映画『グッドフェローズ』の実話解説!あらすじネタバレや感想評価も
1990年10月13日、日本公開の映画『グッドフェローズ』。
〜1980年にかけてニューヨークマフィア界で生きた実在の人物を題材とした、アメリカ犯罪伝記映画です。
後に『ディパーテッド』や『アイリッシュマン』などマフィアを絡ませた映画を手掛けてたマーティン・スコセッシ監督ですが、映画『グッドフェローズ』もそれに並ぶオススメ作品となっています。
『グッドフェローズ』の口コミ評判レビューには、
- 実話だと知って衝撃的だった
- 何でもありの破茶滅茶ぶりが面白かった
- 心の奥底にある人間の心理を炙り出した印象
- ストーリー展開が緻密
- マフィアの世界が非常にリアルに描かれている
- 一瞬たりとも飽きさせることがない
- イタリアンマフィアの興降を描いた名作
- 長年にわたって多くの人々に愛され続ける映画の1つ
という声が多数集まっています。
- 『グッドフェローズ』はどこまで実話なのか解説
- 『グッドフェローズ』のあらすじ
- 『グッドフェローズ』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
もし、まだあなたが一度も「グッドフェローズ」を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。
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目次
『グッドフェローズ』はどこまで実話なのか解説
映画『グッドフェローズ』は実在したアメリカのギャングであるヘンリー・ヒルの半生を描いています。
そして、彼を題材にした小説「ワイズガイ」に基づいた作品となっています。
では、映画『グッドフェローズ』は、どこまでが実話なのでしょうか?
管理人
実在したヘンリー・ヒルも、映画と同じように12歳でニューヨークのマフィア組織であるルッケーゼ一家の幹部ポール・ヴァリオの下で働くようになり、13歳の頃には賭博業も手伝うようになりました。かなりの稼ぎを手にしていたようです。
ちなみに、ルッケーゼ一家の幹部であるポール・ヴァリオは、映画で組織のボスとして登場するポール・シセロのモデルとなっています。
16歳の頃に盗品の使用によって初めて逮捕されますが、映画と同じように警察の取り調べに対して口を割らなかったことからヴァリオたちから一目置かれるようになったようです。
管理人
22歳の頃にユダヤ系の女性カレン・フリードマンと結婚しますが、映画でも描かれていたようにカレンはヘンリーが何の仕事をしているか全く知らなかったというから驚きです。
1972年にフロリダにて暴力事件を起こして懲役刑となりますが、映画で描かれていたと同じように看守たちを買収していたため悠々自適に生活を行っていたようです。
映画と同じようにヴァリオが薬物の取引を禁止していたにも関わらず、ヘンリーは獄中で麻薬の売買を行うようになり、出所後に本格的に麻薬取引を行い、多額の収入を得ていたとのことです。
その後、映画では1978年にジョン・F・ケネディ空港でルフトハンザ強盗事件を成功させていますが、この強盗事件も実際に起きた事件であり、ヘンリーはアメリカのギャングであるジミー・バークとともにこの強盗事件の計画を立て、成功させました。
ちなみに、このジミー・バークは映画でロバート・デニーロが演じた切れ者のジミー・コンウェイのモデルとなっています。
管理人
ルフトハンザ強盗事件の後にヘンリーは薬物取引で逮捕されてしまい、映画と同じようにポール・ヴァリオから見捨てられ一家から破門されてしまいます。
ルフトハンザ強奪事件に関わった関係者が次々とジミー・バッグによって殺害されていたことから、取り調べの際にFBIは出所したら命は無いとヘンリーを脅し、映画の結末と同じようにFBIとの取引にヘンリーは応じることになり、かつての仲間の情報を売ることになります。
カレンや子どもたちとともに司法によって保護されることになりますが、1989年にはカレンと離婚しています。
管理人
そして、2012年にロサンゼルスの病院にて69歳でこの世を去りました。
このように調べてみると、映画で描かれていたエピソードが多少の脚色はあるにせよほぼ実話であることから、ヘンリー・ヒルという人物がどれだけ波乱万丈な人生を歩んだのかが分かります。
『グッドフェローズ』のあらすじ
(以下、映画「グッドフェローズ」のあらすじです。)
『グッドフェローズ』のあらすじ|ギャングになる夢を持つ少年ヘンリー
