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『カッコーの巣の上で』のロボトミー手術とは?ラストのチーフの行動やタイトルの意味を考察解説【あらすじネタバレ感想評価】

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1976年4月3日、日本公開の映画『カッコーの巣の上で』。

1962年に出されたケン・キージーの同名ベストセラー小説を映画化したものです。

第48回アカデミー賞では主要5部門を受賞し、1934年の『或る夜の出来事』以来となる41年ぶりの快挙となりました。

この主要5部門の受賞は『或る夜の出来事』、『カッコーの巣の上で』、そして1991年に受賞した『羊たちの沈黙』の3作品しかいまだにありません。

また、2020年には映画『カッコーの巣の上で』の前日譚となる看護婦長ラチェッドを主人公としたドラマシリーズ『ラチェッド』がNetflixで配信されています。

映画『カッコーの巣の上で』の口コミ評判レビューには、

  • 映画史に残る傑作
  • 人生で一度は見るべき作品の1つ
  • ラストシーンが忘れられない
  • 文句なく名作ヒューマンドラマ
  • 心に訴えかけてくる作品
  • 医療人は特に見ることを強く勧めしたい
  • 今でも色褪せない名作

という声が多数集まっています。

この順番でチェック
  • 映画『カッコーの巣の上で』でロボトミー手術とは?時代背景や実話などを考察解説
  • 映画『カッコーの巣の上で』のラストでチーフがなぜマクマーフィを殺したのか?タイトルの意味も考察解説
  • 映画『カッコーの巣の上で』のあらすじ
  • 映画『カッコーの巣の上で』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

もし、まだあなたが一度も映画『カッコーの巣の上で』を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。

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カッコーの巣の上で|ロボトミー手術とは?時代背景や実話などを考察解説

映画『カッコーの巣の上で』は、精神病院を舞台にした作品です。

看護婦長のラチェッド婦長の指導のもと、厳しい監視下に置かれた患者の姿が描かれています。

当時の病院の実態やロボトミー手術とはどんなものだったのでしょうか?

管理人

ロボトミー手術とは、別名を前頭葉白質切截術と言い、1930年以降に横行された人間の脳の前頭葉を一部を切除するという非人道的な手術です。

術後に後遺症によって廃人のような状態になってしまった患者が多く存在したそうです。

かつて精神障害を持った人々はきちんとした治療を受けることのないまま迫害され、宗教施設に収容されていました。

しかし、20世紀初頭に変化を遂げて精神病院へと隔離されるようになりました。

その後、大規模な戦争によってアメリカ国内でも精神病を患う人々は増えていきました。

そこで、治療薬や明確な治療法が見つかっていない状況の中で。脳に電気ショックを与える電気ショック療法やインスリンショック療法、そして脳の前頭葉を切り取るロボトミー手術など非人道的な療法が横行するようになります。

有名な例としては、アメリカ大統領として活躍したジョン・F・ケネディの妹であるローズ・マリー・ケネディの例です。

管理人

軽度な精神障害があったとされるローズマリーは、ケネディ家の政治活動の妨げになってしまうということから、1941年、23歳のときにロボトミー手術の被害者となってしまいます。

手術後は幼児的な性格になってしまい、会話も支離滅裂、人格を失ってしまうという後遺症が残る事になってしまいました。

ローズマリーのロボトミー手術による後遺症についてケネディ家はイメージダウンを恐れて隠蔽していましたが、兄のジョン・F・ケネディが大統領になった1961年にローズマリーの後遺症について大きく報道され、ジョン・F・ケネディは大きな批判にさらされることとなりました。

映画でも、チェズウィックがタバコ欲しさに暴れた際に、トラブルを起こしたマクマーフィーが罰として電気ショックを受けるシーンや、ラチェッド婦長を半殺しにしてしまったためにロボトミー手術をされてしまうという悲惨なシーンが描かれていました。

マクマーフィーたちのように、罰として非人道的な療法の犠牲になった患者や、隔離されて監視されていた患者たちが実際に多くいたというわけです。

管理人

ですが、1950年代から精神薬が開発されていき、1960年代に実用化されていくようになってから、このような非人道的な療法に異議を唱える「反精神医学」という動きや、精神病患者を隔離せずに健常者とともに共存していこうという「ノーマライゼーション」という動きが活発になります。

