クーリエ:最高機密の運び屋は実話映画なのか徹底解説!元ネタ・実在した人物のモデルもチェック!あらすじネタバレ&感想評価
2021年9月23日、日本公開の映画『クーリエ:最高機密の運び屋』。
核戦争の一歩手前まで達したキューバ危機において、核戦争を回避させる為にスパイ活動をした実在の人物であるクレヴィル・ウィンの半生を描いた映画となっています。
主演を演じたのは、アベンジャーズシリーズでドクター・ストレンジ役でお馴染みのベネディクト・カンバーバッチ。
映画『クーリエ:最高機密の運び屋』の口コミ評判レビューには、
- 数多くあるスパイ映画の中でも、秀逸な作品
- 出演陣も素晴らしくて作品に没入できた
- 普通のセールスマンがキューバ危機を回避したんだと驚かされた
- 主演のベネディクト・カンバーバッチの演技が素晴らしい
- 実話を元にされているので歴史に興味がある人は更に楽しめる映画
- 切ないラストだったが最高の映画だった
- 地味ではあるものの全編に渡って抜群の緊迫感があった
- スッキリとした結末ではなかったけれど感慨深い作品
という声が多数集まっています。
- クーリエ:最高機密の運び屋は実話映画なのか解説
- 元ネタ・実在した人物のモデルについて
- クーリエ:最高機密の運び屋のあらすじ
- クーリエ:最高機密の運び屋の感想評価
- みんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
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目次
クーリエ:最高機密の運び屋は実話映画なのか徹底解説!元ネタ・実在した人物のモデルなどもチェック
映画「クーリエ:最高機密の運び屋」は、実在の人物であるイギリス人のグレヴィル・ウィンをもとに描いた映画です。
41歳のイギリス人エンジニアでビジネスマンだったグレヴィル・ウィンは、東欧やソ連にセールスのため何度も行き来していました。
1960年11月、その経歴に目をつけたディッキー・フランクスが、英国秘密情報部の幹部であることを明かしグレヴィルに接触してきます。
グレヴィルはスパイへの道を歩むことになります。
グレヴィルは次の出張の際にモスクワの科学調査委員会に行き、職員たちの前でセールスを行い、その内容を報告してほしいと言われます。
劇中ではこのセールスでグレヴィルは、ソ連の対外情報機関の中佐であるオレグ・ペンコフスキーと知り合いペンコフスキーが流す情報と、それを英米の諜報員に伝えるグレヴィルの協力により、キューバ危機を回避するための一端を担うことになります。
管理人
また、冷戦の流れを変えたとされる人物の一人であると評価されています。
映画でも描かれたように、グレヴィルとともにオレグは1962年10月にスパイ容疑でKGBによって捕まり、投獄されてしまいます。
グレヴィル・ウィンは1964年に釈放されましたが、映画ではペンコフスキーの結末ははっきりと明かされていません。
オレグ・ペンコフスキーのその後はムゴイ
映画の中で、ペンコフスキーは「世界平和のために」祖国を裏切り、機密情報を米英に流したことになっています。
最初はスパイになる気などなかったウィルが、危険を伴う運び屋となることを決意したのも、ペンコフスキーの意志を汲んだためでした。
しかし実は、ペンコフスキーが祖国を裏切った本当の理由は明らかになっていません。ただ、ペンコフスキーがソ連内部の情報を知る立場にあり、彼の情報が西側にもたらされなければ、キューバ危機は第三次世界大戦になっていたかもしれないという現在からの憶測があるだけです。
ペンコフスキーはソ連によって逮捕され、裁判にかけられ、処刑されました。
その方法は、通常行なわれる首の後ろを銃で撃たれるというものではなく、生きたまま火葬されるという、信じがたいものだったと伝えられています。
グレヴィル・ウィンのその後|精神病に苦しんだ晩年
ペンコフスキーが逮捕されると同時にウィンもまた捕まり、裁判の結果、懲役8年の判決を受けます。
旧ソ連の劣悪な環境の中で体調を崩すウィンに、英国が捕えていたソ連側のスパイとの身柄交換が行なわれ、ウィンは命からがら英国へ帰ることはできました。
釈放後のウィンは、その英雄的な行動にも関わらず、幸せな余生とはいかなかったようです。
管理人
