グリーンブックの実話解説!登場人物のその後は?映画のあらすじ結末と感想評価!【ネタバレ含む】
2019年アカデミー賞受賞。作品賞含む3部門の受賞作品で笑いあり、感動ありの実話を元にした映画がグリーンブックです。
天才黒人ピアニストがドライバーとして雇ったのは、ガサツなイタリア系用心棒。人種差別との戦いを乗り越え、旅によって芽生えた2人の友情からのラストのハッピーエンドには誰もが心温まるものとなっています。
日本ではあまり馴染みのない人種差別ですが、海外では今でも人種差別があります。今回は約55年前のアメリカでの黒人が受けてきた人種差別を知れたり、アメリカ内の背景も分かるものとなっています。
「アカデミー賞取れたのも納得!」「今年1番の映画!」と言われるくらい観た人誰もが最高の映画だった言えるような、そんな作品です。
- グリーンブックのあらすじネタバレと結末
- グリーンブックの感想と評価
- グリーンブックの意味や実話?原作について
- 無料で視聴する方法
といった、グリーンブックのことをまとめています。
目次
実話解説!モデルの人物はその後はどうなった?遺族の抗議も
本作『グリーンブック』は黒人の天才ピアニストであるドクター・シャーリーと彼のコンサートツアーにドライバーとして雇われたイタリア系アメリカ人のトニー・リップの交流を描いたロードムービーとなっており、アカデミー賞の作品賞、脚本賞、そして、助演男優賞を受賞するなど高い評価を獲得しました。
そんな本作ですが、実話という噂がありますが実際はどうなのでしょうか?まとめていきたいと思います。
『グリーンブック』』は実話をもとにした作品
実話という噂についてですが、本作は実在したクラシック系ピアニストであるドクター・ドナルド・シャーリーと彼のボディガード兼運転手であったトニー・リップをモデルにしており、実話を基にした作品として作られています。
ストーリーに関して、監督を務めたピーター・ファレリーや脚本を務めたトニー・リップの息子であるニック・ヴァレロンガがシャーリーやトニーに直接インタビューした内容やトニーが妻のドロレスに送った手紙などを参考に作られました。
そのため、映画で描かれていたトニーがシャーリーのドライバーを務める前に黒人差別を行っていたことやドロレスへの手紙をシャーリーに手伝ってもらっていたこと、シャーリーがカーネギーホールの上に住んでいたことやロバート・ケネディに電話をし助けを求めたこと、ピアノはスタインウェイでのみ演奏していたことやシャーリーが同性愛者であったという数々のエピソードも実際にあった出来事だったそうです。
ただ、脚色されている部分もあるようで映画ではツアーは8週間という短い期間でありましたが、実際の期間は1年半と非常に長い期間だったようです。
また、シャーリーが兄とは疎遠になっていると語っておりますが実際には四人兄弟で家族中も非常に良かったことやアレサ・フランクリンやリトル・リチャードといった黒人アーティストをトニーから教わる描写も事実とは異なっているようです。
今作の脚本はまさかのトニーの息子!
今作脚本を務めているのはニック・ヴァレロン。主人公であったトニーの息子が務めています。そしてトニーの友人やドクター・シャーリーからのインタビューなどを元に作られたのが今作です。
映画内のツアーでは2ヶ月ほどとなっていますが、実際には1年以上のツアーだったとか。ただ話の内容に関しては実話ベースのようですね。
余り映画内では語られませんでしたが、トニーの本名はフランク・アンソニー・ヴァレロンがだったりドクターは同性愛主義者だったというのも本当みたいです。
また映画内ではなかったですが、トニーは俳優業もやったことがあるみたいです。ちょい役での出演だったみたいですが、彼の経歴は面白いですね。
シャーリーとトニーのその後は?
シャーリーとトニーはその後、どうなったのでしょうか?