徐々に非人道的な療法は衰退していくようになっていきます。

映画では、作品の明確な時代設定がいつの時代なのかについては明らかになっていませんでした。

しかし、アメリカの小説家であるケン・キージーが発表した同名の原作小説が発表されたのが1962年であることから、おそらく映画『カッコーの巣の上で』の時代設定についても「反精神医学」や「ノーマライゼーション」の動きが活発になっていった1960年代であると予想されます。

ロボトミー手術に関しては、アメリカでは原作小説が発表された5年後の1967年以降は行われなくなりましたが、フランスでは1980年代まで行われていたというデータが残っています。

管理人

電気ショック療法については、現在でもうつ病や統合失調症といった病気を患っている患者に行われています。

医師がきちんとした説明を行った上で患者の合意(インフォームドコンセント)の後に行われています。

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カッコーの巣の上で|ラストでチーフがなぜマクマーフィを殺したのか?タイトルの意味も考察解説

映画の終盤でマクマーフィは、ネイティブアメリカンの出身である心優しいチーフとともに精神病院を脱走し、ともにカナダへ行く計画を立ててクリスマスの夜に実行しようとしますが、どんちゃん騒ぎをした挙句に寝過ごしてしまい、計画は失敗に終わってしまいます。

映画のラストでは、チーフがマクマーフィを涙ながらに窒息死させて、水飲み台を持ち上げ窓を壊し、一人で脱走します。

なぜチーフはマクマーフィの命を奪ったのでしょうか?

管理人

最後にロボトミー手術によって廃人になってしまったマクマーフィ

チーフがマクマーフィを殺した理由は、マクマーフィが病院によってロボトミー手術をされてしまい、廃人同然になってしまったからです。

マクマーフィはクリスマスの夜に寝過ごして、ラチェッド婦長に見つかってしまいますが、その際にラチェッド婦長が執拗に追い詰めた挙句にビリーが自殺を図ってしまったことに怒り狂ってしまい、ラチェッド婦長を半殺しにしたため取り押さえられ、ロボトミー手術をされてしまいます。

後に部屋に戻って来たマクマーフィは、ロボトミー手術によってあれほどまでに活発で自分の意志に忠実であったのにも関わらず、何も言うことが出来ない廃人寸前の状態になっており、その姿を見て不憫に思ったチーフはマクマーフィが安らかに天国に行けるように命を奪ったのです。

チーフは、引っ込み思案な性格で自信がなく、自分一人で外の世界に生きることは出来ないという考えのもとに、精神障害のふりをして長らく精神病院に入院していましたが、何事にも自信たっぷりで人々を惹きつけていくマクマーフィのおかげで変わることができました。

そんなチーフにとって、いわばマクマーフィは恩人であり、殺害はせめてもの恩返しだったのだと思います。

管理人

作品の舞台であるアメリカでは1967年以降、ロボトミー手術が行われることはなくなりましたが、40,000人もの数に実施されたというデータが残っており、かなりの数の犠牲者がいたことが明らかになっています。

二度とこういった非人道的な手術が行われることがないように、私たちはロボトミー手術の歴史について風化させずに次の世代へと語り継いでいくべきだと思います。

タイトルの意味

意味深なタイトルである『カッコーの巣の上で』ですが、タイトルにはどういった意味が込められているのでしょうか?

映画『カッコーの巣の上で』の原題は“one flew over the cuckoo’s nest”です。

訳すと、「一人がカッコーの巣の上を飛び出す」という意味になります。

Cuckoo’s nestは精神病院の蔑称となっていることから、患者の一人であるチーフが精神病院を脱走するというラストシーンを示唆するタイトルになっていることが分かります。

このように、患者の一人が精神病院を脱出するというストーリーを頭に思い浮かべることが出来る原題ですが、日本語タイトルは『カッコーの巣の上で』ということで「巣の上(精神病院)を脱出する」という結末を示唆するタイトルではなく、「巣の上(精神病院)で起きた出来事」が描かれるという作品の概要をイメージしたタイトルになっています。

