Fukushima50のその後はどうなっている?海外の反応や批判のまとめ【あらすじネタバレ感想評価も】
2020年3月6日公開の「Fukushima50」。
2011年3月11日、最大震度7という日本の観測史上最大の地震によって引き起こされた、福島の原子力発電所で起こった事故の実話を映画化したものです。
原発での放射能漏れがある中、発電所に留まって対応作業をした69人の作業員を海外メディアは「Fukushima50」と名称しました。もし、彼らがいなければ東日本は放射能に汚染され、東京でさえ人が住めないような状況になっていたとも試算されています。
一部の批判はあるものの、命を掛けて日本を救ったことは間違い無いでしょう。
また『Fukushima50』の口コミ評判レビューには、
- 後世に伝えたい作品
- ストーリーがシリアスなだけに終始緊張感があった
- 本当に日本を救った人たちの勇姿を見てほしい
- 涙を流しながら観ている方もいた
- 最後は少し呆気なく終わってしまったのが物足りなかった
- 専門用語の意味を説明してほしかった
- 残念ながら緊迫感は正直感じられなかった
- テレビやニュースだけでは分からないことを知ることができた
という声が多数集まっています。
- Fukushima50|福島のその後や原発・登場人物はどうなっている?
- Fukushima50に批判も?海外の反応について
- Fukushima50のあらすじネタバレ|原発の最前線を描く
- Fukushima50の感想評価と口コミ評判レビュー
もし、まだあなたが一度も「Fukushima50」を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。例えば、今ならdTVだと「Fukushima50」を観ることができますよ!
目次
Fukushima50|福島のその後や原発・登場人物はどうなっている?
福島のその後・現在について
あれから10年を迎えようとしています。現在の福島第一原発は、4000人以上が働く巨大な建設現場へと変貌を遂げています。
福島県双葉町と大熊町にまたがる約350万㎡の巨大な敷地では、東京電力を先頭にゼネコンや原発メーカーが30~40年後の廃炉完了を目標にして様々な調査・工事を進めています。
瓦礫の撤去、高濃度汚染水の問題を経て、原子炉建屋から使用済み燃料を取り出す重要な作業が始まっています。気の遠くなるような廃炉への道のりを、社会がどう見守り、支えていくかが問われるのでないでしょうか。
10年経った現在も人が住める放射量を超えている場所もあり、そのような場所は帰還困難区域として扱われています。
福島の原発事故後では、取り残されたり被曝した動物が数多くいました。
現在ではゴーストタウンになっているところもあり、草木も生え、動物も野生化しています。 pic.twitter.com/iUdMNJb1Zq— 映画好き男子🎬シネマヒッツ (@cinema_hitsTV) February 15, 2021
その後の登場人物について
映画内でも描かれていますが、渡辺謙演じる吉田は事故から約8カ月後に原発対策本部を離れます。実は検査で「食道癌がんステージ3」と診断されました。部下の1人に打ち明けた時、吉田は悲壮感が全くなかったと言います。
所員に対しては、抗がん剤治療を受けていること、自覚症状はなく食事もおいしいが生まれて初めての禁酒、禁煙状態が一番つらいこと、自身の被ばく線量は、約80ミリシーベルトで食道がんとの因果関係はないことを伝えています。
むしろたばこの吸いすぎが原因だと思うから、対策は免震棟を禁煙にしたらいいんじゃないかと皆を笑わせるくらいでした。職場に復帰することを望んでいましたが、叶うことはありませんでした。
吉田は事故から約2年後に息を引き取りました。58歳でした。
一方で佐藤浩一が演じた伊崎のモデルは曳田史朗という人物です。吉田と曳田の出会いは約30年前にさかのぼります。曳田は第一原発の保修担当主任、吉田は本店保修課長主任でした。気が合った2人は友人として長く付き合ってきました。
入院中の吉田からのメールには「実はあの時、もっと状況が悪くなったら最後は全員退避させて、お前と2人で残ろうと決めていた。」と書かれていました。DVD・ブルーレイには曳田史朗さんのコメンタリーも入っています。
Fukushima50に批判も?海外の反応について
映画「Fukushima50」は世界73の国と地域で公開されています。アメリカでは、“Fukushima50が立ち上がる。彼らは家族、故郷、国を守るため、あらゆる危機に立ち向かう”として海外版予告を制作しました。緊迫感あふれる予告編でした。
