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『紅の豚』の海外の反応がすごい!舞台となったイタリアの反応や登場人物についても紹介!【あらすじネタバレ感想評価】

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1992年7月18日公開のジブリ映画『紅の豚』。

1930年頃のイタリアやアドリア海を舞台にした、飛行機に乗って戦う空賊たちの勇姿を描いた作品で、いつも宮崎駿監督の特徴である子供も大人も楽しめる映画とは一味違った、大人向けの映画となっています。

前作の『魔女の宅急便』劇場アニメの興行収入記録を更新した作品ともなりました。

『紅の豚』の口コミ評判レビューには、

  • はっきりと大人向けとして製作した感じ
  • 名言の「飛ばない豚は、ただの豚」というのも洒落が効いている感じが良い
  • イタリア人らしい気質を男も女もとても良く描いてる
  • 子供向けでなく、大人のおじさん世代に向けて描いた名作
  • 歳を取ってからかなり印象が変わった作品
  • 齢を重ねるごとに奥深さを感じれる映画
  • 最後に描かれるドナルド・カーチスとの決闘シーンは見どころ
  • 大人の男のかっこよさが溢れ出ている映画

という声が多数集まっています。

この順番でチェック
  • 『紅の豚』の海外での反応は?舞台となったイタリアでの反応についても紹介!
  • 『紅の豚』の登場人物を解説!
  • 『紅の豚』のあらすじ
  • 『紅の豚』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

『紅の豚』の海外での反応がすごい!舞台となったイタリアでの反応も高評価

海外からは冒険の楽しさが高評価

『紅の豚』は他のジブリ作品同様、海外版DVDがリリースされるほど世界で高い評価を得ています

また、その吹替えにあたっては、英語版はマイケル・キートンが、フランス語版はジャン・レノが、それぞれポルコの声を担当しており、そのキャストの豪華ぶりが話題になりました。

それでは、海外ではどのような評価をされているのか、米Amazon・Quora・IMDbその他海外サイトの声をいくつか拾ってみました。

管理人

ちなみに米amazonでの作品評価は5つ星中の4.9、なんと割合は星5が全体の90%を占めています。

IMDbでも評価は10点中の7.7点、8点の評価が33.3%と最も多くなっています。

「同じ宮崎の飛行機愛が注がれた『風立ちぬ』と比べ、爽やかで冒険の楽しさが感じられる」

「異国情緒に溢れたロケーションに目を見張るような色彩。目の保養になる作品。」

「ポルコは『カサブランカ』のハンフリー・ボガートの再構築だ」

「宮崎監督作品で最も過小評価されている映画」

「この優れた脚本はファシズムの台頭、性差別とフェミニズム、孤立と協力、利己主義と利他主義といった要素を融合している」

「ラストが不満。不完全で弱い。」

「プロット(ストーリー展開)は退屈」

まず多かったのが、ポルコと往年の名優ハンフリー・ボガートとの類似性を指摘する声です。

トレンチコートにボルサリーノの中折れ帽、愛煙家、シニカルでハードボイルドな人物像、明らかにポルコのキャラクターはボガートの影響下にあります。

ただ、それはおおむね好評を持って迎えられています。

次に、海外でもファンが多いジブリ作品の中でも本作は知名度が低く、内容に比して最も過小評価されている、という意見が多く見られます。

やはり小さい子供をターゲットにせず、劇的な展開もないことから「退屈なプロット」と評価されてしまいがちです。

他作品と質では負けていないにも関わらず、その良さが認められていないと感じているようです。

管理人

ポルコとジーナの恋の行方を完全に観客の想像に委ねるラストについては、特に海外では白黒ハッキリさせてもらいたい傾向にあるようです。

イタリアでは、運河の再現などが高評価

また、イタリア人の視点では、

「イタリア人を劣っているとみなしがちな日本人作家が多いなか、宮崎監督は我が国を愛し、イタリア人の妥協のなさ、勤勉さを表現してくれた」

「1920年代末~30年代初期のイタリアの情勢、航空機について驚くほど理解している」

と、高く評価しています。

ミラノのシーンも多く登場しているため、「今は道路で塞がれてしまっているが、当時の運河を良く再現している」、「ミラノというよりトリノの街並みに見える」といった現地ならではの意見もありました。

ところで本作の舞台となっているイタリアですが、実はイタリアでの上映は他の国と大分遅れて、日本公開の18年後の2010年となっています。

これは単純にイタリアで権利を買いつけた配給会社がそれまでなかったから、のようです。

しかし、イタリア国内で「紅の豚」は結果的に32万1823ドルの高収益を挙げており、その人気の高さを証明しました。

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『紅の豚』の登場人物を解説!

