『塔の上のラプンツェル』の登場人物まとめ!あらすじ、原作との違い、続編であるその後を解説。

2011年3月12日、日本公開のディズニー映画『塔の上のラプンツェル』。
『ズートピア』や『ミラベルと魔法だらけの家』などの監督も務めているバイロン・ハワードの監督作品です。
ディズニー長編アニメーション50作目の映画であり、ディズニープリンセスの作品の中で初の3Dアニメーション映画ともなりました。2023年にディズニーランドでラプンツェルのアトラクションエリアまで完成予定ともなっていて話題にもなっていますね。
ちなみに原作はグリム童話の『ラプンツェル(髪長姫)』を元にしたものです。原作自体の歴史は古くグリム童話が作られたのは1812年。1940年代からディズニーはこのラプンツェルの映画化の企画が考えられていたそうです。
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目次
塔の上のラプンツェルの登場人物のまとめ|声優一覧
映画『ラプンツェル』では、登場人物の主人公のラプンツェル、魔女のゴーテル、そしてユージーン(フリン・ライダー)、を中心に話が進んでいきます。
主人公のラプンツェル
本作の主人公。18歳になるまで外に出たことはなく、世間知らずな面がある一方、好奇心が旺盛で感情表現が豊かな性格です。ちなみに魔法の力を持っているディズニープリンセスはラプンツェルが初めてでした。
主人公のラプンツェルは魔法の力が宿る長い髪を持っており、魔女のゴーテルと幼いころから森の奥の塔で暮らしています。実は小さいころに誘拐されたプリンセスですが、ラプンツェルはゴーテルを本当の母親だと思っています。
本作の中で悪役のゴーテルはラプンツェルに魔法の力が移る前から何世紀も力を独り占めして、若さを保ってきた魔女です。ラプンツェルに外の人間は信用できないと教え込むなど人を信用していない面が目立ちます。
そしてラプンツェルが外に出るきっかけになったユージーンはフリン・ライダーと名乗る盗賊です。両親を知らず、一人で生きてきたユージーンがラプンツェルの純粋な心に触れて、心を開いていきます。
物語は3人の他、ラプンツェルの相棒で表情が色に出るカメレオンのパスカルや指名手配のユージーンを追う正義感の強い馬のマキシマスなど個性豊かな脇役がラプンツェルとユージーンの旅を支えます。
原語版声優:マンディ・ムーア(幼少期:デラニー・ローズ・ステイン)
日本語吹き替え声優:中川翔子/歌唱シーン:小此木まり(幼少期:諸星すみれ)
パスカル
ラプンツェルの親友であるカメレオン。製作当初はパスカルの色は緑ではなく紫と青になる予定だったとか。
しかし、ラプンツェルの髪色やドレスには緑の方が映えるという理由から緑になりました。
続編である『ラプンツェルのウェディング』ではパスカルが主役となっています。
ユージーン(フリン・ライダー)
指名手配もされている泥棒。
フリン・ライダーというのは泥棒稼業の偽名で本名はユージーン・フィッツハーバートです。
フリン・ライダーのキャラクターはディズニーで働く女性が各自好きなイケメンの写真を持ち寄り会議で決められ、ディズニー史上最もイケメンなキャラクターとされています。
原語版声優:ザッカリー・リーヴァイ
日本語吹き替え声優:畠中洋
ゴーテル
ラプンツェルの魔法の髪に触れることで若さを保っているが本当の年齢は400歳。
ゴーテルは塔から落ちてしまう最後を迎えますが、地面に落ちる前に砂になっていることから、実は高齢の為亡くなったのではないかとも言われています。
原語版声優:ドナ・マーフィ
日本語吹き替え声優:剣幸
マキシマス
犬にも負けない嗅覚を持っていて、指名手配のユージーンを追う正義感の強い馬です。
リンゴとラプンツェルのことが好きで、愛称はマックス。
酒場の荒くれ者たち
見た目は悪そうに見ますが、皆んなそれぞれ夢を持っている気の良い人たち。
映画内でもピアニスや恋人を作ったりと夢を叶えます。

塔の上のラプンツェルのあらすじ|2000年代のプリンセス代表
(以下、映画『塔の上のラプンツェル』のあらすじです。)
塔の上のラプンツェルのあらすじ|塔の上に住む箱入り娘の初めての冒険
昔、太陽の雫によって一輪の魔法の花が咲きました。魔法の花には癒しの力があり、何世紀もの間、魔女・ゴーテルはその力を独占し若さを保っていました。
