『シン・ゴジラ』の海外の反応は?ラストの尻尾や形態、熱線などについても考察解説!【あらすじネタバレや感想評価も】
2016年7月29日公開の『シン・ゴジラ』。
庵野秀明が監督・脚本を務めた新しいゴジラ映画で、第40回日本アカデミー賞では最優秀作品賞を受賞しました。
総キャストは328名にもなり、対策本部など東日本大震災をモデルとして考えられています。
また、要所要所に見られるエヴァンゲリオンらしさも今作の見どころとなっています。
『シン・ゴジラ』の口コミ評判レビューには、
- 映像の技術が高く、戦闘シーンは見もの
- ゴジラの段階的に進化していく姿も面白かった
- 今までのゴジラシリーズを裏切らない面白さ
- 庵野秀明監督らしさが垣間見える素晴らしい作品
- ゴジラの段階式の成長進化が良くも悪くも衝撃的だった
- 最後にゴジラの尻尾が映されたのがラストを飾るのにいい演出だった
- もっともっと評価されてもいい作品
- 全体を通してリズムよく観ることができた
という声が多数集まっています。
- シンゴジラの海外の反応は微妙?
- シンゴジラの考察解説!ラストの尻尾の意味とは?形態や熱線についても
- シンゴジラの感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
- シンゴジラのあらすじ
もし、まだあなたが一度も「シンゴジラ」を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。
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目次
シン・ゴジラの海外の反応は微妙?
北中南米の配給権を持つファニメーション・フイルム(FUNimation Films)が、2016年10月11日から18日まで、アメリカやカナダなど海外でも『シン・ゴジラ』が公開されました。
公開スクリーン数は440以上で、主要都市で鑑賞することができましたが、限定公開であることへの不満が聞かれました。
『シン・ゴジラ』は全米公開前から、米yahooのトップニュースに記事が何度も掲載されるなど、2014年にハリウッド版ゴジラが公開されたこともあり、注目度は抜群でした。
アメリカ人はもちろん海外にはハリウッド版ではなく、東宝のゴジラの方が好きだというファンまで多く存在します。
管理人
また、これまで英語圏では『Godzilla Resurgence/ゴジラ・リサージョンス(ゴジラの復活)』のタイトルで紹介されることも多かった本作ですが、英語版タイトルが『Shin Godzilla』であることも確認できます。
邦題で印象的な「シン」を活かしたかたちです。上映の際には、日本語音声に英語字幕がつけられ、興収は100万ドルを超えました。米国の映画興業情報サイトBOX OFFICE MOJOによれば、10月16日まで映画興業は109万1438ドル(約1億1000万円)となったそうです。
日本のゴジラ映画としては、『ゴジラ2000 ミレニアム』の1000万ドル、1984年版『ゴジラ』の410万ドルに続く第3位となりました。
しかし、北米で公開が限定されていることに加えて、日本語上映の英語字幕だったこともあり、熱心なファンには人気が高く、一般層への広がりにはやや欠けたかたちとなりました。
その後、『シン・ゴジラ』は、世界103の国と地域での配給が決まりました。
海外の映画ファンは本作に対して、どのような感想を抱いたのでしょうか。海外の映画ファンの感想や評価を探ってみたいと思います。
まず、レビューサイトの評価を比較してみますと、
- RottenTomatoでは、86%のユーザーが高評価
- Metacriticのスコアでは、68ポイントの高評価
- Rotten TomatoesのTomato Materでは、一般81%、プロ75%と概ね好評
これらのサイトのユーザーレビューには、非常に興味深いものがあります。
例えば、
「3・11に捧げる映画だと理解した。国家的な危機のシミュレーションを見るようで驚いた」
「1954年の1作目は、ひどい戦争から回復している日本の苦しみについての物語である」
一方、
「『シン・ゴジラ』は同盟国の要求や、官僚政治に閉塞している日本の物語だ」
と日本人顔負けの分析を行っているものもありました。
また、
「私が『シン・ゴジラ』の方を好む理由は、核兵器を使わないでゴジラと戦うところだ。アメリカ製作の『GODZILLA ゴジラ』は、結局核兵器で解決しようとした」
などの2014年ハリウッド版との比較も見られました。
ちなみに『GODZILLA ゴジラ』は2014年8月に3952スクリーンで全米公開され、最終的に2億ドルの興収を記録しています。