ポルコ・ロッソ

アドリア海の無人島をアジトに、空賊を狩る賞金稼ぎ。

ポルコ・ロッソ(イタリア語で紅の豚)は通称で、本名はマルコ・パゴットですが、その名で呼ぶのは昔馴染みのジーナと戦友フェラーリンの2人だけです。

かつてはイタリア空軍のエースパイロットで第一次世界大戦にも従軍し、階級は大尉にまで昇進するも、戦争で多くの友を失くし除隊。再び軍務に就くことを拒否し、自らに呪いをかけ豚の姿となっています。

戦争嫌いであり、賞金稼ぎといえども不必要な武装はせず、決して相手の命を奪わないことを信条としています。

愛機は「サボイアS.21試作戦闘飛行艇」(モデルとなった実機は「マッキM.33」)。

ジーナに好意を抱いてはいますが、亡き親友の妻でもあることから、その思いは心に秘めたままにしています。

ドナルド・カーチス

対ポルコの切り札として空賊連合に雇われたアメリカ人パイロット。

祖母はイタリア系のクォーターのようです。

パイロットとしての腕が立つだけでなく大変な野心家で、空賊の用心棒として富と名声を得た後はハリウッドで俳優業に転身し、果ては大統領にまで上りつめるつもりです。

劇中ではハリウッドへ送った脚本が認められ、ラストのフィオの回想シーンでは西部劇のスター俳優となっていました。

気が多い男で、ジーナに惚れこんで即座に求婚したかと思えば、次はフィオを妻としたいがためにポルコに決闘を申し込むなど直情的な性格です。

愛機は「カーチスR3C-0」(実機モデルは「カーチスR3C-2」)

マダム・ジーナ

ポルコの昔馴染みでホテル・アドリアーノの経営者。

自らホテルのバーで歌姫として出演することもあり、その歌唱力と妖艶な魅力で多くの飛行艇乗りを虜にしています。(そのため空賊たちもホテルを中立地帯とし、その近辺では争いを起こさないよう取り決めをしています)

3度の結婚でポルコの飛行艇仲間3人と結婚しましたが、全員を戦争や事故で亡くしています。

人生経験豊富なために、単純な性格のカーチスを子供扱いする一幕もありました。

ポルコに想いを寄せており、ある賭けをしていますが、最終的にそれが成就されたかは劇中では敢えて描かれません。

フィオ・ピッコロ

ミラノにある飛行艇製造会社「ピッコロ社」の親爺の孫娘。

若干17歳ながらアメリカ留学の経験もあり、ポルコの飛行艇修復作業ではメインの設計を担当しました。

その飛行艇職人としてのセンス・技術はポルコも認めるほど確かなものです。

ポルコと同じ空軍の部隊にいた父親から、かつてのマルコ・パゴット大尉としての逸話を聞いていたので、ポルコには会う前から尊敬の念を抱いていたようです。

また、飛行艇修復後も、試運転できなかったことで強引に同行する責任感の持ち主です。

物怖じしない真っすぐな性格がカーチスに気に入られ、図らずも彼らの決闘に巻き込まれることになってしまいます。

フェラーリン

ポルコのイタリア空軍時代の戦友で、現在も空軍に所属しています。

階級は少佐。

俗世間を捨て浪漫に生きるポルコに対し、現実と折り合いをつけ軍に残る対照的なキャラクターでもあります。

しかし、ポルコに悪態をつきながらも直接的・間接的に彼を手助けするところに人の良さがうかがえます。

フェラーリンによるとポルコの罪状は、破廉恥で怠惰な豚でいる罪、反国家非協力罪、密出入国、退廃思想、わいせつ物陳列、とのこと。

モデルとなったのは、実在の人物でローマ-東京間飛行を成功させたこともあるイタリア人パイロット、アルトゥーロ・フェラーリンではないかとされています。

マンマユート・ボス

本名は不明。

空中海賊マンマユート(イタリア語で意味は「ママ、助けて」)団のボスです。

物語冒頭で客船を襲い、金品を奪ったり園児たちを誘拐していますが、「仲間外れは可哀想」という理由で15人全員連れていくあたり、根っからの悪党でないことが分かります。