投獄の影響もあり、うつ病とアルコール依存症に苦しんだとされ、1990年2月28日に、グレヴィル・ウィンは70歳で亡くなりました。
ほとんど真実に基づいた実話映画
この映画の製作総指揮で脚本家でもあるトム・オコナーは「この映画はドキュメンタリーではない」と断言しています。
しかし、歴史家であるジェロルド・L・シェクターの「The spy who saved the world」などの著作を参考にして、できる限り事実に忠実な描写を心がけたと説明しています。
また、この映画の一部エピソードなどはグレヴィルがイギリスに帰国後に発表した、2冊の著書を元にして描かれています。
本作で印象的なシーンとして、ペンコフスキーとグレヴィルがバレエ鑑賞するシーンがありますが、このバレエ鑑賞は実際に記録が残っています。
実際に2人はバレエ鑑賞していたようです。
管理人
「グレヴィルの本だけでなく、他の歴史家の本や、アメリカ側とソ連側の公式な歴史書など、あらゆる種類の資料を読むことで、何が最も理にかなっていて何が偽情報かを見極めることができました」とオコナーはインタビューで明言しています。
では「この映画は実話で、ノンフィクションなのか」と問われると、完全にノンフィクションというにはちょっと無理があるようです。
実話を元にした映画を作成する場合、脚本家や監督は映画を面白くするために工夫する必要があります。
台詞を足したり実際はいなかったキャラクターを登場させたり、テンポを良くするために時間軸を変更したりするんです。
例えば本作で重要な役割を果たすCIAのエミリー・ドノヴァンという女性は実在せず、数人の実在の人物を合成した架空のキャラクターとなっています。
管理人
また劇中では、ペンコフスキーの非常に丁寧なキャラクター描写により、なぜ彼が国を裏切るようなことをしたのか、視聴者に共感させるようなストーリーになっています。
しかし、彼がソ連を裏切り情報を流した理由は、先ほども述べたように実際には判明しておりません。
ペンコフスキーのキャラクター像は、脚本家による想像の産物です。
管理人
この映画のストーリーは、かなり史実に忠実に描かれていますが、同時にエンターテイメント作品として脚色されていて、事実と異なる部分もあるようです。
しかしストーリーや、劇中で登場するエピソードなどは資料などを参考に、かなり実話に近い内容となっています。
ノンフィクションではないですが、真実に基づいた映画だとは言えるでしょう。
管理人
クーリエ:最高機密の運び屋のあらすじ
(以下、映画「クーリエ:最高機密の運び屋」のあらすじです。)
クーリエ:最高機密の運び屋のあらすじ|ソ連の協力者とセールスマン
アメリカとソ連の冷戦が一層激しさを増していた1960年代。
ソ連の高官であるオレグ・ペンコフスキーは、自国の好戦的な雰囲気に危機感を覚え、国を裏切ることを決心します。
イギリスの諜報機関MI6はペンコフスキーとの接触を図るため、グレヴィル・ウィンという男に声をかけます。
ですが、グレヴィルはただのセールスマン。スパイの経験などは一切ありません。
しかし仕事で東欧諸国へ出張を繰り返すグレヴィルは、MI6にとって「ソ連に怪しまれずペンコフスキーに接触できる」理想の人物だったのです。
妻と息子と暮らすグレヴィルは葛藤しますが、提案を承諾し、オレグ・ペンコフスキーと会うためしモスクワに向かいます。
クーリエ:最高機密の運び屋のあらすじ|ペンコフスキーとの友情
仕事上の取引相手という体裁を取り、モスクワでペンコフスキーと出会うことにグレヴィルは成功します。
その後、何度もグレヴィルはモスクワに向かいペンコフスキーと接触します。
そしていつしか2人の間には、スパイとしてだけではない、絆のようなものが生まれていきます。
クーリエ:最高機密の運び屋のあらすじ|最後のミッション
そんななか、グレヴィルはモスクワで泊まっているホテルの部屋に誰かが侵入した形跡を見つけます。
MI6に任務の終了を告げられたグレヴィルですが、自分に容疑がかかっているということはペンコフスキーの身も危ないと考えます。
ペンコフスキーを亡命させるという目的のため、MI6の制止を押し切り、危険を犯してもう一度モスクワに戻ることを決意します。
以上、「クーリエ:最高機密の運び屋」のあらすじでした。
果たして、グレヴィルはペンコフスキーを救出することはできるのか?