そして実際に映画を観た海外の人たちの反応はどうだったのでしょうか。
「世界中の人々にこの映画を見て欲しい!」
このような称賛の声がある反面、
「古い決まり文句だけど、、、この映画は政治家の無能さを隠そうとしているよね。」
「メルトダウンの燃料は未だ底にあるし、汚染水は太平洋に流出され続けている。福島はまだ終わっていないぞ。」
と疑問視する声もありました。
「事故は完全に終わったものではない。映画を作る代わりに、福島の人たちにまともな生活を保障してあげなよ。」
このような冷静は意見もありました。
映画の観点から言えば、批判は出るのも理解できます。と言うのも、まず今作は門田隆将の『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』が原作となっています。
震災の被害にあった方や東電社員などの証言などを交えて、福島原発の事故について語られています。その中でも吉田昌郎の主観がメインとなっています。映画では佐藤浩一演じる伊崎の方が主役感がありますが、原作では吉田目線で語られるのが多いです。
その為、福島第一原発の所長である吉田側の主張を元に強く描かれているのが今作です。映画では菅直人首相や東電の上層部が悪者かのようにも描かれているとは感じます。
この部分や原発の津波対策の不十分さが描かれていない点など批判があるのは事実です。
賛否両論の意見がありますが、Fukushima50と呼ばれた人たちが実際に存在し、日本のために全力を尽くしてくれたのも事実です。私たちは彼らに感謝しなくてはいけないし、福島での原発事故はまだ完全に収束したわけではないことを心に留めておく必要があると思います。
Fukushima50のあらすじネタバレ|原発の最前線を描く
(以下、映画「Fukushima50」のあらすじネタバレとラスト結末です。)
Fukushima50のあらすじ|津波により電源消失する原発
2011年3月11日、マグニチュード9.0・最大震度7.0を記録する東北地方太平洋沖大地震が起こりました。福島第一原子力発電所は大きく激しい揺れに襲われます。
騒然となる中、原発1・2号機建屋の中央制御室では、当直長である伊崎利夫が職員たちに訓練どおりやるようにと強く言います。
地震が起きたことを感知して原子炉は緊急停止されたものの、外部電源を失います。すぐさま伊崎の指示で、非常用ディーゼル発電機により電源を復旧させました。
その頃、発電所の吉田所長は各所の安全を確認するために、免振重要棟の対策室に直行します。非常用電源で何とか炉心の安定を確認します。しかし、大津波警報が発令され、敷地の作業員への避難が呼びかけられます。
その後、すぐに福島第一原子力発電所を大津波が襲います。10メートルを超える津波は防波堤を遥かに乗り越え、原発建屋まで押し寄せました。地下はあっという間に水没し、全電源の喪失状態であるSBO(Station Black Out)に陥ります。
Fukushima50のネタバレ|原子炉冷却
冷却装置稼働が不可能となった原子炉は、この状態が続くとメルトダウン(炉心溶融)が起こり、大爆発して大量の放射能が放出されてしまいます。このままでは、福島だけでなく東日本全体が壊滅の危機にさらされることになります。
吉田はすぐに東京電力本店に報告し、電源車を要請します。同時に消防車による原子炉への水の注入を指示しますが、3台のうち2台が地震による故障、残りの1台は建屋の周りに散乱する瓦礫によって行く手を阻まれてしまうのでした。
中央制御室の伊崎は今後安全のために、2人1組で行動をとることを伝えます。そして、原子炉を冷やすためには、冷却水の通る管のバルブを開くことが必要でした。
地震発生から約2時間後、所員たちにより手動でバルブが開けられました。その時点で、すでに1号機建屋の被曝線量値は、1.2ミリシーベルトとなっていました。
これを知った吉田は1号機のメルトダウンがすでに始まっていると予想しました。
一刻も速く原子炉を冷やす必要がありますが、本店からは電源車が重くてヘリコプターでは運ぶことが不可能という連絡があり、吉田は苛立ちます。部下たちを鼓舞する一方で、現場の状況を把握しきれない本店の言動や官邸に怒りを覚えます。
Fukushima50のネタバレ|ベント
その後、官邸では記者会見が行われ、原子力緊急事態宣言が発表されました。官邸による原発事故における被害想定は、半径250㎞、対象の避難人口は5000万人以上になるとされました。これは「東日本全体の壊滅状態」を表すものでした。
