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『ミナリ』あらすじとネタバレ含む感想評価。タイトルとエンドロールの意味を考察解説。

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2021年3月19日、日本公開の『ミナリ』。

主演はテレビドラマ『ウォーキング・デッド』の出演などで有名な、韓国系アメリカ人のスティーヴン・ユァンが務めました。

ゴールデングローブ賞では、セリフの半分以上が韓国語だった為に本作を作品賞の候補から除外したことで、決定を下したハリウッド外国人映画記者協会は批判を浴びる一件もありました。

しかし、ゴールデングローブ賞以外の米アカデミー賞など、数々の映画賞で作品がノミネートされるなど高い評価を得た作品となりました。

映画『ミナリ』の口コミ評判レビューには、

  • 期待してなかったが、めちゃめちゃ面白い
  • アメリカンドリームを感じれるようで、厳しい現実を知れる作品
  • たとえ貧しくとも、夢を見ることを忘れてはいけないと感じた
  • 家族が再生していく様を描いたストーリーが好き
  • 派手なCGや特撮を使って見所を作るということはなく、淡々と進むお話だがのめり込める映画
  • 遠く離れた異国の地で懸命に成功を目指そうとする姿に胸を打たれた
  • 良い映画だとは思うが、パッとしなかった
  • 退屈するところもあったが、これが本当にリアルな映画なんだと思った

という声が多数集まっています。

映画「ミナリ」のまとめ
  • 映画『ミナリ』のあらすじ
  • ミナリのネタバレ含む感想評価と口コミ評判レビュー
  • 考察解説|「ミナリ」が示すものについて

映画『ミナリ』のあらすじ

以下、映画「ミナリ」のあらすじです。

ミナリのあらすじ|成功を夢見て

1980年代、アメリカ。カリフォルニアからアーカンソー州南部の高原へ引っ越してきた4人家族がいました。

農業で成功することを夢見る韓国系移民のジェイコブ、妻・モニカ、そして2人の子供たちです。長女のアンはしっかり者で弟のデヴィッドは心臓に病気を抱えているものの好奇心旺盛な子でした。

長い距離を移動してやっと着いた家は一見廃屋のような平屋でした。それでも一家の主・ジェイコブはこれからこの土地で大きな農園を作るとご機嫌でした。

ただモニカは引っ越しの時に相談されておらず、荒れた土地に水道もないトレーラーハウスに不満のようすでした。カリフォルニアにいた頃は都心だったのにここはまるで都心から離れた田舎町だったからです。

しかも7歳の息子を診てもらう病院までは1時間以上もかかる始末でした。水道が通ってないので飲み水の確保をしようと業者に井戸を掘る依頼をしますが、思ったより高額でジェイコブは断り自分で井戸を掘りました。

ミナリのあらすじ|妻の不満が頂点に

中古のトラクターを購入したことがきっかけで地元に住むポールと親しくなり、これからのジェイコブの農作業を手伝ってくれることになりました。ただいきなり農業だけでは生活出来ないのでジェイコブとモニカの夫婦は地元の養鶏場で働くことにします。

実はカリフォルニアでもヒヨコ鑑別の仕事を10年以上していたのですが、ジェイコブは仕事の底辺ともいえるこの肉体労働が嫌いでした。モニカとは考え方がまるで逆なのですぐに2人の意見がぶつかり始め毎日のように夫婦喧嘩が起きていました。

そんなある日の仕事の帰りに雷を伴う嵐に見舞われます。天気予報でもトルネード注意報が出るほどで、ジェイコブたちの家でも雨漏りがひどく停電してしまいます。

思った以上のひどい現実を前に、モニカは不安を隠しきれません。子供たちも怯えています。ジェイコブはこの状態を不安に思いつつも、何とかなると言い聞かせるようにつぶやくだけでした。

そして頼りなさを感じたのかモニカの不満はとうとう頂点に達してしまい、ジェイコブと大喧嘩を始めてしまいます。始めは両親の喧嘩を止めようと頑張った子供たちでしたが、ジェイコブの激しい剣幕の前に部屋に逃げ帰ります。

ミナリの嵐じ|和解策は祖母

哀しく不安な夜を過ごした子供たちは翌朝、不安そうに母に話しかけると、モニカの母で2人にとっては祖母であるスンジャを韓国から呼び寄せて子供の面倒を見てもらう条件で今の生活を続けることになったと知らされます。

