映画ベイビー・ブローカーを徹底考察!なぜ韓国で撮影され韓国人キャストだったのか?原作は?【あらすじネタバレ感想評価も】
2022年6月24日、日本公開の映画『ベイビー・ブローカー』。
『海街diary』、『万引き家族』など日本アカデミー賞受賞作品を手掛けてきた是枝裕和監督の初の韓国での製作作品。
『パラサイト 半地下の家族』でも主演を務めたソン・ガンホや、IUとして歌手活動もしているイ・ジウンなど、キャストも全て韓国人となっています。
また、第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にも出品されています。
『ベイビー・ブローカー』の口コミ評判レビューには、
- 心が温かくなるようなロードムービー
- 素敵な映画だった
- 展開に感慨深いものがあった
- 映像や音の演出も是枝監督らいくきめ細かい素晴らしい演出
- 全体的に起承転結があり、とてもまとまっていている映画
- 闇の深いテーマだが心温まるシーンが多かった
- 今年観た映画の中でも最高傑作
- 「家族愛」を掘り下げた、とても優しさ溢れる作品
という声が多数集まっています。
- 映画『ベイビー・ブローカー』を徹底考察!なぜ韓国で撮影され、韓国人キャストだったのか?原作は?
- 『ベイビー・ブローカー』のあらすじ
- 『ベイビー・ブローカー』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
- 『ベイビー・ブローカー』のキャスト|監督や吹き替え
もし、まだあなたが一度も「ベイビー・ブローカー」を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。
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目次
映画『ベイビー・ブローカー』を徹底考察!なぜ韓国で撮影され、韓国人キャストだったのか?原作は?
カンヌ国際映画祭で2冠となった是枝裕和監督の最新作である『ベイビーブローカー』は韓国製作、韓国キャスト、韓国語作品です。
是枝監督は日本人ですが、なぜ韓国で撮影、韓国人キャストが選ばれたのでしょうか?
主な理由として考えられるのは以下2点です。
- 是枝監督と韓国俳優たちとの関わり
- 日本と韓国の社会背景の違い
是枝監督と韓国俳優たちとの関わり
是枝監督は、映画『ベイビーブローカー』に出演している韓国俳優たちともともと関わりがありました。
そして、もともと彼らと一緒に映画を作りたいと考えていたことが一番の理由だと考えられます。
主演のソン・ガンホやカン・ドンウォンとは数年前から交流があり、ペドゥナとは『空気人形』で一度タッグを組んでいます。
是枝監督は温めていた企画を形にし、当てがきで脚本を書いたそうです。
その為、今作には原作はなく是枝裕和監督のオリジナル作品となっています。
是枝監督の脚本を、誰をイメージして書いたのか聞かされないままに読んだペドゥナがソン・ガンホとカン・ドンウォンだと見抜いたほど、彼らにぴったりの役だったということなのでしょう。
管理人
質の高い作品を世界に放ち続ける韓国映画。
それを、信頼する彼ら韓国俳優たちと是が非でも作りたかった是枝監督のこだわりが伺えます。
日本と韓国の社会背景の違い
是枝監督が温めてきた題材である「赤ちゃんポスト」の韓国における位置付けや社会背景が、是枝監督の描きたいものを描くのに合っていたことも理由の一つではないかと考えられます。