伊崎ら現場の作業員は原子炉の制御に努力しますが、冷却水がどれほど残っているのか把握ができませんでした。電源車が到着するもむなしく、電圧が低く使えずに、ますます状況は悪化していくのでした。
このままでは原子炉格納容器の圧力が上がり、爆発してしまいます。所長は伊崎に連絡をとり、これはもはやベントを行うほかないとう結論に達します。
ベントとは原子炉内部の蒸気を放出することで、圧力を下降させる調整方法ですが、同時に放射性物質の放出も意味します。電源が失われているため、手動で弁を開ける必要があります。吉田はベントの準備を指示しました。
Fukushima50のネタバレ|総理の視察
メルトダウンが続く中、吉田はベント作業を行う者を選出するように、伊崎に依頼します。危険がある原子炉の中に伊崎は自分と一緒に行ってくれる人を呼びかけます。
伊崎の声に若者からベテランまで何人かが手を挙げます。しかし、前途ある若者を長時間の間、放射能の危険にさらすことは出来ないため、若者を除く6名が選ばれました。ベント作業にはAO弁とMO弁の2つの弁を開く必要がありました。
その後、経済産業省と東京電力との臨時共同記者会見により、ベントを行うという記者会見が行われます。そして、原発の半径10㎞の住人に対して避難指示が出ます。伊崎の家族も父を心配しながら、車で避難します。
緊迫する中で、本店より菅直人総理大臣が視察に訪れるという連絡が入ります。防護服なども足りてない中、吉田は苛立ちますが、一国の長でもある人を危険にさらすことは出来ないため、対応します。
この首相との対応のせいで、到着した自衛隊の消防車も足止めされてしまいます。総理はイライラしながら、「なぜベントをしないのか、早くやれ」と命令します。
怒りを撒き散らす総理ですが、吉田の決死隊を募っているとの言葉に納得して帰っていきます。そして、自衛隊の消防車のホースの連結が上手くいき、注水の作業が始まります。
Fukushima50のネタバレ|作戦の実行
また、住民の避難が完了し、吉田は伊崎にベントを指示しました。まず始めに、ベテラン作業員の大森と井川がMO弁を開けに向かいます。伊崎は例え業務が遂行されなくても、100ミリシーベルト超えたら戻るように伝えます。
酸素が続くのは20分です。防護服で完全装備した2人は1号機建屋にたどり着きます。すでに扉の前で計測器は高い線量をさしています。2人は扉を開けて暗い中、懐中電灯を頼りに進み、余震が続く中でMO弁を開けることに成功します。
次に矢野と工藤が建屋のさらに奥のAO弁に向かいます。扉の前では高い線量を計測しています。さらに奥では靴が溶けるほどの高熱と限度を超えた高い線量に阻まれ、これ以上進むことを断念せざる負えませんでした。泣いて謝る2人の線量は95ミリシーベルトでした。
もはや打つ手なしという時に1号機を知り尽くしている前田が名乗りでました。前田は内藤と組み、1号機建屋に向かいます。するとスタック(排気筒)から煙が出ていると連絡があり、危険を感じた伊崎は急いで2人を呼び戻し、ベントは中止となります。
がっくりとうなだれる皆でしたが、実はその頃吉田は遠隔操作でのベントに成功していたのです。なぜ遠隔操作の連絡がなかったのか、あれば作業員を危険な目に合わせることはなかったのにと伊崎は憤ります。
また、若い者たちは、我々がここに留まる必要があるのか疑問を持ちます。しかし伊崎は、もしここを離れれば、みんなの故郷を見放すことになると留まることを願います。ベテラン作業員も頭を下げて残って欲しいとお願いします。
Fukushima50のネタバレ|日本を救った海水注入
地震発生から約24時間後、1号機建屋で水素爆発が起こりました。これにより電源ケーブルが破損し、水も底を尽きたため注入作業が危うくなってきました。状況は厳しく、ベテラン作業員以外の若者は免震棟まで避難することになります。
残る前田は、防護マスクの下で笑顔を作る作業員を記念写真にと撮影するのでした。また、危険が高まった為、原発より半径20㎞住民の避難が始まりました。
一方で、本店から電話が入り、吉田がすでに始めていた海水の注入を中止せよという指示が入ります。しかし注入を止めれば再びメルトダウンの危機に陥るため、吉田は怒ります。吉田は指示に従ったふりをして海水注入を続けるのでした。
Fukushima50のネタバレ|水素爆発
