新感染半島ファイナル・ステージのネタバレと結末ラスト!感想評価や考察・口コミ評判レビュー
2021年1月1日、日本公開「新感染半島ファイナル・ステージ」。
日本でも大ヒットした『新感染 ファイナル・エクスプレス』の続編で、前作から4年後を描いた物語となっています。監督は変わっていないものの、キャスト陣は全員新しくなっています。
前作ではスピンオフ作品のようなかたちで前日譚のアニメ映画作品がありましたが、今回は漫画で今作と前作の間を描く『新感染半島ファイナル・ステージ アナザーストーリー』というのがあります。
また、映画『新感染半島ファイナル・ステージ』の口コミ評判レビューには、
- 前作と違ってアクション感が強かった
- 人の怖さが出るゾンビ映画
- ゾンビ映画ながらも感動要素が
- 頭を空っぽにして楽しめる
- 前作とは、また違った面白さ
- ゾンビ映画よりは人間同時の争い
- 噛まれるか噛まれないかの瀬戸際で、手に汗握りました
- 前作を見ていなかったが、楽しめた
という声が多数集まっています。
- 新感染半島ファイナル・ステージのネタバレあらすじ
- 新感染半島ファイナル・ステージの感想評価と口コミレビュー
- 新感染半島ファイナル・ステージ考察|前作とのテーマの違い
もし、まだあなたが一度も「新感染 ファイナル・エクスプレス」を観ていないなら、まずはネタバレとあらすじ・感想評判の前に作品を観ておくことをおすすめします。
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新感染半島ファイナル・ステージのネタバレあらすじ
(以下、映画「新感染半島ファイナル・ステージ」のあらすじネタバレとラスト結末です。)
新感染半島ファイナル・ステージのあらすじ|韓国脱出
ある時、韓国は謎の感染症に見舞われ、パニックに陥っていました。そんな中、軍人のジョンソクは姉一家を連れて避難場所へと車で向かいます。
人気のない山中を走っていると、車が故障して避難できずにいる家族に出会います。その3人家族は、ジョンソクたちの乗る車を止めて、一緒に乗せてほしいと頼みます。
3人家族の母親は、感染を疑っているならせめて子供だけでも連れていって欲しいと頼みます。ジョンソクは戸惑ったものの、リスクを考え3人家族を置き去りにし、車を走らせてしまいます。
その後、日本へ避難行の船にジョンソクたちは乗ります。しかし、そろそろ日本に着くはずの時間になっても一向につきません。軍人であるジョンソクは、上司に船の行き先を聞きに向かいます。
新感染半島ファイナル・ステージのネタバレ|船内に及ぶ感染
ジョンソクが上司に行き先を確認すると、日本ではなく香港に向かっているようでした。韓国周辺の国は、謎のパンデミック急増の為に鎖国をしてしまったのでした。
そんな中、船室から悲鳴が聞こえてきます。実はジョンソクの姉とその子供がいる船室には、感染者が乗ってしまっていました。ジョンソクが急いで船室に駆け付けると、既に感染者に襲われた跡がありました。
そこに、姉と感染してしまい痙攣をする姉の子供がいました。ジョンソクは姉を子供から非難させようとしますが、一向に離れません。ジョンソクは被害が大きくなるのを避ける為、仕方なく姉たちを置いて船室を締め出します。
船室には完全に感染した感染者が姉を襲いだしました。そこに、姉の旦那であるチョルミンが戻り、船室に飛び込もうとしますが、ジョンソクは必死に止めます。
チョルミンは、これは全力で姉を助けようとした結果なのかとジョンソクを責めます。
新感染半島ファイナル・ステージのネタバレ|4年後の韓国
4年後、ジョンソクとチョルミンは香港にいました。2人は香港で難民として酷い扱いを受けていました。
ある時、ジョンソクとチョルミンは他2人の難民者と共にマフィアのような組織から任務を渡されます。既に荒廃した韓国に船で戻り、大金が積まれたトラックがあるのでそれを取りに行けというものでした。
ジョンソクは乗り気ではありませんでしたが、香港での暮らしに嫌気がさしていたチョルミン達は任務を快諾します。ジョンソクも彼らと共に任務を遂行する事になりました。