あくまでもジェイコブはこの土地で成功するつもりのようで、ジェイコブの立てた計画では最初の3年はヒヨコ鑑別と並行して韓国野菜の栽培をし、その後は農業一本にするといったものでした。

ただジェイコブの購入した土地は誰も買いたがらない難のある土地でした。そして、娘夫婦のためかさっそく韓国からスンジャがやって来ます。長女のアンは幼い頃に会ったことがありましたが、弟のデヴィッドは今回が初めての対面でした。

クッキーを焼いてくれるような優しいおばあちゃんを期待していた子供たちですが、現われたスンジャはなかなかの毒舌で料理は全く出来ない人でした。

以上、映画『ミナリ』のあらすじでした。

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ミナリのネタバレ含む感想評価と口コミ評判でのレビュー

以下、映画「ミナリ」のネタバレを含む感想評価と口コミ評判です。

ネタバレ含む感想評価|派手さはないが、面白い映画

今作は韓国映画と言う訳ではないですが、韓国映画は以前から好きだったのと、アカデミー賞にノミネートされたり面白いと評判だったので期待して見に行きました。

アメリカンドリームを夢見ている移民一家の話。今まで移民についての映画は見たことが無かったので、とても勉強になりました。日本に住んでいると移民は遠く感じていたのですが、この映画をみて少し知ることができました。アメリカと韓国それぞれの家族の在り方や価値の違いについても描かれていて、自分自身も家族について考えさせられました。

派手さは無いですが、とてもいい映画でした。ほっこりするシーンもあり、家族に会いたくなる映画です。家族の中の誰目線の映画かなと考えていたのですが、息子目線の映画だったのかなと思います。また何度か見ると違うのかもしれません。

ネタバレ含む口コミ評判でのレビュー「めちゃくちゃ面白い」「家族が再生していく様を描いたストーリーが好き」

映画『ミナリ』の口コミ評判レビューには、「国や人種は違えども抱える悩みや心の痛みは同じようなものなんだと思えた」「アカデミー賞主要6部門ノミネートですが、期待値を上げないぐらいで見るのが良いかも」「アカデミー賞ノミネートにつられて行ったけど、シンプルに面白くない」「余韻の残る映画だが、個人的にはモヤモヤする終わり方」という評判が多い印象です。

★★★★☆星4

映画好きで月に数本見ることがあるのですが、この作品はとても期待していたわけではありません。他の作品を見に行ったときに上映していることを知りパンフレットを手に取りましたがしっくりこなかったのが一つ目の理由です。

二つ目の理由としては韓国人の映画が得意ではないし、あまり面白かった試しがないというのが原因です。それだけ思っていたのですが何となく時間が空いたので見てみることになりました。

結果は、めちゃくちゃ面白いです。韓国人一家が人生の成功を目指しアメリカ移住をして頑張っていくアメリカンドリームはかなり夢のある内容になっていました。色々ぶつかり合いながらも力を合わせ頑張っていく姿はかっこよくも見えこのような人生も悪くないと見ながら思ってしまいました。

30代男性

★★★★☆星4

韓国系移民であるジェイコブ・イーの半生について描かれたこの映画、人種的な差別や一攫千金を夢見る様子、それについていけない妻など、様々な視点から作品を見ることが出来、感慨深い作品だと感じました。

妻と子供を連れてアーカンソー州の田舎へと引っ越してきたジェイコブ、彼は農地を一から開拓して一攫千金を狙う夢を見ていますが、いざ初めてみるとそんなに甘いものではなく、苦しい生活を強いられます。

また妻であるモニカの母親であるスンジャはかなり強烈なキャラクターで、子供たちは少し拒否反応を起こしてしまいますが、一緒に暮らすことで少しずつお互いの事を理解し初め本当の家族になっていく様子がなんとも言えません。

たとえ貧しくとも、夢を見ることを忘れてはいけないと感じました。

20代男性

★★★★☆星4

家族が再生していく様を描いたストーリーが好きです。アメリカンドリームを夢見てアメリカに移住したものの想像を超える貧しい生活と先が見えない不安を抱えた家族には喧嘩が絶えない。

でも韓国からやって来たおばあちゃんが破天荒な性格で家族に良い刺激を与えて、少しずつ家族の絆が結ばれていく。特にデビッドとおばあちゃんが心を通わせていく過程はとても印象的でした。国や人種は違えども抱える悩みや心の痛みは同じようなものなんだと思いました。