シャーリーは映画で描かれていたようにクラシックを土台にした独創的なクラシックピアニストとして注目を集めるようになった後、1960年代に多数のコンサートツアーを行い、各地で脚光を浴びました。
その後もピアニスト、作曲家としても活動を行い、2013年4月6日に心臓病で亡くなっております。
シャーリーは運転手として勤めた後、ナイトクラブ「コパカバーナ」のマネージャーとして働いている際に映画監督のフランシス・フォード・コッポラと知り合い、名作映画『ゴッドファーザー』で俳優デビューを果たしました。
その後は俳優として活躍するようになり、『グッドフェローズ』など多数の映画に出演した後に2013年1月に82歳で亡くなりました。
シャーリーとトニーは映画でも語られていたようにツアーの後も友人として交流を続けており、友好な関係を築いていたそうです。
シャーリーの遺族からの抗議
世界中で高い評価を受けた本作『グリーンブック』ですが、ドン・シャーリーの遺族から公開後に強い抗議発言がありました。
抗議によると、ドン・シャーリーの兄であるモーリスはドンは決してトニーのことを友人としては思っておらず、あくまでも雇っているドライバーとして扱っていたと語っており、ドンとトニーの関係性が間違っていると抗議しました。
その他も作品中で疎遠であると描かれていたことや映画が完成目前になるまで制作陣から連絡が無かったことについても強い憤りを感じているとコメントしており、作品について良く思っていないことが頷けます。
ただ、今作はドン・シャーリー自身に直接取材を行った上で描かれており、遺族の抗議が正しいのかどうかについても疑問が残るところです。
作品の大ファンである私としては、シャーリーとトニーが紛れも無い親友関係であったという事実を信じたいと思います。
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なぜトニーは「マットレス触るな」と言ったのか?翡翠や「今夜は知られたくなかった」のセリフの意味とは?
なぜトニーは「マットレス触るな」と言ったのか?
作品中でより黒人差別の強い南部の地域を運転している際、道に迷っているところを警察官に止められてしまい、黒人は夜外出してはいけないと差別的な発言を受け、その後は自身への侮辱的な警察官の態度を受けて怒り狂ったトニーが警察官を思いっきり殴りつけてしまい、二人が留置場に入れられてしまうシーンがあります。
そのシーンの中でトニーがシャーリーに「マットレスに触るな」と伝えますが、なぜそのようなことを言ったのでしょうか?
その理由は作品中で明言されてはいませんが、トニーなりのシャーリーへの気遣いの気持ちがあったと考察できます。
元々トニーは黒人でありながら、スーツをびしっと決めていつも洗練された言葉遣いをするシャーリーについてよく思っていませんでしたが、旅の道中でシャーリーとの友情が芽生えていきました。
そんな中でいつも綺麗好きなシャーリーが汚れてはいけないと思い、彼を気遣ってマットレスを触らない方が良いと発言したのだと思います。
シャーリーは品行方正ですので留置場に入るという経験をあまりしたことがなかったようですが、トニーはけんかっ早い性格ですので、おそらくこれまでも留置場に入ったことがあり、その環境がいかに不衛生が痛いほどに分かっていたからこその的確なアドバイスだったと思います。
その後、シャーリーが友人であった司法長官のロバート・ケネディに電話で助けを求め、釈放されることになりますが、実際にシャーリーはロバート・ケネディとは親しい関係にあったようで彼の兄である大統領であったジョン・F・ケネディに招かれてホワイトハウスでピアノの演奏を行ったこともあったようです。
いかにモデルとなったドン・シャーリーという人物が優れた知性と卓越したピアノスキルを持っていたのかが分かります。
翡翠の意味
作品の中でドライブインに立ち寄った際にトニーが落ちていた土産物の緑色の翡翠石を盗んでポケットに忍ばせていたところをトニーについて良く思っていなかったチェロ奏者のオレグが目撃します。
オレグからその事を聞いたシャーリーは曲がったことが大嫌いなため、トニーを叱責しすぐに元の場所に戻すように伝え、トニーは渋々石を戻しに行きます。
しかし、実はトニーは翡翠石を戻しておらず旅の中で石を写真立てに使ったりしており、最終的にはドクが自宅へと持ち帰るのでした。
この緑色の翡翠石には一体どんな意味が込められていたのでしょうか?