しかし、『シン・ゴジラ』の北米での興収規模は、その100分の1しかありません。
好意的な意見の一方で、『シン・ゴジラ』には「会議の場面が多すぎる」とがっかりしたユーザーも多く、会話が速く、字幕が読みづらいという意見がたくさんあって、何人かのユーザーは、「吹き替え版がないから見に行かない」としていました。
アメリカ最大級のオンラインコミュニティRedditでは『シン・ゴジラ』を鑑賞した人の意見が掲載されています。
高評価の意見としては、
「シン・ゴジラは素晴らしい。日本の官僚機構と戦後政治を風刺している。コンテイジョンやゾディアックのようだが、これは怪獣映画だ。」
「美しく素晴らしい作品。風刺的で型破り。スリリングさと巨大なスケールをあわせもつ日本の怪獣映画だ。ただし全ての人が好評を述べているのではなく、不満の声が存在していることも確かだ。北米でプレミア上映が行われた「シン・ゴジラ」しかし、酷評が半分以上を占めている。」
「爽快さで、ほかの映画とは全く異なる映画。」
一方で、否定的な意見としては、
「基本的に、間抜けなモンスターを捕まえるための官僚のやりとりだった。」
「大部分が馬鹿げた風刺で、一種の狂気だ!」
「シン・ゴジラは、おそらくこれまでで最も手続きが長いゴジラ映画です。」
「私は最初の30分ほどは日本の政治を楽しめた。しかし、日本のゴジラ映画は私向きではありません。」
「官僚のジョークが非常に多い。」
「ほとんどが日本の法律と政治のおしゃべり。戦闘はGODZILLA 2014より素晴らしい。」
「凄く失望した。無味乾燥な政治的手続きばかりで、クールなゴジラは15分しかなかった。」
「シン・ゴジラは全く私が期待したものではありません。大規模災害を解決しようとする日本政府の疑似ドキュメンタリーみたいなものです。」
と様々でした。
フタを開けてみれば台湾、香港といったアジアで不発に終わり、北米では大規模ではない都市型興行でしたが、ランキングで初登場19位につけるも翌週から36位となり、そこから59位へと急降下しました。
最終的に興行収入も約2億1000万円程度と、話題にすら上りませんでした。
さらにヨーロッパでは、スペインで何とか公開にこぎつけましたが、なんと約91万円という残念すぎる興行収入に終わりました。
シンゴジラの考察解説|ラストの尻尾の意味とは?形態や熱線についても
ラストシーンの尻尾の意味とは?考察解説
『シン・ゴジラ』といえば、ラストシーンで映る尻尾についての議論が巻き起こったことはご存知でしょうか?
人類の存続を賭けたゴジラ撃退策「ヤシオリ作戦」は、爆撃なども効かないゴジラに対して血液凝固剤を投与することで活動を停止させるというもの。
見事作戦は成功し、ゴジラが凍結したことで人類は勝利します。
しかし人類が勝利を嚙み締めているなか、凍結したゴジラの尻尾にカメラが寄っていきます。
そこには人間と思わしき形状をした複数の物体が、ゴジラ本体から生まれているような状態であることが判明します。
このカットで映画が終わるため、尻尾の正体が何なのかは映画内で語られることはありません。
『シン・ゴジラ』のラストは衝撃的でしたね! pic.twitter.com/QZdX7jj7Qo
— お怒りギズモ (@oikarigizmo) May 2, 2021
ゴジラの尻尾から分裂している人型の物体についてはファンの間でも様々な憶測が飛び交いました。
「今まで取り込んだ人間たちの成れの果て」という説や「ゴジラの次なる進化の予兆」「複数個体に分裂するための過程」だとする声もあります。
この尻尾が「ゴジラが第5形態に進化するための過程」であることは間違いありません。これに関しては公式の展示や脚本などで明らかになっています。 管理人
ゴジラの進化スピードが物凄く早いということは、劇中でも触れられています。
陸上や人類からの攻撃に適応するために何度か姿を変えたのと同様に、ラストでもゴジラは進化しようとしていたのです。
ゴジラは無生殖で増殖できるという推論や人型に分裂していることから、おそらくゴジラは人型に進化するだけでなく、分裂して個体数が増える予定だったと思われます。また、分裂した個体には羽根が生えており、世界中に飛翔していくという設定もあるようです。
なぜ人型なのか?その理由については明らかになっていませんが、人間のDNAを取り込んでいたためという説が濃厚のようです。 管理人
日本に降り立って甚大な被害をもたらしたゴジラが、人間を殺すだけでなく取り込んでいたと考えると恐ろしいですね。
この非常にインパクトのあるラストシーンが、『シン・ゴジラ』のヒットに一役買っていたのは間違いないでしょう。
第1〜第5形態についてそれぞれ解説
第1形態