頑固なジェイコブ、かわいいデビッド、おばあちゃんは愛されキャラだと思いました。将来が明るく開けた訳ではないが家族はいいなと思い直し心が和みました。ミナリとは芹のことだったんですね。

40代男性

★★★★☆星4

時代は1980年代のアメリカの物語。韓国系移民がアメリカンドリームを夢見て出してきたというところに珍しさを感じました。韓国という国がフューチャーされたのは最近のK-POPの隆盛に伴うものなのか。そういった設定に少しばかり面白く思いました。

アカデミー賞にノミネートもされましたし、それなりに見ごたえのある作品で、映画の裾野が十二分に広がっているというのをこういった作品により感じることができえる。

派手なCGや特撮を使って見所を作るということはなく、淡々と進むお話なのだが、派手な演技などもないので随分とのめり込めるのだと思う。日常生活を見せられているだけだと思うかもしれいがそれはそれで疲れずに見ることができた。

40代女性

*映画「ミナリ」のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。

考察解説|「ミナリ」が示すもの

ミナリの考察解説①タイトルの意味

韓国移民の家族ドラマを描いた『ミナリ』。

タイトルになっている「ミナリ(セリ)」は劇中でジェイコブ一家の祖母、スンジャが種を蒔き孫たちと育てていますが、ラストでは希望の象徴としても描かれており、ミナリについて踏み込んでみるのも面白いと思います。

「ミナリ」は韓国語で、日本では「セリ(芹)」と呼ばれる香味野菜のことです。このセリは、日本でも普通に栽培されていますし、雑草の如く、たくましく地に根を張り育っています。また、ミナリは韓国で料理によく使われ、根が強く2度目の収穫の方が美味しいとも言われています。

本作の監督を務めたリー・アイザック・チョン自身も韓国系移民の二世として生まれ、映画の舞台となったアメリカのアーカンソーの小さな農場に育ったおいたちを踏まえると、彼が祖国への敬意や自分たちのために犠牲を払ってくれた先祖への思慕の象徴が「ミナリ」だとも言えるかもしれません。

それは映画のエンドロールに「全てのおばあちゃんに捧ぐ」と添えられていることからも想像出来ます。

ミナリの考察解説②スンジャとデヴィッド

セリの種を教えてくれたスンジャも「ミナリ」かもしれませんが、スンジャを韓と見立てるとより映画『ミナリ』が味わい深くなると思います。

言葉づかいが悪く、料理が出来ず、花札好きとかなり破天荒な設定ではありますが、孫たちを想うハートがある人物でなかなか不思議な存在なのもアメリカ側から見た異質・韓国といえるでしょう。

そのスンジャに対して、最初は馴染めず嫌悪していたデヴィッドがアメリカの象徴と考えることも出来ます。心臓病を抱えながらもたくましく生きることを覚えるという点では、過去の痛み=戦争や古い世代の負の遺産を抱える次世代のアメリカ人の象徴といったところでしょうか。

監督のおいたちが投影された自伝的映画の側面もありますが、スンジャとデヴィッドのそれぞれの存在が、今、何かと苦難の局面に立たされた時代に生きるわたしたちに国境や世代を超え、希望や生きる知恵を見せてくれているともいえます。

ミナリの考察解説③宗教性の違い

今作はアメリカと韓国の宗教性の違いも顕著に描かれていたと思います。

妻のモニカは熱心なキリスト教信者でしたが、一家の主、ジェイコブは無信心な現実主義者で、劇中で韓国の象徴ともいえるスンジャにいたってはモニカが教会で寄付したお金を盗むシーンもあり過剰表現ながらも宗教性の低さが表現されていました。

それはアメリカの宗教や文化とは異なるジェイコブ一家を描くことで、わたしたちに自分が何者であるのかというアイデンティティの問いかけでもあるかもしれません。

ただ家族の成長を通じて異なる宗教性を持っていても、魂的にはワンネスで夢や人との絆を失わずにいると、理不尽なことが次々起こっても、どこかに助けがあることを伝えている気がします。

ラストにジェイコブ一家が火事に遭いすべてが無くなった状態からでも再起したのは、アメリカと韓国という枠を超えた叡智が生まれ意識がその先へ向かったからではないでしょうか。

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