しかしとある王国のお妃様が妊娠中に重い病気になったことで、王様は魔法の花を探し求めます。そしてゴーテルがいない隙に偶然花が発見され、薬としてお妃様の体内に入ってしまいます。お妃様はその後、花と同じ金色に輝く髪を持った女の子・ラプンツェルを出産しました。
しかしラプンツェルはほどなく、ゴーテルに誘拐され森の奥深くの塔で自分の子として育てられます。ゴーテルは永遠に秘密を貫き通そうとしていましたが、毎年のラプンツェルの誕生日に王様たちがあげるランタンの光を見て、ラプンツェルは外の世界に惹かれていきます。
そして18歳の誕生日、外に出ることを決意するのでした。
塔の上のラプンツェルのあらすじ|外の世界は危険がいっぱい
誕生日の前日。ラプンツェルは決心を固め、誕生日の夜空に流れる明かりを見に外に出たいとゴーテルに伝えます。しかしゴーテルは外には危険がいっぱいだと、軽くあしらわれます。
王国では泥棒のフリン・ライダーとスタビントン兄弟がティアラを盗み、追われていました。兄弟を見捨てて一人逃げていたフリンは警護隊長の馬・マキシマスに森の奥まで追われ、偶然塔を見つけます。
ラプンツェルは塔に登ってきたフリンを気絶させ、クローゼットに閉じ込めます。フリンを撃退し自信を持ったラプンツェルは、ゴーテルに再度外に出たいと言いますが、ゴーテルはいら立ち怒鳴ります。
そこでラプンツェルは代わりにプレゼントとして珍しい絵の具をねだり、ゴーテルを出かけさせました。ラプンツェルはフリンから夜空の明かりについて聞き出し、外に出る決意をします。フリンはティアラを取り返すため、ガイドをすることになりました。
初めて塔から出たラプンツェルは大地を踏みしめ、外の世界を堪能します。フリンは興奮しながらも不安にかられ情緒が不安定になっているラプンツェルを見て、外の世界を怖がらせて、家に帰るように仕向けようと考えるのでした。
塔の上のラプンツェルのあらすじ|ラプンツェルが悪党たちと意気投合
ゴーテルはフリンを探していたマキシマスを見かけ、近くに人がいることを知り急いで塔に戻ります。しかしすでに塔にはラプンツェルは居らず、ティアラだけが残されていました。ゴーテルは慌てますが、フリンのカバンに入っていた指名手配書を見て、フリンを探しに出ます。
一方でフリンはラプンツェルを怖がらせるため、かわいいアヒルの子という荒くれ者が集まる酒場に連れていきます。店には大男やカギ爪の男など強面の面々がいました。最初は怖がっていたラプンツェルでしたが、フリンが指名手配犯として賞金稼ぎに捕まりそうになり、必死で立ち向かいます。
ラプンツェルが空に浮かぶ明かりを見に行くという夢のためにフリンが必要なことを訴えます。すると夢という言葉に反応し、男たちはピアニストや恋人がほしいなど次々と夢を語りだし、意気投合するのでした。
そして賞金稼ぎが通報した衛兵が乗り込んできて、ラプンツェルとフリンはこっそりと酒場の隠し通路から逃がされます。
以上、映画『塔の上のラプンツェル』のあらすじでした。
塔の上のラプンツェルのネタバレ含む感想評価とみんなの口コミ評判レビュー
(以下、映画『塔の上のラプンツェル』の感想評価(ネタバレ・ラスト結末含む)と口コミ評判です。)
塔の上のラプンツェルの感想評価|ランタン祭りの心を誘う情景とあきらめない心
塔から出たことのないラプンツェルが困難に遭い、挫折しそうになりながらも外の世界に飛び込んでいく姿は勇気をもらえます。歴代プリンセスの中でも、ひと際感情豊かなラプンツェルは共感しやすく親しみやすいキャラクターでした。
また悪役のゴーテルも、ラプンツェルに怒った後に落ち込んだり、好きな料理を用意したりと子育てが苦手な親のように見える部分があり、完全な悪として描かれていない点に好感を覚えてしまいます。
そして物語の中心に描かれているランタン祭りの描写は暗い夜空に無数の明かりが光り輝く、幻想的な様子に仕上がっており、印象的なシーンでした。未知の空に光を放って飛んでいくランタンは、外の世界に出ても希望を失わないラプンツェルの強さを暗示しているように感じます。
また作中のラプンツェルはセリフの吹き替えをタレントの中川翔子さん、そして歌の吹き替えをミュージカル女優の小此木まりさんが、それぞれ担当しています。二人の得意分野が合わさって一人の魅力的なキャラクターが生み出されている点に注目です。
