映画『グラディエーター』はどこまで実話?あらすじネタバレや感想評価も
2000年6月17日、日本公開の映画『グラディエーター』。
この年のアカデミー賞とゴールデングローブ賞で作品賞を受賞しています。
また、主演を演じたラッセル・クロウはアカデミー主演男優賞を受賞し一躍有名になりました。
- どこまで実話?実在した登場人物などいたのか解説
- 映画『グラディエーター』のあらすじ
- 映画『グラディエーター』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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どこまで実話?実在した登場人物などいたのか解説
2000年に公開され、全世界での興行収入が約4億5,000万ドルを記録する大ヒット作品となった映画『グラディエーター』。
古代ローマ帝国を舞台にした作品ということもあり、実話ではないかと噂がありますが、実際はどうなのでしょうか?
どこまでが実話なのかまとめてみました。
管理人
主人公マキシマスのモデルとなった人物とは?
まず、ラッセル・クロウが演じた勇敢なる主人公マキシマスですが、創作されたキャラクターであり、実在してはいません。
ただ、モデルになった実在の人物は存在しており、ローマ帝国時代に将軍として活躍したマルクス・ノニウス・マクリウスという人物をモチーフにして創作されたキャラクターとなっています。
また、ローマ帝国時代に財務官や剣闘士、指導者として活躍したキンキナトゥス、スパルタクス、ナルキッソス、マキスマスといった人物たちもモデルとなっており、複数の人物のエピソードを基に作られたキャラクターであることが分かります。
管理人
哲学者としても知られた皇帝マルクス
将軍マキシマスを寵愛し、次期皇帝として迎えようとしていた皇帝マルクス・アウレリウスは第16代ローマ皇帝として実在した人物となっています。
賢帝として知られており、「自省録」という本を発表するなど哲学者としても知られた人物となっており、映画でも頭脳明晰な人物として描かれています。
映画では、マキシマスを皇帝として抜擢しようとしていることを知った息子であるコンモドゥスから殺害されるという最後を迎えます。
が、これは事実ではなく、実際は177年から180年の間はコンモドゥスと共同で皇帝を務めており、息子を皇帝として認めていました。
コンモドゥスから絞殺されたわけではなく、実際は180年3月17日に病死したという記録が残っています。
管理人
暴君として知られた次期皇帝コンモドゥス
目的のためであれば、例え父親であっても容赦しない悪役として登場した次期皇帝のコンモドゥスも実在した人物として知られています。
映画でも描かれていた通り、父親であった皇帝マルクスとは対照的に元老院を無視した独裁で暴君として知られていました。
映画で信頼していた実の姉であるルッシラに反乱をされるという展開となりますが、この事件も事実であり、共同で皇帝を務めていたマルクスが亡き後、182年に姉のルキッラによる暗殺未遂事件が発生します。
計画は失敗に終わり、暗殺未遂者たちは殺害されましたが、姉であるルキッラはさすがに殺害することが出来ず、カプリという島へ島流しの刑に処しました。
この事件以降、コンモドゥスは周囲に対して警戒するようになり、相談役であった政治家クレアンデルに政治を任せるようになりますが、クレアンデルが次第に賄賂などで私腹を肥やすようになり、帝国の政治はどんどんと悪化していくようになりました。
民衆からの大規模な暴動が起きた際に責任を全てクレアンデルに押し付けて、彼を槍でくし刺しにするという惨い方法で処刑した後に再び自身で政治を行うようになります。
しかし、帝国の政治がうまくいくわけはなく、自身のことをヘラクレスの化身だと言い張り、娯楽や剣術、そして男娼に明け暮れる日々を過ごします。
貧民に対して慈善活動を行ったことや映画でも描かれていた通り、コロッセオでの大規模な剣闘士の大会を主催するなど娯楽を提供していたことから民衆からは高い支持を集めていたようですが、元老院の意見を聞かずに独裁的な政治を進めたことから激しい対立構造を深めており、最終的に192年に暗殺をされます。