作品中で明言されることはありませんが、この翡翠石には2つの意味が込められていると考えられます。
黒人への差別
この作品では、グリーンブックというタイトルからも分かるように緑色が象徴的に使われています。
グリーンブックは黒人のための旅行ガイドブックになっており、一見黒人に配慮したものに見えますが、根底には黒人への差別意識があるのです。
この作品では緑がそんな白人の根底にある黒人への差別意識を象徴する色として使われており、緑色の翡翠石も同じように黒人への差別を意味していると考えられ、翡翠石を盗んだ時点では、まだトニーにもシャーリーへの差別の意識が色濃く残っていることを表現していると考察出来ます。
そんな差別の象徴である色をまとった翡翠石を映画の終盤でシャーリーに渡したシーンには、トムの根底にあったシャーリーへの差別意識が消え去っていることが表現されているのではないでしょうか。
トニーの独特の価値観
トニーはシャーリーに嘘つきと言われた際に「俺は嘘なんかついていない。俺は人を話で乗せて、そいつがやりたくないことをうまくやらせる」と語っており、彼の中で独特の価値観があることが分かります。
翡翠石を持ち帰ったシーンについても落ちていた商品を拾っても盗んだことにはならないという独特の価値観がトニーの中にあることが意味されています。
旅の道中でシャーリーと深く関わっていくことによって自分の心が少しずつ変わっていくことに戸惑いを感じ不安に思ったトニーが自分の価値観を変えないためにも石を盗んだのだと考察出来ます。
映画のラストでトニーが翡翠石を手放したのは、トニーの独特の価値観がこの旅を通じて大きく変化していることを意味しているのではないでしょうか。
「今夜は知られたくなかった」というセリフについて
作品の中盤で差別の強い南部地域に入ってからスーツの仕立て屋で試着を断られるなどシャーリーに差別的な仕打ちが次々と待ち受けますが、ギクシャクした関係であったトニーとは徐々に打ち解け行きます。
そんな中、シャーリーはトムには内緒で夜の街に出かけ、同性愛者の白人とプールで会っているところを警察に捕らえられてしまい、逮捕されそうになります。
この時に警察はシャーリーについて「おばさん」と呼んでいますが、これは年配の同性愛者を意味するアメリカのスラングだそうです。
作品の舞台である1960年代は黒人差別もそうですが、同性愛への差別についても強くあり、特に二人が立ち寄った南部のエリアは同性愛やLGBTを強く反対しているため、警察はシャーリーにこのような仕打ちを行ったと思います。
迎えに来たトムが警察に賄賂を贈ったことにより、なんとか釈放されることになりましたが、トムから内緒で黒人差別が強く危険な南部の夜の街を出歩いたことを注意されたシャーリーは「今夜は知られたくなかった」と口にします。
果たして、このセリフには一体どんなメッセージが表現されていたのでしょうか?
このセリフには、黒人差別と同性愛差別という二つの差別に苦しめられているシャーリーの孤独な胸の内が表現されています。
ツアーの道中で行動は粗野だが、心優しいトムの人となりを知ってお互いに友情を深め合っていた矢先に自分が同性愛者であることが知られてしまうと、拒絶されてしまい、せっかく築いてきた二人の関係性が崩れてしまうことを恐れたシャーリーはトムには内緒で同性愛者に会うことを決めたのだと思います。
結果的にトムに自分が同性愛者であることが知られてしまい、友人を失ってしまうと思ったシャーリーは思わず「今夜は知られたくなかった」と口にしたのだと思います。
その証拠にシャーリーは次の日の宿泊先であるホテルでトムがニューヨーク時代の同僚と話をしているのを見て、この件をきっかけにドライバーを辞めようとしていると勘違いし、引き留めるようにツアーマネージャーに昇格させたいと伝えています。
ですが、トムはそんなことで一度引き受けた仕事を投げ捨てるような中途半端な人間では無く、これまで通りにドライバーを続けることを宣言します。
謝罪したシャーリーに対して、「気にするな。世の中は複雑だ」とあたたかい言葉を伝えており、二人の友情がより深まるきっかけとなった映画の中で非常に重要なシーンになっていると思います。
『グリーンブック』というタイトルの意味