結末を知りたい方は、実際に映画を観てみることをおすすめします。
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『クーリエ:最高機密の運び屋』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)
(以下、映画「クーリエ:最高機密の運び屋」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
感想評価(※ネタバレ有)|実話に基づく重厚なスパイ映画
この映画は1962年に勃発した「キューバ危機」の裏で奮闘したイギリスのセールスマン、グレヴィル・ウィンを主人公としています。
観る前のキューバ危機に関する知識は「ソ連がキューバにミサイルを設置していることが発覚して激震が走る」ぐらいのものでした。
しかし、詳しいことを知らなくても十分楽しめる作品となっています。
管理人
スパイでもない「ただのセールスマン」が主役であることで、鑑賞者にも飲み込みやすく、ある種の親近感をもってグレヴィルの動向を追うことができました。
危険な任務を果たしながらも家族には何も言えないグレヴィルは、日に日に苛立ちを募らせていきます。
グレヴィルが妻や息子に対して苛立ちを爆発させる描写には胸が苦しくなりました。
「ただのセールスマン」が国家の危機のためにスパイを担うことのプレッシャーは、想像を絶するものなのだと思います。
管理人
終盤、そんな精神状態のなかでもペンコフスキーを救出しようとしたグレヴィルの作戦は失敗に終わってしまいます。
そこから2人は長い間、極寒のモスクワにある刑務所に投獄されることとなります。
満足な食事や毛布も与えられず尋問を繰り返されたグレヴィルはすっかり瘦せ細ってしまいます。
グレヴィルを演じるベネディクト・カンバーバッチの役作りが凄まじいです。げっそりとしており、それまでとは別人のような体格になっていて驚きました。
また、同様に投獄されていたペンコフスキーを演じるメラーブ・ニニッゼの風貌もすっかり変わってしまっています。
壮絶な投獄生活を、その姿ひとつで突きつける説得力がありました。
管理人
最後、ようやく家族の待つ我が家へと帰ったグレヴィルは、過去にこの場所へ招待したペンコフスキーとの思い出を回想します。
はっきりと描写はされていませんが、ペンコフスキーは国家を裏切った罪でまだあの刑務所にいるか、もしくは処刑されてしまったのかと想像を描きたせられるラストです。
ハッピーエンドとは言い難い結末ですが、戦争や国家間の対立、それに翻弄される個人のやるせなさを感じるような考えさせられるラストだったと思います。
この作品は「スパイ映画」と聞いて思い描くような派手さはありませんし、かっこいいスパイグッズも登場しません。
しかし、役者陣の演技と重厚な演出により、ドキドキハラハラできる素晴らしいヒューマンドラマに仕上がっています。
特にグレヴィルとオレグの間には、任務の目的を超えた「人間同士の絆と信頼」を感じて涙が溢れてきました。
重厚なスパイ映画が観たい人、役者陣の演技に圧倒されたい人、人と人が育む友情を目の当たりにしたい人にオススメの一本です。
管理人
口コミ評判レビュー「実話映画だけあって凄い惹き込まれた」「主演を演じたベネディクトの序盤とは別人のようになる演技には脱帽」
映画『クーリエ:最高機密の運び屋』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。
「常に緊張感が続いて単調にならずドキドキしながら見ていられた」「総じて演出の妙が細部に至るまで散りばめられている良作」「エンドクレジットに当時の実際の映像が流れる事で、実話映画なんだと再認識させられた」「過激なアクションシーンなどはまったくない、地味なスパイ映画だがとても面白かった」
それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。
★★★★☆星4
実話をもとにしたストーリーなのでドキッとする緊張感がありました。