船で韓国へ到着すると、元の姿は跡形もなく荒廃しきっていました。ジョンソク達4人は目的のトラックを恐る恐る探しに行きます。夜中の韓国でトラックを捜索していた4人はゾンビに見つかることなく、順調に大金の詰まったトラックを見つける事ができました。
トラックを見つけ、チョルミンが運転席にいた死人をどかそうとすると、死人が動き出します。危うくチョルミンが襲われそうなところをジョンソクが助けました。しかし、チョルミンは誤って車のクラクションを鳴らしてしまいます。
新感染半島ファイナル・ステージのネタバレ|パンデミックの生き残り
クラクションが響き渡った事で、暗闇に潜んでいたゾンビたちが一斉に群がってきます。ジョンソクが銃でゾンビを倒し、動いたトラックに飛び乗って何とかその場を後にします。
無事に目的のトラックを手の内にし、喜ぶチョルミン達ですが、突如光る爆竹が目の前に落ちてきます。この光のせいで、闇に潜んでいたゾンビが再びジョンソクとチョルミン達を襲います。
トラックはゾンビたちに襲われ、仲間の内の1人はゾンビにやられてしまいます。
チョルミンはなんとかトラックの荷物置き場へ避難します。ジョンソクもゾンビに襲われそうになりますが、突如目の前に車が現れ、ジョンソクは助けられます。
車に乗って運転していたのは幼い女の子と、他座席にはその妹が乗っていました。ジョンソクは戸惑いつつも車に乗ります。長女の運転は非常に巧みなもので、大勢のゾンビたちを押しのけてその場を離れます。
一方、ジョンソク達と行動していたもう1人の難民はトラックの座席で生き残っていました。事故にあったトラックのもとに、車に乗った謎の集団が現れます。彼らはかつて韓国で生き残った集団で、631部隊という者達でした。
そのリーダーであるファン軍曹は、食料をあさる為にトラックを囲みます。トラックの運転席から、命を落としたと思われたジョンソク達と同じ仲間が出てきます。
一緒に来た難民の仲間は631部隊に助けを求めますが、彼は無残にもファン軍曹に命を奪われてしまいます。何も知らず、トラックの荷台にうずくまっていたチョルミンは、631部隊にトラックごと連れられてしまいます。
新感染半島ファイナル・ステージのネタバレ|かつての3人家族
運転中に気絶していたジョンソクは、姉妹のジュニとユジンたちに助けられていました。自分たちがひそかに過ごしていた家族の元まで連れて行ってくれていたのです。
そこには、ジュニ達の母親と祖父であるミンジョンとキムがいました。キムは既に頭がいかれており、無線機を使って通じていないアメリカ軍のジェインへ連絡をしていました。
ジョンソクがミンジョンの顔を見た時、ある時のことを思い出します。ミンジョンは姉一家を連れて車を運転していた時、見て見ぬフリをして通り過ぎた時の3人家族の母親だったのです。ミンジョンはあの時から生き延び、祖父と共に娘たちと暮らしていたのです。
ジュンソクは、自分が香港から来たこと、目的のトラックを手にすれば香港まで船で戻れることを説明します。しかし、トラックは悪質な631部隊に奪われてしまいました。その為、ミンジョンたち家族と一緒にトラックを取り返して韓国から脱出をしようと試みます。
新感染半島ファイナル・ステージのネタバレ|631部隊
トラックごと連れていかれたチョルミンは、631部隊に捕まります。部隊は助けるどころか、チョルミンを自分たちのある娯楽のために捕まえたのでした。
チョルミンはスプレーで体に番号を書かれ、あるコンテに閉じ込められます。コンテの中には、自分と同じような状況の男たちがいました。時間が経つと、チョルミンは他の男たちと共にコンテから出されます。
コンテから出ると、そこは柵で覆われた広場でした。周りには観客らしい人が群がっています。しばらくすると、チョルミン達の目の前にタイムアタックの時間が表示されます。
そして、目の前の扉が開くと共に大量のゾンビが襲い掛かってきました。631部隊はチョルミン達を使い、誰が最後までゾンビから逃げられるか賭ける遊びを行っていたのです。