東京湾アクアラインを崩壊させたあと、初めて人類の前に現れたときの形態です。
この時は海上から尻尾だけしか出しておらず、全貌は分かりません。
まだ生まれたばかりで海中でのみ生息できると考えられていることから、オタマジャクシのような形状をしているのでは?と憶測されています。
シンゴジラ第一形態の尻尾は龍の尻尾に似ている。中国では蟠から始まり蛟を経て龍に進化すると言われており、その辺も意識されたのかもしれない。 pic.twitter.com/6P2kO8oZa6
— pasin (@pasinpasin) November 12, 2016
第2形態
陸に上がって初めてその全貌を現したときの形態で、全長は約120メートルです。
おそらく陸に上がるために急速に進化した結果、脚は生えていますが未発達で手は小さく、地面を這って移動してます。目はうつろでエラと思われる部分から赤い液体を垂らしており、グロテスクな造形に加えて悪臭も放っているようです。
蒲田に上陸したことからファンの間では「蒲田くん」の愛称で呼ばれており、のちに公式でもこの愛称が取り上げられました。
「シン・ゴジラ」でゴジラ第二形態が第三形態へ変態するシーンは、ゴジラの尻尾が地面に叩きつけられる際の『ダタァアンッ!!』という効果音がメチャクチャ好きなのです。(伝統の東宝特撮効果音!) pic.twitter.com/xG2yLvbvtz
— スガワラタカフミ (@mgs3pwv124) February 19, 2022
第3形態
第2形態が東京に侵攻後、品川で突如として立ち上がり、危ういながらも二足歩行ができる状態となった形態です。
上陸後も進化を繰り返したため、その全長は約170メートルとなっています。
核分裂による膨大な熱量を内包していますが、急激な進化によって体内の冷却機能が追い付いていないため、身体を冷やすために一旦東京湾へと戻っていきます。
シンゴジラについては、実を言うと第三形態が好きだったりする。 pic.twitter.com/DVyMpPejFG
— スガワラタカフミ (@mgs3pwv124) November 12, 2020
第4形態
再度海から上陸したときの形態で、その全長はなんと333メートルにまで巨大化しています。
いわゆる「ゴジラ」と聞いてイメージする形状に最も近く、歴代ゴジラの中では最大のサイズとなっています。
体表は真っ黒で非常に硬く、再生能力も高いため自衛隊やアメリカ軍による攻撃も効きません。
そればかりかビームのような熱線を口と尻尾から放つなど、恐るべき攻撃力も併せ持ちます。
「ヤシオリ作戦」にて血液凝固剤を投与され、東京駅付近で凍結により活動を停止します。
シン・ウルトラマン見たし、同じシン・シリーズのシン・ゴジラ今から見ます! pic.twitter.com/xYogikwWBK
— きちく🎮️📱 (@VGgpAFwEsnii8up) June 17, 2022
第5形態
第4形態の凍結時に、尻尾から分裂を始めていた人型の物体が第5形態とされています。
その詳細は不明ですが、ゴジラが複数個体に増殖する予定であったことが示唆されています。
シン・ゴジラの尻尾を間近で見るのが夢だった。 pic.twitter.com/QGKyXrnc2k
— シン・ゴジライアンさん (@555godzilla) January 26, 2019
シンゴジラ正体について考察解説
突如海中から現れ、日本を未曾有の危機に陥らせたゴジラ。
その正体は一体何だったのでしょうか? 管理人
劇中では「太古の昔から生き延びてきた海洋生物が放射能の影響で突然変異した生物」とされています。
これは、ゴジラについて調査していた牧悟郎教授が出した結論として語られています。
約60年前に人類が深海に放棄した放射性廃棄物に適応するばかりか、それを摂取することで異常な進化を遂げた海洋生物がゴジラなのです。
また、牧教授は放射線病が原因で最愛の妻を亡くしており、放射能だけでなくそれを生み出した人類、そして妻を見捨てた日本という国を憎んでいました。
そんな牧教授が、ゴジラが姿を現す数日前にゴジラの生息地域周辺で忽然と姿を消しています。
牧教授が乗っていた船には「私は好きにした。君たちも好きにしろ」というメッセージが残されていました。
このことから、矢口は「放射能が原因で生まれた生物に日本がどう立ち向かうのかを試す」ために、牧教授がゴジラに何らかの遺伝子操作をしたのではないかと推察しています。
放射能や日本に恨みを持っている牧教授が、まさに「好きにした」結果でしょう。
つまり、ゴジラの正体は「放射能が原因で異常進化した海洋生物が、牧教授の遺伝子操作によってさらなる進化を遂げたもの」なのです。
シン・ゴジラの熱線はシリーズ最強?
