ソウルフルワールドの主題歌は世界的ミュージシャン!22番のその後を考察解説、あらすじ、ネタバレ含む感想評価。

2020年12月25日公開の『ソウルフルワールド』。
『2分の1の魔法』に次ぐ、ピクサー23作目となる作品。アメリカや日本でも劇場での公開が中止となり、ディズニープラスのみでの配信となりました。
第93回アカデミー賞では長編アニメ賞にもノミネートされ、同時上映となった『夢追いウサギ』も短編アニメ賞でノミネートされています。
また、『ソウルフルワールド』の口コミ評判レビューには、
- 考えさせられるストーリー
- ピクサーならではの夢のある設定
- 大人向けのアニメーションを誰が見ても分かりやすく表現してる
- 沢山の人に見てもらいたい心が温まる作品
- 大人向けのメッセージ性の強い映画
- なかなか難しいテーマの映画
- 感動というよりは、考えるべきテーマを与えられた感じ
- 大人向けなピクサー作品ですが、子供が見るとしても最高
という声が多数集まっています。
- 主題歌はジョン・バティスエの『It’s All Right』
- 22番のその後を考察して解説
- ソウルフルワールドのあらすじ
- ソウルフルワールドのネタバレ感想評価と口コミ評判レビュー
目次
映画『ソウルフルワールド』の主題歌はジョン・バティスエの『It’s All Right』
映画『ソウルフルワールド』の主題歌はジョン・バティスエの『It’s All Right』です。
この作品の音楽は異なるジャンルのミュージシャン2組がジャズとスコアで2つの世界を表現しています。
まずは世界的に有名なミュージシャンで、グラミー賞のノミネート経験があるジョン・バティステです。この映画のためにジャズのオリジナル曲とアレンジを提供しています。
そして、世界的インダストリアルバンドであるナイン・インチ・ネイルズのメンバーであるトレント・レズナーとアッティカス・ロスのコンビが劇中に流れるテーマ曲(スコア)を作曲しています。2人はアカデミー賞の作曲賞を受賞したりと、様々な名作を世に送り出してきています。
ピート・ドクター監督はこのスコアについて、他のピクサー作品とは違ったものになっており、今まで行ったことのない場所に連れて行ってくれたとコメントしています。
また、ジョン・バティステに対してもジャズの歴史家でありながら、音楽を進化させ、この作品にも様々な影響をもたらしてくれていると語っています。
海外版と日本版では主題歌が違い、日本版の主題歌はJUJUのヒット曲である「奇跡を望むなら…」を新たにジャズアレンジした曲が起用されています。
ソウルフルワールド|22番のその後について考察して解説
22番のその後は、アジア人として生活しているのではと考察。
「22番のその後ってどうなったの?」
と最後一番気になる事は、22番のその後はどうなったのかですよね。
22番のその後は、映画内で描かれることはありませんでしたが、話の流れから22番はその後、人間として生活することが考えられます。
映画内で22番がポータルから地球に飛び込んで行ったシーンでは、地球のアジア大陸の方に飛んで行ったことから、22番はアジア人として生活しているのではないかとも考察されています。
22番のその後が描かれたエンディングが存在する
実は22番のその後を描いたエンディングがあったことを脚本を務めたケンプ・パワーズが語っています。
その後のエンディングでは、22番がジョーの生徒として登場するもので、ジョー自身も生徒の1人が22番であることを気付いて終わるエンディングです。
22番のその後については、このエンディングはしっくりくるものがあります。
映画内でも22番は音楽に触れるシーンも多く、ソウルの時の記憶がなかったとしても、自然と音楽の道へと引き寄せられていったのかもしれません。
ハッピーエンドの映画ではあるので「22番のその後を観たかった!」「エンドロールの最後にその後のシーンがあるのでは?と期待していた!」なんて人も多かったと思います。私も22番のその後を描くエンディングを、個人的には入れてほしかったなと感じます。
ソウルフルワールドのあらすじ
(以下、映画「ソウルフルワールド」のあらすじです。)
ソウルフルワールドのあらすじ|チャンスを掴むジョー