地震発生から2日が経ち、3号機辺りの照射線量が上昇して作業不可能となったため、中央制御室には5人交代で12人が免震棟に戻ります。その翌日に本店より、早く現場で作業を進めるようにとの指示が入るため、2・3号機ともに爆発の危機にある中で現場に向かいます。
しかし、3号機で水素爆発が起きてしまいました。爆発の勢いは凄まじく、現場では怪我人が続出しました。幸い死者は出なかったものの、怒った所員は吉田に抗議します。伊崎は中央制御室の前田たちと交代すべく現場に向かいました。
その後、2号機の力が再度高まり、水が入っていないと判明します。すでに危険数値の2倍の圧力を超えており、爆発の危機が迫ります。もし2号機が爆発したら、これはロシアのチェルノブイリ原発事故の10倍の放射能が降り注ぐものです。
東日本はが生命がいられなくなり、西日本と北海道にしか人は住めなくなる日本の壊滅状態に陥るものでした。
本店よりベントを早くやるようにと迫られますが、これ以上、皆を危険にさらすことはできないとして吉田は免震棟の1階にいる所員、または関係者に避難するように伝えます。
東電では多くのマスコミがつめかけます。福島の新聞記者からは福島はこれからどうなるんですかと悲痛な声があがります。その後、総理と共に東電本社でテレビ会議が始まります。総理は撤退などありえない、逃げても逃げ切れないぞと激高します。
すでに命懸けで寝る暇もなく作業している現場職員達にとって、この言葉に呆れ果てるものでした。
Fukushima50のネタバレ|救われた日本
今度は4号機建屋で水素爆発が起こります。そして2号機の圧力制御が機能していないことが判明します。いよいよ腹をくくる吉田は、必要な作業員を残しあとは撤退させます。
若い作業員は残ることを申し出ましたが、ベテランに諭され後ろ髪を引かれるように泣きながら撤退していきました。死を覚悟した伊崎は娘に自分の好きなように人生を歩むことをメールで伝えます。他の作業員も大切な家族にメールを送ります。
2号機では作業が進められ、自衛隊によるヘリコプターで空からの放水も行われましたが、効果がありません。もはやこれまでかと焦る作業員でしたが奇跡的にも2号機の圧力が下がり始めます。
最悪の事態は免れたのでした。また、避難所には在日アメリカ軍からの支援物資が運ばれました。プロジェクト名は『トモダチ作戦』と呼ばれました。前田と伊崎は避難所で家族と再会します。彼らは涙を流して喜びました。
ベントを行ったことにより、住む町を失ってしまったことから、住民の非難を覚悟して伊崎は頭を下げます。しかし、おかげで町が救われたという言葉をかけられるのでした。
Fukushima50のエンドロール
あれから3年たち2014年の春、伊崎は富岡町立ち入り禁止区域にある美しい桜並木を歩いていました。伊崎は吉田が初めて福島第一原発の所長として来た日の思い出をたどります。
吉田は食道癌のため2013年7月に亡くなっていました。伊崎は吉田にまた桜が咲いたよと語りかけるのでした。
エンドロールには福島第一原発の実際の建設記録映像が流れます。2020年復興オリンピックの聖火は、原発事故の対応拠点となったJビレッジから出発するメッセージが流れます。
以上、「Fukushima50」のあらすじネタバレとラスト結末でした。
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Fukushima50の感想評価と口コミ評判レビュー
(以下、映画「Fukushima50」の感想評価と口コミ評判です。)
Fukushima50の感想評価|後世に伝えたい作品
東日本大震災の中で起こった福島第一原子力発電所事故の真実、その中で戦った福島第一原発の所長である吉田所長や、最後まで現場で働き続けた作業員に胸が熱くなりました。
テレビで報道されていたニュースでしか知らなかった自分としては、その裏で東電と福島第一原発とのやり取りや政府とのやり取りに吉田所長がどれだけやり切れない思いをしながら指揮をとっていたのかと思うと胸が痛くもなりました。
一歩間違えば、東日本全域が被爆するかもしれないという危機感の中で、身を削り福島第一原発を守り、戦っていた作業員たちにも映画を通してですが、全員が英雄だと感じました。
それぞれに家族がいて、守らなければならない者たちがいる中で、率先して犠牲になる姿には涙が出てきましたし、原発を生き物だと思い接してきていたからこそ、立ち向かえたのかもしれないとも思いました。
ただ、モニターの前で指示を出す東電の人間たちや現場が一瞬一瞬どうなるかとギリギリのところで戦っている中で視察に来る政治家には、賛否はあれど個人的に腹が立ちました。