韓国の赤ちゃんポストにはこれまでに約2000人の赤ちゃんが預けられており、日本の10倍以上の数です。
「入養(養子)特例法」の改正や中絶取り締まりの強化により、一時急増したようです。
そのような状況もあり、赤ちゃんポストは赤ちゃんを手放すことを冗長しているのではないかとして非難されることもあったと言います。
また、日本と比較すると「預ける」という意識が強く、その後迎えにくる親も一定数いるそうです。
管理人
捨てて終わり、ではない社会システムは救いでもあり、多様な選択に繋がっているのです。
葛藤する女性たちも多く、子供を自らの手で育てることが困難な場合の一つの主な選択肢として、赤ちゃんポストが存在する韓国でこそ、是枝監督の描きたかった母と子の物語は成立したとも言えるでしょう。
「捨てるなら産むな」というセリフが劇中出てきますが、単純にその視点だけで終わらない、さまざまな可能性や考え方が生まれるのは、そういった韓国の事情を踏まえたものだったためでしょう。
ここまで解説してきたように、『ベイビーブローカー』素晴らしい韓国俳優たちとの出会いのおかげで生まれ、複雑なか韓国な社会背景を描き、観客に大きなメッセージと疑問を投げかけた作品です。
管理人
是枝監督が描きたかったものは韓国映画だからこそ描き切ることができたのだと言えるでしょう。
今後も一緒に映画を作りたい人と、描きたいものを存分に描いた、素晴らしい是枝監督の作品を楽しみにしたいですね。
『ベイビー・ブローカー』のあらすじ
(以下、映画「ベイビー・ブローカー」のあらすじです。)
『ベイビー・ブローカー』のあらすじ|ブローカーと母親の出会い
クリーニング店主のサンヒョンと赤ちゃんポストが設置されている施設に務めるドンスの2人は、赤ちゃんポストに捨てられた赤ちゃんを売ってお金を得る「ブローカー」でした。
ある日その赤ちゃんポストの前に「必ず迎えに行く」というメモと共に赤ちゃんが捨てられていました。
その赤ちゃんを連れ去ったところ、母親ソヨンが連れ戻しにきました。
彼らは、警察に通報されずに無事売買を完遂するためにも、ソヨンと共に里親を探しに旅に出ます。
そんな彼らを現行犯で逮捕するために、刑事であるスジンたちも後を追います。
『ベイビー・ブローカー』のあらすじ|里親探しの旅
早速買い手夫婦に会うも、我が子であるウソンの容姿を悪く言われたことにソヨンは腹を立て、交渉は決裂してしまいます。
その後サンヒョンたちはドンスが生まれ育った養護施設に立ち寄ります。
そこにいる子供たちは「必ず迎えに行く」というメモと共に捨てられたために里親のもとに行くことのできなかった子どもたちです。
ソヨンはドンスもそんな子供の一人であることを知ります。
その施設から抜け出したヘジンも加わり、一行は里親探しの旅を続けます。
一方、あるホテルで起きた殺人事件について、殺されたのはウソンの父親であり、ソヨンが彼を殺して逃亡中であることがわかります。
『ベイビー・ブローカー』のあらすじ|母親の告白
道中、ソヨンの関与した殺人事件について知るスジン達に減刑する代わりに、サンヒョンたちの逮捕に協力するようにソヨンに持ち掛けられ、ソヨンは了承します。
ソヨンはサンヒョンたちに、ウソンの父親を殺して逃げていることや、そのためにウソンと一緒には暮らせないということを告白しました。
そんな中、「自分たちの実子としてウソンを育てたい」いう夫婦が現れます。
ソヨンは迷い、サンヒョンたちと最後の1日を過ごします。
以上、「ベイビー・ブローカー」のあらすじでした。
果たしてソヨンはどんな決断をするのか?
ウソンは誰が育てていくのか?