大統領になるよりもギャングになるのが夢だったと語るヘンリー・ヒルは12歳のころにギャングのボスであるポーリーの下で働くようになり、13歳のころには近所の大人たちよりも稼ぐようになります。
学校に行かず、本格的に働くようになったヘンリーは闇タバコの売買等により逮捕されてしまいますが、取り調べの際に口を割らなかったことを地元で有名なギャングであるジミー・コンウェイに褒められます。
そして、周囲の仲間も「仲間を売るな」「口を割るな」というギャングの掟を守ったヘンリーを称え、一人前の男として認めるようになります。
大人になったヘンリーはジミーと弟分のトミーと組み、大規模な空港強盗などを成功させ、裕福な生活を送ります。
『グッドフェローズ』のあらすじ|薬物の売買で荒稼ぎするヘンリー
ユダヤ系の女性であるカレンと結婚し、順風満帆な生活を送るヘンリーでしたが、ある日ジミーとトミーと一緒にバーで飲んでいた際に大物マフィアであるビリー・バッツと鉢合わせし、ビリーに侮辱されたトミーは激怒して、ビリーを殺害してしまいます。
なんとかビリーの遺体を埋めた三人でしたが、マフィアたちは行方不明になった幹部のビリーを必死に探していました。
その後、フロリダで暴行事件を起こしたヘンリーとジミーは実刑判決を受け、収監されますが看守たちを金で買収し、優雅な獄中生活を送ります。
獄中で薬物の売買を始めたヘンリーは妻のカレンを運び屋として使い、獄中でも大金を稼ぐことに成功しました。
『グッドフェローズ』のあらすじ|関係が変化していくヘンリーとジミー
出所後、ボスのポーリーから危険なジミーと血の気の多いトミーとの関わりを控えることや薬物の売買を辞めるように忠告を受けますが、ヘンリーは無視しジミーとトミーも仲間にして薬物の売買で荒稼ぎをします。
その後、三人はケネディ空港での大規模な強盗も成功させますが、空港強盗についてFBIが捜査の目を光らせていました。
事件の発覚を恐れたジミーは少しでもミスをした仲間たちを次々と殺害するようになります。
そんな中、トミーがマフィアの幹部になることが認められ、三人は喜びますが実際はファミリーが罠をしかけておりトミーはビリー殺害の報復を受けて射殺されてしまいます。
その後、ヘンリーはすっかり薬物中毒となってしまい、薬物の取引中に逮捕されてしまいます。
保釈されたヘンリーはジミーを恐れてポーリーに助けを求めますが薬物の取引を続けたヘンリーに対して、ポーリーが手を貸すことはありませんでした。
以上、「グッドフェローズ」のあらすじでした。
果たしてヘンリーはその後、どうなってしまうのか?
結末が気になる方は実際に映画を観ることをオススメします。
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『グッドフェローズ』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画「グッドフェローズ」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|大統領になるよりもマフィアになりたかったヘンリー・ヒルの半生を描いた名作
映画『グッドフェローズ』は、実在したマフィアであるヘンリー・ヒルの半生について描いた犯罪ドラマ作品です。
『タクシードライバー』や『ミーンストリート』などハードボイルドな作風で知られるマーティン・スコセッシが監督です。
イタリアの純粋な血縁者しか幹部になることは出来ないという独自のルールや、マフィアのファミリーならではの絆など実話に基づいて描かれていることもあり、細部までリアルに描かれています。
実生活において関わる事がほぼ無いであろう、マフィアたちの生活を垣間見ることが出来ます。
管理人
上映時間は2時間20分と長尺ではありますが、軽快なロックミュージックとともにテンポ良くストーリーが展開されていきます。
全く時間を感じさせません。
そして、ストーリーは主人公のヘンリー・ヒルの少年時代からスタートしていきます。
大家族で決して裕福とは言えない大家族で育ったヘンリーはマフィアになるという夢を持ち、12歳でマフィアのボス・ポーリーの下で働き始め、マフィアの仲間入りを果たします。
平凡な少年であったヘンリーがどんどんとマフィアとして大金を稼いでいく姿が前半はテンポ良く描かれていきますが、ヘンリーがボスのポーリーが禁止している薬物の売買を行うようになり、トミーがマフィアのボス殺害の報復を受けて射殺されてしまう後半は、どんどんとヘンリーが追い詰められていく姿が描かれるようになります。
大規模な空港強盗を成功させたヘンリーたちですが、事件の発覚を恐れてジミーは次々とヘマをした仲間の命を奪うようになり、薬物売買で逮捕されてしまったヘンリーもジミーに狙われるようになってしまいます。