旧ソ連の高官は家族のために世界を戦争から守りたい、スパイでもない普通のセールスマンの大切な家族を核の恐怖から家族を守りたい。
世界全体を巻き込んだ大事件を未然に防いだヒーローのようなこの2人を突き動かしたのは、大切な人達を守りたいというシンプルな感情でした。
中盤辺りのシーンで、旧ソ連の高官と役人たちがイギリスに最新の工作機械を眺めにきます。
旧ソ連の重たい空気から解放されたせいか、役人の人達が酔って盛り上がっているところが印象的でした。
そして、後半では高圧的なドクター・ストレンジを演じていた人と同じとは思えないほど、ガンジーのようになってしまうベネディクトが本当に凄いと思いました。
割と個性の強い役が多かったように感じていたので、今回のような一般的なセールスマンの役は新鮮に感じられました。
30代女性
★★★★☆星4
冷戦時代の話や、スパイ映画が好きなので視聴しました。過激なアクションシーンなどはまったくない、地味なスパイ映画でした。しかし実在したイギリスのスパイであるグレヴィル・ウィンをモデルにして史実の話を元にした映画と言うだけあって、地味ではあるものの全編に渡って抜群の緊迫感で、見ていてハラハラして手に汗握ります。
キューバ危機の舞台裏でスパイたちが地味な情報線を繰り広げて暗躍したおかげで、核戦争を回避できたというストーリーはとても面白かったです。
逮捕されたグレヴィル・ウィンが、ソ連の劣悪な収容所でひどい暴力や拷問を受け、食事は残飯以下のものしか与えられずに半年もの間耐え忍ぶシーンは見ていて辛かったです。
収容所のシーンを撮るために体重を10キロも落としたという、グレヴィル・ウィンを演じたベネディクト・カンバーバッチの役者魂もすごい。
地味な映画ですがすごくいい映画だと思います。
30代男性
★★★★☆星4
ソ連高官でありながら密かに西側と通じているオレグ・ペンコフスキー、ごくごく平凡な工業製品のセールスマンから重大ミッションに大抜擢されるグレヴィル・ウィン。
ふたりの間にお互いの立場の違いを越えて芽生えていく、不思議な友情には胸が熱くなります。
一方では祖国を核戦争の危機から救うために、愛する妻や子供たちまでも欺かなければならないウィンの苦悩も伝わってきました。
冷戦時代の悪名高いKGBに目を付けられた揚げ句に、猛毒を飲まされたり監獄で自白を迫られたりするシーンは痛々しく見ていられません。
ペンコフスキーは死刑、ウィンは勾留中のスパイと交換に辛うじて釈放。
それぞれの命運が別れるラストにも切なくなりますが、せめてウィンが家族の元に戻って静かな日常を過ごせたことを祈るばかりです。
20代男性
★★★★☆星4
クーリエ:最高機密の運び屋は、実在した英国人セールスマン、グレヴィル・ウィンの物語です。
まず、主演のベネディクト・カンバーバッチの演技が素晴らしいです。特に終盤KGBに捕まった後、徐々に頬がこけて、映画序盤とは別人のようになる演技には脱帽です。
実話をベースとしていて派手な演出は少ないですが、グレヴィルさんとペンコフスキーさんとの交流が丁寧に描かれていた事で、捕まった時の絶望感は大きかったです。
ただ、CIAやMI6が無能すぎるような気がしました。ペンコフスキーさんを亡命させる作戦も、素人目にしてもずさんだと思いました。
最後に、エンドクレジットに当時の実際の映像が流れる事で、これまでのストーリーが実話だったと再認識されます。
普通のセールスマンがキューバ危機を回避したんだと驚かされます。
20代男性
★★★★★星5
ジャンルを問わず映画はたくさん見るほうですが、なにより好きなジャンルは実話ベースの事件事故ものです。
この作品も実話をベースにしているという事前情報を得てから見たので、興奮の度合いが違いました。
スパイ経験ゼロの人間がいきなりスパイになって大国と大国のはざまで暗躍するなんて漫画や小説でしかありえないような展開ですが、本当にあったことなんですよね。
ぐいぐいと引き込まれました。
時はソ連とアメリカの対立の時代の話ですが、現代ではロシアや中国に置き換えて想像してみるのも面白かったです。