結末が知りたい方は、実際に映画を見てみることをおすすめします。
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『ベイビー・ブローカー』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画「ベイビー・ブローカー」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
ベイビー・ブローカーの感想評価(※ネタバレ有)|生への肯定と家族の愛の物語
ラストはソヨンが自首し、ドンスたちも逮捕されます。ウソンはスジンに託され、子供のいないスジン夫婦によって育てられました。
ソヨンの出所後、関わった人たちに対して、スジンからウソンの将来についてみんなで一緒に考えたて育てていきたいというメッセージが送られます。
そして待ち合わせ場所に向かうソヨンとそれを遠くから見守るサンヒョンの姿が描かれ、物語は終わります。
結末については、「やはりソヨンが自分自身で育てる」でも、「逃げ切ってみんなで育てる」でも、「信頼できる里親が見つかり、任せる」でもない、独特なものでした。
きれいごとだけでは済まさない、見る人に考える余地を残すものであり、よかったと感じました。
管理人
本作は、社会問題に疑問を投げかけながらも、生を肯定し、希望も感じられる、すばらしい作品でした。
日本においては赤ちゃんポストに預けられる赤ちゃんの数も、捉えられ方も、韓国とは異なると思います。
それ故に、イメージが沸きづらい部分もありますし、少し暗くてとっつきにくい題材のようにも感じられます。
しかし、誰しもが考えるべき、家族の在り方や、子供に対しての大人の責任についての疑問を投げかけ、深く考えさせられる作品でした。それと同時に、人の温かさや希望も感じられました。
管理人
また、各々一線を超えてしまっている部分もありますが、どこか憎めないキャラクターたちの、心が温かくなるようなロードムービーでもあり、エンタメ作品としても楽しめました。
特に印象的だったシーンは、サンヒョンやソヨンたち全員で過ごす最後の夜のシーンです。ソヨンがサンヒョンや、それまで面倒を見ることを避けていたウソンら全員に対して「生まれて来てくれてありがとう」と伝えます。
それぞれ生い立ちや家族についての傷を抱え、「生まれてきてよかったのか」という思いがあるからこそ、この言葉が一人ひとりの胸により深く刺さったのではないかと思います。
また、見ている鑑賞者にも伝えられているようにも感じ、温かい気持ちになりました。
「生まれて来てくれてありがとう」というシンプルだけど真っ直ぐなメッセージが多くの人に届いてほしいと思います。
管理人
カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『万引き家族』の是枝監督が韓国の最高峰のキャスト、スタッフと共に作り上げた作品ということで非常に期待値が高かったです。
しかし、その期待を裏切ることのない、見る人の心を打つ素晴らしい作品でした。キャストの演技、映像、音楽等どれも質が高く引き込まれました。
赤ちゃんまでもが素晴らしい演技で、さすが是枝監督作品、とも感じました。
是枝監督の描く「家族」をこれからも楽しみにしたいですし、ぜひ次はまた素晴らしい日本映画も見たいです。
『ベイビー・ブローカー』のみんなの口コミ評判レビュー
『ベイビー・ブローカー』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「キャストの演技、映像、音楽等どれも質が高く引き込まれた」「話の過程のドタバタだったりユーモアのある演出に心がホッとなった」「結末が最後まで想像できないので、見ていて飽きなかった」「家族愛や人間の生きる価値を描いた作品で本当に感動した」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★☆星4
『万引き家族』の是枝監督と『パラサイト半地下の家族』で主演を務めた国民的俳優ソン・ガンホがタッグを組み制作されたこの映画は、カンヌ国際映画祭やミュンヘン映画賞で賞を取るなど国内外で話題の作品となっています。
クリーニング店を営むサンヒョン(ソン・ガンホ)は借金に追われていたため、赤ちゃんポストがある児童養護施設で働くドンスと一緒に裏稼業を始めます。
その裏稼業というのが赤ちゃんポストから盗み、高く売るというベイビー・ブローカーでした。
売りに行く旅の中で、児童養護施設で育ったドンス、家族にのけ者にされるサンヒョン、赤ちゃんを捨てた母親など、ただ赤ちゃんを高く売る旅から自然と絆が生まれます。
この世の中でみんなが考える「自分は生まれてきてよかったのか?」という疑問に答えてくれる映画だと思います。
30代女性
★★★★★星5
出演者の演技力もとても素晴らしかったし、映像もとてもクリーンで良かったです。
特に観覧車に缶蹴りのシーンが、思い出深いです。
強いて言えば、ストーリー展開のテンポが速すぎたように思えました。
内容的に、テーマは少々重いものになっていますが、心の変化だとか、疑似家族の温かさが伝わってとても良かったです。
一言で表現してしまうと「家族愛」を掘り下げた、とても優しさ溢れる作品した。
私自身も子供がいますが、生まれてきてくれてありがとうと、強く強く思えました。
多々、心に残る名シーンが多かったです。
冒頭のシーンでの雨で、とても惹きつけられたのを覚えていますし、続いての洗車のシーンで心が和みました。
もう一度この作品を振り返り、我が子に「生まれてくれてありがとう」と伝えたいです。
40代男性
★★★★★星5
元々是枝裕和監督の作品が好きなので、かなり期待しながら観に行きました。
結論としては「素晴らしかった!」の一言に尽きます。
赤ちゃんポストに入れた母親が抱える葛藤や、子供がほしいのに産むことができず、ブローカーから買わざる得ない夫婦の切なさ。
施設育ちが故に、赤ちゃんは施設ではなく養父母のもとで育つべきと考えるブローカー。
夫婦間で何らかの問題を抱えているために、必死に事件を追う刑事。
「赤ちゃんを売る」という話なのに、それぞれの事情を知れば知るほど、正解がわからなくなり、赤ちゃんポストの良しあしや養子縁組について考えさせられました。
そして、あのラスト!
