アルキメデスの大戦(映画)のネタバレとあらすじの感想評価!漫画原作との違い・実話か否かについて
映画『アルキメデスの大戦』のネタバレとあらすじの感想評価です!
映画『アルキメデスの大戦』の原作は『ドラゴン桜』『インベスターZ』など、今までにない新しいものを書いてきた三田紀房さんです。そして、監督は『永遠の0』や『ALWAYS 三丁目の夕日』などのヒット作を手掛けてきた山崎貴さんが務めています。
また、キャストには菅田将暉さん、舘ひろしさん、笑福亭鶴瓶さん、浜辺美波さんといった演技派俳優が揃っています。終始ワクワクドキドキさせられつつ、最後のオチに熟慮させられる素晴らしい作品でした。
もし、まだあなたが一度も「アルキメデスの大戦」を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。
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目次
映画『アルキメデスの大戦』簡単なあらすじを3行でまとめてみた
映画『アルキメデスの大戦』の簡単なあらすじについておさらいです。
海軍では、新たな世界最大の軍艦を造ることを計画していた。しかし、これに異議を唱えた山本五十六。更に、山本五十六は、軍艦が予算案を虚偽申告していることに気がつく。山本五十六は、それを証明する為に元帝大の天才数学者である櫂直に声を掛けるのだが、、、
映画『アルキメデスの大戦』あらすじ(ネタバレあり)ラスト結末を含む
(以下、映画「アルキメデスの大戦」のあらすじネタバレです。)
昭和20年4月7日
日本軍の巨大戦艦がアメリカ軍の空軍によって追い詰められていた。対空砲で応戦するもアメリカ軍の戦闘機は数が多く、戦艦はどんどん攻撃を受け沈んでしまう。この時、3000名の命が奪われた。
そして、話はその12年前。
海軍少将である山本と海軍中将である永野は、これからの戦いは航空機が主要になるため、今後の戦いには巨大戦艦は不要と考えていた。
そんな中、新型戦艦建造計画会議が始まろうとしていた。会議で山本たちは、空母の設計を担当する藤岡のプレゼンから、これからの戦いの為には空母が必要だと主張する。しかし、海軍の伝統を重んじる平山たちは、巨大な戦艦の強力な砲撃こそが海軍の戦艦であるべきだと主張する。
これからは航空機が主流になるから巨大戦艦など不要で空母を建造しようという藤岡案と、巨大な戦艦こそが全てと考える山本案。2つの意見はまとまらず、決定は2週間後に持ち越されることになる。
山本、永野、藤岡は、会議が上手くいかずその日は飲み明かそうとしていた。
3人で話している中、山本は平山案が出してきていた予算案は低すぎるのではないかと思い始める。そして、巨大戦艦をこれだけ低い金額で製造できるはずがないと思い調べると、虚偽の見積もりを出していることにも気付く。
そこで、山本たちは、平山案の正確な見積もりを出して、適当な見積もりを出してきていると平山案を中断させようと考える。そんな中、櫂直(かい ただし)という不思議な青年と出会う。
櫂のことが気になった山本は櫂の素性を調べることに。
そこで、櫂は元帝大の学生で数学の天才と言われている人物だと知る。櫂は、尾崎財閥の令嬢の家庭教師をしていたが、令嬢との交際が発覚し帝大を退学に追い込まれていた。
戦艦の見積もりを2週間で出せる人物などいないと藤岡から言われていたが、櫂直ならと思い、山本は櫂のもとまで直接足を運ぶ。櫂に平山案が虚偽の見積もりを出している不正を暴いてほしいと協力を仰ぐも、櫂に「明日からアメリカの大学に入学する為に向かうことになっている」と断られてしまう。
翌日、櫂はアメリカ行きの船に乗り込む。そこに、尾崎財閥の令嬢の鏡子の姿が。櫂がアメリカに行くことを聞いた鏡子は見送りに来たのだった。櫂は鏡子と話している際に、山本から将来アメリカと戦争が起こることを言われる。アメリカと戦争としても日本は勝てないと思っている櫂は、鏡子にも戦争の被害が及ぶのではないかと危惧する。
そう思った櫂はアメリカ行きを辞めて、山本の元に向かう。そして、櫂は平山案の不正を暴く為、海軍の少佐に任命される。山本から紹介された田中少尉が櫂の付き人になり、2人で行動を開始し始める。
軍艦のことを全く知らない櫂。
そこで、本を読んだり直接軍艦を見たりして軍艦の資料を集める。全くの無知の状態から進めるも、材料や人件費の価格表がないと見積もりは出せないことが分かる。