外見は大きな赤鼻に顔全体を覆うヒゲ、常に装着しているゴーグルが特徴的で、部下たちもボスを慕ってか、同様の恰好をしています。

フィオに飛行艇乗りとしてのプライドをたしなめられた時には、素直に反省の色を見せました。

ポルコの過去や信条を知っているところを見ると、敵対している立場とはいえ、長いつきあいなのかもしれません。

『紅の豚』のあらすじ

以下、映画「紅の豚」のあらすじです。

紅の豚のあらすじ|空賊と賞金稼ぎ

1920年代末期、イタリア。

第一次世界大戦後の深刻な不況にあえぐイタリアでは、パイロットですら食い詰めて空中海賊(空賊)へと転身していました。

ポルコ・ロッソは、その空賊を狩る賞金稼ぎです。

ポルコは元空軍のエース・パイロットでありながら、戦争や浮世のしがらみに嫌気が差し、自らを呪いで豚の姿に変えていました

そんなポルコに負け続きの空賊たちは、用心棒として腕利きのアメリカ人パイロット、ドナルド・カーチスを雇います。

そんな折り、ポルコは故障した愛機サボイアの修理のためミラノへ向かっていました。

その道中、ポルコはエンジン不調のままカーチスの襲撃に遭い、撃墜されてしまいます。

紅の豚のあらすじ|蘇るサボイア

命だけは助かったポルコですが、愛機のサボイアは大破してしまいます。

ミラノにある馴染みのピッコロの工房に修理を依頼すると、男たちは出稼ぎに出ており、設計は若干17歳のピッコロの孫娘フィオが担当することになりました。

さらに、修復作業もまたピッコロの親族の女性ばかりで作業することになりました。

最初こそ不安を覚えていたポルコも、次第にフィオの仕事ぶりを認めていきます。

ポルコはまた、賞金稼ぎという非合法な存在なうえに政権にも非協力的であり、秘密警察や空軍から様々な罪状で追われていました。

空軍の少佐で戦友のフェラーニンから、空軍へ戻るよう説得されてもポルコは「ファシストになるより豚の方がマシさ」と取り合いません。

ついに新生サボイアが完成すると、ポルコは秘密警察の追手を振り切り、フィオと共に飛び立ちます。

紅の豚のあらすじ|カーチスとの決闘

ポルコがアジトに戻ると、ポルコに恨みを募らせた空賊たちが待ち伏せしており、復活したばかりのサボイアを叩き壊そうとしました。

ところがフィオは、飛行艇乗りにあるまじき行動だと臆することなく空賊たちをりつけます。

そこに居合わせたカーチスはフィオの気風の良さに惚れ、ポルコに勝ったらフィオを妻としてもらい、負けたらサボイアの修理代金を持つことを条件に決闘を申し込みます。

空賊たちもそれを了承し、かくしてポルコ対カーチスの再戦は期せずしてフィオを巻き込むかたちで果たされることになりました。

以上、「紅の豚」のあらすじでした。

『紅の豚』の感想評価とみんなの口コミ評判レビュー(※ネタバレ有)

以下、映画「紅の豚」の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。

感想評価(※ネタバレ有)|大人になってこそ良さが分かるジブリ作品

ポルコとカーチスの決闘は、空賊が取り仕切ることで大勢の観客を呼び込み、賭けまでおこなわれる一大イベントと化していました。

満場の観衆の見守るなか戦う2人ですが、激しく攻め立てるカーチスに対し、なぜかポルコは機銃を発射しません。

空賊のボスが推測するように、ポルコは決して人の命を奪わないことを信条にしているため、カーチスに弾丸が当たってしまう状況では撃たず、機体のみにダメージを与えるチャンスをうかがっていたのです。