ゴジラが第4形態となり、東京に上陸した一連のシーンは息を呑むほどの出来だったと感じます。
特に、目黒区にやってきたゴジラが放つ熱線の絶望感は凄まじく、観客に強烈なインパクトを残しました。
熱線自体は歴代ゴジラでもお馴染みですが『シン・ゴジラ』の場合、最初から熱線を発射するのではなく、まずは大量の黒煙を口から放出します。
それが徐々に真っ赤な炎へと変化していき、最終的には紫の細い熱線へと変化していきます。
ビーム状の完全な熱線になるまでの黒煙や炎の段階でも威力は凄まじく、周囲の市街地を一瞬で吹き飛ばし、焼き払ってしまいます。
熱線になると方向のコントロールも効くようになるばかりか、射程距離は測りきれないほど広範囲にわたり、平気でビル数棟をまとめて破壊してしまう威力を発揮します。熱線の常軌を逸した破壊力に、絶望感を味わった人も多いでしょう。
『シン・ゴジラ』は海外の辛口批評サイトRotten Tomatoesでも86%フレッシュを獲得するなど概ね高評価ですが、なかには会議や会話シーンの長さに辟易するという意見を呈する人も一定数います。 管理人
いかにも会議好きの日本らしさを語るシーンではあるものの、海外から見ると冗長に感じることもあるようです。
そんな方々の中でも、この熱線シーンに関しては好意的な評価が目立ちます。
黒煙→炎→熱線と変化していく過程は歴代ゴジラのなかでも類がなく、衝撃的なインパクトに加えてオリジナリティも評価されているようです。
何度観ても呆気に取られてしまう絶望的な熱線シーンは、まさに『シン・ゴジラ』を象徴する名シーンだと言えるでしょう。
『シン・ゴジラ』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画「シンゴジラ」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|虚構を前にして描かれる、目指すべき国とは
2016年に公開され、大ヒットを記録した映画『シン・ゴジラ』。
総監督・脚本は『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明さん、監督は実写版『進撃の巨人』の樋口真嗣さんです。
キャッチコピーの「現実(ニッポン)vs虚構(ゴジラ)」は、まさにこの作品を端的に現した名句だと思います。 管理人
もしも現実に未知の巨大生物という災害が降りかかってきた時、日本はどういう対応を取るのか?そして目指すべきところはどこなのか?ということがとても冷静に、けれど力強く描かれています。
前半は政府、ひいては日本という国の融通の利かなさが存分に発揮されています。
会議に次ぐ会議を重ねている間にも、状況がどんどん悪化していくのは嫌なリアリティがありました。
マニュアルから外れた臨機応変な対応に拒否反応を示すという国民性は共通認識なのでしょうか。
ともかく、「実際日本にゴジラが現れたらまずはこうなるだろうな…」という説得力を感じさせます。
しかし、『シン・ゴジラ』はそういった現代社会の批判だけで終わらず、向かうべき理想の国家もしっかりと描いています。
中盤、ゴジラは東京に甚大な被害をもたらして首相を含む各大臣など政府高官が大勢亡くなってしまいます。
トップが消えて統率が取れなくなるかに見えた日本ですが、チームとして「打倒ゴジラ」という目的に向けて結束を高めていきます。
各専門家や政治家が全力をあげて協力し合い、ゴジラを倒すための計画を練り上げていきます。
もう前半のような、マニュアル信奉でトップダウン主義の日本の姿はありません。 管理人
そしてついに迎えた「ヤシオリ作戦」で、ゴジラを撃退することに成功します。
日本という国家がひとつに団結し、巨大生物という災害に打ち勝つのです。
もし本当にゴジラが現れたとき、同じような結末を迎えられるかは分かりません。
『シン・ゴジラ』公開後の流行病やその他諸々の政府の対応を見ていると、この作品が迎える結末はあくまでファンタジーなのかもしれないと憂鬱な気持ちになってしまいます。 管理人