そんな中、631部隊のソ大尉は持ち込まれたトラックの中に大金と無線を見つけます。無線を手に取ると、そこに香港のマフィアと連絡が取れる事に気づきます。
香港のマフィアはトラックに積まれた大金をこちらに持ってくるならば、誰でも香港への船に乗せると言います。ソ大尉は自分だけ助かろうとしていました。
新感染半島ファイナル・ステージのネタバレ|チョルミンの救出
一方で、ジョンソクとミンジョンは、ジュニたちを車で待たせて631部隊に忍び込みます。
無事に631部隊のトラックにたどり着いたジョンソク達ですが、そこにソ大尉がやってきます。ソ大尉はミンジョンを撃とうとしますが、逆にミンジョンに怪我を負わされます。
また、631部隊の話からジョンソクは、チョルミンがここにいる事に気づきます。そして、ジョンソクはチョルミンを助けるために631部隊のアジトへ忍び込みます。
無事にチョルミンを救出しますが、追いかけてきたファン軍曹により、チョルミンはジョンソクを庇うように撃たれてしまいます。ジョンソクもピンチになりますが、トラックでミンジョンが助けに来ます。
新感染半島ファイナル・ステージのネタバレ|631部隊からの脱出
ジョンソクはチョルミンの死を悲しむ時間もなく、急いでその場を後にします。そして、ジョンソクとミンジョンは、トラックで631部隊から逃げ出します。
しかし、後ろからファン軍曹と631部隊が追いかけてきます。ジョンソク達はまたもピンチに見舞われますが、そこに車でジュニたちが合流し救出しに来てくれます。
ジョンソク達のトラックと、ジュニ達の車は631部隊と壮絶な戦いをします。ファン軍曹はあらゆる手でジョンソク達を倒そうとしてきました。しかし、ジョンソク達は群がるゾンビ達を利用し、631部隊の道塞ぎをする事に成功します。
そして、ジョンソクたちは無事に約束の港に到着します。トラックを港まで運転して行こうとしたとき、ジュニ達の乗る車に突如別の車が突進してきました。突進してきたのは、ソ大尉でした。
ソ大尉はジュニを人質にとり、トラックを渡せと交渉します。ユジンがラジコンでソ大尉の注意を引こうとしますが、失敗してしまい、ソ大尉はユジンを撃とうとします。しかし祖父のキムがユジンを庇い、代わりに撃たれてしまいました。
ジョンソクとミンジョン達は慌ててトラックをソ大尉に渡し、キムの元へ駆け付けます。ソ大尉はトラックを嬉しそうに奪い、迎えに来た船に向かってしまいます。
キムは大好きなジュニとユジンを、この地獄から出してやりたかったんだと伝え、息を引き取ります。
新感染半島ファイナル・ステージの結末ラスト|最後の救出
ソ大尉は、トラックと一緒に船へ乗り込みます。しかし、香港のマフィアたちはソ大尉をすかさず銃で命を奪います。
ソ大尉は、ようやく新たな地で新しい人生を歩むことに希望を持っていました。ソ大尉は絶望し、死に際にアクセルを踏み込んでトラックごと船の入り口を開けてしまいます。
入り口が空いた事で船の中にゾンビが入りだし、香港のマフィアも一人残らず襲われてしまいます。
ジョンソク達は、この光景を見て絶望します。どうしようもできずにいると、空からヘリの音が聞こえてきます。なんと、ヘリは祖父のキムが長年無線で呼びかけていたものだったのです。
ジョンソク達は、ジュニたちを連れてヘリの元へ向かいます。救出に来たのは米軍でした。ジュニは米軍のネームプレートを見て、祖父が長年呼んでいたジェインであった事に気づきます。しかし、ゾンビの集団がヘリのもとに集まってきました。
母親のミンジョンは、娘たちを救うため、自ら残りゾンビをおびき寄せようとします。ジョンソクはミンジョンに娘たちの命を託され、リスクを考えて見放そうとしていました。
しかし、過去にチョルミンから本気で助けようと思ったかと言われた言葉を思い出し、子供たちをヘリに置いてミンジョンを助けに向かいます。車の中でクラクションを鳴らしていたミンジョンはゾンビに囲まれてどうしようもできず、自害しようとしていました。
しかし、ジョンソクが助けに来てくれているのに気づくと、最後の力を振り絞るようにゾンビの集団を押しのけてヘリへ向かいます。ジョンソクの見事な銃さばきと判断で、ミンジョンは無事ヘリへとたどり着き、娘たちと抱き合います。