少し原題とはニュアンスが違うものになっています。

管理人

映画『カッコーの巣の上で』のあらすじ

以下、映画『カッコーの巣の上で』のあらすじです。

『カッコーの巣の上で』のあらすじ|刑務所での労働から逃れるため、精神病院に入ったマクマーフィー

刑務所での強制労働から逃れるため、主人公のマクマーフィーは病気だと偽り、精神病院へと入院します。

病院はラチェッド婦長の厳しい管理下におかれており、患者は毎日決まった時間に薬を飲み、グループセラピーを受ける変わり映えのない生活を送っていました。

そんな生活に早々に嫌気が差したマクマーフィーは薬を服用するのを拒否、野球のワールドシリーズを見せるように要求したりと病院側に反抗していきます。

そんなマクマーフィーの反抗的な態度に他の患者も影響を受けて、感化されていきます。

『カッコーの巣の上で』のあらすじ|病院からの脱走を決意

ある日、マクマーフィーは病院のバスを乗っ取って女友達と患者を連れて釣りへと出かけます。

病院では大問題となり、彼を刑務所に戻すべきだという議論が巻き起こりますが、責任を持って更生させるべきというラチェッド婦長の判断により、病院に残ることとなります。

マクマーフィーは刑期の68日間が終われば病院から出られると思っていましたが、婦長たちが認めなければ退院することは出来ないと職員から聞かされ、愕然とし、脱走することを決意します。

『カッコーの巣の上で』のあらすじ|クリスマスの夜

患者の一人であるチェズウィックがタバコを求めて暴れ出したのを止めるためにトラブルを起こしてしまったマクマーフィーは罰として電気ショックを受けさせられてしまいます。

ですが順番を待っていた際にろうあ者だと思っていたインディアンの生まれであるチーフが喋れることを知り、一緒に脱走しようと計画します。

クリスマスの夜に脱走することを決めたマクマーフィーは看守を買収して女友達二人を連れ込み、患者のみんなと盛大なパーティーを開くのでした。

以上、映画『カッコーの巣の上で』のあらすじでした。

果たして、マクマーフィーは無事に脱出することができるのでしょうか?

結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。

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映画『カッコーの巣の上で』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

以下、映画『カッコーの巣の上で』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。

感想評価(※ネタバレ有)|アカデミー賞5部門受賞に輝く映画史に残る名作

映画『カッコーの巣の上で』は、精神病院を舞台に患者たちの姿を通して人間の尊厳について描いたヒューマンドラマ作品です。

監督を務めたのは名匠ミロス・フォアマンで、映画『カッコーの巣の上で』もアカデミー賞で5部門を受賞するなど高い評価を受けています。

そんな映画『カッコーの巣の上で』は、主人公マクマーフィーが刑務所での労働逃れのために病気と偽って精神病院に入院することから始まります。

管理人

病院ではラチェッド婦長の指導のもとに患者たちはまるでロボットのような決められたスケジュール通りの生活を送っていましたが、マクマーフィーは病院側の指導に対して常に反抗的な態度をとっていき、彼の行動に患者たちもどんどんと惹かれていき、人間らしい表情を取り戻していきます。

マクマーフィーを演じたのは、『シャイニング』での怪演から『恋愛小説家』といったラブコメ作品までその幅広い演技力でアカデミー賞受賞経験のあるジャック・ニコルソンですが、不思議なカリスマ性を持ったマクマーフィーというキャラクターがぴったりとハマっており、彼にしか演じることができないキャラクターだと言えます。

クリストファー・ロイドやダニー・デビートといった有名俳優たちが個性豊かな患者たちを演じていますが、彼らがマクマーフィーと出会って活き活きとした表情を見せていくシーンが前半では描かれていきます。

そんなマクマーフィーをよく思わない映画『カッコーの巣の上で』の悪役として登場するのがラチェッド婦長ですが、患者たちを常にコントロールし、トラブルを起こせば電気ショック療法を行うなど血も涙もないキャラクターとして描かれており、非常に見応えがあります。

管理人

マクマーフィーは後半でラチェッド婦長ら病院側が許可を出さない限りは退院することが出来ないことを知り、臆病なインディアン出身のチーフとともに脱走することを決意し、クリスマスの夜に脱走することを決めるのですが、盛大なパーティーの後に熟睡してしまい婦長たちに見つかってしまいます。

更に、婦長にマクマーフィーの女友達と性交に及んだことを執拗に咎められ、母親に言いつけると追い詰められたビリーが自死してしまうという悲劇が訪れます。

マクマーフィーは怒り狂って婦長の首を絞めてしまった挙句、職員に連れて行かれた結果、ロボトミー手術を受けて廃人のような姿になってしまうという衝撃の展開になります。

最後は一緒に脱走する予定だったチーフが、意思を持たなくなってしまったマクマーフィーをそっと抱きしめ、殺害した後に自らで窓を破り一人で脱走を決行し、映画は終わりを迎えます。

