズ・ストーリー』
こちらは映画1作目『マトリックス』直後のストーリーです。
かつてのネオのように現実を疑い、ネット上に問いかけるキッドは、ネオ本人からのメッセージを受け取ります。
危険とみなされエージェントに追われたキッドは、自ら命を絶つことで現実世界に覚醒することに成功するのでした。
キッドが『マトリックス リローデッド』でザイオンに到着したネオに親しげに話しかけるのは、彼に救ってもらった経緯があるからなのです。
管理人
『ファイナルフライト・オブ・ザ・オシリス』
こちらは映画2作目『マトリックス リローデッド』直前のストーリーです。
オシリス号が地表にてセンチネルの大軍団を発見、機械がザイオンを狙って掘削を進めていることが判明し、乗員は命を賭してザイオンへ警告のメッセージを届けます。
『マトリックス リローデッド』の冒頭ではナイオビによってさらっと説明されていますが、そこに至るまでには幾つものドラマがありました。
ゲーム作品『エンター・ザ・マトリックス』
ゲーム作品『エンター・ザ・マトリックス』も2003年の同時期に発売されました。
プラットフォームはプレイステーション2、XBOX、ゲームキューブ、PCと多岐に渡っています。
時系列としては先述の『ファイナルフライト・オブ・ザ・オシリス』の直後ですね。
プレイヤーは『マトリックス リローデッド』の登場人物であるナイオビ又はゴーストを選択し、オシリス号からのメッセージを受け取る任務から始まります。
管理人
その後も『マトリックス リローデッド』のストーリーと並行して展開します。
メロビンジアンのシャトー内での騒動、高速道路でのモーフィアスへの加勢、発電所の爆破作戦等、映画では描かれなかった部分が体験できます。
特に、ナイオビはともかくゴーストについては、映画では完全にモブキャラのような扱いなので、その裏で大変な活躍があったことを発見できるのもこのゲームの醍醐味です。
今となってはレトロゲームなのでハードルは高いかもしれませんが、プレイする機会があれば、マトリックスの世界観がさらに広がることでしょう。
ちなみに、ゲーム作品はもう1つ「マトリックス パス・オブ・ネオ」があるのですが、ストーリーはほぼ映画に沿っているのでここでは割愛します。
ゲーム版を含めたマトリックスの見る順番・時系列
ゲーム版などを含めた上で、時系列を順番に並べると、このようになります。
- 映画1作目『マトリックス』
- アニメ『アニマトリックス』
- 映画2作目『マトリックス リローデッド』
- ゲーム『エンター・ザ・マトリックス』
- 映画3作目『マトリックス レボリューションズ』
また、ストーリーに沿って作品を時系列順にすると、 このようになりますよ。
- アニメ『セカンド・ルネッサンス パート1』
- アニメ『セカンド・ルネッサンス パート2』
- 映画1作目『マトリックス』
- アニメ『キッズ・ストーリー』
- アニメ『ファイナルフライト・オブ・ザ・オシリス』
- 映画2作目『マトリックス リローデッド』とゲーム『エンター・ザ・マトリックス』(同時進行)
- 映画3作目『マトリックス レボリューションズ』
そして、今後公開が控えているマトリックス4となる『マトリックス・レザレクションズ』が、果たしてこれらの作品とどのようにつながるのか。
やはりそこが楽しみな点でもありますね。過去作を復習してみても面白いと思います!