ジョンソクもヘリに乗り込み、見事に韓国からの脱出に成功しました。ジェインはジュニに新しい世界が待っていると、祖父と同じような言葉で励まします。
しかし、ジュニは家族といた世界も、そんなに悪いものではなかったと涙するのでした。
以上、「新感染半島ファイナル・ステージ」のあらすじネタバレとラスト結末でした。
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新感染半島ファイナル・ステージの感想評価と口コミ評判レビュー
(以下、映画「新感染半島ファイナル・ステージ」の感想評価と口コミ評判です。)
新感染半島ファイナル・ステージの感想評価|人の本当の恐ろしさ
本作は、前作の「ファイナル・エクスプレス」の4年後の話がメインになります。主人公たちはその4年後の韓国で戦いを繰り広げる事になります。
今作は前回のホラー的要素よりも、アクション要素が強く感じるものになっていました。ジュニのカーアクションは非常に爽快感もあり、マッド・マックスを彷彿させるシーンもあります。
興味深いところは、ゾンビはほぼモブと化し、人が一番恐ろしく描かれているというところです。4年後の韓国には、生き残った人間がいますがほとんどは頭がどうかしてしまった人達だらけでした。
生き残った人達の行いは非常に残虐ですが、周囲がゾンビで囲われ、異質な環境で生きた人間は本当におかしくなってしまうかもしれないという恐怖がありました。
ラストは最近では珍しく、比較的ハッピーエンドに近い終わり方です。リスクを考えたものの犠牲はつきものという考えだった主人公が、最後は全力で仲間を助け出すシーンにはどこか希望と勇気を与えてくれるものでした。
新感染半島ファイナル・ステージの口コミ評判レビュー
映画『新感染半島ファイナル・ステージ』の口コミ評判レビューには、「人間達の争うアクションがメインでゾンビが置いてきぼりなのが少し残念だった」「ゾンビの原因がわからなかったので、また続編に期待したい」「カーアクションはマッドマックスを連想させた」「家族との絆がサブテーマでラストは感動」という評判が多い印象です。
★★★☆☆星3
前作とはガラッと雰囲気が変わって娯楽アクションの趣が強くなったが、ウイルスに過敏になった現実世界とのシンクロ率はむしろ強まっていて、お話的には荒唐無稽なのだが、全くの絵空事にも思えなくなっているのが少し怖いなと感じた。
マッドマックス3を連想させる「人狩り」や「デスゲーム」など絶望的状況に閉じ込められた人間が狂気にむしばまれていく様には地域や人種を問わない共通性があるのだろうか?と戦慄させられる。
物凄いスピード感満天のカーアクションが素晴らしいし、最後まで行方の知れないストーリーにハラハラさせられる。ソ大尉役のク・ギョファンの狂気と理性の狭間で葛藤する様が良いし、主人公の義理の兄役のキム・ドユンの感情移入を誘う切ない演技が素晴らしい。
40代男性
★★★★☆星4
前作の「新感染 ファイナル・エクスプレス」を観てゾンビ映画にハマり、今回の新作を楽しみにしていたので、公開後すぐに映画館に観に行きました。
今作は、前作に比べゾンビが進化していて、足が速い。走る走るで、車で逃げるしかないため、カーアクションが迫力満点でした。まるでワイルドスピードを観ているかのよう。
また、カーアクションの爽快感と裏腹で、ゾンビにより廃墟化した街で暮らす生き残った人間たちの醜悪な姿は、目を覆いたくなる状態で、悲しい気持ちになりました。
その中でも、家族愛や子供を想う気持ちは、かけがえのないものであり、絆の強さを感じることができます。そして、ラストは母親の愛情と子供たちの涙に涙腺が崩壊。
この映画は、まさにジェットコースターに乗っているかのように感情の起伏が激しく、2時間があっという間に過ぎていきました。
30代女性
★★★★★星5
もともとゾンビ映画が大好きなので、続編の制作が決定したというニュースを聞いた時から楽しみにしていました。