しかし、引いて見た時には誰もが未曾有の事態に困惑していて、一番いい方法を手探りで探っていたのだろうとも思えます。
吉田所長が命を懸けて、現場との架け橋になりながら戦ってくれたから今の日本があると思うので、是非、東日本大震災を体験した人には見て頂きたいし、特に東北の方には見て頂きたいと思いました。
Fukushima50の口コミ評判レビュー
『Fukushima50』の口コミ評判レビューには、「震災を伝えるという意味で子供が大きくなったら見せたい作品」「この映画を見たことによっていかに危険な状況であったか理解することができた」「震災や原発の恐ろしさを忘れないためにも、この作品を多くの人に見てほしいと思った」「フィクションなのかノンフィクションなのか、どっちつかずな印象で違和感を感じた」という評判が多い印象です。
★★★★☆星4
Fukushima50を見たきっかけは自分が東日本を経験したこと。彼が富岡町で現在、原発関係の仕事をしているためです。
震災でを経験している人辛い事を思い出す事も多いと感じました。ですが、将来、自分に子どもができたときに、こんなことがあったんだよ?と教えるのにいい映画だったと思いました。
ニュースでは原発内に居た人の事は分かりませんでしたが当時の人たちの気持ち、結局、誰の行動であんなことになったかなど。断片的にしか分からなかったことが映画を見た事で理解が深まりました。
原発反対の方はなぜ反対なのか。福島のことがあったから反対ではなく、これを見てからもう一度なぜあの事故が起きたのかなどを理解した上で反対か賛成か決めても言いと思います。
20代女性
★★★★★星5
私は宮城県在住なのですが、当時は水や食べ物の確保に奔走していたので、福島第一原発の状況を知りませんでした。もうすぐ10年経とうとしているので、当時の事を知りたくて映画館に行きました。
映画の内容としては当時、沢山の人がメルトダウンした第一原発に対して懸命に立ち向かってくれたから日本は壊滅的な状況にならなかったんだ、自分は故郷を捨てないで今も同じ場所で生活できているんだ、という感謝の気持ちでいっぱいになりました。
震災の状況や避難する人たち、メルトダウンに立ち向かう人たち、いろいろなものの描写がリアルで見終わった後は当時を思い出した影響で放心状態になり一週間くらい落ち込みました。震災を伝えるという意味で子供が大きくなったら見せたい作品です。
この映画は、最後に桜が映ります。夜森(よのもり)の桜のトンネルは何度か足を運んで見に行ったことがありますが、本当に美しい場所で映った時に上映中一番泣きました。願わくば、この先も多くの人々に見て親しまれる桜であってほしいです。
40代女性
★★★★☆星4
東日本大震災の時に起こった福島の原発事故について描かれていて、それに対応した職員、政府、民間の方々の生々しい部分が映し出された映画。原発の怖さ、命をかけて被害を出さないように動く職員の心情、政府や上層部の心情など、考えさせられる内容でした。
もしも、自分の命よりも被害を出さない為に命を掛けて原発に立ち向かっている所長さんや職員の方々のような立場になったとしたら、自分は同じように命を掛けれるのか?自分の命を差し置いて作業に立ち向かえるのか?今、全力で生きているのか?
映画を見ている間、ずっとその質問が反芻していました。
どこかフィクションのように感じるけど、この映画は実際に起きた事であり、原発がある限りこれからも起こる可能性がある事だと心に留め、残りの人生を全身全霊で生きる事を決める事にした。そんな映画でした。
20代男性
★★★☆☆星3
改めて福島原子力発電事故について考えようと思ったのと、渡辺謙さんを観たさに映画館に足を運びました。
原子力発電所がテーマのため、原子力賛成反対についての宣伝をされるかと思っていましたが、政治的主張(原子力賛成・反対)が薄く、原子力発電所や原子力関連の事件を調べてみようといういいきっかけ作りになりました。
個人的には、事件に対して政府や東京電力の対応の悪さが印象的でした。当時中学生だったので原子力発電所の事故は遠い県での事件だと考えていましたが、今見返すと日本の生死がかかっていた大きな事件だったんだと感じました。
ただ、専門用語が度々出て、その度に説明がありましたが、もう少しゆっくり説明して欲しかったなと思いました。
20代女性
*映画「Fukushima50」のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。