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マトリックスのあらすじ
(以下、映画「マトリックス」のあらすじです。)
マトリックスのあらすじ|現実と仮想現実
大手ソフト会社のプログラマーであるトーマス・アンダーソンには、夜な夜な腕利きハッカー「ネオ」としてサイバー犯罪に手を染める裏の顔がありました。
ネオは日頃、起きていても夢の中のような感覚があり、「本当にこれは現実なのか?」と疑問を抱いていました。
そんな折、著名なハッカーであるトリニティがネオに接触してきます。
トリニティの導きでネオはさらに伝説的ハッカーのモーフィアスと引き合わされ、自分が感じている疑問の答えを得るか、あるいはなかったことにするかの選択を迫られます。
迷うことなく真実を知る道を選んだネオは、目が覚めた瞬間、残酷な現実を突きつけられました。
本当の現実世界では、ネオを含めた世界中の人間が機械に支配され、カプセルの中でエネルギー源として生かされていたのです。
ネオがこれまで暮らしてきた(と認識していた)世界こそ、培養された人間を生かすために見せる仮想現実=「マトリックス」でした。
マトリックスのあらすじ|サイファーの裏切り
現実の世界を生きることとなったネオは、人間の自由を求め機械と戦うモーフィアスらレジスタンスの仲間として活動します。
モーフィアスたちはネオのことを救世主であると信じていましたが、実際に訓練プログラムを受けたネオの格闘センスはずば抜けており、彼らの期待は高まりました。
そこでモーフィアスはネオを預言者・オラクルに会わせ、本当の救世主か否かを判断してもらいます。
しかし、ネオ自身にもその自覚はなく、オラクルには曖昧に否定されてしまいました。
その上、現実の生活に嫌気がさしたサイファーが機械側に寝返り、ネオたちは敵のエージェントの襲撃を受けます。
多くの仲間を失い、指導者であるモーフィアスまで囚われたレジスタンスは壊滅の危機に陥りました。
マトリックスのあらすじ|モーフィアス奪還
信念のために命を賭けるモーフィアスとオラクルの助言によって「自分ならできる」との確信を持ったネオは、トリニティと共にモーフィアスの救出に向かいます。
心を解放したネオは超人的な活躍を見せ、かつて誰も適わなかったエージェントすら倒し、ついにはモーフィアスの奪還に成功しました。
エージェントのリーダー格・スミスをも破るネオ。
ところがプログラムであるエージェントは、無限に復活することが可能です。誰もが救世主であることを確信したネオでしたが、やがてエージェントの凶弾に倒れてしまいます。
一方、レジスタンスの拠点であるネブカドネザル号にも戦闘機械センチネルの群れが迫っていました。
以上、「マトリックス」のあらすじでした。
このままネオは命を落としてしまうのか?
モーフィアスたちレジスタンスの運命は?
その続きが知りたい方は、ぜひ映画を見てみることをおすすめします。
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『マトリックス』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画「マトリックス」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|新世紀を象徴するエポックメイキング的作品
重傷を負い、命の灯火が消えようとするネオに、恐れず何かを理解した様子のトリニティがキスをします。
オラクルは、トリニティの愛する者が救世主であることを彼女に告げていました。ネオ自身の確信の他に、トリニティの愛こそが救世主となる条件だったのです。
ネオは息を吹き返し、再度エージェントに戦いを挑みます。
覚醒したネオはマトリックス世界を解析し書き換えることが可能であり、その能力の前にエージェントは単なるソースコードと化しました。
ネオはスミスを吸収・分解し、他のエージェントは恐れをなして逃げ出します。ネブカドネザル号でも、電磁パルス攻撃によってセンチネルの群れを機能停止にしました。
こうしてレジスタンスは危機を脱し、ネオは人間の解放と機械への反乱を改めて宣言するのでした。
このラストについては、初見は少々強引に感じました。
特にヒロインの口づけで蘇生する展開というのは、この革新的な映画に似つかわしくない、まるでおとぎ話のような陳腐さだと思えます。
ところが、その続編である『リローデッド』及び『レボリューションズ』によって、改めてその意味と完成度の高さに驚くこととなりました。
マトリックス世界の構造やオラクルの存在意義、3作を通してのテーマ性が明らかになった時に、この意味を理解しました。
やはり鑑賞後の満足感で言えば、本作は後の2作と比べ、抜きん出ています。