しかしだからこそ、向かうべき理想はこれなのだという『シン・ゴジラ』のような力強いメッセージを持つ作品が必要なのかもしれません。
登場人物を過度に描かず感情的なシーンも抑えめで、それぞれが有象無象のなかの1人というようなドライな感触も好印象でした。
それによって不要な部分が極力削られているため、情報量が異常に多い作劇にも関わらずストレスなく観ることができます。
テンポの早い編集や、読ませる気のない長いテロップがデカデカと画面に表示される独特の演出も好みです。 管理人
難しい言葉が多用されていますが、心地良いテンポ感に身を任せていてもなんとなく大筋が把握できるのは情報の取捨選択がうまいのでしょう。
今後ゴジラが出現したとき『シン・ゴジラ』のような対応ができる国であってほしい、そう感じられる前向きな作品でした。
特撮が好きな人、ポリティカルな作品が好きな人にオススメの一本です。
『シン・ゴジラ』のみんなの口コミ評判レビュー
『シン・ゴジラ』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「ゴジラ作品の良い点と庵野監督らしい素晴らしいアレンジがマッチした最高の作品」「怪獣の出現というフィクションと、現実的な政治の動きや外交の繋がりを描いたノンフィクション的な部分が融合されていて、全てがリアルに感じた」「ゴジラの脅威への対策と並行して、複雑な人間の思惑や関係性も絡んでおり、その点も見ていて面白かった」「今までにない新しいゴジラでもあり、進化したゴジラ作品」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★★星5
庵野秀明監督の『シン・ゴジラ』。正直そこまで期待もしないで鑑賞しましたが、あまりの面白さに驚きました。
まず、登場人物たちのあまり感情を出さないで淡々と演技するところが妙にリアリティがありました。特に長谷川博己さんは、表情を変えずに観客の笑いを誘うところが最高でした。石原さとみさんの英語も流暢で、キャリアそのものでした。
ゴジラもしっかりゴジラ。手足が長い諸外国のゴジラではなく、ホッとしました。この時代にあえての特撮というところが、元祖作品への尊敬の念を感じました。
人類の存亡をかけた戦いのクライマックス、電車を使用した攻撃など日本人として嬉しい限りでした。
ラストも、外国人みたいにハグやキスをするわけではなく、拍手で決めたところもリアリティがあって良かったです。何回でも見たい作品です。
40代女性
★★★★★星5
映画『シン・ゴジラ』は、エヴァンゲリオンで有名な庵野秀明監督による特撮映画です。
私は過去のゴジラシリーズのうち、平成以降のビオランテ、モスラ、キングギドラ、デストロイヤーくらいしか観ておらず、決してゴジラシリーズへの造詣が深いわけではありませんが、少なくとも上記とは全く異なる作風だなと感じました。
本作では、ゴジラは大きく5つの形態を取ります。そのうち初めて上陸する第2形態~最終決戦の第4形態までの印象がとても強いです。
まず上陸時点の第2形態。なんというか、、ウーパールーパーとトカゲを足して割ったような風貌で、これがゴジラ!?と驚きました。
最初はちょっとダサいなと思いましたが、動いている姿を見ているとだんだん愛らしく感じ、これがブサカワイイってやつなのか、、と思うに至りました。
そうこうしているうちに第3形態に変わってしまって、ちょっと残念な気持ちになりつつ、同時に”きっと成長してカッコいいゴジラになるんだ、、!”とワクワクしていました。
そして第4形態。よく知るゴジラに近い姿でカッコいいだけでなく、戦いの中で成長して口だけでなく背中からも熱線出すなど、驚きのギミックが満載でした。
東京駅での最終決戦では、無人在来線爆弾という最高のギャグを真顔で受け止める懐の深さまで見せつけ、最後まで私を魅了してくれました。