今まで自信を持てずろうあのふりをして臆病に生活していたチーフが、自らの殻を破って病院を飛び出すこのラストシーンの感動たるや素晴らしく映画史に残る名シーンだと思います。

管理人

どんな人間でも等しく人生を謳歌する権利があるという勇気をもらえる力に満ちた作品です。

これまで観たことがないという方にもぜひ観てほしい作品となっています。

『カッコーの巣の上で』のみんなの口コミ評判レビュー

『カッコーの巣の上で』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。

「ニコルソンの熱演はもちろん、ブラッド・ドゥーリフやダニー・デヴィートなどの脇役も素晴らしい」「自分の意思を持って生きることの大切さを感じた」「人間らしさとは、尊厳とは何か、考えさせられた」「人間らしさとは、優しさとは、悪とは、悪人とは、そんな疑問を人生に投げかけてくる作品」

それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。

★★★★☆星4

私は看護師をしているのですが、この映画を見て初めてロボトミー手術を知りました。

そう遠くない昔に、このような治療が実際に行われていたこと、更に手術を確立した医師にはノーベル賞まで授与されていたことなどを映画を見た後で調べて知りました。

今でこそ、インフォームドコンセントという考え方が医療の基本となっていますが、当時は同意はおろかきちんとした説明もなしに半ば強制的にこのような手術が行われていたかと思うと本当に恐いことだと思います。

人間らしさとは、尊厳とは何か、考えさせられました。

一方で、映画の中では悪として描かれるラチェット婦長も、あの立場においてはただ職務に忠実であったことも印象的です。

外から見ればおかしいと思うことも、内側にいると気付けないことは現代社会でもあることです。

特に精神科というのはある種特殊なので、管理する側としてルールは必要というのも事実です。

昨今問題となっている介護施設での虐待にも、その問題点と課題に考えを巡らせるきっかけとなる映画でした。

40代女性

★★★★☆星4

ジャック・ニコルソンが38歳の時の作品です。

『イージー・ライダー』(69年)でアカデミー助演男優賞にノミネートしブレイクした後、75年の映画『カッコーの巣の上で』で主演男優賞を受賞しました。

その後の活躍はみなさまも知るところで『シャインニング』や『ディパーテッド』などでは悪役で怪演を惜しみなく披露しています。

映画『カッコーの巣の上で』は小説が原作でジャック・ニコルソン演じる主人公マクマーフィが刑務所の強制労働から逃れるために狂人のふりをして精神病院へ入りますが、そこで薬漬けにされ無気力にされ絶対的な管理下に置かれている患者たちへ生きることへの刺激と希望を与えようとします。

衝撃的なラストシーンを含め今でも多くのファンを魅了する名作です。

ジャック・ニコルソンを演技派へとのし上げた作品は、見ているわたしたちをいつの間にかマクマーフィへの共感と応援えと掻き立てます。

まるで彼と一緒に戦っているような、そんな気持ちになります。

「良い映画」と一言では言い表せない多くの要素を持ったこの映画は視聴後に色々と考えさせられます。

人間らしさとは、優しさとは、悪とは、悪人とは、そんな疑問を人生に投げかけてくる作品です。

40代女性

★★★★★星5

映画好きの間でとても評判が良かったので気になってみてみました。

結果、わたしの人生で両手の指に入るくらい衝撃を受けた作品になりました。

『カッコーの巣の上で』は、精神病院に入院したマクマーフィーという男の自由への闘いを描いた映画で、この映画は人間の尊厳や個性を奪おうとする管理社会に対する批判としても読み取れます。

マクマーフィーは、病院のルールや婦長の権力に従わず、他の患者たちに楽しみや希望を与えます。

しかし、その反抗的な行動が仇となり、最後にはロボトミーという残酷な手術を強制されてしまいます。

この結末は、自由を求める者に対する社会の冷酷さを象徴しています。

ロボトミー手術後のマクマーフィーは辛すぎて、とても見ていられませんでした。

この映画の魅力は、ジャック・ニコルソンの演じるマクマーフィーのキャラクターにあると思います。

彼は自分勝手で破天荒な面もありますが、同時に情に厚くて正義感の強い人物でもあります。

そして自分の利益のためだけでなく、仲間のためにも立ち上がり、そんな彼の存在が、病院の中の人間たちに変化をもたらします。

特にチーフという巨人の患者との友情は感動的です。

チーフはマクマーフィーの影響で自分の力を取り戻し、最後には病院から脱走します。

このシーンは、マクマーフィーの遺志がチーフに受け継がれたことを示しています。

『カッコーの巣の上で』は、自由と管理の対立を描いた名作だと思います。

30代女性

★★★★★星5

『カッコーの巣の上で』この映画を観たのは結婚して主婦になり、子育てをしていた20代後半の頃だったと思います。

当時、クリスチャン・スレーターというアメリカの若手俳優が第2のジャック・ニコルソンと呼ばれていて、それで若い頃のJ・ニコルソンを観てみたい!と思ったのが鑑賞したきっかけでした。