出演陣も素晴らしくて作品に没入できました。常に緊張感が続いて単調にならずドキドキしながら見ていられます。
これは久しぶりに力強い作品に出会えたと思いました。
30代男性
★★★★☆星4
1960年代に米ソ対立が激化していた裏で、英国の一介のセールスマンが“機密情報の運び屋”としてリクルートされた実話に基づく。
一部で「007」シリーズへの目配せもあるが、基調はジョン・ル・カレ原作のスパイ映画のように現実の諜報活動に寄せたリアルかつソリッドな演出でストーリーを展開する(ちなみにベネディクト・カンバーバッチはル・カレ原作の「裏切りのサーカス」にも出演していた。)
ソ連の最高権力者フルシチョフが米国への核攻撃も辞さない姿勢を強めていることを危惧した軍高官ペンコフスキーが、西側に接触してきた。ソ連側に疑われない運び屋としてMI6とCIAが目をつけたのは、当時共産圏の東欧諸国に工業製品を売るため出張していた英国人セールスマンのウィン。
もちろんスパイの経験などないウィンは最初断るが、結局は引き受けることになり、ソ連を訪れてペンコフスキーから情報を預かったり、彼をロンドンに招いたりして英米の諜報活動に貢献していく。
カンバーバッチは、ソ連側の監視の目を意識する緊迫した状況から、ペンコフスキーに次第に心を寄せていく人間味あふれる場面、さりげなくユーモアをにじませる言動まで、実に幅の広い演技でウィンを体現している。
終盤ではポストプロのCGで顔を加工したかと見紛うほどの激ヤセぶりで驚かせるが、役作りで実際に9.5kgも減量したのだとか。役者としての覚悟をうかがわせる逸話です。
信念を貫くペンコフスキーを演じたメラーブ・ニニッゼの渋く重厚な存在感も味わい深かったです。
ウィンの妻を演じたジェシー・バックリー(歌手役で主演した「ワイルド・ローズ」が記憶に新しい)、CIA職員役のレイチェル・ブロズナハンの女優2人も、出番こそ少なめだがそれぞれに魅力を発揮し、ストイックなストーリーに柔らかな情感を加味しています。
40代男性
★★★★☆星4
数多くあるスパイ映画の中でも、なかなか秀逸な作と言ってよいと思います。
そして、キューバ危機という冷戦時代を象徴する出来事を背景としてることは、再び東西の関係が悪化している現代にあって、非常に訴えるものをもっていると思います。
史実に基づいた作ならではの説得力もあります。スピーディーな展開はストーリーに入っていきやすく、興奮をかき立てます。
そんな中で主人公ウィンの人間ぽさを感じさせるエピソードの挿入がたいへん効果的です。
スパイどうしの友情であったり、家族との情愛といったところです。歴史的事実自体は多くの人が知るところですから、ある部分で戯画化がないと映画としては成立しにくい面もあります。そういう意味でフルシチョフを極端に漫画的悪役に仕立てているのは正解でしょう。
40代男性
★★★★☆星4
タイトルはイケてないと思いますが、内容は素晴らしかった。スパイ映画であり、近代史の裏側を描く歴史サスペンス、人間ドラマとしても秀逸です。
東西冷戦下という舞台設定自体が、もう物語的でワクワクします。というのは、実際にあった時代であるにもかかわらず、その世界観がフィクションじみているからでしょう。
大国同士の冷たい戦争。暗躍する情報機関。なんだか夢の中の出来事ででもあるかのようですが、これは現実にあった話なのです。
映画になって作り物に、見世物にされているが、実際には血が流れ、悲しむ女たちもいた。
ストーリーは1人の平凡な英国人サラリーマンが米ソの最高機密の運び屋だった、というもの。
制作総指揮も兼ねたベネディクト・カンバーバッチの平凡感が凄い。情けない感じというか。スッキリとした結末ではなかったけれど、嫌いではないです。
40代女性
*映画「クーリエ:最高機密の運び屋」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
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