しかし、ポルコの機銃はまさかの装弾不良、カーチスも弾切れをおこし、2人の戦いは飛行艇を降りて殴り合いで決着をつけることになりました。

お互いボロボロになりながらも一歩も退かない両者は、ついに同時にノックアウトしてしまいます。

その時、ポルコと旧知の仲であるジーナが「もう一人女の子を不幸にするつもり?」と喝を入れました。

その言葉にポルコは最後の力を振り絞って立ち上がり、勝者となりました。

管理人

勝利の栄光に浸る間もなく、ポルコはフィオをジーナに預けると、迫るイタリア空軍を撒くため再び空へと舞い戻るのでした。

本作は宮崎監督の趣味性が色濃く出た「疲れて脳細胞が豆腐になった中年男のためのマンガ映画」というコンセプトの、異色のジブリ作品です。

陸上機と違い、史実において活躍する場面が少なく知名度も低い戦闘飛行艇を物語の主軸に据えている時点で、それをうかがい知ることができるでしょう。

特に主人公ポルコには、男の美学とでも言うべき魅力が詰まっています。

管理人

冒険飛行家の時代は終わり、飛ぶことに国家や民族という大義が必要になっても、どこにも属さない自由な飛行艇乗り(賞金稼ぎ)で居続ける男。

国家から狙われ危険な目にあっても決して自分を変えることはしません。

ジーナに対しても、かつての戦友への遠慮なのか、自分の思いを伝えることなくクールに振る舞います。

誰にも媚びることなく己を貫くダンディズムに、男ならこうありたいと誰もが思うのではないでしょうか。

それに豚であるがゆえに自由でいられる、そこにむしろ憧れを感じました。

管理人

最後に人間に戻ってめでたしめでたし、というわけでもなく、本作は必ずしも豚であることが不幸であるようには描いていませんでした。

ただ、個人的にはポルコが銃弾を選別していて真剣さのあまり人間に戻っているシーンが気に入っています。

このシーンはまるでマンガ「ゴルゴ13」のエピソード(不発弾を避けるため100発中80発を試射後、残弾20発を使用)を思わせるプロフェッショナルぶりを感じました。

また、あらためて観返すと往時のイタリアの情勢が細かく描写されていることに気付かされます。

管理人

ファシスト党の台頭や、同党の黒シャツ隊を思わせる青シャツの一団。

忍び寄る世界恐慌の影。

アドリア海対岸のクロアチアで給油した際には、フィオが燃料代がイタリアの3倍だと驚いています。

そして、ジーナが初登場時に歌う「さくらんぼの実る頃」。

この曲はフランスの代表的シャンソンですが、1871年に樹立後、政府軍に弾圧された労働自治政府パリ・コミューン参加者のレクイエムとしての側面があります。

やがてイタリアに吹き荒れるファシズムの嵐を想起させるものです。

管理人

ついでながら、もう1つの挿入歌、エンディングテーマの「時には昔の話を」についても、加藤登紀子氏の学生運動の体験が反映されています。

『紅の豚』に政治的なメッセージはありませんが、激動の時代を懐かしみながら、今でも見果てぬ夢を描いて走り続けるという歌詞の内容は、ポルコの生き様と重なります。

本作における飛行艇乗りの生き方にしても、恋愛模様にしても、全体的に感じられるのは大人の余裕です。

背景には戦争の影がありながら、登場人物たちは皆、政治などどこ吹く風で自分自身のために前向きに行動しています。そこにアドリア海沿岸の美しい景色が彩を添えます。

昔観たことがあっても、年を重ねて再度観返すとしみじみとその良さに気付く、そんな味わい深い作品だと思います。

管理人

『紅の豚』のみんなの口コミ評判レビュー

映画『紅の豚』の口コミ評判レビューには、このような評判が多い印象です。

「ギャグシーンも適度にあって、ジブリの中でも一番笑えてリラックスしながら見られる映画」「男性が憧れる、カッコイイとはこういうことさをコンセプトに描いている感じ」「ポルコロッソが最後にヒロインとキスをして人間に戻ることができたシーンは一番の感動シーン」「音楽も含めて良い作品」