是枝監督の優しさと、現代社会に対する問題提起が感じられました。
赤ちゃんが幸せに育つこと、そして赤ちゃんを取り巻く登場人物みんなが幸せをつかむことを思わず祈ってしまいました。
また、俳優陣も素晴らしかったです。
赤ちゃんポストに入れられた子供を売ろうとするブローカーを演じるソン・ガンホさんは、情けなさとうさんくささと優しさが混ざった、人間味たっぷりの演技でした。
映像も美しく、特に観覧車のシーンは、母親と相対する男の腕だけが映され、印象的なカットでした。
40代女性
★★★★☆星4
是枝監督が全編韓国ロケ、俳優も韓国の方で撮られた新作。
赤ちゃんポストに入れられた赤ちゃんを誘拐して売買する、日本でもありそうな商売が韓国でも横行しているのでしょう。
養子縁組ではなく、お金で赤ちゃんを買いたい夫婦と売りたい母親。
育てれないならなぜ堕胎しなかった?に「生まれる前に殺すのは罪が軽いのか」と、心がえぐられるような母親の叫び。
捨てる人、捨てられた人。家族といられない人。産めない人。
それぞれの気持ちが絡み合い、物語は思いもよらない結末へと進んでいきます。
責めるわけでも、許すわけでもなく、是枝監督のカメラは見守るように演者たちを追い続けます。
新しい家族の形、そんなきれいな言葉では言い表せない命の問題がそこにはありました。
蛇足ですが、ぺ・ドゥナにびっくり!相変わらずスタイルいいなぁと感じました。
40代女性
★★★★☆星4
人身売買や育児放棄など、社会問題を描いた重いテーマだったので、重くて暗い作品かと思って見ました。
是枝監督の作品だったので期待していましたが「万引き家族」より柔らかくて、心温まるシーンが多かったです。
結末が最後まで想像できないので、見ていて飽きませんでした。
家族の形には形が無いからこそ、シンプルでもあり難しくもあるんだなと考えさせられる映画でしたね。
各々の中にある正義を大切にしながらも、周りを大切にして生きていきたいと思いました。
何より登場人物の全員が、素晴らしい演技力でした。
本当にその場で起こっているかのようなリアルな演出とセリフだったので、作品の世界に引き込まれました。
20代女性
★★★★★星5
是枝裕和監督初の韓国映画に『パラサイト 半地下の家族』で名演を務めたソン・ガンホが出演していると言うこともあり、かなり期待して観に行きましたが個人的には今年観た映画の中でも最高傑作でした。
冒頭のシーンで雨の中、階段を上り赤ちゃんポストに向かうソヨンを描く暗めのしっとりしたカメラワークから赤ちゃんポストへ届ける刑事スジン、教会でサンヒョンとドンスが監視カメラの記録に手を加えてしまうというまさかの展開にゾクゾクきました。
古びたクリーニング屋で赤ちゃん(ウソン)の世話をするサンヒョンがユーモラスで人情味溢れる絶妙な演技をし、心を鷲掴みにされてしまいました。
その後ソヨンが戻ってきてのスッタモンダがありましたがサンヒョンとドンスと旅に出るところから、前代未聞のロードムービーが始まり、徐々に心を開いていく様子がうまく描かれており、この辺りは是枝裕和監督らしいと感じると共に、役者さんたちが素晴らしすぎてただ惹き込まれるばかりでした。
はじめは赤ちゃんを高く売ることを目的としていたはずだったのにいつの間にか他人であるにも関わらず家族愛のようなものが芽生えはじめ、施設で育った少年も加わり、なんとも奥ゆかしい不思議な擬似家族のようなものが出来て、いつの間にか応援してしまっている自分がいました。
ソヨンが殺人を犯していたことを知った後の展開が少し分かりにくいところもあり、思わず2回映画を観てしまいましたがサンヒョンが姿を消した理由も自分なりに納得が行きました。
ラストシーンではおそらく模範囚として早めに刑期を終えたソヨンが社会復帰を果たし、子供を引き取り新たな家庭を築いていくのではないかと言う希望を感じさせる描き方をされていることにホッとしました。