前半で絆の強い仲間として描かれていた二人の関係が変化していく姿に、食うか食われるかのマフィアの残酷さを感じることが出来ます。
管理人
ヘンリーはボスのポーリーに助けを求めますが、拒否されてしまい、絶体絶命の危機に陥ります。
そんな状況の中でヘンリーは司法取引を行い、裁判でジミーとポーリーについて証言を行う代わりに証人保護プログラムによって司法から守られる存在となり、マフィアの世界を捨てて平凡な生活を送る事になるのでした。
あれほどまでにマフィアに憧れていたヘンリーが最終的には「仲間を売るな」「口を割るな」というマフィアの鉄の掟を破り捨てて、一般人に戻る選択をするという意外なラストに驚かされました。
管理人
ラストで流れるシド・ヴィシャスの「MY WAY」の“俺は俺自身の道のりを歩んだ”という歌詞の一節は、ヘンリーの激動の人生を表現しており、映画のエンディングを飾るのにぴったりな楽曲です。
マフィアを題材にした映画ではあるので、殺人を行うシーンなど暴力的な描写もありますが、テンポの良い展開で観やすい作品です。
普段マフィア映画を観ないという方にもオススメしたい作品です。
『グッドフェローズ』のみんなの口コミ評判レビュー
映画『グッドフェローズ』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「マーティンスコセッシならではの演出が垣間見れる作品」「70年代のアメリカを描いた独特の雰囲気や、音楽や演出にも工夫が凝らされていることにより、映画全体の雰囲気を一層引き立てている」「マフィア映画としての傑作としてだけでなく、映画としても完成度が非常に高い」「映画史に残る名作の一つ」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★☆星4
イタリアンマフィアの興降を描いた名作です。
マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演となれば、王道中の王道ギャング映画です。
デ・ニーロと言えば、どんな怖い役をやっても、どことなく愛嬌があったりしますが、ここでは真に怖いキャングを演じています。
組織の掟の厳しさとそれを破る時のスリリングさ、バイオレンス的には派手さは少なめですが、じっくりじわっと怖さや不気味さが染み込んできます。
民族や宗教も絡まって、一般家庭や会社でも共通する断絶や抗争、絆にど描かれていきます。
スコセッシ監督はカットを早く割ることでテンポ感を出していたり、当時の裏社会の雰囲気をセットで再現したりと細部のこだわりも見事です。
40代男性
★★★★★星5
「オールタイムベストの映画は何?」と問われるとたびたび名をあげたくなる映画史でも金字塔のような作品。
グッドフェローズという極めてシンプルなタイトルは映画内で大きな膨らみを持って、さまざなな感情の広がりを見せながらも見事にタイトルに帰着していきます。
テンポ良くモノローグベースで進む構成やカット割りのバランス、恐怖や不穏さをもたらす時間の緩急の使い方など鑑賞するたびに加点されていく素晴らしい映画です。
危ういバランスの上に生きている人たちの信頼や欺瞞は人間の醜悪さの縮図に見えます。
ひたむきさや純粋さだけでは生きて行けない社会の複雑怪奇さはギャングの世界に限ったことではありません。
他人にとって「良い友人(ヤツ)」であることの尊さと危うさを教えてくれる映画でもあります。
30代男性
★★★★☆星4
『グッドフェローズ』は、緻密なストーリーと演出、素晴らしいキャスト陣によって、マフィア映画の金字塔として知られる名作です。
この映画は、主人公であるヘンリー・ヒルがマフィアに入るきっかけから、組織内でのし上がっていく過程、そして最後に裏切りによって逃亡するまでを描いています。
その過程で、彼の視点から見たマフィアの内部情報や生活などが、非常にリアルかつ迫力ある映像で表現されています。
特に、ロバート・デ・ニーロやジョー・ペシ、レイ・リオッタといった、豪華なキャスト陣の演技には圧倒されました。
彼らが織り成すマフィアたちのドラマは、観るものを引き込んで離さない魅力があります。
映像や音楽、照明などの演出も素晴らしく、登場人物たちの様々な表情や感情が緻密に表現されていました。
血みどろの殺人シーンや麻薬取引などの過激な描写もありますが、それが物語の臨場感を高めていたと感じました。
マフィア映画としての傑作としてだけでなく、映画としても完成度が非常に高く何度も鑑賞したくなる魅力があります!