マトリックスシリーズの根底には、ジャン・ボードリヤールの著書「シミュラークルとシミュレーション」、哲学における思考実験「水槽の中の脳」、ウォシャウスキー兄弟の反体制主義、道教や禅…その他諸々の思想がありますが、共通しているのは現実に対する疑念です。
思うに、そういった哲学的な部分と最新VFX技術を駆使したアクションのバランスが最も絶妙だったのが、この第1作でした。
ロングコートにサングラス、二丁拳銃のスローモーションにジョン・ウー監督の得意とする香港アクションが、SF映画で昇華されたことに興奮が止まりませんでした。
しかし、続編2作は哲学面に比重が置かれ、アクションに関しては少々肩透かしを食った感がありました。
管理人
ただマトリックス第1作目は、ジェフ・ダロウの描くデザインや、当時のインターネット普及期にマッチしたサイバー空間という舞台、近未来的でありながら非常にセンスの良い美術等、それらが奇跡的に融合した結果、稀に見る傑作として誕生したのだと思います。
ネオが体を反らせて銃弾をかわすシーンを始めとした、これまで見たことのない映像群が世のあらゆる創作物に影響を与えたのは周知の事実です。
当時、『マトリックス』を劇場でリアルタイムで鑑賞できたことは真に幸運でした。新世紀を目前にした1999年、この映画は一足先に我々に未来を体験させてくれたのです。
あれから20年以上が経過し、サイバー空間はもはや日常において空気のように、当然にそこにあるものとなりました。
しかし、『マトリックス』の訴えかける力は色褪せるどころか、ますます現実味を帯びてきています。むしろインターネット社会が当たり前となった今こそ、本作を理解するのに相応しい時期なのかもしれません。
管理人
仮想現実に囚われ、体制に飼い馴らされた現代人すべてに見てもらいたい傑作です。
『マトリックス』のみんなの口コミ評判レビュー
映画『マトリックス』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「1999年はインターネットが本格的に普及し始めた頃で、当時の時代背景を考慮して鑑賞すると、その素晴らしさがより引き立つ映画」「スロー再生と通常再生を合わせたアクションシーンは必見」「映画界はおろか、世界にITという革新を加速化させるほどの衝撃を与えた作品」「今見ても違和感のないアクション映画」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★★星5
キアヌリーブス主演のアクション映画なのですが本当にこのシリーズの第一作目はとても面白かった覚えがあります。
現実世界と仮想世界がありネオは現実世界で会社員として働いていたかと思いきや、それはマトリックスいわゆる仮想世界だということをモーフィアスに教えられます。
その部分が、私にはとても興味深く映りました。
マトリックスの世界では、自分が思った事がなんでも実現できます。一度でいいから体験したいなと思いながら見ていました。
ネオがビルからビルへ飛び移る場面で、恐怖心から失敗してしまう姿にリアリティがありました。
なんと言ってもこの映画の象徴的シーンで銃の弾丸を独特のポーズで避けまくるネオは本当にかっこよかったです。何発かかすってしまう演出も粋ですね。
30代男性
★★★★★星5
当時大変話題になった大人気シリーズの第一作目。
まだ、キアヌリーブスにアクションというイメージが全くない時期で、色々な意味で衝撃を受けました。
緊迫感あふれるドキドキハラハラのアクションサスペンス巨編で、優男ぽかったキアヌ・リーブスが最後には凄まじくかっこよくなってます。
あとの2作品もなかなか面白かったけど、やはりこの一作目にはかなわないと感じます。
日本人好みの展開とザSF映画と言わんばかりの展開は、エンターテインメントとしては最高の域に達しているのではないかと思われます。
ただ、改めて見直すと、当時最高峰の撮影技術は今では普通に見えました。
50代女性
★★★★☆星4
私がこの作品を映画館で観たのが高校生くらいの時でした。当時画期的な技術だったことから、格闘シーンにはとてもハマりました。
ストーリー的には、複雑な内容でおそらくちゃんと理解出来ていなかったと思われます。
そこから数年後に続編があり、その頃にはストーリーの内容を理解しており、仮想現実という設定とコンピュータの世界感におそらく付いていけない人が結構いるだろうと思っておりました。実際に周りの人でも、あまり理解していない人が多かった気がします。
実は今生きている世界が作られた世界で、本当の世界でただ見せられているだけだとすると、ゾッとしますね。
今となっては、画期的な技術はもはや昔の話で、今観ると不自然だと感じたり、格闘シーンに違和感を感じたりする部分もあります。
とは言え当時は社会現象を巻き起こしたような作品です。すごい映画だったと思われます。
30代男性