この映画に関しては賛否両論ですが人身売買という重いテーマを扱っているにも関わらず、決して暗さを感じさせることなく、家族愛や人間の生きる価値を描いた作品で本当に感動しました。
50代女性
★★☆☆☆星2
映画「ベイビー・ブローカー」を鑑賞してみて正直、緩急がなくあまりおもしろいと思えなかったです。
内容自体は考えさせられる映画だったが構成が平坦で退屈でした。
また、緩急がなかったので130分という時間は長く感じました。
赤ちゃんポストに預けられた子供の心情や赤ちゃんを預けた母親、ブローカー側といろいろな視点で見られるのでそれぞれの気持ちを理解しやすいと思います。
母親が子供に対する愛情はあっても育てられない現状や、預けられて施設で育った子供の生きづらさなど、現代社会ならではの問題が垣間見られる作品でした。
是枝監督の映画「万引き家族」や「海街ダイアリー」が好きで期待していたが残念でした。
ただ出演していた俳優や女優が豪華で眼福ではありました。
20代女性
★★★★☆星4
第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された人間ドラマ。
「あかちゃんポスト」から赤子を盗んだ男たちが、ひょんなことから赤子の実母とともに養父母探しの旅に出る姿を描いてます。
監督は文化の壁を越え、活躍する是枝裕和。出演はソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ぺ・ドウナ、イ・ジウンら。ハードな名前なのにとても心温まる作品です。
日本版万引き家族といいたいところですが、似ていて非なるものでしょう。
万引き家族は最後に絶望を感じてしまうのだけど、この映画は救いがあります。
まだ可能性がある事をあきらめない気持ちにさせるし、是枝監督が鑑賞者たちにどのように感じますかとメッセージをつきつけたように思えました。
そして全体を通して是枝監督とソン・ガンホのタッグが素晴らしく、もっと見ていたいと思ったほど面白くホッコリした。
40代男性
*映画「ベイビー・ブローカー」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
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『ベイビー・ブローカー』のキャスト|監督や吹き替え
『ベイビー・ブローカー』の吹き替えは映画公開時なし
『ベイビーブローカー』については、吹き替え版の劇場公開は今のところありません。
韓国人キャストが演じ、セリフも韓国語の作品ですが、字幕版のみの公開となっています。
気になるのは今後、VOD配信やDVD、Blu-rayの発売がされた場合に吹き替え版が配信、収録されるのかというところですね。
おそらく、今後は吹き替え版の選択が可能なものもあるのではないかと思います。
管理人
是枝監督の外国映画の一つである『真実』についても、吹き替え版がありました。
吹き替え版が劇場公開自体もされたということもありますが、宮崎あおいさんをはじめとする豪華吹き替え版キャストで話題にもなりました。
やはり日本人監督の作品でもあるので吹き替え版があることで、鑑賞しやすいと感じる人たちも多いのでしょう。
また、韓国ドラマや映画についても話題の作品は吹き替え版のVOD配信やDVDへの収録がされていることも多いです。
以上のことから、日本人監督の是枝裕和監督のによる韓国映画である『ベイビーブローカー』についても、VOD配信やDVD、Blu-rayの発売がされた場合に吹き替え版が配信、収録される可能性が高いと考えられます。
『ベイビー・ブローカー』のキャスト・監督
カンヌ国際映画祭で2冠となった是枝裕和監督の最新作である『ベイビーブローカー』の監督・キャストについて紹介します。
監督・是枝裕和
映画『ベイビーブローカー』は、日本を代表する映画監督である是枝裕和監督の念願の韓国映画です。