ネタバレ注意!みんなの口コミ評判レビュー
★★★★★星5
ヒロインの髪の長さが約20メートルあったり、相手役が王子様ではなく盗人だったりと今までのディズニープリンセス作品にはない斬新な設定が面白かったです。馬のマキシマスとフリンの掛け合いは特に面白く、喧嘩するほど仲がいいとはまさにこのことだと思いました。
何より、18年もの間塔の外に出たことがないにも関わらず、持ち前の天真爛漫な性格で周りを幸せにし、時には勇敢な行動を起こすラプンツェルが大好きです。ラプンツェルとフリンが船に乗りランタンを飛ばすシーンは、映像の綺麗さと美しい2人の歌声にうっとり引き込まれました。
最後、彼女の髪が切られたとき、予想外の展開にあっと驚きましたがショートカット姿もとても可愛く、ハッピーエンドの結末に幸せな気持ちになりました。
20代女性
★★★★★星5
昔から原作の童話である「塔の上のラプンツェル」が好きで、ディズニーが映画にすると知ってからとても楽しみにしていました。ラプンツェルというと「悪い魔女によって塔に閉じ込められたかわいそうなお姫様」というイメージだったのですが、ディズニー映画ではとても勇敢で魅力的なお姫様として描かれました。
か弱くて守られてばかりではなく、好奇心旺盛で自ら道を切り開いていくお姫様のほうが今の女の子たちが憧れると思います。
私はもうすっかりお姫様に憧れる女の子の年齢ではなくなってしまいましたが、大人の女性から見てもラプンツェルの強さとバイタリティーには憧れてしまいます。そして一番有名なシーンであるランタンのシーンは本当に幻想的でうっとりしました。
夢と勇気と愛に満ち溢れた素敵な映画でした。
30代女性
★★★★★星5
ディズニープリンセスは誰もが魅力的でかわいくて素敵なお姫様たち。そのような印象だったのですが、ラプンツェルが登場してからは少しプリンセス像が変わったような気がします。今までのプリンセスのイメージとはいい意味で少し違うように思います。プリンセスシリーズの中で唯一DVDも購入した作品です。
芯があって感情豊かな女の子、でも世間を全く知らないから何もかもが刺激的。様々な困難を乗り越えて幸せを手に入れます。
塔の上のラプンツェルを観て、一歩踏み出す勇気や壁があっても乗り越えられること、思いきってチャレンジする心など、娘がいたら魅せたい作品ナンバー1です!(笑)
エンディングでは、きっと周りは驚いていると思うけれど本人は満足そうで、ほっこりしました。
30代女性
★★★★★星5
塔の上のラプンツェルは、ディズニープリンセスの作品の中で初の3Dアニメーション映画です。
それまでのプリンセスとは違い、3Ⅾ作品ということもあり、主人公であるラプンツェルの表情や動きが従来作品よりリアルで、感情移入しやすい作品でした。風景など人物以外の表現も繊細で美しいです。
物語は、童話の髪長姫がベースになっているので、絵本のお話のようななじみもありつつ性格や話し方など現代の女の子のように構成されているため、昔話というようなギャップはあまり感じられません。
自分の誕生日になると夜空を彩るなぞの灯りの正体を知るために、外の世界に出ていくラプンツェルは活発で好奇心旺盛。
物語もわくわくした雰囲気で進んでいくため、まるで自分自身が旅に出たかのような胸の高鳴りを感じられます。
ラプンツェルが塔の外に出る手伝いをしてくれるユージーンとラプンツェルがお互いに好意を寄せる様子も、青春時代の甘酸っぱさを感じさせドキドキしてしまいます。
自分の目標を達成するために努力を惜しまず、愛にあふれるラプンツェルの様子は勇気を貰えます。
20代女性
★★★★☆星4
ディズニー映画の中では定番と言われるような内容ですが、主人公のラプンツェルが、美貌を保ちたいゴーテルの欲望から鳥かごのような家での生活を長年強いられてきた。
本人にとっては普通の生活かもしれないですが、しかしその分外の世界に憧れるラプンツェルの心境が、とても心動かされる内容です。過去のわずかな記憶から描いた家の中の風景を夢見て生活しているラプンツェルの切なさと、それをかなえてあげたいユージーンとの逃走劇、最後に自分が夢見ていた景色を目の前にするという感動のシーンに繋がるのは、誰もが心を惹かれる内容かと思います。