今作の『グリーンブック』というタイトルはトニーとシャーリーがツアー中に使用している自動車で旅行する黒人のための旅行ガイドブックである「黒人ドライバーのためのグリーンブック」という意味に由来しています。
このガイドブックは実在しており、1930年代から1960年代に出版されていました。
グリーンブックという名前は、ガイドブックの作成者である元郵便局員の黒人 ヴィクター・H・グリーンという名前から由来されているものです。
作品の舞台である1960年代は黒人の一般公共施設の利用を禁止・制限するジム・クロウ法という法律があり、黒人が立ち寄ってはいけない宿泊施設やレストラン、ガソリンスタンドが多くあり、黒人の旅行者は大変な苦労を強いられていました。
そんな時代の中で発行されていたこのグリーンブックには全米を対象とした黒人を受け入れてくれるホテルやレストラン、ガソリンスタンドの情報がまとめられており、黒人が旅行するために必要不可欠なガイドブックとして広まっていきました。
作成者のヴィクター・H・グリーンは最初に発行されたグリーンブックの冒頭に「近い将来、このガイドブックが発行されなくなる時が来るでしょう。その時こそ我々がアメリカ合衆国において利権と平を手にする時だ」と黒人差別の思いを綴っております。
1966年に廃刊されることになったグリーンブックですが、廃刊から50年以上経った現在はジム・クロウ法が横行していたときよりは随分と環境は良くなったのかもしれませんが黒人差別の問題はアメリカ中に残っております。
誰もが平等な権利を持ちながら生活していく社会を実現することはとてつもなく難しいことなのかもしれません。
『グリーンブック』の伝えたいことは?批判についても
今作「グリーンブック」が伝えたかったメッセージは大きく分けて2つあると思います。
風化させてはいけない黒人差別の歴史
1つ目のメッセージは黒人差別の歴史を風化させてはいけないという強いメッセージです。
公開された2018年には黒人の権利を徹底的に踏みにじるジム・クロウ法が横行していた時代について知らないという世代も多く、特にアメリカ以外の国では聞いたことも無いという方も多かったと思います。
アメリカの南部地方では黒人差別がひどいということは聞いたことがありましたが、このジム・クロウ法によって黒人が利用することも出来ない宿泊施設やレストランがあったことは初めて知りました。
この作品には、そんな負の歴史を風化してはいけないという強いメッセージが込められていると考察できます。
新しい世代があらためて人種差別の歴史を知り、考えることによって誰もが平等な権利を持ちながら生活していくことが出来る社会に近付いていくと思います。
そんなより良い社会の実現に向けて、きっかけをくれるような素晴らしい作品だと思います。
お互いを知ることの大切さ
2つ目のメッセージは先入観無しでお互いを知っていくことの大切さです。
旅が始まるまでトニーは家の修理業者として黒人が来た際に彼らが使用したグラスをゴミ箱に捨てるような黒人差別主義者でしたが、旅が始まって黒人差別や同性愛の差別に苦しむシャーリーの孤独な胸の内を知るうちに差別意識が無くなり、強い友情関係が生まれ、クリスマスパーティーに大事な友人として自宅にシャーリーを招待するまでになりました。
シャーリーも粗暴な行動や発言が多いトニーについて、頭を抱えることも多かったですが道中で彼の根底にある優しさやあたたかさを知ることにより、心を開くようになり、単なるツアードライバーではなく親友として彼を受け入れるようになりました。
人となりを深く知らないうちはお互いがお互いを拒絶してしまいがちですが、お互いが歩み寄ってコミュニケーションをとれば人種や差別を越えた素晴らしい友情関係を築くことができることを伝えたかったのではないかと作品中のトムとシャーリーの二人を関係を観て考察することが出来ます。
この作品について、一部の評論家たちから「白人目線で作られ過ぎている」という批判の声が挙がっていましたが、私はそうは思いません。
いらない先入観を取っ払ってお互いが歩みよれば、きっと平等な社会を実現することが出来るというポジティブなメッセージを観客は素直に受け入れるべきだと感じます。
グリーンブックのあらすじと結末!物語はハッピーエンドなのか?