そこで、櫂たちは、軍から造船の依頼をされている会社の社長たちに「軍艦の価格表を見せてもらえないか」と聞き込みをする。しかし、聞く社長全員に全く話も聞いてもらえず、断られてしまう。
実は、櫂たちが平山案の見積もりを確かめようとしていることに平山たちは気付いていて、万が一に備えて櫂の邪魔をするべく色々なところへ根回しをしていた。
櫂たちも平山たちが根回しをしていることに気付き、東京近郊では価格表が手に入らないことに落ち込む。そこで、根回しを受けていないと思われる鏡子に価格表のことを聞く。しかし、「仕事関係のことは分からない」と返答される。
しかし、鏡子から、かつて尾崎財閥から軍艦の発注を受けていて軍艦の製造をしていたが、現在は辞めて大阪の方で小さな造船会社を経営している大里を紹介される。
決定会議まで、日にちも迫っていた。
もう価格表を手に入れるにはこれしかない為、大阪にいる大里まで会いに行くことにする。しかし、大里に会うものの、櫂たちには協力しないと追い返されてしまう。
このまま手ぶらでは帰れないため、櫂たちは何度も大里にお願いする。その度に追い返されてしまうため、決定会議まで日数もないので諦めて帰ろうとする。
そこに、鏡子が駆けつける。大里が鏡子を小さい頃から可愛がっていたこともあり、鏡子のおかげでやっと大里に話を聞いてもらえる。そして、協力もしてくれることになる。
材料や人件費の価格表を手に入れた。
しかし、その矢先に、山本から電報が入る。内容は、決定会議が明日になったとの連絡だった。櫂たちに平山案の正確な見積もりを出させない為に、平山が策を打ったのだった。
夜の列車の便で帰らないと東京には間に合わない。更に価格表を照らし合わせていたら時間も足りない。その場にいた全員が間に合わないと頭を抱える。しかし、櫂の天才的な閃きによって、鉄の材料費からだけでも軍艦の見積もりを出せることが分かる。
帰りの列車で櫂、田中、鏡子の3人で鉄の材料費を計算する。しかし、それでも時間がなく間に合わない。櫂はここまで協力してくれた鏡子に別れを告げ、田中と共に見積もりの計算をしながら会議が始まるのだった。
会議では予算案の安い方を重視するため、予算案の発表が始まる。
藤岡庵は9100万円に対して平山案は8900万円の予算案。それほどの大きい軍艦がそんな安いわけはないと山本は主張するも、櫂たちの時間稼ぎと見られ止められてしまう。
そして、海軍大臣が決定を下そうとした時、櫂が鉄の総量から軍艦の予算額を出せると主張する。疑った平山たちは、過去に作られた軍艦の資料から鉄の総量を櫂に伝えて、本当に軍艦の予算額を出せるのか証明してみろと言う。
櫂は言われるまま計算し、鉄の量から見事に軍艦の予算額を言い当てる。そして、遂に平山案の予算は8900万円ではなくその2倍は掛かる、ということを証明したのだった。
平山案に決まりかけていたものが一気に藤岡案になる流れになる。
しかし、ここで平山は、これは国を守る為だと主張し始める。藤岡案では国を守れない。そして、虚偽の申告をしたことについて「他国にこれほどまでの額を使って軍艦を製造しようとしていることがバレると、それを他国は許さない。敵の意表を突くためにも極秘で作る必要があったから虚偽の申告をしたのだ」と説明する。
海軍大臣は、その考えに驚嘆し、虚偽の申告をしたのは許し平山案を採用しようとする。ここで、櫂はまた平山案の別の欠点を見つける。櫂が手書きで書いた平山案の軍艦予想図を出しながら「この軍艦には欠陥があり大波には耐えられない」と説明する。
そんな櫂の凄さを見せつけられ安全基準の甘さをも指摘されると、平山は自身の計画の欠陥を認め、計画案を取り下げると言う。
こうして虚偽の見積もりを出し、更には戦艦の弱点を見つけた櫂の働きによって平山庵は白紙になり、藤岡案の採用が決まった。
それから一ヶ月後。
櫂は平山から呼び出される。そこには平山が考えていた軍艦の10分の1のサイズのものがあり、櫂はその出来栄えに興奮する。櫂は呼び出された理由を聞くと、軍艦が大波には耐えれないことを導き出した数式を教えてほしいとのことだった。
それを教えてしまうと軍艦には欠点がなくなり、藤岡案は取り消され平山案が再度浮上してしまう為、櫂は断ろうする。
しかし、平山から、櫂は一度この船の生み出していることを話される。何もないところからの見積もりから逆算して描かれた平山案の予想図は、平山自身が描いた予想図全く同じだった。そして、それを描いた時、櫂はワクワクしていたのだった。