それでは、実際の口コミ評判レビューを詳しく見て行きましょう。

★★★★★星5

映画「紅の豚」はジブリ映画で宮崎駿監督作品でもあるので、ファンタジー色の強い温かみのある内容と思って見てしまうと、残念な感想を持ってしまう可能性が高くなっています。

それは監督自身も言っていましたが、この作品は大人の切ない恋愛を描いたストーリーを全面に出しているからです。

冒頭では主人公の飛行機乗りの男性が自分に魔法をかけて豚の姿になったという設定から、いつものジブリ映画だと考えた人も少なくないでしょう。

しかし、この主人公は最後まで豚の姿のままで人間には戻らず、かつての恋人との関係も修復するわけでもありません。

ジブリ作品は最後はハッピーエンドで終わる展開が多いのですが、「紅の豚」はバッドエンドではないのですがそこまでハートフルに心が温まるという終わり方もしていないので、他の作品と比較すると話題になりにくくなっているでしょう。

これは終わり方だけでなく、ストーリーが大人向きで子供には難しいということが大きな理由です。

アニメは子供のものという風土を壊したのがジブリ作品であり、近年は大人向けの作品が多くなっています。

しかし、この頃は以後に発表する作品の風潮から考えればまだ子供に重きを置いた作品作りをしていたので、ある意味、異質な作品という位置づけになっていますが、子供の頃に見た人が大人になって見た時、やっと監督の主張したかったことが何かを知ることができるとも言えます。

30代男性

★★★★★星5

ジブリ作品の中でも好きな作品です。

昔は若い青年だった、豚のパイロット。初めてこの作品を観た時はまだ私が幼い頃でした。同じ頃に「となりのトトロ」や「パンダコパンダ」などの作品が連なった中で、その感覚で観たのを覚えてます。

その頃は内容も難しく理解ができませんでした。高校生に上がった頃、吹奏楽部に入部してからまたこの作品に携わる時がしました。

メドレーの中でこの作品の挿入曲を演奏することになりました。音を聴き取る為に何度もこの作品をビデオで見返しました。

観ていく中で、幼かった私には理解出来なかった、空賊達と主人公の賞金争いや、最後の争いでは、女の子の取り合いで、殴り合いで終わるという話でした。

人間から豚になった設定も中々複雑でしたが、最後に女の子が主人公の豚にキスをして顔が紅潮しているのが印象的でした。

音楽も含めていい作品だと思いました。

20代女性

★★★★★星5

「飛ばねー豚はタダの豚だ」のセリフが好きです。この映画は硬派の映画で主人公が好きな女性に対して出過ぎず、見守っているところも大好きです。

戦争中の話しなのに飛行機乗りの腕を掛けて競うところも好きです。

主人公がいる無人島の吹き抜けたところの砂浜も綺麗で、実際にあるところをモデルにして描いてあるところも素敵です。行けるなら1度は行ってみたい観光地です。

カフェのある島も素敵ですね。ジブリの画の表現が凄すぎて私の一番好きな映画と言っても間違いありません。

内容も最後の最後で魔法が溶けると言う内容になっていて、出来れば続編もしくはスピンオフでいいからその後を作って欲しい、吸い込まれたストーリーです。

今までのジブリとは違っていて渋い映画だと思います。飛行機乗りの気持ちの全てが入っている映画です。

50代女性

★★★★★星5

「飛ばねえ豚はただの豚だ」というポルコの名台詞は、今でもカッコ良くて痺れます。

『紅の豚』は宮崎駿監督の作品の中では少し異色な作品かもしれません。宮崎駿監督が子供向けでなく、大人世代に向けて描いたジブリの名作だからです。

登場人物は皆んな人間なのに、何故が主人公のポルコだけは豚の姿。

この謎は物語の中で解明されるのかどうか、何故、元軍人のポルコは空賊の賞金稼ぎをしているのか、作品の中で「感じ取る」ことができる大人の哀愁も描かれています。

青春映画ならぬ哀愁映画です。

また、ポルコの声優は先日亡くなった森山周一郎さんで、豚の姿と森山さんの渋い声がアンバランスなのに、妙にハマっていて、ポルコがカッコ良く見えるという不思議な感覚になります。