剣術に長けていたことから、暗殺者として主人公マキシマスのモデルの一部となった剣闘士のナルキッソスが起用され、絞殺され、その生涯に幕を閉じました。
実在した人物をモデルに実話のエピソードを盛り込んだ映画『グラディエーター』。
管理人
ローマ帝国という複雑な舞台を大人から子どもまで楽しめるように分かりやすくまとめられていて、非常に秀逸なストーリー展開です。
映画『グラディエーター』をきっかけにローマ帝国時代の政治や偉人について学んでみるのも良いかもしれません。
映画『グラディエーター』のあらすじ
(以下、映画『グラディエーター』のあらすじです。)
『グラディエーター』のあらすじ|新皇帝コモドゥスによって夫妻を処刑されてしまう将軍マキシマス
西暦180年。
ローマ帝国はゲルマニアにて死闘を行い、将軍マキシマスの活躍のもと勝利を納めました。
自らの死が近付いていることを悟った皇帝のアウレリクスは、自らの後継ぎを狡猾な息子のコモドゥスではなく、周りからの信頼も厚いマキシマスになってほしいと考えており、その考えをマキシマスに伝えます。
その事を知ったコモドゥスは興奮のあまりに父を絞め殺し、次期皇帝に即位します。
アウレリクスの死は病死であると告げられましたが、マキシマスはコモドゥスの仕業であることに勘付いており、反旗を翻します。
コモドゥスは処刑を命じますが、マキシマスはなんとか脱出に成功し、故郷へと戻りますが、妻子は家と共にすでに焼き払われており、絶望のあまりに気を失ってしまうのでした。
『グラディエーター』のあらすじ|剣闘士=グラディエーターとしてコモドゥスに復讐を誓うマキシマス
マキシマスは目覚めると、奴隷商人に捕らえられており、剣闘士団を率いるプロキシモという男に剣闘士として売り払われてしまいます。
妻子を失ったことにより、生きる気力を失っていたマキシマスでしたが闘技場に駆り出されると、抜群の戦闘能力で見事な勝利を納め、一躍注目を集めます。
生きる気力を失っていたマキシマスでしたが、剣闘士団のジュバやハーゲンと友情を深め、少しずつ心を取り戻していきます。
ローマ帝国では、これまでコロシアムでの剣闘は禁止されていましたが、コモドゥスは大規模なコロシアムを建設し、娯楽を与えることで民衆からの支持を集めていました。
活躍を見せるマキシマスを見たプロキシモはローマで行われる大会に出ることを決めます。
大会について全く興味を示していなかったマキシマスでしたが、コモドゥスに謁見できる機会があることを知り、コモドゥスへの復讐を誓います。
『グラディエーター』のあらすじ|遂に始まるマキシマスとコモドゥスの一騎打ち
ローマの大会に出場したプロキシモの剣闘士団は、圧倒的に不利な状況ながらマキシマスやジュバの活躍もあり、逆転勝利を納め、民衆からの圧倒的な歓声と支持を得ます。
プロキシモの剣闘士団と謁見したコモドゥスは、スパニアードと名乗る兵士がマキシマスであることを知り、すぐに処刑しようとしますが、民衆からのブーイングに合い、その場を後にします。
その後、コモドゥスからの新たな刺客も倒し、民衆からの支持が鰻登りになるマキシマスはかつて恋仲にあったコモドゥスの姉ルッシラ、そして元老院議員のグラックスに協力し、独裁的なコモドゥスを討つ計画を立てます。
しかし、コモドゥスはこの計画に気付いた上で泳がせており、彼らが反乱を起こした直後にマキシマスを捕えます。
そして、観衆が見守る中、コモドゥスとマキシマスの一騎打ちが始まるのでした。
以上、映画『グラディエーター』のあらすじでした。
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映画『グラディエーター』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画『グラディエーター』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|ローマ帝国を舞台にした凄まじいスケール感で描かれる歴史超大作
映画『グラディエーター』は、ローマ帝国を舞台に勇敢な主人公マキシマスの活躍を描いた歴史超大作となっています。