櫂自身が喜びを感じながら描いていたこの軍艦の完成を見たくないはずがない、という言葉に、核心をつかれる。
そして、平山は、櫂とは同志なんだと話し始める。この軍艦を造ろうが造らなかろうが、この国は必ず戦争に向かう。近いうちにアメリカとの戦争は起こることを予想していて、平山も櫂と同様アメリカと戦争しても勝てないという考えを持った同志なんだと。
日本は未だに負け方を知らない国。もしアメリカと戦争すれば、最後の1人となってまで戦い続けるだろうと。そんな中、日本の象徴となるこの戦艦が沈めば日本は目覚める。
アメリカとの戦争は必ず負けるから、その際日本が滅ばないようにする為に、この戦艦は必要なんだと話す。名前も決まっていて、この戦艦の名は『ヤマト』だった。
それから更に9年後。
戦艦ヤマトは完成する。山本がヤマトの指揮をとる中、櫂は出航の見送りに参加する。櫂は、あの船は日本そのものに見えると言い、ヤマトの未来を思うと涙を流すのであった。
以上、「アルキメデスの大戦」のあらすじネタバレでした。
映画『アルキメデスの大戦』感想と評価<みんなの意見・実話なのかフィクションなのかについて>
アルキメデスの大戦|感想と評価
映画『アルキメデスの大戦』の感想と評価について書いて行きます。
冒頭のシーンで戦艦ヤマトが沈んで行き、ラストで主人公の櫂の「あの船は日本そのものに見える」と涙ながらに言うシーンに、映画『アルキメデスの大戦』の全てが詰まっているという感想を持ちました。
基本的には史実通りに作られているので、戦艦ヤマトが作られることは決まっています。ただ、不正を暴いて一時は中止となったので、最後はどうなるのだろう?と思いつつ見てました。
平山がヤマトを作る真意を話した時は、驚きと悲しさが出てくるところです。そして、最後の櫂の言葉のシーンと来るので、決定会議含め終盤の展開部分はスゴイという評価しかできないです。
ただ、最初は戦争映画と思って戦闘シーンもそこそこあるのかなと思っていましたが、冒頭のヤマトが戦って沈んでいくところだけの5分、10分しか戦闘シーンはないので、戦争モノの戦闘シーンが見たいというかたはちょっとガッカリしたという感想を持つかもしれません。
それでも、飽きない展開だったと評価できます。
話のほとんどは櫂が平山案の不正な見積もりを暴くために没頭することを描いているシーンですが、そこでの人間模様は戦闘シーンがなくても全く中だるみのない展開でした。上映時間は130分と比較的長い方ですが、それでも見る価値ありの見応えある作品だと評価しました。
全体を通した感想:すごく面白いおすすめ映画👍
アルキメデスの大戦|みんなの意見<レビュー評価が高いけど、微妙だった箇所もある>
映画『アルキメデスの大戦』のみんなの評価についてです。
映画『アルキメデスの大戦』の評価は、全体のレビューなど見てもかなり高いです。やっぱり脚本がしっかりしていて話もきちんと作られているので、評価が高くなるのは当然でしょう。
そして、高い評価の中で多かった感想についてまとめました。
- 豪華な役者陣の演技力…役者陣に関してはベテラン俳優が多く本当に豪華です。その中でも菅田将暉さんと浜辺美波さんの若さは際立っているのですが、全く引けをとらない演技は凄かったです。
- 戦闘シーンのVFX…戦闘シーンは冒頭部分の少しですが、それでもそこの部分だけでも見る価値ありといった声などもありました。
- ラストの櫂の言葉に感動…感想部分でも述べましたが、やはりここのシーンでグッとくる人は多かったようです。
逆に「微妙だったな」というところを評価レビューで見てみると、主にこの2つでした。
- 戦闘シーンが少ない…やはり戦争映画だと思って見に行った人は戦闘シーンの少なさにマイナス評価を付けていました。確かにCGシーンが凄かった分、もう少し戦闘シーンは取り入れても良かったのかも、と私も思いました。
- 史実を知っている人からすると史実通りすぎてつまらない…私はそこまでヤマトについての史実は詳しくないです。しかし、知っている人からすると、山本が反戦派ではないこと・ヤマトが作られてしまうことは既に知っているため、話の展開が読めてしまい退屈に感じたようです。
アルキメデスの大戦|実話なのかフィクションなのかについて
映画『アルキメデスの大戦』は実話なのか、フィクションなのか?は検索したのではないでしょうか?