(以下:グリーンブックのあらすじ結末)
あらすじ:トニーとドクターの物語
ナイトクラブで用心棒を務めていたトニーは、ナイトクラブが改装する為に2ヶ月ほど仕事がなくなり収入がなくなってしまいます。繋ぎの仕事を探していたトニーに黒人ピアニストのドクターがアメリカ南部をツアーで周る為のドライバーの仕事を紹介されるのでした。
黒人に対して差別意識のあったトニーですが、家族を養う為に仕事を引き受けることに。最初は噛み合わないこともあったりしたが、徐々に2人は打ち解けて友情が芽生えてきます。
ドクターは才能ある演奏で観客を魅了していきますが、南部に進むにつれて、差別を酷く受けるドクターに問題が起こったりします。しかし、トニーのナイトクラブで培った問題解決能力でその場を上手く収めていったりとドクターをサポートします。
結末:トニーとドクターのクリスマスで幕
ドクターを見て、黒人に対する差別を目の当たりにして、すっかり差別意識がなくなったトニー。すっかり仲良くなった2人はツアー最後の日で食事をして、お互いを称え合います。
ツアーも終わり、家族とのクリスマスパーティーに駆けつけようとトニーは車を走らせます。睡魔が襲い運転できなくなってしまったトニーにドクターが途中から運転することに。ドクターはクリスマスパーティーに間に合うよう、無事にトニーを送り届けます。
一度は自宅に戻ったドクターですが、トニーの家にワインを持って訪問します。そしてトニーの家族と親戚たちに暖かく迎えられクリスマスを皆んなで祝うのでした。
グリーンブックの感想と評価!批判的な声が多いのはアカデミー賞のせい?
『ムーンライト』がアカデミー賞を取ったときのように、人種差別の映画を描いたこともあっても、アカデミー賞を取れたものなのかなと思って鑑賞してみましたが、全くそんな事はなかったです。
2019年のアカデミー賞を取ったのも納得のいく作品であり、鑑賞した人のほとんどが良い映画だった!と言うような作品ではないでしょうか。
肌の色や性格も全く違うような2人ですが、そんな2人の車内での面白いやり取りで笑いを取りつつ、演奏会場ではドクターの差別的扱いにカルチャーショックを受けるような作品です。
旅をしていく中での1つ1つのエピソードの良さだったりにどんどん惹き込まれていきます。最初は差別意識の強かったトニーですが、ドクターとの友情や差別されるところ目の当たりにして変わっていく姿がとても良いです。
また、ドクターのあえて差別意識の強いところに出向くという、人の心を変えられることを信じているという強いメッセージにも心を打たれる作品です。
人種差別を描いた作品は他にもたくさんあり好みも別れますが、最も人種差別を描いたものの中では万人受けする作品だと思います。
みんなの感想
まずば各映画レビューサイトの評価を紹介していきます。
引用:Goole映画
どの評価サイトでも☆4以上の高評価なのが、みてとれます。ここまで高評価なのは中々ないです。それだけ『グリーンブック 』が良かったと言える作品なのだと思います。
で、レビューなどでは圧倒的な高評価ばかりなのですが、アメリカでは皆んなが皆んな高評価という事はなく、批判的なコメントも多くあったようです。
『グリーンブック 』とアカデミー賞を争っていた他の作品の監督や俳優などから批判的な声が多数あります。特にスパイク・リー監督は『ブラック・クランズマン』という同じような黒人と白人の友情を描いた作品だったこともあり、スパイク・リー監督の怒りと落胆に注目が集まったことで『グリーンブック』が批判されていることの要因の1つでもあると思います。
ソーシャルメディアでも「ありえない」と言った声もあったようですが、人気作品には批判は付き物だと思います。批判的な声がある一方で「グリーンブックは受賞に値した」など支持する声もあり、アカデミー賞という賞を取ったからこそ批判的な声に注目が集まっただけだと個人的には思います。
また日本ではこれだけ高評価だったのは日本とアメリカの文化の違いもあるのかもしれませんね。
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