前作「新感染ファイナルステージ」が日本公開2017年だったので、4年振りです!ゾンビの特性がそのまま移行されるのか、それともよりパワーアップするのか、前作とのつながりはあるのか、などが気になりました。
ゾンビ以外は前作とのつながりはなかったので、初心者でも楽しめるなぁと思いました。ゾンビの迫力は増しているので、よりドキドキしました。
ただ、家族との絆がサブテーマになっているのは変わらずで、ゾンビ映画ながら、少し感動要素も含まれています。ゾンビがどうして出てきてしまったのか?などは解決されないままエンディングを迎えるので、また続編あるのかしら、と期待してしまいました。
30代女性
★★★★☆星4
前作『新感染ファイナル・エクスプレス』の出来が大変良かったので、続編となる今作も映画館で鑑賞してきました。
前作が閉鎖された列車の中での感染者達とのサバイバルだったのに対し、今作は舞台が大きくなり、感染者と無法者が支配する大陸での生き残りをかけた大陸脱出劇となっていました。
感想としては、終始緊張感のあるストーリー展開で、次から次へと主人公達を襲ってくる感染者と無法者集団に常にハラハラしっぱなしでした。
特にカーチェイス・カーアクションのシーンと銃撃戦のシーンが多めで、前作とは違った迫力のある映像がガンガン流れてくるので、前作と同じような展開を意識して観ていると「あれ?なんか違う?」と思ってしまう方がいるかと思いますが、私としては大満足でした。
深いことは考えず頭の中を空っぽにして、「銃でドンパチしながら車とゾンビがぶっ飛んでヒャッハー!」な展開が楽しめるなら最高の一本だと思います!
20代男性
*映画「新感染半島ファイナル・ステージ」のみんなの口コミ評判レビューは当サイトが独自で集めたコンテンツです。引用の際は必ず引用リンクと出典の記載をお願いします。記載がない場合は法的処置も検討させていただきます。
新感染半島ファイナル・ステージ考察|前作とのテーマの違い
前作では、主人公は自分が助かれば良いといった面持ちの性格でした。その性格が災いし、子供や奥さんとの不仲、更に一緒に逃げる仲間からも敬遠されてしまいます。
徐々に他人を第一にと助け、自分の娘と一人の女性を避難所まで送るまでに成長していきます。しかし、主人公はゾンビに噛まれてしまったため、娘たちを差し置いて自害してしまいました。このように前作では自己犠牲が目立ったテーマでした。
ゾンビ映画では、このように沢山の自己犠牲があり、大抵は優しい誰かが他人を助け、その誰かほど命を落としてしまうというものが多いです。しかし、今回の「新感染半島ファイナル・ステージ」では更に力強いものが描かれていました。
序盤は、軍である主人公は姉家族たちと共に避難しようと日本行の船へ向かいます。逃げる途中に助けを求める家族もいましたが、主人公はもし感染していたらと思い、その家族を置き去りにします。
船に避難後も、姉家族のいた船室に感染者が現れ、主人公はこれ以上被害が出ないようにと姉を置いて船室に鍵をかけてしまいます。
そういった時、主人公が度々言われた言葉は「本気で助けようとしたのか?」という言葉でした。
今回の新感染のテーマは、前回の自己犠牲というテーマを超え「本気があったのか?」と問いかけてくるものだったのです。どんなにピンチでも自身や周りの身を守りつつ、誰かを必ず助けるという力強いテーマに感じました。
従来のゾンビ映画では、こうなる事は仕方なかったと思わざるを得ないシーンが沢山あります。しかし「新感染2」では、それでも本当に仕方なかったのかと、主人公に突き付けてくるシーンが目立ちます。
リスクを考えれば、一件救出に失敗したようなシーンであっても、主人公は確かに賢明な判断をしてきたようにも見えます。しかし、味方サイドの登場人物たちは仕方なかったという言い訳をしません。
一人一人が極限状態の中を全力で生きているのです。どんなにリスクが高くても、自己犠牲を超え、自分と他人を守り、ギリギリを責めていくものでした。
今回の新感染では、前作より非常に勇気づけられる内容でした。「それは本気でやったからの結果だったのか?」という言葉が刺さり、全力で物事をこなす勇気を与えられる、ゾンビ映画でした。