古代ローマ帝国を舞台にした作品ということもあって、冒頭でのゲルマニア遠征のシーンから多数の兵士たちの激しい戦闘が描かれ、その作品のスケール感に一気に惹きこまれます。
監督を務めたのは、これまで『エイリアン』や『ブレードランナー』などのヒット作品でその独創的な映像を披露してきたリドリー・スコット監督です。
映画『グラディエーター』では細部まで拘りぬかれた衣装や建造物、そして雄大な風景など美しい映像が展開され、観客に感動を与えます。
歴史大作というと、ストーリーが小難しいのでは無いかと不安に思う方もいるかもしれません。
が、先代皇帝であるアウレリクスが将軍マキシマスに次期皇帝を任せようとしていることを知った皇太子コモドゥスはアウレリクスを殺害し、自身が皇帝に即位、妻子を処刑され、奴隷となってしまったマキシマスが剣闘士=グラディエーターとなってコモドゥスに復讐を誓うという単純明快なストーリー展開です。
難しい知識は必要なく楽しめる点も映画『グラディエーター』の大きな魅力になっていると思います。
闘技場にて大観衆が見守る中、マキシマスがグラディエーターとして戦うシーンでは、激しい剣術シーンが迫力あるカメラワークで展開されます。
管理人
圧倒的な力によってマキシマスは敵を次々となぎ倒していきますが、先代皇帝への忠誠心を強く持ち、慈愛の精神も忘れないマキシマスはとにかくかっこよく魅力的なキャラクターに仕上がっています。
演じたのは、数々の大作出演で知られるラッセル・クロウですが、彼のワイルドなルックスも相俟ってハマり役だと思います。
対する次期皇帝のコモドゥスは残忍でとにかく卑怯なキャラクターとして描かれており、マキシマスとの対照的な描かれ方も非常に分かりやすいです。
映画終盤ではマキシマスに大きな痛手を負わせた上で、その傷を隠させて大観衆の前で一騎打ちをさせるというとことんまで卑怯なコモドゥスですが、演じたのは演技派俳優のホアキン・フェニックスで彼の演技力の影響により、自身のためなら手段を選ばないコモドゥスも悪役として魅力的に仕上がっていると思います。
圧倒的に不利な状況の中でボロボロになりながら、なんとかコモドゥスを倒した後にマキシマスも倒れ込み、ローマの未来のためにマキシマスが勇敢にも命を落とすという展開で映画は終わりを迎えます。
管理人
2024年11月には、実に約24年ぶりに続編が公開されるということで、マキシマス亡き後にローマ帝国がどうなっていったのか、ストーリーが楽しみで仕方ありません。
ハリウッド映画ならではのスケール感のある作品を楽しみたいという方にぜひオススメしたい作品になっています。
『グラディエーター』のみんなの口コミ評判レビュー
★★★★☆星4
映画『グラディエーター』は、『ビューティフル・マインド』と双璧を成す、俳優・ラッセル・クロウの主演作の傑作ではないかと感じます。
物語の舞台は帝政ローマ時代ですが、主役でラッセル・クロウが演じたマキシマス・デシムス・メリディアスと言う人物は、架空のキャラクターで同時代の複数の人物像を重ねて作られたものと記憶しています。
そんな中でラッセル・クロウが演じたマキシマス・デシムス・メリディアスは、支配者層の陰謀や権力闘争に巻き込まれ、軍の将軍のから奴隷まで身分を落とされながら、持ち前の剣の腕を振るいグラディエーターとして過酷な戦いに身を投じます。
最後は宿敵と相打ちとなり落命するも、民衆からはその見事な戦いが賞賛される最期が印象的でした。
50代女性
★★★★★星5
映画『グラディエーター』はローマ帝国を舞台にして男たちの戦いを描いた、深みのある物語でした。
多くの歴史映画ではだいたい華やかな女性が出てきたりロマンスが描かれたりといった部分があるものですが、この『グラディエーター』にはそういった要素はほぼ皆無です。
ひたすらローマ帝国時代の甲冑に身を包んだ鍛え上げた男たちが権力や名誉をめぐってぶつかり合う、最初から最後まで非常に男臭い映画でした。
また男たちの争いを描きながら、背景となるローマ帝国が変容していくさまも描かれていて、バトル映画好きだけでなく歴史好きにも満足度の高い映画だと思います。