ジャズ・ピアニストを夢見るジョーに、ある日セブンティ中学の楽団の指導者として、正式な採用の話がきました。
ジョーは長年音楽活動を続けていたものの、結果が残せていませんでした。そんな悩むジョーのもとにカーリーから電話が入ります。それは、憧れのサックス奏者であるドロシアと共演できるかもしれないというものでした。
ジョーはわくわくしながらドロシアの元に向かいます。ドロシアの演奏に合わせて試しにピアノを弾くジョーは、ドロシアに演奏技術を認められます。
ドロシアとライブに出れると有頂天になったジョーですが、道にマンホールの穴があることに気が付かず、底へと落ちてしまいます。
ソウルフルワールドのあらすじ|死後の世界と生前の世界
ジョーは気付くと真っ暗な世界で、遠くに大きな光が見えるところでした。近くにいた人にどこかと尋ねると、死後の世界だという返答が返ってきます。
やっと人生が開けたところなのに、まだ死にたくないとジョーは必死に光から逃げます。すると更に暗闇の底に落ちてしまいました。落ちたところは生前の世界で、生まれる前の魂であるソウルと指導者であるメンターがいる空間でした。
ジョーは小さな魂たちに囲まれ戸惑っていると、そこにカウンセラーのジェリーが現れ、ここがポータルという生前の世界だと教えてくれました。
性格が決まった魂たちはポータルを通って地上に出て行きます。ジェリーに隠れて、ポータルに入るジョーですが、何度飛び込んでもポータルに戻ってきてしまいます。
ポータルから地上に行くには通行証が必要でした。ジェリーはジョーを見つけ、メンターとしてユーセミナーという場所に向かわせました。そこに魂の勘定係であるテリーがやってきて、魂が1つ足りないと騒ぎ始めます。テリーは1つ足りない魂が、どの魂なのか探し始めました。
ソウルフルワールドのあらすじ|人生を振り返るジョー
ジョーが連れてこられたのはメンターのユーセミナーでした。メンターの役目はソウルに「きらめき」を見つけてもらうのが役目で、「きらめき」を見つけて通行証を完成させることで地上に戻れることをジョーは知ります。
そして次にメンターと魂のマッチングが行われます。児童心理学者のホルゲンソン博士として訪れていたジョーは厄介そうな22番の魂と一緒にされ、博士の人生に送られました。
22番のソウルは今までたくさんの有名なメンターと一緒にされましたが失敗し、嫌われてきました。ジョーは自分が博士ではないことを告白すると、22番がジョーの人生を見せてくれました。
自分が初めてジャズに出会った瞬間を22番に案内します。父親に強引に連れていかれた店でジャズの演奏を見て、ジョーは恋に落ちました。それからジョーはジャズミュージシャンを目指して活動しますが、上手くは行きませんでした。
現在の地上でのジョーは病院のベッドで意識もなく横たわる姿で、ジョーは虚しさを感じました。
以上、「ソウルフルワールド」のあらすじでした。
ソウルフルワールドのネタバレ含む感想評価と口コミ評判レビュー
(以下、映画「ソウルフルワールド」のネタバレ含む感想評価と口コミ評判です。)
ネタバレ含む感想評価|少し複雑な設定だが、大人も子供も楽しめる作品
生まれる前の世界と、亡くなったその後の世界を主人公が行き来する、単なる子供向けではない、大人も楽しめる重厚なアニメでした。生と死、生きる目的といった難しいテーマを素晴らしいアニメーションの画力で、直感的に分かりやすく表現しています。
とくに生まれる前の世界の描き方は、受け止め方を観客にゆだねるような概念的なコンセプチュエルな画風で、さすがピクサーと思いました。
ジョーと22番の会話の中には様々な人生のヒントが隠されており、「人生って目的がなくても、生きがいがなくても、ただ毎日生きてるだけで素晴らしいことなんだ」と最後に気づかせてくれるまでの伏線の張り方が見事でした。
ただ、映画の終わり方に関しては、ジョーが22番を助けたことにより、特別に許されて現実世界に戻されるというシナリオがちょっと簡単すぎる印象を受けました。最後の終わり方が安易でしたが、それ以外は絵もあらすじも登場人物も素晴らしかったです。
子供と一緒に見ても、いつの間にか大人の方がのめりこんでしまうような素晴らしいストーリーでした。