この映画はアカデミー賞を受賞してることもあって、人生で1度は必ず観ておきたい作品でした。

やはりこの作品はラストシーンが忘れられません。主人公(マクマーフィ)は自由を求めた結果、ロボトミー手術をされてしまいます。

このシーンのジャック・ニコルソンの表情がスゴいです。この手術がアメリカでは実際に行われていたという事実を後に知って驚きでした。

また、看護師役のルイーズ・フレッチャーがとても美しいです。

日本ではもうテレビ放送もされないでしょうが若い日本人に観て欲しいです。

50代女性

★★★★☆星4

精神病院をテーマにした映画の中で、特に名作といわれているのが『17歳のカルテ』と、この『カッコーの巣の上で』ではないかと思います。

『17歳のカルテ』は女子病棟が舞台でしたが、『カッコーの巣の上で』は男子病棟で繰り広げられる男たちの生活をリアルに描いた作品です。

ジャック・ニコルソンといえば『シャイニング』かこの映画を思い出す人が多いのではないでしょうか?

見た者の心に強烈な印象を残す怪演っぷりがたまりませんでした。主人公の他に、登場人物もクセの強い人間ばかり。

彼らと自分の違いってそんなに大きな違いがあるのだろうか?

正常と異常の境目っていったいどこにあるのだろう?

正常と異常を切り分けるのなんてナンセンスでは?

そんな風にふと考えさせられる作品です。

30代女性

★★★★★星5

私は授業の一環で、学科の人全員と見ましたが、結末に議論が生まれました。

元々は刑務所から逃れるために、主人公のマクマーフィーが精神病であることを偽って精神科に入院するところから始まります。

しかし、マクマーフィーの精神科内での行動を見て、詐病ではなく実際に何かしらの疾患を抱えてきた可能性もあるのではないかと考えるようになりました。

また、終盤にチーフと言う男性と知り合います。彼もまた、偽って入院している1人でした。

結果的にマクマーフィーは治療により本当に廃人のようになってしまい、チーフはマクマーフィーを殺害してしまいます。

本当の精神病とは何か、詐病と決めてはいけないと強く考えさせられました。私は面白いと思いました

20代女性

★★★★★星5

雰囲気は、終始重く社会的なメッセージが重くのしかかります。

しかし、考えさせられるというような軽い言葉では言い表せないほど心に訴えかけてくる作品です。

というのも、作品の中で決してわかりやすい説明などはなく、精神病とされている主人公達、それを管理する人達が本当は何を思い、何を感じているのか、1つ1つの場面から読み取る必要があります。

それがなんとも切ないんです。

人間描写は実に丁寧です。これほど濃厚な人間の交流を感じられる作品はめったにないと思います。

精神病院ということで通常の意思の疎通はあまりできないのにもかかわらず、です。

主人公の素朴な部分が前面に出ているときは文句なく名作ヒューマンドラマです。

演技もうまく、主人公含め本当にそういう人物がいるように錯覚するほどの名演揃いです。

アカデミー賞を受賞したのもの納得の作品です。

40代女性

★★★★★星5

主人公のマクマーフィーが 刑務所での強制労働から逃げるために精神病のふりをして精神病院に入り、そこで患者たちと繰り広げる騒動の数々が考えさせられる映画です。

病院側が設けるルールによって不当な処遇を受ける患者たちを見て、それに真っ向から反抗するマクマーフィーが私にはカッコよく見えました。

しかし彼を危険視する婦長たちによって、最後はロボトミー手術で廃人になってしまうマクマーフィー。

彼が手術前に患者たちと脱走し、その後外の世界で見せた患者たちの笑顔や彼らの絆が深まっていく感じに癒されていただけに、当時手術に対して激しい怒りを覚えました

何が正しくて何が正しくないのかという根本的な問題に、もう一度目を向けなければいけないということを感じさせてくれる作品だと思います。

40代男性

*映画『カッコーの巣の上で』のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。

引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。

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