30代男性
★★★★★星5
Netflix自社制作映画『アイリッシュマン』を視聴して、ロバート・デ・ニーロとジョー・ペシとマーティン・スコセッシ監督のトリオで作成した作品が気になり『グッドフェローズ』を鑑賞しました。
イングリッシュマンのCGで若返らせたロバート・デ・ニーロやジョー・ペシと違い、グッド・フェローズはとても若々しくイキイキしたロバート・デ・ニーロとジョー・ペシを見ることができました。
詳しい方のお話を聞くと、マーティン・スコセッシ監督のジョー・ペシは映画『グッドフェローズ』同様エネルギッシュ溢れるキレ芸の俳優さんだったようで、イングリッシュマン出演のきっかけが「キレなくていい」なのは当人にとっても、あのキレ方は辛かったんだろうなと、映画『グッドフェローズ』を通して感じました。
30代女性
★★★★☆星4
私自身、『グッドフェローズ』は非常に魅力的な映画だと思います。
ストーリー展開が緻密であり、マフィアの世界が非常にリアルに描かれているため、一瞬たりとも飽きさせることがありませんでした。
キャストたちの演技力も素晴らしく、特にレイ・リオッタやジョー・ペシの演技には感心させられました。
また、70年代のアメリカを描いた独特の雰囲気や、音楽や演出にも工夫が凝らされていることにより、映画全体の雰囲気を一層引き立てています。
ただし、マフィアの世界の残酷さや非合法的な行為が描かれているため、一部の人には不快感を与える可能性がある点は留意する必要があるかもしれません。
しかし、それでも『グッドフェローズ』は、スリリングでドラマチックなストーリー展開と、見応えのある演出・演技によって、長年にわたって多くの人々に愛され続ける映画の一つだと言えると思います。
30代男性
★★★★★星5
この映画の感想は、心の奥底にある人間の心理を炙り出した印象を感じました。
特に冒頭から暴力シーンから始まる所が、監督のマーティンスコセッシならではの演出だなと見ていて感じました。
そして当時の音楽を上手く絡ませて展開していくのは、当時のアメリカの時代背景が知れる所が良かったです。
そんな中で主人公のヘンリーヒルの人生は凄まじいのと、同僚のポールとジミーとトミー達と物語が展開していくのも、この映画を見ていく上で重要なポイントの一つです。
そして終盤では、如何にしてヘンリーはカレンと共に逃げ切るかと言う描写が、時間形式に話が展開していたのが良かったです。
もう一つの注目するべきポイントは、演じている役者陣です。
中でもジェームズジミー役のロバートデニーロさんの演技は、表立って目立つわけでは無いものの、要所要所で魅せるいぶし銀の様な演技は必見です。
40代男性
★★★★☆星4
『グッドフェローズ』は、非常に暴力的で過激な描写が多いものの、スコセッシ監督の能力により、観客に強いインパクトを与えることができる作品であると思います。
この映画は、様々な状況下での人間関係、忠誠心、そして裏切りを描いたもので、モラルや法律の観点からは問題的ですが、緻密なストーリーと圧倒的な演技力により、私を引きつけました。
特に、ロバート・デ・ニーロ、レイ・リオッタ、ジョー・ペシという三人の俳優陣が、それぞれのキャラクターに完全に没入し、非常にリアルな演技を見せています。
また、スコセッシ監督のカメラワークや音楽選曲も素晴らしくて、映画全体に強い印象を与えます。
スコセッシ監督や俳優陣の演技力、そして映像美と音楽選曲により、強い印象を残す作品だと思います。
40代男性
★★★★☆星4
『グッドフェローズ』は私にとって衝撃的な映画でした。まずは、この映画が実話をもとに作られているという事実。
この映画には殺人やマフィアと癒着している警官、なぜ捕まらない?と思われるエピソードがてんこ盛りです。
殺人も1人2人ではありません。何十年か前のアメリカは思った以上に治安も悪くなんでもありな国だったのかなと感じました。
また、主人公は子供の頃からイタリアンマフィアを見て育ち、憧れており、長じてマフィアになるのですが、自身はイタリア系の移民ではなく、出世して幹部になることはできません。
マフィアで出世できるのはイタリア系でないと無理だという不文律が存在するらしく、結局はどんなに頑張っても自分は幹部としては認めてはもらえないと悟ったあたりから話の流れが変わってきます。
その後は意外な展開が待っています。準主役的立ち位置のデニーロの何から何でもありの破茶滅茶ぶりが面白かったです。
50代女性
*映画「」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
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