映画『ベイビーブローカー』はカンヌ国際映画祭で最優秀主演男優賞とエキュメニカル審査員賞の2冠に輝いてます。
是枝監督の作品は過去にもカンヌ国際映画祭で『誰も知らない』で最優秀主演男優賞、『そして父になる』で審査員賞、『万引き家族』では最高賞であるパルムドール受賞するなど、海外でも高く評価されているものが多いです。映画『ベイビーブローカー』は、是枝監督のすばらしい韓国人俳優たちや作品との出会いから生まれました。
次にキャストについてです。
サンヒョン役-ソン・ガンホ
主人公のサンヒョンを演じたのはソン・ガンホです。
『殺人の追憶』、『タクシー運転手』などで日本でも有名になりました。
カンヌ国際映画祭でパルムドール、アカデミー賞で作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』でも主演を務めた実力は俳優です。是枝監督とは2015年の釜山国際映画から交流が始まったようです。
本作でついに念願の初タッグが実現しました。
経験豊富なソン・ガンホですが、是枝監督の役者との関わり方や、自由に演技ができる環境には驚いたそうです。
ソヨン役-イ・ジウン
自らの子であるウソンを赤ちゃんポストに預けた若き女性ソヨンを演じたのはイ・ジウンです。
IUとして歌手活動をしており、「国民の妹」と呼ばれるほど韓国で絶大な人気を誇っています。近年は女優活動にも精力的に取り組んでいます。
代表作はドラマ『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』です。
これを見た是枝監督はソヨン役への彼女のキャスティングを決めたと言われています。
また、イ・ジウンも、もともと是枝監督ファンだったようです。
管理人
ソン・ガンホをはじめとするそうそうたるキャストとの共演で非常に緊張したそうですが、見事な演技でカンヌ国際映画祭で最優秀主演女優賞候補となりました。
ドンス役-カン・ドンウォン
サンヒョンの仲間の青年ドンスを演じたのはカン・ドンウォンです。
モデル出身の俳優で、映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』では主演を務めました。本作の主演であるソン・ガンホとは『義兄弟 SECRET REUNION』で共演したことがあります。
劇中でコンビを組む2人ですが、共演経験や親交があったことから非常に良い雰囲気で撮影ができたようです。
また、是枝監督とは数年前に日本で会っており、以来親交があったようです。その縁が本作の出演に繋がったのです。
管理人
演じたドンスが児童養護施設出身の設定ということもあり、実際に施設を訪れ、理解を深めた上で撮影に臨んだそうです。
スジン役-ペ・ドゥナ
逮捕のためにサンヒョンたちを追うスジン刑事を演じたのはぺ・ドゥナです。
彼女は過去に是枝監督作品である『空気人形』で主演を務めました。
その際に、また一緒に映画を作ろうと約束していたようです。
今作は『空気人形』以来12年ぶりにタッグを組む形となりました。
彼女にとって是枝監督は最も尊敬する監督であり、再び一緒に仕事を出来ることに非常に喜びを感じたようです。
管理人
また、主演のソン・ガンホとも何度か共演をしています。
そんなぺ・ドゥナはハリウッドにも活躍の場を広げており、『クラウド アトラス』(2012年)や『ジュピター』(2015年)などに出演しています。
イ刑事役-イ・ジュヨン
スジン刑事と共にサンヒョンたちを追うイ刑事役を演じたのはイ・ジュヨンです。
日本でも話題になった大ヒットドラマ『梨泰院クラス』で、メインキャラクターの一人であるトランスジェンダーの料理人役を演じて一躍話題となりました。
是枝監督はこのドラマを見て彼女のキャスティングを決めたそうです。
管理人
以上のように『ベイビーブローカー』は海外でも注目されている日本人監督である是枝裕和監督と、監督と親交のある俳優や、監督が注目している俳優たちによって作られた作品です。