悪人なども中盤に出てきて迫力あるシーンも展開しているため、時間があっという間に過ぎる印象です。
30代男性
*映画『塔の上のラプンツェル』のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
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ラプンツェルの映画と原作との違い!性的、残虐な描写もあった
性的な表現や残虐描写を含む原作のグリム童話からかなり修正されているディズニー映画『ラプンツェル』は、設定も変更が加えられています。
まずラプンツェルの出自について、ディズニーアニメ映画では魔法の力の髪を持つために誘拐されたプリンセスとなっています。
が、原作でのラプンツェルは王家ではなく市民階級の家庭で生まれでした。
塔の上にいる経緯も誘拐されたのではなく、両親が野菜を盗んだことを許してもらうために引き取られたのです。
そして、原作でのユージーンは王子として描かれています。
そのため、原作でもラプンツェルは、最終的に王女様になりますが、それは王子との結婚によってでした。
また、ゴーテルは原作では妖精として描かれています。
ディズニーの世界では妖精というと善良なものとして描かれることが多いですよね。
そこで、ゴーテルは、悪役としての立ち位置にふさわしい魔女という設定に変えられていると考えられます。
また、原作では王子がラプンツェルを救う物語として描かれています。
しかし、アニメ映画でのストーリーでは、ラプンツェルが自身で居場所を見つけていきます。
そこで、ラプンツェルの性格も、毎日外から通ってくる王子を待つだけだったり、自分からではなく妖精に追い出されて塔を出たりと受け身な印象の原作から、自由奔放で行動力のある強さを持ったキャラクターに仕上がっています。

ラプンツェルの映画の続編、その後。
ラプンツェルのその後を描いた作品は、TVシリーズ『ラプンツェル ザ・シリーズ』その序章を描いた『ラプンツェルあたらしい冒険』、そして短編アニメーションの『ラプンツェルのウェディング』です。
『ラプンツェル ザ・シリーズ』と『ラプンツェルあたらしい冒険』では、王国で暮らすことになったラプンツェルとユージーンの日常が描かれています。
プリンセスとして戴冠式を控えたラプンツェルは、しきたりや守られる生活にくたびれてしまいました。そこで衛兵隊長の娘で世話係のカサンドラと一緒にお城を抜け出します。
二人は昔魔法の花が発見された場所に行きますが、そこには謎のとげに覆われた黒い岩がありました。ラプンツェルがその岩に触れると、かつての金色の長い髪に戻ってしまいます。復活した髪は不思議なことにどんな刃物でも切ることができず、黒い岩は髪に反応して増殖します。ラプンツェルはプリンセスとしての責務をこなしながら髪と黒い岩の謎を追い求め、成長していきます。
そして冒険が終わった後のラプンツェルとユージーンの日を描いたのが『ラプンツェルのウェディング』です。国を挙げてお祝いが開かれる中、二人の結婚指輪を預かったパスカルとマキシマスが、指輪を守り抜くストーリーになっています。
ラプンツェルは野菜と関係がある
ラプンツェルとは実際にある野菜の名前です。
映画ではラプンツェルの名前の由来は明かされていませんが、グリム童話の原語であるドイツ語で、ラプンツェルはマーシュ、またはコーンサラダと呼ばれる野菜があり、原作ではその野菜が由来とされています。
その野菜はラプンツェルを妊娠していた母親がどうしても食べたがり、父親が妖精の庭から盗んだ野菜です。
実際のマーシュはベビーリーフに似た葉野菜でヨーロッパでは昔からサラダや料理の付け合わせに用いられていました。
またビタミンやミネラルなど栄養分が高く妊婦の方が食べると良いとされているそうです。
自生力が強く何もしなくても生えてくることから日本では野のチジャ(レタス)という意味でノチジャと言われています。
そのため日本語訳でラプンツェルをレタスと訳されることもありますが、マーシュ自体は、見た目も種別もレタスとは異なっています。
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