全体のストーリーについても、内閣や巨大不明生物特設災害対策本部(巨災対)のメンバーによる群像劇的な側面や、ラストシーンを含むゴジラの(未解決の)謎などもあり、いろいろ考えさせられるもので、個人的にはいろんなところに刺さって楽しく観ることができました。
人によってはラストシーンが思わせぶりすぎてモヤモヤする、という印象で終わる方もいるかと思いますが、私はすっきり観終えることができ、良かったです。
30代男性
★★★★★星5
『シン・ゴジラ』は、総監督・脚本を庵野秀明が、監督・特技監督は樋口真嗣が務め、2016年に放映された作品です。
ゴジラシリーズとしては約12年ぶりの新作となります。
初代からゴジラシリーズを見てきましたが、今回はかなり映像の技術が高く、戦闘シーンは見ものです。
また、ゴジラの3段階進化も目を見張る部分であり、進化2段階目が今までにない姿で不気味さもあり、それがまた面白かったです。
ゴジラの脅威への対策と並行して、複雑な人間の思惑や関係性も絡んでおり、その点も見ていて面白かったです。
自分の知っている土地が、ゴジラによってことごとく壊されていき、瓦礫の山となっていくシーンは、フィクションとわかりながらも、怖くなりました。
今までのゴジラシリーズを裏切らない面白さでした。
30代女性
★★★★☆星4
シン・ゴジラはアマゾンプライムで見ました。
この作品は大学の放射化学の講義の際に、先生がこの映画は放射線についての描写がリアルだから勉強になるといったことをきっかけに見ました。
タイトルを聞いた段階では、昭和の子供向け怪獣映画のリメイクという印象でした。しかし、映画を見始めてすぐリアルな世界観に引き込まれていきました。
日本が舞台であり、突如として現れたゴジラに対して国としてどう対応していくのか、といったシリアスな場面が印象的でした。
特に、ゴジラに対しての対応を外国から迫れた場面は、現状の日本でも同じことが起きるのではないかと思えるほど緊張感や迫力感が満載でした。
意外とゴジラを科学的に説明していることが多く、大人も十分楽しむことができると思います。続きが気になる終わり方をしていました。
20代男性
★★★☆☆星3
映画 シン・ゴジラを観てまず最初に衝撃だったのは、なんと言っても上陸して来たゴジラのインパクトです。
最初は何か違う怪獣の登場かと思いました。とてもアレがゴジラだとは思えない姿で驚きました。
その後の進化していくスピードもあり得ないくらいの速さで、やっと知っているゴジラの姿になってある意味ホッとしました。
自衛隊のあらゆる攻撃をしてもまるで歯が立たない様は絶望感もあり、これでは東京どころか、日本が壊滅するのも時間の問題かと思うほどでした。
人間模様に関しては、政治と絡めたストーリーにしたのは分かりますが、イマイチ中身がありそうで無いような印象がありました。
石原さとみさんのキャラクターが1番違和感があったように思いました。
40代男性
★★★★☆星4
好みがはっきり分かれてしまう作品かもしれません。
私は庵野作品は基本的にどんなものでも受け入れる派なので、この作品も楽しんでみることができました。
所々、エヴァっぽさを感じられる演出…私は好きです。流れるような台詞回しや、○○作戦など。
あと、日本政府や官僚の無駄に形式を気にする様や、関係機関の承認をいくつも経て、なかなか進まない様は、ちょっと皮肉めいていて面白かったです。
実際の政治家をモデルにしているらしく、妙にリアリティがあったのはそのためかと納得できます。
出演俳優陣もなかなか豪華で、贅沢な映画だなと思います。
ただ、本当に申し訳ないのですが、石原さとみさんをバイリンガル設定にする必要があったのでしょうか。
彼女のシーンがコメディにしか見えなくて、そこだけ落ち着かなかったです。
それでも、庵野ワールドなゴジラは、観終わってから、ふと考えさせてくれる映画で何度も見返したくなります。
40代女性
★★☆☆☆星2