ネタバレ含む口コミ評判レビュー|「独特な演出にとても心を惹かれました」「成長していく姿から目が離せません」
映画『ソウルフルワールド』の口コミ評判レビューには、「ジャズとソウルの世界観が混じった独特な演出に心を惹かれた」「大人が見るべき映画だと感じた」「振り返るのも面白く、何度も見返した映画」「ジャズを主軸にした世界観が大人にもはまるおしゃれな映画」という評判が多い印象です。
★★★★☆星4
数多く有るピクサー映画の中でも音楽を題材にしたものは珍しく、ジャズとソウルの世界観が混じった独特な演出にとても心を惹かれました。
中学校で音楽の教師をやりながらも、ジャズのピアニストになるという夢を持ち続けている主人公のジョー・ガードナー、大人になっても夢を諦めていない様子は今を生きる社会人に大きな勇気を与えると思い、ピクサーならではの夢のある設定だなと感じました。
そんな彼が夢をかなえるチャンスをもらった直後に思わぬ事件が起こってしまいます。マンホールに落下してしまったジョー、そこでソウルの世界に行ってしまった彼は人間嫌いのソウル22番と出会います、22番と出会ったことで大きな影響を受けるジョーが更に成長していく姿から目が離せません。
30代男性
★★★★★星5
大人向けのアニメーションを誰が見ても分かりやすく表現してるところが凄いなと思いました。
映像の美しさやジャズの音色も印象的でよかったです。私自身作品を見て感じたことが沢山あり、子供たちが健康に生まれて来てくれた事に感謝していたはずが、いつの間にか子供の成長とともに考え方も変わっていき健康でいる事は大前提ですが子供達にあれこれ注意してしまっていたなと反省しました。
子供達には幸せになってもらいたいが為に勉強は必要。あれもこれもできなければと必死になり過ぎていたのかなと反省しました。必ずしも夢を持つ必要なんてないし、抱いた夢を叶えたからと言って幸せが待っているとは限らないのかなと感じました。
日常の一瞬一瞬を大切に、どんな小さな幸せも見つけられる子に育って欲しいと思いました。心が温まる作品なので沢山の人に見てもらいたいです。
20代女性
★★★★☆星4
魂が生まれる前の世界にジャズピアニストの人間の魂が迷い込んでしまうというストーリーです。
ジャズのテイストが好きな方はより楽しめると思います。「生きること」の意味、目的を問いかけるような作品は多いですが、この作品では肩ひじ張らずに目の前にある今を生きていけばいのだというメッセージ性を感じました。そこがとてもいいなと思いました。
未来でも過去でもなく今に一番重きをおくことはあたりまえのようでいて難しいものです。不安を抱えながら生きている、大人向けのメッセージ性の強い映画だと思いました。
そしてこの映画では夢がかなった人が陥りがちな燃え尽きた虚無感も上手に描かれていて、最終シーンへのつながりが感じられました。哲学的だけれド重たすぎないそんな映画だと思います。
40代女性
★★★☆☆星3
なかなか難しいテーマの映画でした。感動というよりは、考えるべきテーマを与えられた感じです。
私はジョーのように恵まれた才能や没頭できる趣味があるわけではありません。どちらかと言うと22番のほうが自分に近いです。22番の何をやってもハマりきれないところが自分にそっくりです。
ジョーから22番に向けて、きらめきだけが人生の目的ではないというシーンがありましたが、正直今ひとつな感じがしました。人生の目的は生活の一部にある、と言われてもまだよくわかりません。
ジョーが最後に言う、一瞬一瞬を大切に生きるというのはその通りだと思います。恵まれた才能や没頭できる趣味はありませんが、ゾーンに入りすぎて人生を見失ってしまうよりかはいいと思いました。
自己啓発本でもこういうテーマはなかなか納得できるものがないので、映画にするのはとても大変だったと思います。22番に感情移入した結果、私は考え込んでしまったのですが、単純にお話として受け止めれば楽しめる映画だと思います。
20代女性
*映画「ソウルフルワールド」のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
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