ラストはハッピーエンドとは言えないのでしょうが、カタルシスがありドラマティックな終わり方で、見終わった後も余韻に浸れる映画です。
50代女性
★★★★★星5
史実として古代ローマ帝国の一連の流れが分かるので、なるほど!と思いながら視聴していました。
ストーリー自体は王道の復讐モノかな?そのため、歴史ものが好きでなくても意外とすんなりと視聴できます。
劇場での視聴を強くオススメします。
とくにコロシアム剣闘のシーンは臨場感があるし、作り手のこだわりが良く分かります。
サウンドも、映像の強弱のつけ方もセンスを感じます。
また、将軍の座から奴隷にまで落とされ、見せ物として闘わされるシーンは、人間の嫉妬心や復讐心がギュッと詰まっているので、現代社会においても通じるものがあります。
屈折したコモドゥスに関しては、少し心が締め付けられますが、作品としては良かったです。
40代男性
★★★★★星5
『グラディエーター』は、古代ローマ帝国の剣闘士を題材にした映画で主人公はローマ皇帝の暗殺の濡れ衣を着せられ家族を殺された将軍という人物が主軸になります。
肝心の映画の感想については、主人公のマキシマスはさすが超優秀な将軍というだけあり、コロシアムでの戦いにおいてほかの奴隷たちを統率し、過去に合った戦いの再現の戦いに打ち勝っていくなど見ていて安心感がありました。
馬車に乗った敵を粉砕する方法なんかも楯を前に出して集団で固まることで馬車の車輪を破壊するなど考えられた戦法を取っていて次第にコロシアムの人気者になるのも面白かったです。
一方で、主人公が人気者になることで人気者を倒せば一躍人気者になれる、権力を強くできると考えた2代目の皇帝のラストは寂しいもので、汚い手を使ったことで誰からも信頼されず主人公の一騎打ちで亡骸は打ち捨てられ、一方の主人公は英雄扱いで亡骸は手厚く民衆が持ち帰り保護するなど権力者の権力の崩壊っぷりの表現方法もよかったです。
復讐のいきつく先という点でも納得できる映画で権力者の最後、しかも汚い手を使い続けた権力者の最後は見ものです。
40代男性
★★★★☆星4
主人公である剣闘士・マキシマスの壮絶な戦いと、人間ドラマの融合が素晴らしい作品であると感じました。
まず、主人公マキシマスを演じたラッセル・クロウの演技力に圧倒されました。
家族を殺され、愛する人、地位や名誉を奪われる悲痛なシーンには心がひどく痛みました。
闘技場での戦いのシーンでは、緊張感に溢れ、彼自身の感情が剣に込められていたように感じました。
また、美術や衣装、音楽もとても印象的でした。
荒々しい闘技場や、ローマの壮麗な建築には息を飲みました。
音楽も素晴らしく、戦いのシーンでは緊張感がより高まり、ドラマパートでは切なさに心を締め付けられました。
単なる歴史物ではない、人間味溢れるストーリーに、心を熱くさせられる作品でした。
30代女性
★★★★☆星4
主演ラッセル・クロウの出世作。彼をアカデミー俳優へと導いた作品です。監督は『ブレードランナー』のリドリー・スコット。
古代ローマを舞台に繰り広げられる壮大な歴史アクション映画です。
主演のラッセル・クロウ演じるマキシマスは、愛する家族を理不尽に奪われてしまい、自身は奴隷となりグラディエーター(剣闘士)とされます。
家族を奪った皇帝の息子役には今や怪演で有名となったホアキン・フェニックス。
この映画の見どころはCGを使わず実際のセットを使用して行った撮影。その映像の美しさと戦闘シーンの臨場感は半端なく、自分もその場にいるような感覚に陥ります。
もちろん、戦闘のみの話にとどまらず、自由や正義そして愛いった人間の普遍的テーマを描いています。
ホアキンはジョーカーですっかり一流俳優となりましたが、昔はリバー・フェニックスの弟という印象が強かったです。
名前もリーフだったのを解明して、悲しみを乗り越えて一線で活躍している彼を陰ながら応援しています。
40代女性
*映画『グラディエーター』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
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