与党政治家や官僚がクールに活躍してうまくいってしまう映画。おそらく日本の政治家や官僚ではこうはいくまいという点で、とても日本的でない映画と思いました。
また、政治家や官僚が後ろ暗いところを見せずにヒーローになるというのは日本映画的でもないと思いました。
では、アメリカ映画みたいかというと、そうでもない思いました。アメリカ映画ならもっと、市井の人をヒーローにすることでしょうし、その方が私は楽しめます。
というわけで、まったく共感できない映画でしたが、巨大災害にこう対処すればうまくいくという思考実験映画と思えば楽しめるのでしょう。
俳優は皆さん立派な仕事をされていると思いました。とりわけ、大統領を目指す、名家の出身の日系アメリカ人という、日本人に演じさせるのが信じがたい役を嬉々として演じている石原さとみさんはすばらしいと思いました。
50代女性
★★★★☆星4
個人的にゴジラ作品を久しぶりに見たのですが、今までのゴジラ作品の良い点と庵野監督らしい素晴らしいアレンジがマッチした最高の作品だと感じました。
庵野監督の手掛けたエヴァンゲリオンの用に、まさかのゴジラにも新たな形態を作り上げたのはかなり見ていてワクワクしました。
背中からゴジラがレーザー光線を出すなんて夢にも思わなかったので、まだ見ていない人には是非見ていただきたいです。
今までのゴジラが好きな人にはどのように映るかはわかりませんが、今までゴジラを見たことのない方には是非見ていただきたいです。
日本らしい素晴らしい作品だと感じました。最後の戦いも素晴らしく、まさかなあんな方法で戦うなんてと感動しました。結末も良い作品で好きです。
20代男性
*映画「シンゴジラ」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
『シン・ゴジラ』のあらすじ
(以下、映画「シンゴジラ」のあらすじです。)
『シン・ゴジラ』のあらすじ|未知の巨大生物の出現
午前8時半頃、東京湾アクアラインのトンネルが崩壊する事故が発生しました。
原因は不明で、政府は海底火山の噴火のような自然災害によるものとして調査を進めます。
内閣官房副長官である矢口蘭堂は、現場の映像などから未知の巨大生物が原因なのではと考えますが、周囲には一蹴されてしまいます。
しかし、対策会議を進めている間に事故現場近くの海上に大きな尻尾のようなものが出現します。
矢口の指摘した通り、何やら巨大生物が潜んでいるようでした。
すぐに生物学者を招集して正体の解明を試みますが、情報が少ないため進展がありません。
『シン・ゴジラ』のあらすじ|上陸した巨大生物がもたらした被害
そんな中、巨大生物はついに街へと上陸します。
姿を現したその生物はトカゲのような形状をしており、街を破壊しながら侵攻します。
民間人の巻き添えを危惧して政府が対処に迷っているうちに、巨大生物は姿を変え、四足歩行から二足歩行へと進化します。
街に甚大な被害をもたらした後、再び海の中へと消えていくのでした。
未知の生物の出現に、人類は成すすべがありません。
『シン・ゴジラ』のあらすじ|“GODZILLA”に立ち向かう巨災対
政府は、矢口を局長とした対策チーム「巨大不明生物特設災害対策本部」を設置します。
そこに、アメリカから大統領特使カヨコ・アン・パタースンがやってきました。
カヨコは巨大生物について知っている科学者の存在を矢口たちに伝え、関連資料を渡します。
そこには「GODZILLA」との記載があり、それをもとに巨大生物は「ゴジラ」と名付けられました。
カヨコも加わって調査が続けられるなか、ゴジラが再び姿を現します。
そのサイズは前回出現時の倍ほどに進化しており、自衛隊の攻撃もまったく効かない身体を持っていました。
以上、「シンゴジラ」のあらすじでした。
果たして日本はゴジラを撃退することができるのか?
続きが気になる方は、実際に映画を観てみることをオススメします。
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