★★★★★星5
当時の映画界はおろか、世界にITという革新を加速化させるほどの衝撃を与えた作品です。
この映画の根源にあるのは、「今見ているものは本当に現実なのか?」です。
今は当たり前であるヴァーチャル・リアリティですが、VR空間にいる時は、人間はそれを現実だと錯覚するような感覚に陥りがちです。夢を見ている時と同じ感覚ですね。
デジタル技術の発展によって、現実が現実ではなくなる時代が実際にやってくるかもしれません。
それは、意識だけをデジタル空間に転送することで、肉体が朽ち果てても、やがて人間は認知という意味での不老長寿を手にするかもしれないことを示唆しています。
倫理的な問題は別にして、この映画の素晴らしいところは、そういう世界が本当に近づいてきていることを表現している部分ですね。
現代のテクノロジーは、このマトリックスに向かって技術を進展させていることは間違いありません。
30代男性
★★★★★星5
『マトリックス』は、1999年に製作された映画です。当時はスマホはなく、最新の携帯電話でやっとインターネットに接続できるサービスが始まったころ。
1ページを開くのに、何十秒もかかっても当たり前なくらいだったと記憶しています。
そんな時代でしたが、この映画からは、コンピュータの進化の可能性をリアルに感じることができました。
コンピュータの知能が人間を超えて、人類を支配してしまう近未来を、恐ろしいほどのリアリティをもって伝えて来ました。
主人公のネオを演じるキアヌ・リーヴスがとてもかっこいいです。
最近見てみたら、やはり約20年も以前の作品なので、CG技術はまだまだだなぁと思うところもあります。
しかし、それでも迫力のある映像と音楽、かっこいいキアヌ・リーヴスのアクションにくぎ付けになりました。
続編は宗教的・哲学的な雰囲気で理解が難しいと感じましたが、それでも圧倒的な世界観が大好きです。
40代女性
★★★★★星5
映画「マトリックス」はあの有名なキアヌ・リーヴスが主演ですが、とにかく超面白いの一言でした。
シミュレーテッドリアリティ的な最初の展開は、一回見ただけではよくわからない人も多いかもしれませんが、再度見ればまたすぐに気づくと思います。
全体のストーリーの展開としては結構シンプルで、単純に娯楽作品としても楽しめると思います。
機械化された現代社会への風刺に思われるような映画でもあり、色々と考察できそうな作品です。
しかし、私としては、やはり何といってもキアヌ・リーヴスの格好いい戦闘が一番好きな部分です。
日本のAKIRAや攻殻機動隊に影響を受けたとされる作品ですが、敵側の機械の描写や覚醒した主人公の、特に終盤の戦闘は見ていて思わず声が出そうになるほどの迫力でした。
30代女性
★★★★☆星4
映画好きなら避けては通れない本作。斬新な工夫がちりばめられており、ちゃんと見ごたえのある作品となっています。
設定も公開当時の時代を考えるとかなり新しいもので、今観ても「いろんな作品に影響を与えているな」とにやりとします。
浮遊感が強いワイヤーアクションは賛否両論がありますが、私はありです。
そもそもあの世界観は仮想現実で、むしろ多少の物理法則がなくなっている感じがいいエッセンスになっています。
製作費の都合でシンプルにせざるを得なかった衣装も雰囲気づくりに一役買っています。
目新しい世界観も、もしもこうなったら人はどうなってしまうのか、ちゃんと脚本が練られています。
聖書の予備知識があると、もっと楽しめるので簡単にググってから鑑賞するのがおすすめです。
20代男性
★★★★☆星4
色々な意味で後生に影響を与え、またこれまでにない映画の新たな可能性を思わせる映像体験を味わわせてくれた稀有な才能を感じさせる作品だと思います。
なによりその世界観にふさわしいキャストはもちろんのこと、舞台のセット、ファッションのスタイリング、CG技術、脚本などあげればきりがないのですが、その色々な技術がうまく噛み合ってマッチングしたのがこの第一作に全て込められているように思います。
これから何が始まるのか予測がつきづらく、まっさらになんの情報もない中で物語を追っていくので、主人公の味わう人生に一番リンクしやすい疑似体験ができます。
物語上のアナログとデジタルの混在のバランスが素晴らしいです。
どんなに時代が変わっても根本的な戦いは不変であることを伝える映画を、自己主張のあまり激しくない俳優であるキアヌリーブスが主軸の俳優として演じています。
そのおかげで、より物語に集中して観れるところも、マトリックスの大事なキーポイントでしょう。
40代女性
*映画「マトリックス」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
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