実話なのかフィクションなのか?については、映画『アルキメデスの大戦』のエンドロールで『史実を基にしたフィクションです』と流れます。
海軍の山本や永野などは実在した人物なのですが、主人公の櫂や田中などは架空のキャラクターのようです。モデルの人物にもこれといった情報がなかったので、作者自身のオリジナルだろうと考えられます。
戦艦ヤマトの史実を基に、天才数学者が数学で戦争を止めるために奮起するという切り口は今までにないものだったのですごく面白かったという感想を持ちました!
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映画『アルキメデスの大戦』原作漫画と小説の結末の違いをネタバレ
映画『アルキメデスの大戦』の原作漫画と小説との違いについてです。結末の違いも知りたいですよね!
まず、原作漫画との違いですが、櫂や田中などのキャラクターには少し違いがあります。
漫画の方ではもう少しクールな印象です。そして、ラストでの戦艦の決定会議の後に、櫂は航空機に携わっていく流れになりますが、セリフなども含めほとんど漫画と同じで特に違いはありませんでした。
また、小説では映画版の小説となっていますが、小説と映画では冒頭とラストで違いがあります。
小説では、冒頭に櫂の幼少期などの話が描かれており、これは映画にはなかった話です。そして、ラストの平山から呼び出されて方程式の解き方を教えてほしいと言われるところまでは一緒なのですが、小説では櫂は平山に方程式の答えを教えないで、その場を後にします。
櫂は、映画では戦艦ヤマトが完成してるところまで海軍に所属していることになっていますよね。
しかし、小説では平山に方程式を教えないで、その場を後にしてから海軍をやめて京都の方に移り住んでいるのです。詳しい住んでいる場所までは分からず、安否は不明なままです。
そして、その6年後に、鏡子は医学の学校を出た後、女医として働いていましたが、ある日突然家出をしてしまいます。家出の仕方も計画的で、父親の尾崎は、警察に失踪ではなく櫂による誘拐だと捜査させます。足取りを掴んで行くと、2人は海外に逃亡していました。しかし、詳しい行き先までは分からず安否不明のままで終わります。
小説に関しては薄いものですぐ読めてしまうものなので、ぜひ読んで欲しいものです。映画を見てる分、小説のラスト結末も意外に感じました。
映画『アルキメデスの大戦』映画の続きを知りたいなら4巻からがおすすめ!
映画『アルキメデスの大戦』の内容は、原作漫画にするとだいたい3,4巻辺りまでの内容です。
戦艦の決定会議の部分は3巻なので、映画のほとんどの内容は3巻までになります。4巻には、一度白紙になった戦艦大和の計画が復活していくストーリーが収録されています。
映画では3巻4巻までの話を描いて、その後の話を飛ばして戦艦ヤマトが作られて終わったというオリジナルのラストです。そのため、映画の続きを見るなら4巻辺りから読めば良いのではないかと思います!
ちなみに、漫画『アルキメデスの大戦』は現在も続いており、2019年8月6日に17巻が発売となりました。続きが気になったという方は、ぜひチェックしてみてください。
*映画「アルキメデスの大戦」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。
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