宮崎駿監督の作品の中でも1、2を争う最高傑作だと思います。

40代男性

★★★★☆星4

スタジオ・ジブリの中では、割と大人に好まれる作品です。

というのも、イタリア空軍のエースパイロットであった主人公が、戦後、誰にも縛られずに生きる姿を描いています。

主人公ポルコは、人間から豚になってしまっていて、その訳は本編中では特別には語られていませんが、社会の枠組みから外れて生きる姿を表しているようにも思います。

ダンディな声に、どこか可愛らしい豚の姿。けれど、飛行艇を操る超一流の腕は、やはり格好良いのです。

まさに「飛べない豚は、ただの豚」です。

自分の人生を賭けた過去の時間。その後に残った自分に残された道。恋でも友情でもない女との関係。まさに、中年のおじさんに刺さる内容が盛り沢山です。

私も若い頃には、いまいち分からないことも多かったですが、大人になると見えてくることが多くあります。

社会、夢、恋愛、どれも年を追うごとに色あせていきそうに思いますが、実は、ちょっとした瞬間に高揚するような出来事はまだまだあるとも思える作品です。

40代女性

★★★★★星5

主人公が豚というなんとも駿ワールドらしいタイトルに、初めて観た時はお笑い要素満載の映画なのかなと軽い気持ちで観たのですが、いざ映画を観てみると実はとても良く作り込まれたラブロマンスの映画だったなーという印象を受けました。

ジーナとポルコの幼い時からの関係性、人間に戻れない事をポジティブに感じながら時には過去の淡い記憶を夢に見るポルコの純粋さ。そして真っ直ぐな感情を持つフィオの純粋さ、この映画を見終わった時に感じたのは、自分の淡く切ない初恋の思い出でした。

きっと監督からは心の奥底にいつも眠らせてある大切な思い出はあなただけの価値のある宝物なのだから、いつまでも忘れる事のない様にしまっておくんだよと言われている様な気持ちにさせられました。

人を信じられなくなった時に見返してみるといいなという素敵な映画です。

40代男性

★★★★☆星4

なんで豚が普通に人間みたいになっているのか、普通に喋っているのか、世界観からして不思議なのに、そんな疑問を思わせず、ストーリーに引き込まれます。

呪いらしいとだけで終始その理由がはっきりすることはないが、サラッと戦争で生き残った自分自身への呪いだそうで、なんで?って思うはずだけど、どうでも良くなる全体のストーリーの良さを感じました。

途中途中で人間に戻ってるような描写もあり、顔映さないという視聴者にもどかしさを与えるかと思いきや、それが逆に粋なのかストレスにならない不思議な作品です。

また最後の1vs1のバトルシーンはすごく動きが滑らかでコミカルなんだけどどこかリアルで観ていて面白いです。

そして私が一番好きなのが、エンディング曲。その時代に生まれた人間じゃなくとも、楽しい時代だったんだろうなぁと思える曲と描写が大好きです。

40代男性

★★★★★星5

1992年にスタジオジブリ制作・宮崎駿監督で公開された「紅の豚」は、これまでのジブリの子供向けというパブリックイメージを一新した「大人のための映画」です。

そして、とにかく登場人物がみんな素敵でかっこよさが詰まった映画になっています。

主人公のポルコは魔法によって豚になった賞金稼ぎということで、観始めたときは豚なのに気取ってて面白いなくらいに思ってたのですが、観終わった後にはその渋さの虜になってしまいました。

イタリア空軍の大尉だった彼は、戦争によって深い傷を負い、失った友や国への憤りを感じながら、自らの信念を信じ自由に空を飛ぶ。所作やタバコを吸う姿までとにかくかっこよく、ジーナやフィオが彼を好きになってしまう理由も頷けます。

また、久石譲が担当した映画の音楽も素晴らしく、イタリアを舞台にした美しい映像と相まって作品を更に格調高いものにしています。

30代男性

*映画「紅の豚」のみんなの口コミ評判レビューは当サイト『シネマヒッツTV』が独自で集めたコンテンツです。

引用の際は必ず当サイト『シネマヒッツTV』の引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。

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